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セメントを使ったコンクリートの簡単な作り方!必要な材料と道具も解説

セメントを使ったコンクリートの簡単な作り方!必要な材料と道具も解説

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コンクリートは多くの場所で使用されている建築材料ですが、実はDIYでも簡単に作ることができます。

本記事では、セメントを主成分としたコンクリートの基本的な作り方をご紹介します。まずは、セメントとは何か、そしてコンクリートやモルタルとの違いを理解しましょう。

さらに、コンクリート作りに必要な材料と、作業をスムーズに進めるための道具もご紹介します。

セメントとは?

セメントとは?

「セメント=コンクリート」と考える人も多いですが、セメントはコンクリートを作るための材料の1つです。

セメントは水と反応することで固化する性質を持っており、接合材としての役割を果たします。以下の表に、セメントとセメントを使った建築材料についてまとめました。

材料 説明
セメント 石灰石や粘土を混ぜ合わせて焼成したあとに粉砕したもの。水と反応して固まる性質がある。コンクリートやモルタルの主成分であり、それらの材料を固める接合材として使用される。
ノロ セメントと水を混ぜ合わせて練ったもの。この状態ではまだ固定力は弱いが、他の材料を加えることで強度を持った建築材料に変わる。
モルタル セメント、水、そして砂を混ぜ合わせて練ったもの。砂が加わることで、ノロよりも高い強度を持ち、石やレンガなどの材料を接着するのに適している。
コンクリート セメント、水、砂、そして砂利や砕石を混ぜ合わせて練ったもの。砂利や砕石が加わることで、さらに強度が強くなり、建築物の基礎や道路などに使用される。

このように、セメントとコンクリートは異なるものです。基礎的な要素であるセメントは、さまざまな材料と組み合わせて使用されます。

コンクリートとの違い

前述のとおり、セメントは石灰石や粘土の粉末を混ぜ合わせて作られる粉末状の材料であり、いわば接着剤のような役割を果たします。

セメント自体は固まる性質を持っており、水を加えると化学反応を起こして固まります。この反応は「水和反応」と呼ばれ、セメントが水と反応して熱を発生させながら固まる現象です。

一方、コンクリートはセメントの固まる性質を利用し、セメントに水、砂、砂利などの骨材を加えて練り合わせた建築材料です。

コンクリートは強度や耐久性に優れているため、柱や壁といった建物の構造体に使用されます。

モルタルとの違い

セメントは、コンクリートやモルタルを硬化させる際に必要な材料です。

一方、モルタルの製造方法は、コンクリートと似ており、セメントに水や砂などの骨材を混ぜ合わせて作られます。コンクリートとモルタルの主な違いは、骨材に「砂利」が含まれているかどうかです。

モルタルには砂利が含まれていないので、コンクリートよりも扱いやすく、簡単に混ぜ合わせることができます。庭や外構でタイルの下地やブロックの間を埋めるために使用されることが多いです。

コンクリート作りの材料

コンクリート作りの材料

コンクリート作りの主要な材料は、「セメント」「水」「砂・砂利」の3つです。これらの材料を適切な比率で混ぜ合わせることで、コンクリートが作られます。さらに、必要に応じて防水剤などの添加剤を混ぜ込みます。

また、これらの材料を混ぜ合わせてまだ固まっていない状態のものを「生コン」と呼びます。

本章では、コンクリートの材料について詳しく解説します。

セメント

コンクリートの主成分であるセメントは、石灰石や粘土を高温で焼成し、粉砕したものです。水と反応すると固まる特性を活かし、コンクリートを硬化させたり、強度を出したりすることができます。

セメントはホームセンターや建築資材店で手軽に購入でき、DIY愛好者からプロの建築家まで、幅広く使われている基本材料です。

ただし、セメントには「ポルトランドセメント」や「混合セメント」などいくつかの種類があり、それぞれ特性が異なります。目的に合わせて適切なセメン
トを選ぶことで、高品質なコンクリートを作れるでしょう。

