停電への備えで必要なもの10選|家庭で今すぐできることと発生時の注意点
停電への備えで必要なもの10選|家庭で今すぐできることと発生時の注意点

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大規模な自然災害や何らかのトラブルによって突然発生する停電。実際に停電が起こったときに慌ててしまわないよう、今から備えておきましょう。
本記事では、停電への備えで必要なアイテム10選と、停電に備えて今からできることについて、注意点を交えながら詳しく解説します。
目次
停電への備えで必要なもの10選
停電への備えとして、最低限そろえておきたいアイテムは以下の10個です。
- 懐中電灯
- 携帯ラジオ
- モバイルバッテリー
- 食べ物
- ペットボトル
- カセットコンロ
- 衛生管理用品
- 現金
- 冷却グッズ(夏の停電)
- 防寒グッズ(冬の停電)
それぞれの選び方や必要性などを詳しく解説します。
懐中電灯
停電発生時に欠かせない懐中電灯は、電池式か充電式がおすすめです。
手回し発電式の懐中電灯も停電時に活躍しますが、手から離した際に光が消えたり、光量が不足したりするおそれがあります。
充電式のものをそろえる場合は、停電時にすぐ使用できるよう、こまめに電池残量をチェックしておくことが大切です。
携帯ラジオ
災害が発生して停電したときは、テレビやインターネットが使えない状態となり、情報収集ができなくなるおそれがあります。ラジオがあると、電波を拾ってリアルタイムの災害状況を入手しやすくなるでしょう。
モバイルバッテリー
モバイルバッテリーがあれば、スマホや携帯ラジオ、懐中電灯などを停電時でも必要に応じて充電できます。60,000mAh程度の大容量バッテリーがおすすめですが、20,000mAhのものを複数用意してもいいでしょう。モバイルバッテリーは定期的に充電しておいてください。
また、モバイルバッテリーとあわせて乾電池も用意しておくと、いざというときに便利です。
食べ物
停電が発生したときのために、非常食の備えをしておくことも大切です。基本的には、家族の人数×3日分を目安に準備しましょう。
停電時にあってよかったとよく言われる食べ物は、缶詰や乾パン、アルファ米などです。調理不要で日持ちしやすく、すぐに食べられるものを選んでください。
食料として麺類などを準備する場合は、カセットコンロなどお湯を沸かせる機材も準備する必要があります。
ペットボトルの水
停電時には断水するおそれがあるため、飲料水としてペットボトルの水も忘れずにそろえておきましょう。
1人分で1日3リットル程度を目安に、家族の人数分×3日分を用意しておくのがおすすめです。
また、備えとして置いているペットボトルの水には消費期限があります。定期的にチェックし、期限切れにならないように注意してください。
- 「直結増圧方式」もしくは「受槽式」のマンションで自家発電機がない場合
- 浄水場で必要な電力が不足するほどの大規模停電が起きた場合
一戸建ての場合は「直結直圧方式」といって電力を使わずに水を引き込む仕組みのため、浄水場が停電しない限りは断水することはありません。
災害時に水がない場合はどうする?事前にできる断水対策や必要量
カセットコンロ
キッチンのコンロにIHを使用している家庭では、停電時に調理ができなくなるおそれがあります。カセットコンロがあれば、停電時でも簡単な調理をしたり、暖かい飲み物を飲んだりできるでしょう。
衛生管理用品
停電時の断水に備えて、除菌スプレーやウェットティッシュなどの衛生管理用品を用意しておくことも大切です。
アルコールを使用しているウェットティッシュは、赤ちゃんや高齢の方には刺激が強いため注意してください。アルコールタイプと、純水使用のものを複数個用意しておくのがおすすめです。
また、高齢の方やお子さんがいる家庭ではおむつ、女性の場合は生理用品なども忘れずに準備しておきましょう。
現金
停電が発生するような緊急時には、スマホの電子決済システムが使えなくなったり、ATMでお金を下ろせなくなったりする可能性があります。
そうした状況でも困らないよう、いくらかの現金を用意しておくのがおすすめです。数万円程度、硬貨と札に分けてそろえておきましょう。
冷却グッズ(夏の停電)
夏に停電が起きた場合の暑さ対策として、冷却グッズの用意もしておきましょう。
特に夏は、台風などの災害による停電のリスクが高いため、すぐに電気が復旧しないことも珍しくありません。
エアコンなどの冷房器具の使用はもちろんのこと、冷蔵庫も長時間使えなくなるため、保冷材のような冷却アイテムを使うことも難しくなります。また、断水してしまうと飲料水の確保も困難となり、熱中症のリスクも高まります。
このような状況においても安心して過ごせるように、以下のような冷却グッズを前もって備えておくことをおすすめします。
- 冷却タオル
- クーラーボックス
- 乾電池式のハンディファン
- 塩タブレット
- 経口補水液
冷却タオル
停電によりエアコンや冷蔵庫が使えなくても、水にぬらして振るだけで冷たくなる冷却タオルがあれば効率よく体を冷やせます。
