コーナンTips 園芸 オリーブに肥料は必要?元肥・追肥のタイミングと与え方を解説 オリーブに肥料は必要?元肥・追肥のタイミングと与え方を解説 園芸 クリップボードにコピーしました オリーブに肥料は必要?元肥・追肥のタイミングと与え方を解説 この記事をシェアする! クリップボードにコピーしました 鮮やかな葉とかわいらしい花や実が特徴で、庭に植えるシンボルツリーとして人気のオリーブ。また、オリーブの果実は、オリーブオイルや塩漬けなど食用としても活躍します。 乾燥に強く初心者でも育てやすいオリーブですが、健康に育てるためには適切なタイミングで肥料を与えることが大切です。肥料不足になると実付きが悪くなったり、葉の色が薄くなったりして、元気がなくなってしまう原因となります。 この記事では、オリーブに必要な肥料の種類や時期、肥料を与えるときのポイントについて詳しく解説します。適切な肥料の与え方を知って、オリーブを元気に育てていきましょう。 目次 オリーブに肥料が必要な理由オリーブに肥料をあげる時期植え付け時の元肥・2月から3月頃の寒肥6月頃の追肥(夏肥)9月から11月頃のお礼肥(秋肥料)オリーブに使う肥料の種類種類その1:有機質肥料種類その2:化成肥料種類その3:液体肥料オリーブに肥料を与えるときのポイント庭植えでの方法鉢植えでの方法オリーブ栽培で注意したい肥料焼け肥料焼けの症状肥料焼け時の対処法オリーブに適量の肥料を与えて大事に育てよう オリーブに肥料が必要な理由 オリーブは、日当たりの良い場所と栄養が多い肥沃な土壌を好みます。自然の環境であれば土の養分は動植物や微生物の活動によってひとりでに循環しますが、人が管理する栽培環境ではオリーブにとって必要な養分が次第に消費されて枯渇していくので、肥料を与えて栄養を補給する必要があります。 季節に合わせて、即効性の肥料や緩効性の肥料など適切な肥料を使い分けて与えることで、オリーブ栽培に適した肥沃な土壌を作ることができ、果実がより大きくなり、株が元気に育ちます。オリーブの花や実を多く楽しむためにも、適切な肥料を与えて育てていきましょう。 オリーブに肥料をあげる時期 オリーブに肥料をあげる時期の目安は、以下の通りです。 植え付け時:元肥 冬(2月~3月):寒肥 夏(6月頃):追肥 秋(9月~11月):お礼肥 春に花が咲き、夏に実を付け、秋に収穫期をむかえるオリーブは、時期に合わせて適切な肥料を与えることが元気に育てるためのポイントです。オリーブに肥料をあげる時期と、おすすめの肥料をご紹介します。 植え付け時の元肥・2月から3月頃の寒肥 オリーブの植え付けは、成長期に入る3月〜5月頃が適期です。 オリーブを植え付ける際には、植え付け後に根が張るまでの成長を支えるために、元肥が必要になります。元肥として与える肥料には、ゆっくりと吸収されて効果が長持ちする緩効性の有機質肥料が適しています。 植え付け1年目は寒肥は不要ですが、翌年からは2月から3月頃を目安に寒肥を与えます。 寒肥は、春からの成長期に元気な芽や根を出すための栄養を補給するために与える必要がある肥料です。冬のオリーブは休眠期に入っているため、緩効性の有機質肥料を与えましょう。 6月頃の追肥(夏肥) 6月頃に与える追肥(夏肥)は、成長期に入っているオリーブの栄養不足を補うために与える必要がある肥料です。特に鉢植えで育てているオリーブは、庭植えよりも土の養分が外へ流れ出やすいため、追肥をして夏に備えましょう。 また、6月はオリーブの果実が成長する時期であり、追肥によって果実をより大きく成熟させる効果が期待できます。成長期の追肥には、即効性のある化成肥料を与えてください。 9月から11月頃のお礼肥(秋肥料) 9月から11月頃のお礼肥(秋肥料)は、オリーブの実が成ったあとに与える肥料です。果実をより大きくする効果があるほか、翌年の花芽を付けるための栄養を補給するために必要となります。 お礼肥に使う肥料は、緩効性の有機質肥料がおすすめです。 オリーブに使う肥料の種類 オリーブに使う肥料には「化成肥料」「有機質肥料」「液体肥料」などの種類があります。これらの肥料は、ホームセンターなどで簡単に入手できます。ほかの植物を栽培するときにも使えるため、ガーデニングを楽しみたい方はそろえておくといいでしょう。 それぞれの肥料の特徴と、オリーブを栽培する際には具体的にどのような肥料を選べばよいのかを解説します。 種類その1:有機質肥料 有機質肥料とは、牛フンや油かすなどの、動物や植物に由来する肥料のことです。有機質肥料には土をやわらかくする働きがあるため、庭植えする際の土作りに使うのもおすすめです。先に解説した通り、オリーブに与えるときには、植え込み時の元肥やお礼肥などに使います。 オリーブに与える有機質肥料としては、油かすを使用するのが基本です。油かすは窒素を多く含む肥料であり、いわゆる「葉肥え」と呼ばれる、植物の葉や茎を成長させる効果が高いのが特徴です。また、果実の成長を助けるリンを多く含む骨粉や、根付きを良くするカリウムを多く含む草木灰を混ぜ込むことで、オリーブにとって必要な栄養をバランスよく与えることができます。 とはいえ、細かい配合は難しいので、初心者の方は市販されている有機質性の「オリーブ用肥料」を使用するのがおすすめです。 ▶有機質肥料の商品を見てみる 種類その2:化成肥料 化成肥料とは無機質肥料とも呼ばれ、鉱物などの原料を科学的に合成して作られた肥料のことです。植物に必要な主要栄養素である窒素、リン、カリウムが配合されています。 果実が成長する6月ごろに与えることで、オリーブの成長を促進することができます。 化成肥料は、オリーブの成長に必要な栄養素をバランスよく含んでおり、速効性がある点がメリットです。また、臭いが少ないため、玄関先などの室内で鉢植えにして育てている場合も安心して使用できます。 化成肥料は製品によって栄養素の割合が異なりますが、オリーブに与える場合は窒素・リン・カリウムが均等に配合されたものを選べば問題ありません。 ▶化成肥料の商品を見てみる 種類その3:液体肥料 液体肥料とは、液水で薄めて使用する液体状の肥料で、水やりのタイミングで水に混ぜて与えます。化成肥料よりも速効性が高く、すぐに栄養を届けたいときに使用します。 健康に育っているオリーブには基本的に与える必要はないので、株に元気が無いと感じたときに与えてみる程度で十分です。 ▶液体肥料の商品を見てみる オリーブに肥料を与えるときのポイント オリーブに肥料を与えるポイントは、適切な量をオリーブの根に届くように与えることです。 庭植えと鉢植えそれぞれの肥料の与え方を解説します。 庭植えでの方法 庭に植えている場合は、オリーブの根が鉢植えよりも広く張りやすいため、根に栄養が行き届くように肥料を与えることがポイントです。 樹木は、枝が伸びている範囲と同じくらいの広さに根を伸ばしています。オリーブの葉の広がりの下あたりを目安に肥料を施すようにしましょう。 庭植えの場合、ほかの植物をオリーブの足元に植えている場合もあるでしょう。夏に花が咲く草花も多くの栄養を必要としているため、オリーブの葉色が黄緑色に薄くなっている場合は、肥料の量を増やしてあげてください。 鉢植えでの方法 鉢植えでコンパクトに育てるオリーブは、鉢の中でしっかりと栄養を得られるように肥料を与える必要があります。オリーブの幹まわりに、肥料を均一に施すようにしましょう。 鉢植えで育てる場合、水やりで肥料が鉢の外へ流れ出てしまいやすいため、栄養が外へ逃げないように与えることがポイントです。液体肥料を与える際には、水やりをして湿った土の上から与えると、土の中に栄養が留まってくれます。 また、鉢植えでも育てられるオリーブですが、根が深く伸びる「深根性」という性質があり、深層の肥沃な土を好みます。そのため、オリーブはなるべく底の深い鉢で育てて栄養不足を補えるようにするといいでしょう。 オリーブ栽培で注意したい肥料焼け 肥沃な土を好むオリーブですが、肥料の与えすぎによって起こる「肥料焼け」にも注意が必要。肥料焼けを防ぐためには、先述した肥料の種類や時期を守ることが大切です。 しかし、はじめての栽培では適量を見極めるのが難しく、肥料を与えすぎてしまうこともあります。肥料焼けの症状に気付いて素早く対処できるよう、肥料焼けの症状と対処法を把握しておきましょう。 肥料焼けの症状 オリーブに以下のような症状が見られたら、肥料焼けを疑いましょう。 葉が焼けるように枯れている 株全体が急激にしおれてしまった 追肥を与えてから数日後に、上記のような症状が現れたら肥料焼けを起こしている可能性があります。肥料の量は適切であったか、肥料を与える場所がかたよっていないか、根に直接触れていないかを確認しましょう。 また、速効性のある化成肥料は、土の肥料濃度が上がる速度が早くなります。植物は土中の肥料濃度が高くなりすぎると根が水を吸えなくなり、株全体がしおれてしまう原因となるため注意してください。 根から水分を吸えなくなると、水が行き届かなくなり葉の先端から枯れていく症状が現れます。追肥をしたあとは葉や株の様子をよく観察し、肥料焼けの症状が見られたらできるだけ早く対処していきましょう。 肥料焼け時の対処法 肥料焼けの症状が見られたら、まずはたっぷりの水を与えて土中の肥料濃度を薄め、様子を見てあげてください。 枯れてしまった葉は元には戻らないため、見栄えが悪い場合は茶色くなった葉を切り取ります。ただし、光合成ができるように葉の2/3程度は残しておきましょう。 オリーブは萌芽力(芽吹いて成長する力)が強く、剪定に耐える丈夫な性質を持っています。しおれてしまっても、また復活してくれるかもしれません。ただし、オリーブの剪定時期は3〜4月のため、夏の強剪定は避けて翌年の春に新しい新芽を育てていくといいでしょう。 オリーブに適量の肥料を与えて大事に育てよう オリーブを元気に育てるために必要な肥料の種類や、与え方やポイントについて解説しました。栄養が多い土を好むオリーブは、肥料を与えると株が元気に育ち、花や実をたくさん付けてくれるようになります。 オリーブの肥料は、植え付け時に元肥として油かすを与えて成長を促します。元肥を与えたあとも寒肥や追肥、お礼肥などの時期に合わせた栄養を補給してあげましょう。 肥料を好むオリーブですが、肥料の与えすぎによる肥料焼けにも注意が必要です。適切な量の肥料を与えて、オリーブを大事に育てていきましょう。 オリーブの関連商品を見てみる
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