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キャスターの種類と選び方|DIYで使うキャスターの選び方と取り付けのコツ

キャスターの種類と選び方|DIYで使うキャスターの選び方と取り付けのコツ

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キャスターは大きなものを自由に動かせる便利な道具です。また、簡単に取り付けられるため、DIYでも人気のアイテムです。

しかし、いざキャスターを探してみると、さまざまな種類や素材があり、どれを選べばいいのか迷ってしまう方もいるでしょう。

そこで本記事では、キャスターの種類や選び方のポイント、上手に取り付けるための方のコツについて詳しく解説していきます。

キャスターとは

キャスターとは

キャスターとは、小さな車輪が付いた金具のことで、家具をはじめスーツケースやイスなど、さまざまな製品に取り付けられます。重いものや大きいものでも、キャスターが付いていれば簡単に移動させることが可能です。

キャスターには「耐荷重」が設定されており、取り付ける製品や用途に応じて選ぶ必要があります。耐荷重とは、物がどれだけの重さに耐えられるかを表す数値です。

キャスターの種類やサイズによって耐荷重は異なり、小さなキャスターでも20〜30kgの耐荷重が設定されています。この耐荷重はキャスター1つに対する数値であるため、4つ使用する場合はその4倍の80〜120kgに耐えられる計算となります。

【取り付けタイプ別】キャスターの種類

【取り付けタイプ別】キャスターの種類

「キャスター」と一口にいっても多くの種類が存在し、それぞれにメリット・デメリットがあります。取り付けタイプ別の主な種類は以下のとおりです。

  • 平付けプレートタイプ
  • ねじ込みタイプ
  • 差し込みタイプ

取り付け方の違いをしっかりと理解しておけば、用途に合ったキャスターを選べるでしょう。

平付けプレートタイプ

木工DIYでもっとも扱いやすいキャスターといわれているのが平付けプレートタイプです。プレートに4つの穴が開けられており、ネジで取り付けます。

取り付けが簡単で、耐荷重性能にも優れている人気のタイプですが、プレートを使用する特性上、その面積以上の平らな取り付け面が必要です。
平付けプレートタイプのキャスターを見てみる

ねじ込みタイプ

ねじ込みタイプのキャスターは、イスやテーブルで多く使用されます。プレートタイプよりも取り付け面が小さくて済むため、細いものや平らな面を確保できない場合に便利です。

ただし、ねじ込みタイプのキャスターを使う場合は、ネジの受けとなる部分を作る必要があります。木材へ埋め込んで使用するタイプの鬼目ナットなどを取り付ける作業が必須となり、若干の手間と時間がかかる点がデメリットです。
ねじ込みタイプのキャスターを見てみる

差し込みタイプ

差し込みタイプは、パイプ式のイスやワゴンなどに使われているキャスターです。

「ボス型」と「プラグ型」の2種類があり、状況に合わせて選ぶ必要があります。ボス型は受け側となるソケットとセットで使用するタイプで、プラグ型はパイプに差し込んで締めていくタイプです。

ボス型の差し込みタイプの多くは、ソケットが別売りとなっているため、購入する際はソケットも一緒に買うことを忘れないようにしてください。
挿し込みタイプのキャスターを見てみる

【車輪の素材別】キャスターの種類

【車輪の素材別】キャスターの種類

キャスターは、車輪の素材によってもいくつかの種類に分けられます。

  • ゴム製
  • ウレタン製
  • ナイロン製
  • エラストマー製

各素材の特徴やメリット・デメリットについてみていきましょう。

ゴム製

ゴム製のキャスターは、静音性とクッション性を兼ね備えており、非常に人気があります。静かで安定感があるため、多少凹凸がある場所でも快適に移動させることが可能です。

ただし、ゴムは耐候性(気候の変化への耐性)があまりなく、熱や油にも強くありません。また、摩耗によって劣化が進みやすく、汚れも付きやすいデメリットもあります。
ゴム製のキャスターを見てみる

ナイロン製

強度があるナイロン製のキャスターは、重いものを載せて運ぶときに重宝します。環境や天候にも影響されにくいため、摩耗や劣化の心配も少なくて済みます

ただし、ナイロン製のキャスターは、振動や音が出やすい点がデメリットです。凹凸の多い場所では、扱いにくさを感じるかもしれません
ナイロン製のキャスターを見てみる

ウレタン製

ウレタン製のキャスターは、ゴム製とナイロン製の良い所を持ち合わせたタイプで、多くの方から支持されています。転がしたときの音が静かであるほか、クッション性があって摩耗にも強い点がメリットです。

