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土鍋の焦げの落とし方は?やり方と注意点、予防方法を紹介

土鍋の焦げの落とし方は?やり方と注意点、予防方法を紹介

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冬には温かい鍋料理を囲んだり、日ごろからツヤのあるご飯を炊いたりできる土鍋。
おいしい料理には必須の土鍋ですが、「手入れが面倒くさそう」「焦げてから使っていない」という方も多いのではないでしょうか。せっかくであれば、お気に入りの土鍋は綺麗に保ちたいですよね。

そこで本記事では、土鍋の焦げの落とし方を解説していきます。また、土鍋の焦げは事前に予防することも可能です。焦げの予防方法もあわせて紹介するので、つい最近土鍋を買ったばかりの方もぜひ参考にしてください。

土鍋の焦げの落とし方

土鍋の焦げの落とし方
土鍋の焦げを落とすには、まず焦げの元となった食材を見極めなければなりません。
そこから、食材に応じた焦げの落とし方を実践しましょう。

ここでは「軽めの焦げ」「アルカリ性食品の焦げ」「酸性食品の焦げ」を取り上げ、それぞれの落とし方を紹介します。

軽めの焦げ|ぬるま湯で落とす

軽めの焦げであれば、ぬるま湯や水で落とせます。手間がかからないうえ、もっとも気軽に試しやすい方法です。

ぬるま湯を使った焦げの落とし方

土鍋にお湯を張り、そのまましばらく放置します。そして、焦げの部分をふやかしてから天然素材の柔らかいたわしで擦りましょう。たわしがない場合は、ふきんで問題ありません。

軽い焦げの場合、これだけで簡単に落ちてくれます。ひと晩ぬるま湯につけても落ちないのであれば、別の方法を試してください。

アルカリ性食品の焦げ|お酢・クエン酸で落とす

アルカリ性食品としては、下記のものが挙げられます。

  • 野菜
  • きのこ
  • 海藻
  • 果物

アルカリ性食品が原因でひどい焦げ付きが発生した場合は、酸性のお酢やクエン酸を使用します。酸性の液体には、アルカリ性の汚れを中和する作用があるからです。

身近にあるお酢やクエン酸を使用するといいでしょう。

お酢・クエン酸を使った焦げの落とし方

お酢やクエン酸を使った焦げの落とし方は、下記のとおりです。

  1. たわしで軽く水洗いをする
  2. 土鍋の8分目まで水を入れる
  3. お酢の場合は50㏄、クエン酸の場合は水200㏄に対して小さじ2杯を入れる
  4. 水が沸騰するまで土鍋を中火にかける
  5. 沸騰したら火を止め、冷めるまで数時間放置する

使用するたわしは柔らかい天然素材のものを選んでください。金属製のたわしは汚れを落としやすい一方、土鍋を傷つけやすいため注意しましょう。鍋が冷めたら水を捨てて、スポンジで柔らかくなった焦げを洗い落とします。

また、お酢はツンとした匂いが特徴です。どうしても匂いが気になる方は、クエン酸を使用しましょう。

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酸性食品の焦げ|重曹

酸性の食品には、下記のものがあります。

  • 肉類
  • 魚類
  • 穀類
  • 砂糖

酸性の食べ物が原因で発生したひどい焦げ付きには、アルカリ性の重曹を使用します。

重曹は水に入れて熱を加えると、洗浄力が高まる点が特徴です。重曹を入れた水は、60度以上になると炭酸水素ナトリウムが分解されます。そして、より強いアルカリ性の炭酸ナトリウムが発生するのです。加えて、二酸化炭素が発生するため、泡の力が焦げを浮かせてくれます。

重曹を使った焦げの落とし方

重曹を使った焦げの落とし方は、下記のとおりです。

  1. 水を土鍋の8分目まで入れる
  2. 重曹を大さじ3~4杯程度、水に溶かす
  3. 沸騰するまで中火にかける
  4. 沸騰したら火を止め、ひと晩放置
  5. 次の日、スポンジで擦り洗いをする

酸性の食品が原因で焦げがついた場合も、事前に柔らかい天然素材のたわしで汚れを落としておきましょう。

アルミ製や銅製の鍋に重曹を使用すると変色しますが、土鍋はその心配がありません。重曹を使った焦げの落とし方は、土鍋だからこそできる方法といえます。

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土鍋の焦げ落としで注意するポイント

土鍋の焦げ落としで注意するポイント
頑固な焦げほど、力技で落とそうとする方は少なくありません。
もちろん、それでも焦げは落ちますが、土鍋が傷つくおそれがあるため注意が必要です。

大切な土鍋を傷つけないために、気をつけたいポイントをご紹介します。

金属製たわしやクレンザーは使わない

焦げ落としと聞くと、金属製たわしやクレンザーを思い浮かべる方は多いでしょう。金属製たわしやクレンザーは、キッチンまわりのしつこい汚れを落とすのに最適です。しかし、柔らかい素材の土鍋とは相性が悪いため、むやみに土鍋の焦げ落としに使用してはいけません。

金属製たわしで土鍋を擦ると、傷つくだけではなく、ひび割れにつながります。また、土鍋の表面には目に見えないような小さな穴があるため、研磨剤の入ったクレンザーを使用すると成分を吸収し、焦げ付く原因となるため注意してください。