砂と砂利

砂は粒が細かいため、コンクリートの密度や強度を高める役割を持ちます。また、粒の大きい砂利は、コンクリートの中で空間を埋める役割を果たします。

セメントに混ぜる砂や砂利などの材料を「骨材」といい、砂は「細骨材」、砂利は「荒骨材」と呼びます。

これらの骨材は、ホームセンターや建築資材店で簡単に手に入ります。砂は公園の砂のような大きい粒のもの、砂利は河原にあるような角のない砂利で、20~25mmのものを使用するといいでしょう。

適切な大きさや形の砂と砂利を選ぶことで、より丈夫なコンクリートを作成できます。

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通常、水の量はセメント重量の約50~60%で設定します。水は少なすぎると生コンが硬くなり、多すぎると強度が下がってしまいます。

なお、コンクリートに使う水は、水道水でも問題ありません。

添加剤

建築や工事の現場で使用されるコンクリートは、用途に応じてさまざまな「添加剤」を加えることで、特性を持たせられます。

ここでは、「防水剤」と「急結剤」という2つの添加剤に焦点を当てて解説します。

防水剤

建築物の基礎や地下の構造物など、水分の侵入を防ぎたい場所では防水剤を添加します。

防水剤により、コンクリートの水分透過性を低減させることで、建物の耐久性が向上し、水害から保護できます。

急結剤

通常、コンクリートが硬化するのに1〜3日ほどかかります。しかし、急ピッチでの工事や、凍結のリスクがある特定の条件下で施工をおこなう場合は、急結剤を使用することでコンクリートの硬化を速められます。

コンクリート作りに必要な道具

コンクリート作りに必要な道具

正しい道具を使い、手順を知っていれば、誰でも簡単にコンクリートを作成できます。特に、セメントを取り扱う際には、適切な割合と混ぜ方が重要です。本章では、コンクリート作りと施工に使用する基本的な道具をご紹介します。

名称 説明
トロ舟(トロおけ) コンクリートの材料を混ぜるための大きな容器。
練りスコップ・左官鍬 材料を混ぜる際に使用する道具。
バケツ 水やセメントなどの材料を運ぶのに便利。
コテ コンクリートやモルタルを平らに伸ばすための道具。
コテ板 モルタルを手元に保持するための板
手袋 作業中の手を保護するためのもの。セメントや他の材料から手を守ることができる。

トロ舟(トロおけ)

トロ舟は、プラスチック製の四角い容器で、コンクリートやモルタルを練る際に使用します。四角い形状であるため、練りにくそうに見えるかもしれませんが、実際には四角いほうが手で練る作業に適しています。

トロ舟を用意できない場合は、使わなくなった衣装ケースなどでも代用できます。しかし、頻繁に使用する場合や、大量の材料を練る場合は、トロおけのほうが強度があるためおすすめです。

トロ舟を選ぶ際のポイントは、使用する量に合わせたサイズを選ぶことです。

なお、少量の材料を練る場合は、プラスチック製のボウルを使用する方法もあります。その際は、使い捨ての手袋を着用して手で練ると、手軽に作業を進め
られます。

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練りスコップ・左官鍬

練りスコップや左官鍬は、コンクリートやモルタルを練る際に使用する道具です。

農業用のスコップやクワでも代用できますが、重く取り回しにくいため、あまりおすすめできません。コンクリート専用の練りスコップや左官鍬を使用すると、作業が格段に楽になります。

練りスコップや左官鍬は、取り回しやすいサイズに設計されていることが特徴です。これにより、コンクリートやモルタルを効率よく混ぜることができます。

作業量や使用頻度に合わせて、適切なサイズや材質のものを選びましょう。

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バケツ

バケツは、水やセメントといった、コンクリートを作る材料を運ぶ際に使用します。

バケツの選び方としては、耐久性があり、容易に取り扱えるものを選ぶことが重要です。また、コンクリートやモルタルの量に応じて、適切な大きさのバケツを選んでください。

なお、少量のコンクリートやモルタルを作成する場合は、バケツとスコップだけでも十分に作業ができます。

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コテ

コテは左官職人が使用する主要な道具の一つで、建物の壁や床、土堀などに土やモルタル、漆喰などの壁材を塗り上げる際に使用されます。

コテの多くは鉄製で、平たい板に握り柄がついています。

壁面などに使う一般的なコテは「中首」と呼ばれる、コテの中心に柄が付いたものです。しかし、ブロック積み用のコテや目地用のコテは「元首」と呼ばれ、コテの端に柄が付いています。

