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ペットがいても置ける観葉植物10選|危険な種類や安全に飾る方法を紹介

ペットがいても置ける観葉植物10選|危険な種類や安全に飾る方法を紹介

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鮮やかな緑色が部屋全体を明るくし、アクセントとしても活躍する観葉植物。ただし、ペットがいる家庭では、観葉植物の扱いに注意が必要です。見慣れた観葉植物のなかにも強い毒性を持つものがあり、ペットが触れたり口にしたりすると健康を害するおそれがあります。

そこで本記事では、ペットがいても置ける観葉植物や、観葉植物を置く際の注意点を解説します。大切なペットを傷つけないよう、安全に留意して観葉植物を楽しみましょう。

ペットがいても置ける観葉植物10選

座っている犬と観葉植物

部屋のインテリアとして活躍する観葉植物ですが、ペットがいる家庭では、育てる観葉植物の種類に注意が必要です。観葉植物のなかには、毒性を持つ種類も多くあります。人間に影響がなくても、特定の動物にだけ危険をもたらす植物も存在します。

ここでは、ペットがいても置ける観葉植物を10選ご紹介します。犬や猫などの大切なペットがいる方は、ぜひ参考にしてください。

パキラ

パキラ

科名 アオイ科(旧:パンヤ科)
属名 パキラ属
和名 パキラ / カイエンナッツ
英名 Guiana Chestnut
学名 Pachira glabra / Pachira
別名 Money Tree(発財樹)
原産地 中南米
分類 多年草
耐暑性 強い
耐寒性 弱い
草丈 10〜200cm

10〜200cmと、育て方によってミニサイズから立派なサイズまでに成長するパキラ。日陰でもよく育つことから、初心者向けの観葉植物として人気があります。艶のある楕円状の葉をつけるのが特徴です。

パキラは幹に工夫を施すことが一般的で、苗を3〜5株使って編み上げたものや、幹の下部が膨らんだものなどが人気です。また風水では、金運や仕事運を高める植物とされており、縁起物としても親しまれています。

パキラは幹の上だけに葉をつけるため、転倒には注意が必要です。とくに、成長して幹が伸びたパキラは不安定になりやすいため、重量のある鉢で育てたり、鉢を固定したりして対処しましょう。

パキラの育て方は以下の記事を参考にしてください。

 

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パキラの育て方|植え替えや水やり、剪定のコツを初心者向けに解説

エバーフレッシュ

エバーフレッシュ

科名 マメ科
属名 コヨバ属
和名 アカサヤネムノキ
英名 Everfresh Tree
学名 Cojoba arborea var. angustifolia
別名 コヨバ
原産地 南米、ボリビア、ブラジル
分類 多年草
耐暑性 強い
耐寒性 弱い
草丈 10〜100cm

夜に葉を閉じる習性があるエバーフレッシュ。この習性は「就眠運動」と呼ばれ、夜間に葉からの水分の蒸散を防ぐためにおこなわれる生理現象です。観葉植物としてはやや大きめのサイズですが、自生しているものは30m以上あります。

スタイリッシュで、繊細な雰囲気を演出する細長い葉がエバーフレッシュの特徴。すぐに大きくなるため、好みのサイズまで育てやすいことも魅力です。

葉が細かく揺れやすいため、ペットが飛びついて転倒しないように注意しましょう。重量のある鉢で育てるか、鉢を固定するのがおすすめです。

オリヅルラン

オリヅルラン

科名 キジカクシ科(旧:ユリ科、クサスギカズラ科)
属名 オリヅルラン属
※クロロフィツム属と表記される場合もあり
和名 折鶴蘭
英名 Spider plant
学名 Chlorophytum comosum
別名 蝶蘭(チョウラン)、リボンプランツ
原産地 アフリカ、インドなどの熱帯地域
分類 多年草
耐暑性 強い
耐寒性 やや弱い
草丈 5〜30cm

鉢植えだけではなく、吊鉢で育てる観葉植物としても人気のオリヅルラン。葉に白い模様が入っている品種が多く、色のコントラストを楽しめます。丈夫で育てやすい点が特徴で、初心者の方にもおすすめの観葉植物です。

