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「すだれ」と「よしず」の違いとは?特徴・使い方を徹底解説!

「すだれ」と「よしず」の違いとは?特徴・使い方を徹底解説!

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エアコンがなかった時代、暑さをしのぐために欠かせないアイテムだった「すだれ」と「よしず」。現代においても、すだれやよしずをうまく活用すれば、夏を涼しく過ごすことができます。エアコンの冷房効率が上がり、電気代の節約にもつながるでしょう。

すだれとよしずは、一見同じように見えますが、使用されている素材や設置場所などに違いがあります。本記事では、それぞれの特徴や使い方、お手入れ・保管方法について解説します。

すだれ(簾)とは?

複数のすだれと、木々の風景

すだれ(簾)とは、細く割った竹や葦(あし・よし)の茎を横向きに編みつないだ日よけです。主に屋内の窓辺に設置され、屋外では軒下に使われることもあります。設置方法は吊り下げ式で、横についている紐で長さの調節が可能です。

すだれの歴史は非常に古く、万葉集の中でも簾という文字が記載されています。昔は主に、貴族の部屋の仕切りや日よけとして使われており、御簾(みす・ぎょれん)とも呼ばれていました。

すだれはホームセンターやドラッグストアなどで売られています。さまざまなサイズがあるため、ご自宅の窓に合わせて購入しましょう。

また、最近では多種多様なデザインがあり、プラスチック製のすだれもあります。天然素材で作られたすだれは和のテイストを楽しめ、プラスチック製の洋風すだれはシックなデザインが特徴的です。

よしずとは?

よしずの画像

よしずは漢字で「葦簀」と書き、葦(あし・よし)が基本的な材料です。主に屋外の軒先や軒下に立てかけて使います。海の家や屋台などで立てかけられているのを見たことがある方もいるでしょう。

よしずはすだれよりもサイズが大きくて太いため、耐久性に優れているのが特徴です。また、すだれと異なり葦の向きが縦方向に組まれていることから、自立して折れにくく、日よけとして重宝されています。

なお、葦は国内での生産量が徐々に減っており、最近では海外から輸入した葦が多く使われています。

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すだれとよしずの違い

よしずの接写画像

すだれとよしずの違いについては、以下のとおりです。

すだれ よしず
素材 竹、葦、樹脂など 主に葦
構造 細く割った竹や葦などを横方向に編みつないだもの 葦を縦方向に太く組んだもの
サイズ 大小さまざま
製品のサイズ表記:幅×長さ
大型で高さがあるものが多い
製品のサイズ表記:高さ×幅
遮光性 密度が低いため、適度
※素材や編み方による
密度が高いため、高い
風通し 密度が低いため、良い 密度が高いため、やや劣る
目隠し効果 密度が低いため、適度に視線を遮る 密度が高いため、高い
設置場所 屋内の窓辺、屋外の軒下 屋外の軒先・軒下
設置方法 吊り下げて使用 立てかけて使用
耐久性 やや低い 比較的高い

具体的なすだれとよしずの違いについて、以下の3つの観点からご紹介します。

  • 遮光・風通し
  • 目隠し効果
  • 設置場所

遮光・風通しの違い

すだれとよしずはどちらも日よけとして使用しますが、遮光性ではよしずが優れています。よしずのほうが密度が高く、太陽光をさえぎってくれるからです。室内の温度上昇を抑えてくれるため、日差しが強く差し込む場所に設置するといいでしょう。

一方のすだれは、よしずよりも密度が低いため、風通しが良い点がメリットです。直射日光をさえぎり、室内の温度上昇を和らげながら、風を室内に取り入れられます。エアコンや扇風機などの家電製品を極力使いたくない方におすすめです。

上記の観点から「日差しを効果的にさえぎりたい」「室温の上昇を抑えたい」場合はよしずを、「自然の風が通るようにしたい」「太陽の光を適度に取り入れたい」場合はすだれを選びましょう。

目隠し効果の違い

目隠し効果がより期待できるのは、密度の高いよしずです。外からの視線をほぼさえぎってくれるため、プライバシー保護に役立ちます。道路に面した窓があり、外からの視線が気になる場合は、よしずを使用するといいでしょう

一方で、すだれは視線を適度にさえぎりながら、外の景色を楽しめるメリットがあります。また、柔らかい光が室内に降り注ぐため、心地良い空間を作り出してくれるでしょう。

設置場所の違い

「窓に取り付けたい」「限られた狭いスペースしかない」など、設置場所の制限がある場合はすだれがおすすめです。すだれのほうがサイズ展開が幅広いため、設置したい場所に合わせて選べます。