屋内外を問わず、タフな状況が予想される場合にはウレタン製キャスターが活躍します。
ウレタン製のキャスターを見てみる

エラストマー製

エラストマー製のキャスターは、ゴム製と同じく、クッション性や静音性に優れています。そして、ゴム製キャスターの欠点である、耐候性や熱、油に対する弱さはありません。

非常に優れた素材であることから、ほかのタイプのキャスターよりも価格は高くなります
エラストマー製のキャスターを見てみる

【移動性能別】キャスターの種類

【移動性能別】キャスターの種類

キャスターの種類で忘れてはいけないのが、移動性能の違いです。基本的には、以下2つの種類に分けられます。

  • 固定車
  • 自在車

それぞれの特性を把握して、用途に合ったものを選びましょう。

固定車

固定車または固定キャスターと呼ばれる種類は、車輪が一方向に固定されているキャスターです。まっすぐ進む際には非常に安定した走りとなるため、ほぼ直進で使用される台車などで使われることがほとんどです。

自在車

自在車と呼ばれるキャスターは、360度自在に回転する車輪が付いており、あらゆる方向に転がせるようになっています。イスやスーツケース、買い物で使用するカートなど、さまざまな場所で使われているメジャーなタイプです。

DIYで使うキャスターの選び方

DIYで使うキャスターの選び方

DIYで使うキャスターを実際に選ぶ際は、以下3つのポイントを押さえておくことで、目的に合ったキャスターを選べるでしょう。

  • 耐荷重はどれほどか
  • 取り付け面積
  • コスパは良いか

それぞれのポイントについて詳しく解説します。

耐荷重で選ぶ

重いものには安定感のある平付けタイプ、あまり荷重のかからないものであれば差し込みタイプを選ぶのがおすすめです。

購入前には、製品ごとに設定されている耐荷重をしっかりとチェックする必要があります。どの程度の荷重がかかるものに取り付けたいのかを明確にし、十分な耐荷重があるキャスターを選びましょう。

キャスター1つの耐荷重が20kgである場合、4つ付けると80kgまで耐えられる計算になります。ただし、常にすべてのキャスターに対して均等に荷重がかかることはあり得ないため、ある程度の余裕が必要です。

キャスターに設定されている耐荷重の、8割程度の重さまでが許容範囲の目安となります。つまり、設定されている耐荷重を0.8倍した重さが上限です。仮に80kgまで耐えられるキャスターであれば、64kgが目安となります。

傾斜地や凹凸がある場所で使用する場合、4つではなく3つのキャスターで荷重を支えなくてはならないこともあるため、このように耐荷重を正しく選んでおけば、思わぬ破損を防いで安全を確保できます。

取り付け面積で選ぶ

DIYでキャスターを使用する場合、基本的に平付けタイプを使用する機会が多いです。平付けタイプのキャスターは安定感があり、耐荷重性もある優れたアイテムですが、ある程度の取り付け面積が必要です。取り付け面をしっかりと確保できるかどうかを事前にチェックしておきましょう。
問題なく平らな面を確保できるのであれば、取り付けやすくて強度もある平付けプレートタイプがおすすめです。

一方で、面積の狭い部分に取り付ける場合は、差し込みタイプやねじ込みタイプの使用も検討してください。例えば、パイプや長ネジを使ってラックを作る際などに使用すれば、ラックの脚に対して直接キャスターを取り付けることができます。

コストで選ぶ

耐荷重や取り付け面積を確認したら、コストパフォーマンスを考慮することも忘れないようにしましょう。

DIYでは、キャスターだけではなくさまざまな部材や工具などを購入する必要性が出てきます。安全性と快適性を確保できるスペック、かつコストがあまりかからないものを探すといいでしょう。各メーカーから多くの製品がリリースされているため、安くて良い製品を見つけられるはずです。

キャスターを取り付ける際のコツ

キャスターを取り付ける際のコツ

DIYでキャスターを上手に取り付けるために、以下2つのコツをぜひ覚えておきましょう。

  • しっかりと固定する
  • ストッパーの活用

これらのポイントを意識することで、キャスターが持つ性能を最大限引き出せるほか、破損や事故も防げます。

キャスターはしっかり固定する

平付けプレートタイプのキャスターを取り付ける際は、すべてのネジ穴を利用してしっかりと固定しましょう。プレートには基本的に4つの穴が開いていますが、工程を省略して2つのネジだけで取り付けることは避けてください。

しっかりと固定されていないと、弱い部分に荷重がかかったときに破損してしまうおそれがあります。ねじ込みタイプや差し込みタイプのキャスターについても、確実に固定することを心がけましょう。

ストッパーを活用する

キャスターは、ストッパー付きのものを選ぶことをおすすめします。ストッパーが付いていれば、車輪が動かないよう固定して安全に使用することが可能です。また、移動したいときには簡単に固定を解除でき、便利に活用していけます。

4つのキャスターすべてにストッパーを付ける必要はなく、2つの車輪に取り付けるだけでも十分にその役目を果たしてくれます。スチールラック等に取り付ける際は、対角の2か所に取り付けると安定します。

キャスターの種類を知ってDIYに活用しよう!

キャスターの種類を知ってDIYに活用しよう!

キャスターは、サイズの大きいものや重量のあるものを楽に動かせる便利なアイテムです。

DIYでの取り付けを考えている方は、キャスターの種類による違いや、取り付けのコツを理解して、ニーズにぴったりと合った適切なアイテムを選んでいきましょう。

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