冷却タオルを選ぶ際は、首に巻いて使用できる細めで長いサイズのものが熱中症対策として効果的なのでおすすめです。
クーラーボックス
クーラーボックスがあれば、停電が起きた際に冷蔵庫から保冷材などの冷却アイテムを移して、保冷剤がすぐに溶けてしまわないように保管するのに役立ちます。
保冷材は、必要な時に取り出して体を冷やす熱中症対策グッズとして使用できますし、クーラ―ボックスに入れておくことでボックス内部の温度も下げて、冷蔵庫から移した他の食品の鮮度を保つのにも有効です。
乾電池式のハンディファン
停電時はエアコンはもちろんのこと、扇風機などもすべて使用できなくなります。そんな時に役立つのが乾電池式のハンディファンです。
うちわであおいで暑さをしのぐのも有効ですが、乾電池で使えるファンがあれば長時間の停電でも快適に過ごせます。
乾電池は、ハンディファン以外にもさまざまな用途がありますので、少し多めに用意しておくことをおすすめします。
塩タブレット
塩タブレットは、熱中症対策のために忘れずに準備しておきたいアイテムです。
熱中症を予防するには、水分の補給だけでなく塩分の補給も大切な要素となります。塩タブレットがあれば、塩分補給を必要な時に簡単におこなえるのでおすすめです。
経口補水液
暑さによる脱水症の対策として、経口補水液も準備しましょう。
長期の断水になると、無意識のうちに水を飲む量が減るおそれがありますし、冷房器具が使えず室内の温度も高いままになるため、発汗によって体の水分が思っている以上に減って脱水症になってしまうことがあります。
水と電解質を適度な濃度で配合した経口補水液があれば、脱水症状が出てきた時の治療として使うことができます。万が一の時のために備えをしておきましょう。
防寒グッズ(冬の停電)
冬の時期に停電が発生した場合、まず心配になるのは防寒のことです。
停電が起こると、エアコン・電気ストーブ・ファンヒーターなど、電気を使用する暖房機器は一切使えなくなってしまうため、電気を使わなくてよい防寒グッズが必須となります。
非常時の防寒グッズとしては、使い捨てカイロや湯たんぽ、またスキーウェアやダウンコートなどの防寒着を用意しておきましょう。
停電に備えて今すぐにできること
冷蔵庫や照明、冷暖房器具は、停電発生時に大きな影響を受けるため、しっかりと対策しておくことが大切です。停電に備え、今すぐにできることを解説します。
冷蔵庫の備え
冷蔵庫の備えとして簡単に実践できるのが、ラップで包んだごはんやペットボトルに入れた水を凍らせておくことです。必要なときに解凍して飲食できるほか、停電時には冷蔵庫に置いておけば保冷剤代わりとして活躍します。
また、普段から冷蔵庫に入れる食品は7割程度にとどめ、詰め込み過ぎないようにしましょう。これにより、冷気の循環がスムーズにおこなわれ、効率良く食品を冷やしておけます。
ただし冷凍室は、隙間ができないように食品を詰め込んでおくのがおすすめです。互いが冷やし合うことで、冷凍効率がアップします。
照明器具の備え
停電対策として、懐中電灯のほかに室内全体を照らす照明器具をそろえておくことも大切です。
部屋全体をある程度明るく照らせるアイテムとしては、ランタンが挙げられます。とくにLEDランタンは消費電力が少なく、長時間使用できて便利です。
また、ヘッドライトやネックライトのように、作業しながら照らせるアイテムも重宝します。
暖房・冷房の備え
真夏や真冬に停電が起こると、エアコンなどの冷暖房器具が使用できずに大変な思いをするおそれがあります。
こうした状況で頼りになるのが、ポータブル電源です。ポータブル電源は、モバイルバッテリーよりも大容量かつパワフルで、AC電源を供給します。スマホなどのデバイスの充電だけではなく、扇風機や冷蔵庫、エアコンなどを稼働させることも可能です。
購入時に多少コストはかかりますが、家庭に一台あれば、停電時にも冷暖房を使用でき快適に過ごせます。
停電発生時の注意点
停電発生時に落ち着いて安全に過ごすために、覚えておきたい注意点は以下の2つです。
- 電化製品のプラグを抜く
- 避難の際はブレーカーを落とす
さらなるトラブルを引き起こしてしまわないよう、忘れずに備えておきましょう。
電化製品のプラグを抜く
停電発生時は、復旧したときのことを考えて、電化製品のプラグを抜いてください。プラグがささったままだと、電気が復旧した際、一瞬だけ大きな電気が流れて通電火災を引き起こすおそれがあります。
またテレビやパソコンなどの機器は、電気復旧時の過電流により故障につながる場合もあるため注意が必要です。
避難の際はブレーカーを落とす
自然災害が発生し、避難が必要となった場合は、家を出る前にブレーカーを落としましょう。
災害が起こった際の火災は、電気が復旧したときの通電によるものが多いといわれています。ブレーカーを落としておけば、通電火災のリスクが減り、被害を抑えられます。
停電への備えを万全にしておこう!
停電は、予期せぬタイミングで起こることがほとんどです。事前に必要なものをそろえて対策しておけば、万が一停電が発生しても落ち着いて行動でき、自分や家族の安全を守れます。本記事を参考に、今から停電時の備えを万全にしておきましょう。