オリヅルランは長い葉が垂れ下がるため、ペットがかじらないよう、高い位置に設置しましょう。ハンギングで吊るか、高さのある植物スタンドを活用してください。

ペペロミア

ペペロミア

科名 コショウ科
属名 サダソウ属
※ペペロミア属と表記される場合もあり
和名 サダソウ
英名 Peperomia
学名 Peperomia obtusifolia,Peperomia caperata,Peperomia argyreiaなど
※品種によって異なる
別名 シマアオイソウ
原産地 熱帯や温帯地域
分類 多年草
耐暑性 強い
耐寒性 普通
草竹 5〜20cm

世界中の熱帯や温帯地域を原産とするペペロミアは、約1,400を超える品種が存在する植物です。厚みがある丸い葉が密集した、小ぶりな見た目が特徴です。常緑性の植物で、季節を問わずに部屋を彩ります。小ぶりなため、ハンギングバスケットで育てるのもおすすめです。

ペペロミアは犬や猫に対して無害とされていますが、大量に摂取すると消化器系の不調を引き起こす危険性があります。ペットが届かない場所に置いて育てましょう。

カラテア

カラテア

科名 クズウコン科
属名 カラテア属
和名 トラフヒメバショウ、ゴシキヤバネショウ、ヤバネシワヒメバショウなど
※品種によって異なる
英名 Jungle velvet
学名 Calathea zebrina(トラフヒメバショウ),Calathea makoyana(ゴシキヤバネショウ),Calathea lancifolia(ヤバネシワヒメバショウ)など
※品種によって異なる
別名
原産地 熱帯アメリカ
分類 多年草
耐暑性 強い
耐寒性 弱い
草丈 10〜150cm

葉にくっきりとした模様があるカラテア。特徴的な葉は存在感が強く、ミニ植木のサイズで育ててもインテリアとして活躍します。品種によって見た目が大きく異なるため、好みの品種を見つけてください。

カラテアは高温多湿で明るい日陰の環境を好みます。常緑性のため、一年を通して楽しめる点も魅力です。

食べても健康被害はないとされていますが、念の為、ペットが届かない場所に設置しましょう。また、葉の重みで転倒しないように、適切なサイズと重さのある鉢を選ぶことも大切です。

ケンチャヤシ

ケンチャヤシ

科名 ヤシ科
属名 ハウエア属
和名 ケンチャヤシ
英名 Kentia Palm, Paradise Palm, Sentry Palm, Thatch Palm
学名 Howea forsteriana,Howea belmoreana
別名
原産地 オーストラリア(ロードハウ島)
分類 多年草
耐暑性 強い
耐寒性 強い
草丈 10~200cm
※育て方によって調整可能

南国の雰囲気が漂うケンチャヤシ。ヤシの中でも比較的耐陰性があるものの、鉢の明るい日陰を好むため、レースカーテン越しに光が当たる場所での生育が適しています。原産地では20mを超えるサイズになりますが、成長速度はゆっくりで、鉢の大きさを調整することで草丈をコントロールできるため、初心者でも育てやすい観葉植物です。

葉が揺れやすいため、ペットにかじられないように注意が必要です。また、ペットがじゃれて鉢が転倒しないように対策しておきましょう。

アレカヤシ

アレカヤシ

科名 ヤシ科
属名 タケヤシ属(旧:アレカヤシ属)
※クリサリドカルプス属とされる場合あり
和名 コガネタケヤシ(黄金竹椰子)
英名 Areca palm
学名 Dypsis lutescens(旧:Chrysalidocarpus lutescens)
別名 ヤマドリヤシ
原産地 マダガスカル
分類 多年草
耐暑性 強い
耐寒性 弱い
草丈 10〜200cm
※育て方によって調整可能

鮮やかな緑色の葉が特徴的なアレカヤシ。放射状に葉を広げる様子は、南国の雰囲気を感じさせます。原産地では10mを超えるサイズにまで成長しますが、剪定や植え替えによってサイズ調整が可能です。

耐寒性がないため、冬場は暖かい部屋で育ててください。葉が揺れやすくペットがかじるおそれがあるため、見栄えを気にする場合は、置き場所に注意しましょう。

テーブルヤシ

テーブルヤシ

科名 ヤシ科
属名 テーブルヤシ属
※カマエドレア属とする場合もあり
和名 テーブルヤシ
英名 Parlor palm
学名 Chamaedorea elegans
別名 チャメドレア
原産地 メキシコ、グアテマラ、ホンジュラス、ベリーズ
分類 多年草
耐暑性 弱い
耐寒性 弱い
草丈 10〜200cm
※育て方によって調整可能

