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フェレットの種類をファーム別に解説!性格やカラーについて

フェレットの種類をファーム別に解説!性格やカラーについて

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愛嬌たっぷりで元気いっぱいな姿が魅力的なフェレットは、犬や猫のようにペットとしての人気が高く、多くの人に愛されています。フェレットを扱うペットショップや、専属のブリーダーさんもよく見かけるようになりました。しかし、実際にフェレットについて種類やカラーの区別の仕方をご存じでしょうか。

本記事ではフェレットの種類を表す「ファーム」の意味、性格やカラーなどを解説していきます。これからフェレットを家族としてお迎えしたいと考えている方はもちろん、動物好きな方はぜひ一度読んでみてください。

フェレットの種類はファームで決まる

フェレットの種類はファームで決まる
フェレットは、もともと野生で生まれ育った動物ではありません。世界中の繁殖場にて繁殖された個体が幾度も改良され、現在のようにペットとして飼育がしやすい動物になりました。そのため、犬や猫のような「品種」が存在せず、出身の「繁殖場(ファーム)」ごとの被毛カラーやパターンなどによって種類が分けられています。

出身ファームによって、性格や育てやすさは大きく異なります。フェレットをお迎えする際は、ぜひそれぞれの特徴を理解したうえで相性の良い子を探してみてください。

【ファーム別】フェレットの種類と特徴

【ファーム別】フェレットの種類と特徴
ここからは、日本でよく飼育されているフェレットについて、代表的なファームとそれぞれの特徴を紹介します。ファームごとによく見られる性格やカラー、身体の大きさ、毛の長さなどフェレットの基本情報を解説していくので参考にしてみてください。

また、飼いやすさなど、フェレットを家族としてお迎えする際に役立つ情報もあわせてご紹介します。

マーシャルフェレット

「マーシャル」は、アメリカのニューヨーク州で誕生したフェレットです。日本で初めて輸入された種類であり、国内での飼育数が圧倒的に多く根強い人気を誇っています。

体格は比較的細めで体重は1〜2kgほどが平均値ですが、近年では2kgを超える大柄な子も増えてきているようです。
温厚でおとなしく、噛み癖が少ない傾向があり、初めてフェレットを飼う方にもおすすめの種類といえるでしょう。

また、避妊・去勢や臭腺除去手術が完了していることを示すため、耳に二つの入れ墨が入っている点が特徴。首には、識別番号つきのマイクロチップが入っています。生後2カ月頃からお迎えが可能です。

パスバレーフェレット

マーシャルの次に人気が高く、ペットとしての飼育にも非常に向いている種類がペンシルバニア出身の「パスバレー」です。流通数が比較的多いため、さまざまな場所で目にすることができます。

体格は小柄ながらも筋肉質な子が多く、体重は1kg前後が平均値です。性格はとてもわんぱくで好奇心旺盛、飼い主と一緒に遊ぶのが大好き。活発な子をお迎えしたい方にはぴったりでしょう。
少々噛み癖の強いところが難点ですが、早めにしつけを実施することで改善できます。

適切な運動やしつけができれば初心者でも問題なくお世話できる種類です。

マウンテンビューフェレット

「マウンテンビュー」は、マーシャル同様アメリカのニューヨーク州にあるファームで誕生しました。体格や性格・見た目のカラーなどもすべてマーシャルと似ており、体重は0.8~1.5kgほどと小柄で細長いものの、骨太で丈夫な骨格をしています。
優しくて大人しい性格の子が多いため、飼いやすい種類のひとつです。

噛み癖は比較的少ない傾向がありますが、時折やんちゃな気質の子もいるので、飼い始める際にはしっかりとしつけをするといいでしょう。

流通量があまり多くないので日本で見かける機会は少ないです。

ホールデンフェレット

カナダのファーム出身である「ホールデン」は、とにかくわんぱくな子が多い種類です。そのため、フェレットと一緒にたくさん遊びたいと考えている方におすすめですが、活発である分しつけも必要となります。
体重は1~2kgほどで体格がよくて筋肉質、大きく成長する傾向があり、噛む力もとても強いので触れ合う際には注意してください。

耳に「H」の入れ墨が入っている点が最大の特徴です。時折「カナディアンフェレット」と表記を間違われることがあるので、見かけた際には特徴をしっかりと確認しましょう。

ルビーフェレット

アメリカ・アイオワにて誕生した「ルビー」は、パスバレーフェレットの血を受け継いでいます。日本ではあまり見かける機会のない珍しい種類です。

がっしりめの体格で体重は0.8~1.5kgほど、毛並みが良くて大きめの耳が特徴。ほかの種類のフェレットに対して厳しい性格をしているので、多頭飼育には向いていない種類です。

飼いやすさとしての難易度は高めですが、人間には従順で噛み癖もあまりないので、相性が合う子と出会えれば良い関係を築けるでしょう。

ファーファームフェレット(アンゴラフェレット)

最初はデンマークが拠点だったものの、現在は中国へと移転しているファームの出身です。長毛種(ロング)はアンゴラフェレット、短毛種(ショート)はスカンジナビアフェレットとも呼ばれています。
もともとは毛皮用に繁殖されていたことから、美しく長い被毛が特徴的で、毛が長いほど価格が高くなる傾向があります。
さらに、ロングの場合は鼻が奇形だったり、鼻毛が生えていたりするので、ほかのフェレットとは非常に特徴の異なる種類といえるでしょう。