また、コテを選ぶ際には、材質も重要なポイントです。たとえば、モルタルコテは、モルタルによる経年劣化が起こりにくい材質で作られており、コテの劣化による塗りムラを防ぐ効果があります。

プラスチックコテは、壁材を塗る際や、塗装にコテ跡を意図的につける場合に使用され、耐久性が高い点がメリットです。

適切なコテを使用することで、作業の効率が向上し、より高品質な仕上がりを実現できます。

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コテ板

コテ板は、バケツやトロ舟などから、材料をコテですくい取り、手元に置くために使用します。コテ板の多くはすべり止めが付いており、木製よりもプラスチック製品のほうが手入れが簡単です。

手袋

手袋は、コンクリート作りで手を保護するために欠かせないアイテムです。セメントはアルカリ性なので、素手でさわると肌荒れします。使い捨て手袋を2枚重ねにして使用すると良いでしょう。

特にゴム手袋は、天然ゴムや合成ゴム(ニトリルゴム)などのさまざまな素材が使用されており、滑りにくく物品を持ち運びしやすいという特長があります。

また、使い捨てタイプのゴム手袋は、短時間の作業や一度きりの使用に便利です。購入する際には、手袋の素材や加工、サイズなどを確認し、自分の手に合
ったものを選びましょう。

【簡単】セメントを使ったコンクリートの作り方

【簡単】セメントを使ったコンクリートの作り方

コンクリートは、正しい配合で作らなければ、強度や耐久性に影響が出るおそれがあるため注意が必要です。

・モルタルの場合、通常はセメント1に対して砂3の割合が基本ですが、強度が必要な箇所ではセメント1:砂2となります。
・コンクリートの場合、通常はセメント1:砂3:砂利6、強度が求められる場所ではセメント1:砂2:砂利4の割合で混ぜましょう。

上記の基本的な配合を覚えておけば、よりスムーズにコンクリート作りが可能です。

ここからは、コンクリート作りの具体的な流れをご紹介します。

1.セメントと砂を混ぜる

まずは、セメントと砂を十分に混ぜ合わせましょう。

前述のとおり、配合の割合はセメント1に対して砂3が基本です。この割合で混ぜることで、適切な強度と質感のコンクリートに仕上がります。

なお、砂利は必ずセメントと砂が混ざってから加えるようにしてください。砂と砂利では粒の大きさが異なるため、同じタイミングで入れてしまうとうまく混ざりません。

2.砂利を入れて混ぜる

セメントと砂がよく混ざったことを確認したら、砂利を加えてさらに混ぜ合わせます。

セメント1:砂3:砂利6の割合で砂利を足しましょう。

この作業は、コンクリートの強度や質感を大きく左右するため、十分な注意が必要です。

特に、材料を大量に混ぜる場合は、下の部分が十分に混ざっていない可能性があります。均一にしっかりと混ぜ上げることを心がけてください。

3.水を流し込み全体を練り合わせる

セメントと砂と砂利が均一に混ざっていることを確認できたら、水を加えていきます。水を加える際は、中央部分を少し高くしてくぼみを作り、くぼみに水を流し込むと、全体をより効率的に練り合わせることが可能です。

水の量は、コンクリートの強度や仕上がりの硬さに影響を与えるため、少量ずつ流し込み、硬さを確認しながら進めましょう。

Tips
固さは、手で握ってみて少し形が残るくらいを目安にしてみてください。素手でさわると肌荒れするので、使い捨てのゴム手袋などで保護するようにしましょう

セメントでコンクリートを作ってみよう!

【簡単】セメントを使ったコンクリートの作り方

コンクリートは建築や造園、DIYなどのさまざまな場面で利用される、頼りになる材料です。

その基本となるのがセメントです。コンクリートはセメントを主成分とし、砂や砂利を適切な割合で混ぜ、水を加えて練り合わせることで作られています。本記事で解説した、材料の正確な配合と混ぜ方を守ることで、DIYでも品質や強度の高いコンクリート作りが可能です。

ぜひ自宅でコンクリート作りに挑戦して、オリジナルの駐車場やエクステリアを作り上げてみませんか。

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