緑色の茎に細長い葉をつけるテーブルヤシ。サイズが小さくても葉のバランスが良く、ミニ観葉植物として人気があります。耐陰性があり丈夫なほか、大きな鉢に植え替えることでサイズを大きくできる点も特徴です。

テーブルヤシはペットに無害な植物ですが、大量に食べてしまうと健康を害する可能性があります。できるだけ手の届かないところに置いて育てましょう。

シュロチク

シュロチク

科名 ヤシ科
属名 ラピス属
※カンノンチク属とする場合もあり
和名 棕櫚竹
英名 Reed rhapis、Slender lady palm
学名 Rhapis humilis
別名 ラピス・ヒューミリス, リードラピス、カンノンチク
原産地 中国南部
分類 多年草
耐暑性 やや強い
耐寒性 やや弱い
草丈 10〜200cm
※育て方によって調整可能

シュロチクは、中国南部を原産とするヤシ科の植物です。ヤシ科の植物は南国の雰囲気を漂わせるものが多いものの、シュロチクは和風から洋風まで、さまざまなインテリアに合わせられます。日本では古くから「緑の宝石」という名称で親しまれています。

ある程度の耐暑性と耐寒性を持ち合わせており、初心者でも比較的育てやすいです。常緑性で、一年を通して緑色の葉を楽しめます。

葉が細長く先端が尖っているため、ペットの口や目を傷つけるおそれがあります。できるだけペットが届かない場所に置いて育てましょう。

ピレア

ピレア

科名 イラクサ科
属名 ピレア属
※ミズ属と表記される場合もあり
和名 アサバソウ
※一般的に「ピレア・カディエレイ」を指す
英名 Aluminum plant
学名 Pilea
別名 アルミニウム・プランツ
原産地 熱帯、亜熱帯地域
分類 多年草
耐暑性 強い
耐寒性 やや弱い
草丈 5〜30cm

葉に入った模様が特徴的なピレア。葉の色や班の模様、形などは品種によって大きく異なります。ピレアは光が強い方向へ傾くため、全体に日が当たるように置くことがポイントです。難しい場合は、定期的に鉢を回してあげましょう。

サイズは5〜30cmと小ぶりで、ペットがいても育てやすい点が魅力。葉をかじったり、鉢をひっくり返したりしないように、手が届かない場所に設置してください。

ペットが中毒症状を起こす危険な植物

植物を噛んでいる猫の画像

植物のなかには、身を守るために強い毒性を持つものがあります。全体が有毒なものや、一部分に毒性があるもの、切り花をさした水にも毒性が影響するものなど、特徴や症状は種類によってさまざまです。なかには、誤って摂取すると死にいたる危険性がある植物も存在するため十分注意しましょう。

毒性を持つ主な観葉植物は以下のとおりです。

植物名 有毒部分 症状
アイビー 葉、茎 よだれ
嘔吐
下痢
口腔の痛み
涙が出る(流涙)
目の痛み
神経症状
呼吸困難
頻脈
ポトス 全体 皮膚のかぶれ
呼吸困難
ドラセナ 葉、茎 嘔吐
下痢
よだれ
モンステラ 葉、茎 皮膚のかぶれ
口腔の灼熱感
よだれ
ディフェンバキア 葉、茎 皮膚のかぶれ
結膜炎
口腔内の腫れ
激痛

観葉植物以外でも毒性を持つ草花があるため、注意しましょう。主な草花は以下のとおりです。

植物名 有毒部分 症状
ポインセチア 葉、茎から出た樹液
嘔吐
下痢
皮膚炎
口腔の灼熱感
スイセン 全体 嘔吐
下痢
胃腸炎
心不全(猫に症状が出やすい)
スズラン 全体
※切り花に使用した水にも注意
嘔吐
下痢
腹痛
心不全
クリスマスローズ 全体
※特に根に注意
口腔の灼熱感
腹痛
胃炎
嘔吐
下痢
心臓麻痺
オシロイバナ 根、茎、種子 皮膚や粘膜への刺激
嘔吐
下痢
腹痛
ツツジ科全般 葉、茎、根皮、蜜 口腔の灼熱感
よだれ
嘔吐
下痢
脈が遅い(徐脈)
中枢神経の抑制
不整脈
血圧低下