体重は0.6~2kgほどと幅広く、基本的にオスはとても大きく成長します。
被毛のカラーバリエーションも豊富で珍しいため、日本ではあまり見かける機会は多くないでしょう。

フェレットのカラーの種類

フェレットのカラーの種類
フェレットには茶色や白色といった被毛の「カラー」があり、ファームで種類が分けられているように、被毛のカラーリングにもさまざまな名称がついています。

ここからは、主なカラーについて色や特徴を紹介していくので、ファーム選びや生体情報を見たときに迷ったら、ぜひ参考にしてみてください。
気になるカラーの子をお迎えして、身体の成長と一緒に変化を楽しんでみてはいかがでしょうか。

セーブル

体の表面にあるオーバーコートは濃いめの茶色や黒色、その下に広がるアンダーコートは白からクリームに近い色になっているカラーを「セーブル」と呼びます。
フェレットといえば、このカラーを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

カラー別の価格としても一番安いため、実際に日本で多く飼育されているフェレットのカラーとなっています。

まるでタヌキのような隈取や眉毛のような模様がある子もいて、顔に個性が出やすいところが魅力です。
セーブルのなかでも、隈取のセンターがV字で、毛色の濃さが胴体は薄く足が濃い場合は「セーブルポイント」と呼ばれます。

アルビノ

「アルビノ」は、先天性の色素欠乏症による白い被毛や赤い瞳の色が特徴的です。
ピンク色をした鼻もかわいらしく、フェレット好きのなかでも非常に人気があります。しかし、瞳の赤色がやや怖い印象を与えることから、好みが分かれやすいカラーでもあるので、お迎えを検討している場合は一度直接触れ合ってみるといいでしょう。

また、アルビノと聞くと希少なイメージがありますが、フェレットにおいては珍しくありません。
相場価格も高くないので、選びやすいカラーのひとつです。

スターリングシルバー

オーバーコートは白と黒の2色が混在しており、さらにアンダーコートの白やクリーム色が混ざることで全体がシルバーのように見えるカラーが「スターリングシルバー」です。
手足が白くて手袋(ミット)をしているように見えるので、別名「シルバーミット」とも呼ばれます。
全体のカラーリングは年齢や季節によって濃淡が変化しやすく、月日の流れや成長とともにさまざまな模様を楽しめるでしょう。

バタースコッチ

「バタースコッチ」は、淡い茶色のオーバーコートと白やクリーム色のアンダーコートを持つカラーです。
全体的に茶色いチョコレートのような色をした部分が多いことから、アメリカでは「チョコレート」とも呼ばれています。
目の周り・手足・しっぽは焦げ茶色で、メリハリのある模様が特徴的です。
日本ではセーブルに次いで見かける機会が多く、胴体が薄く足が濃い「チョコレートポイント」と呼ばれるカラーも存在しています。

フェレット好きのなかでは「バタスコ」という略称で親しまれており、人気が高いカラーのひとつです。

その他のカラー

「セーブル」を筆頭に、見かける機会が多いカラーのほかにも、フェレットにはさまざまなカラーがあります。
たとえば、見た目はほとんどアルビノと近いものの、瞳が黒いタイプを「ホワイトファーブラックアイ」と呼びます。
また、赤っぽい茶色の被毛を持つ「シナモン」やバタースコッチよりも色味が薄い「シャンパン」など、カラー展開は豊富です。

しかし、見た目ではカラーの種類がはっきりと分からない場合もあるでしょう。色のバランスや模様はフェレットによって異なるので、その場合は自分なりのカラーネームを付けてあげるとより愛情が増すはずです。

フェレットの選び方

フェレットの選び方
フェレットを飼いたくても、初めての飼育で不安がある方や、たくさんいる子のなかから絞ることができない方もいるでしょう。
まずは、性格・見た目・飼いやすさなどの特徴をふまえて、自分の飼い方に合いそうなファームを選ぶことをおすすめします。

そのうえで、以下のポイントを参考にしながら選んでみてください。重視したいポイントや気になる特徴を事前にいくつか決めておくだけで、理想の子に出会える可能性が高まりますよ。

  • カラーの種類
  • 毛の長さ(ショート、ミディアム、ロング)
  • 多頭飼いの可能性があるか(相性を確認)
  • ショップやブリーダーでの取り扱いがあるか
  • 価格(予算に合うか)

種類の違いを知ってフェレットをお迎えしよう!

種類の違いを知ってフェレットをお迎えしよう!
本記事では、ファームやカラーによる見た目・性格・飼いやすさの違いなどを紹介してきました。
フェレットの選び方はさまざまですが、実際に家族としてお迎えする際には、やはりひと目見て惹かれた子を選ぶのがベストです。
フェレットのお迎えを検討している場合は、ぜひ積極的に近くのショップやブリーダーさんを探し、足を運んでみてください。

この記事を監修した人

小松 智彦

小松 智彦

獣医師。北海道大学大学院獣医学研究科卒。
20年以上獣医師・研究者として勤務する傍ら、学術論文や業界誌への執筆も多数経験。また幼少期からたくさんの動物を飼育してきたことから飼い主に寄り添える動物博士として活躍中。

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