反対によしずはサイズが大きく、広い範囲に設置するのに適しています。庭や広めのベランダがあり、日差しをしっかりとさえぎりたい場合に活躍するでしょう。なお、窓から降り注ぐ日光をさえぎるのによしずを使用する際は、外側から立てかけてください。

すだれのおすすめの使い方

すだれと椅子の画像

すだれは適度な遮光性があり、風通しの良い点が特徴です。ここでは、すだれのおすすめの使い方をご紹介します。

屋外に設置して涼しさアップ

吊り下げタイプのすだれは、窓の外に設置することも可能です。屋外に設置すると、涼しさをより感じられます。直射日光を外で遮断することで、放射熱が室内に入ってこなくなるからです。屋外の設置では屋外に、室内の設置では室内に放射熱が放出されます。また、屋外に設置すれば、網戸に虫がつくのを防げます

屋外に設置する場合は、フックを事前に取り付けてください。風が強いとすだれの下部がバタバタと動いてしまうため、上部同様に下部もしっかりと固定しましょう。

一方で、すだれを屋外に長期間設置していると、雨の影響を受けやすくなるのがデメリットです。雨の付着や湿度の高さが原因ですだれにカビが生えることもあるため、濡れたら乾かすなど、適度にお手入れをしましょう。

屋内に取り付けてカーテン代わりに

すだれはフックや専用の枠に設置できるため、屋内に取り付ければカーテン代わりになります。適度な目隠し効果があり、窓を開けたいときに最適です。

すだれを設置すれば、網戸のように室内が見えてしまう心配がありません。室内の風通しを良くしながら、プライバシーも守ってくれます。また、室内の設置であれば雨や湿気の影響を受けないため、お手入れも簡単です。

さらに、屋内にカーテン代わりとして取り付けることで、和の雰囲気を演出できるでしょう。

よしずのおすすめの使い方

よしずと花の画像

次に、遮光性が高く、広い範囲での使用に適しているよしずの使い方を見ていきましょう。

庭やベランダに立てかけて日よけ対策

よしずはサイズが大きく広範囲に使えるため、日差し対策として庭やベランダに立てかけるのがおすすめです。立てかける際は、窓とよしずの間に距離をつくることで、より涼しさを感じられます。

また、可能であれば、風で倒れないようにブロックなどを使って対策しておくといいでしょう。よしずの半分の高さから紐を通し、重さのあるブロックやレンガに結びつけます。上部分は、サッシなどに紐で固定するだけでも倒れにくくなります。

エアコンの室外機カバーとして使う

広範囲を隠せるよしずは、屋外にあるエアコンの室外機カバーとしても使用可能です。室外機の前によしずを立てかけると、室外機の温度が下がり、エアコンの冷房効率が向上する効果が期待できます。猛暑日には、エアコンとよしずを併用することで、涼しさがアップするでしょう。

 

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すだれ・よしずのお手入れ・保管方法

強い日差しとすだれの画像

最後に、すだれとよしずのお手入れ方法や保存方法について解説します。

お手入れ方法

自然素材で作られているすだれやよしずは、水や湿気がつくとカビが発生しやすくなります。そのため、定期的に風通しの良い場所で陰干しをおこない、水気や湿気を取り除くことが重要です。

とくに、密度の高いよしずは湿気がこもりやすいため、念入りにお手入れしましょう。湿気を適度に取り除いてカビの発生を防げば、より長く愛用できます。

汚れが気になる場合は、柔らかいブラシを使ってやさしく払い落してください。強くこすると、素材を傷めてしまうおそれがあります。汚れがひどい場合は水洗いをしてもかまいませんが、乾燥は必須です。完全に乾いていないと、カビのほかに悪臭の原因にもなります。

保管方法

風の強い日や雨の日などは、すだれやよしずを一時的に取り外して室内に保管しておくといいでしょう

長期間使用しないのであれば、天日干しでしっかりと乾燥させたあと、防虫剤と乾燥剤と一緒に新聞紙でやさしく包んで保管してください。また保管中も、定期的に天日干しをおこない空気を取り込ませることで、カビの防止につながります。

すだれとよしずの違いを理解して使いこなそう!

すだれと、室内に置かれた椅子とテーブルの画像

すだれとよしずは、どちらも日差しをさえぎるためのアイテムですが、適した使用場所が異なります。設置したい場所や用途に合わせて使い分けましょう。

自然素材を使用したものは、適切なお手入れをすることで長く使用できます。ぜひこの機会に、夏の暑さを和らげてくれるすだれやよしずを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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