ペットが有毒な植物を食べてしまった場合は、ただちに動物病院で受診しましょう。迅速な対応が必要となるため、観葉植物の名前や部位、写真などを用意しておくことが大切です。とくに、植物によっては部位ごとに毒性や中毒症状が異なるため、どこを食べたのかは重要な情報となります。

また、植物の樹液がアレルギー症状を引き起こすケースにも注意が必要です。フィカスやガジュマルなどの樹液はラテックスを多く含み、ラテックスアレルギーを持つ犬や猫にとっては毒となります。気づかないうちにアレルギーを発症している場合もあるため、できるだけ室内に置かないようにしましょう。

ペットも安心な観葉植物の置き方

倒れた観葉植物とパグの画像

ここまで、ペットがいても置ける観葉植物をご紹介しましたが、無害であっても大量に摂取すると健康を害する危険性があります。また、葉がペットの皮膚を傷つけたり、鉢が転倒して怪我をしたりするおそれもあるため、観葉植物の置き方には十分に注意しなければなりません。

ペットを守るために、安心な観葉植物の置き方をご紹介します。

ハンギングで高い場所に飾る

サイズが小さい植物は、ハンギングを使って天井に吊るしたり、壁にかけて育てることが可能です。床に置くよりも高い位置に設置できるほか、ペットが鉢をつたって直接植物に触れるのを防げます

ハンギングはインテリアとしても有効で、空間を広く使える、立体的に楽しめるなどのメリットがあります。植物にとって風通しの良い環境になることもポイントです。

ハンギングには葉にボリュームがあるタイプや、葉が垂れ下がるタイプの植物が適しています。

 

関連サイト

ハンギングバスケットを作ろう!

ペットを入れない部屋に飾る

植物の種類やペットによっては、手が届かない位置に植物を設置できない場合もあります。その場合は、ペットが入れない部屋に観葉植物を飾りましょう。

ドアを閉めて、ペットが入れないようにしっかりと対策しましょう。また、植物の手入れで落ちた葉をそのままにしておかないことや、ペットの手が届くところに置き忘れないことも大切です。

ペットが入れない部屋に飾る場合でも、万が一に備え、今回ご紹介した安全性の高い観葉植物を育てるのがおすすめです。

食べられる植物を置く

ペットがいても観葉植物を楽しみたい場合は、猫草を置いてみましょう。猫草は猫が好んで食べるイネ科植物の総称です。毛玉を排出しやすくしたり、食物繊維やビタミンを摂取したりすることができるといわれています。猫だけでなく、犬やうさぎ、モルモットなどの他のペットも食べることができます。

猫草があることで、他の観葉植物への食害を防ぐ効果が期待できます。猫草を置く場合は、定期的なお手入れをおこない、硬い葉を残さずに取り除くことが大切です。また、摂取しすぎると嘔吐や下痢の原因となるため注意しましょう。

猫草の育て方については以下の記事を参考にしてください。

 

関連記事

猫草の育て方|猫が食べたときの効果や上手な栽培のしかたを詳しく紹介

葉が揺れないようにする

観葉植物を飾る際に注意したいのが、葉の揺れです。細長く軽い葉はエアコンの風でも揺れやすく、ペットの好奇心を刺激してしまう可能性があります。ペットが植物に飛び掛かると、転倒や落下につながりかねません。

エアコンや窓からの風が当たりにくい位置に置いたり、定期的なお手入れで傷んだ葉を取り除いて揺れやすい葉を少なくしたりなど、工夫するといいでしょう。

ペットがいても置ける観葉植物を選んでおしゃれな空間をつくろう

椅子で寝ている猫と観葉植物の画像

植物のなかには、自身を守るために強い毒性を持つものがあります。身近な観葉植物でも、動物に害を及ぼすものがあるため、ペットがいる家庭で観葉植物を扱う際には注意が必要です。

むやみに食さない人間にとっては無害な観葉植物でも、危険性がわからず食べてしまうペットにとっては有害となります。万が一に備えて、毒性のない観葉植物を育てるのがおすすめです。

また、ペットが飛び掛かることで鉢が転倒したり、鋭利な葉が皮膚を傷つけたりするリスクもあります。観葉植物を飾る際は、置き場所にも注意して、大切なペットを守りましょう。

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