中性洗剤で浸け置きしない

中性洗剤は、土鍋に成分が吸収されると厄介で、洗剤のニオイが染みつくだけではなく、割れる原因にもなります。

使用したあとに洗剤で洗うだけであれば問題ありませんが、成分を染みこませるような浸け置きは避けてください。中性洗剤で長時間洗浄する食洗機も、土鍋には適しません。

中性洗剤を使用する場合は手作業で、傷つけないようにやさしく洗いましょう。

保管前にしっかり乾燥させる

土鍋を洗い終えたら、水分を拭き取るのが基本です。土鍋は水分を吸収しやすく、拭き取らないとカビやシミが発生するおそれがあります。

水分をふき取ったあとは、保管前にしっかりと乾燥させてください。表面が乾いていても内部は水分を含んでいるため、十分に乾燥させなければいけません。

土鍋を乾燥させる方法は、自然乾燥が最適です。土鍋の側面を上にして、風通しの良い場所に置きます。そのまま1日ほど放置すれば、十分に乾燥させられるでしょう。

また、水分を拭き取ったあとに15秒ほど空焚きすると、水分を飛ばせます。ただし、空焚きを推奨していない土鍋もあるため、事前に確認しておいてください。

Tips
もし土鍋にカビが発生してしまっても、漂白剤を使うのはNGです。カビは取れたとしても、中性洗剤同様、ニオイが染みつくだけでなく、漂白剤の成分が残留してしまう可能性があります。土鍋のカビ取りはお酢やクエン酸を使って下記手順で試してみてください。
カビ跡は残ってしまうかもしれませんが、カビ自体は死滅します。

  1. 水を土鍋の8分目まで入れる
  2. お酢(またはクエン酸)を大さじ2~3杯程度、水に入れる
  3. 沸騰後、弱火で約10分煮沸してから火を止める
  4. 冷めたら中の水を捨てて中性洗剤で洗う
  5. 水分を拭き取り、自然乾燥させる

土鍋の焦げを予防する方法

土鍋の焦げを予防する方法
料理に使っているとどうしても焦げやすい土鍋。毎回手入れをするのが面倒な方は、事前に焦げを予防しておきましょう。

土鍋の焦げ付きを防ぐための対策をご紹介します。

土鍋に目止めを施す

土鍋を購入したら、使用する前に目止めをおこないましょう。目止めは焦げ防止だけではなく、ニオイ移りやひび割れなどのトラブル防止にも効果的です。

目止めの手順

目止めの手順は下記のとおりです。

  1. 土鍋を水洗いしたあと、水分を拭き取ってから自然乾燥させる
  2. 土鍋の8分目まで水を入れてから、残りの部分が埋まるまでご飯を入れる
  3. 弱火で加熱しながら様子を見て、おかゆを作る
  4. 炊きあがったら火を止め、そのまま冷めるまで放置する(目安:1時間以上)
  5. 土鍋が十分に冷めたらおかゆを取り出す
  6. 最後に、土鍋を水洗いする

もっとも広くおこなわれているのが、上記のおかゆを炊く方法です。お米のでんぷん質が、土鍋をコーティングして焦げ付きにくくする効果があります。

使用する前におこなったあとは、半年に1回の頻度で目止めを施すのがおすすめです。

Tips
目止めは小麦粉や片栗粉といったでんぷん質が多く含まれているものでも代用できます。小麦粉や片栗粉を使用する際の目安量は水の1/5程度です。
お米のとぎ汁を使う方法もありますが、でんぷん質が少ないため、目の粗い土鍋には向いていません。

料理中に注意する

土鍋が焦げ付く原因の一つとして、火にかける時間が長いことが挙げられます。
幅広く使用できる土鍋だからこそ、煮込み料理などに使う方も多いでしょう。しかし、土鍋は鍋やフライパンと異なり、保温時間が長い点が特徴です。そのため、レシピどおりに作ると、土鍋を火にかけすぎた状態となります。

たとえば、レシピに「40分間コトコト煮る」と書かれていた場合、そのとおりにすると焦げ付く原因となるため、30分程度で火を止めるのがおすすめです。早めに火を止めて、保温時間で調理しましょう。

また、土鍋は非常にデリケートなため、強火での加熱は控えてください。焦げ付きやすくなるだけではなく、ひび割れが起こるおそれもあります。

調理後は急に火を消すのではなく、中火から弱火に落とし、それから消す方法がおすすめです。料理が焦げるリスクを減らすことができます。

ご飯を炊く際は一工夫する

土鍋でご飯を炊くときは、下記の工夫を取り入れると焦げ付きにくくなります。

  • 土鍋の底に昆布を敷く
  • 土鍋の底にクッキングシートを敷く
  • お米と一緒に粗塩をひとつまみ入れる

昆布であれば出汁も取れて一石二鳥です。また、クッキングシートを敷く方法は、警視庁の災害対策課でも推奨されており、水が貴重な災害時に洗う手間を省けます。

日ごろから焦げ付きに悩まされている場合は、粗塩を入れる方法を試してみてください。ご飯に塩気が加わるため、おにぎりなどにするとおいしくいただけます。

炭水化物を多く含む食品は、焦がすとアクリルアミドという化学物質を生成し、
体に悪い影響を及ぼすおそれがあるとされています。
ご飯を土鍋で炊く際はぜひ一工夫加えて焦げを予防してみてください。

焦げを落として土鍋を長く使おう!

焦げを落として土鍋を長く使おう
料理をすると焦げ付きやすい土鍋ですが、ちょっとした工夫で焦げを予防できます。焦げ付いてしまった場合でも、原因に合わせた方法を見極めればきれいに焦げを落とすことが可能です。

また、最近では焦げ付きにくい仕様の土鍋も販売されています。土鍋の定期的なお手入れを心がけ、焦げを防いで長く愛用していきましょう。

 

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