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家具の転倒防止対策12選|今すぐできる方法と地震に備えるアイテムの使い方を解説

家具の転倒防止対策12選|今すぐできる方法と地震に備えるアイテムの使い方を解説

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家具の転倒防止対策が必要な理由


家具の転倒防止対策は、地震発生時の負傷を防ぐために必要です。
いつどこで発生するか分からない地震には、事前に備えることが重要になってきます。
東京消防庁の発表によると、近年発生した地震被害の負傷者のうち、約30~50%の方が家具等の転倒や落下物による負傷が原因でした。
参照:東京消防庁<公表・報告><家具類の転倒・落下・移動防止対策> (tokyo.lg.jp)

ケガだけでなく、家具の転倒により電気ストーブなどにより火がついてしまったり、通路を塞がれ避難が困難になるケースも。
家具の転倒を未然に防ぐことは、重要な震災対策のひとつです。これから紹介する対策をできるところからはじめ、地震による被害を最小限に抑えましょう。

家庭で今すぐできる家具の転倒防止対策4選


新しい防災アイテムを買う前に、まずは家の中を見直してみることも大切です。
家具が倒れることも想定しながら、今すぐ出来る4つの対策を実践してみましょう。

(1)家具を安全な配置にする
(2)部屋に置くものを減らす
(3)家具の重心を下げる
(4)キャスターをロックする

それぞれの方法について詳しく説明していきます。

家具を安全な配置にする

地震の際に家具が転倒すると、避難の妨げになる可能性があります。避難経路を確保するよう、レイアウトを工夫しましょう。
部屋の出入り口や廊下、窓付近などには移動しやすい家具類は避け、備え付けの収納を使用するのがおすすめです。
家具を置く場合、倒れたとしても窓が割れず、ドアが塞がれない位置・向きを考え配置しましょう。
転倒だけでなく、引き出しタイプの家具は中身が飛び出しケガをする恐れがありますので考慮が必要です。

部屋に置くものを減らす

備え付けのクローゼットや収納家具があればそれらを活用し、部屋に置くものを減らすことも大切です。
特に寝室やこども部屋は、家具が倒れた際の危険度が高い部屋になります。就寝時に背の高いタンスや本棚が転倒してきても避けられません。
基本的には転倒するものを置おかない方が安全ですが、寝室にしか置けないという場合は、なるべく背の低い家具にする、寝具に倒れてこない配置にするなどの工夫が必要です。
「安全スペース」として家具を置かない空間を確保しておくと、緊急地震速報を受けた際に避難場所として使うことができます。

重いものを下に収納して家具の重心を下げる

重いものを下に収納することで、家具の重心を下げて倒れにくくします。
食器棚なら大きくて重たい食器を、本棚なら辞書や分厚い本を下の方に入れてみて下さい。また、家具の上にものを置かないようにしましょう。
家具の転倒の可能性だけでなく、重いものが高いところから落下してくるリスクも下げることができます。
家具の購入時に重心が低く、安全性を重視したデザインのものを組み合わせるという手段もあります。

キャスターをロックする

テレビ台やチェストなどのキャスター付きの家具は要チェック。ロック機能が付いている場合はしっかりロックをしておきましょう。ロックができないものでも滑り止めや固定アイテムを使用することも手段の一つと言えます。
滑らないようにすることで、家具が移動することを防ぐことが出来ます。

地震対策アイテムを使う転倒防止対策8選

家具類のレイアウトを見直しも大事ですが、更に防災アイテムを組み合わせることでより効果的に転倒防止対策ができます。
家具の種類や大きさ、設置場所によって適切なアイテムが異なります。ホームセンターでは防災用品を豊富に取り扱っているため、適したアイテムを簡単に揃えることが出来ます。
以下では、おすすめのアイテムごとに使い方や導入方法を紹介するので、うまく活用して二次災害から身を守りましょう。

突っ張り耐震ポールを使う


食器棚や本棚、タンスなどを背の高い家具を固定するときには、強度の高い耐震突っ張りポールがおすすめです。
伸縮可能で取り付けは簡単。ねじやくぎが不要で、天井と家具の間に設置するため、賃貸でも安心して使えます。また、ポール設置面が柔らかい素材のものを選ぶことで、天井と家具が傷つきにくくなります。
長期期間使用される場合は、定期的に緩みがないか確認することも大切です。
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家具転倒防止チェーンを使う


ドライバー1本で、自由に取り付けができる家具転倒防止チェーン。
必要なチェーンの長さを確認し、壁側と家具側にネジを止め固定します。
壁側を固定する場合は、家具を置く場所の壁に柱や鴨居があるか、もしくは壁の下地の桟の位置をたたいて確認してから固定し、
家具側を固定する場合は、壁側と同様、固定する事が可能な芯材の位置を確認してから金具を取り付けるようにしましょう。
しっかりとチェーンを取り付けることにより家具の転倒防止効果が期待できます。
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耐震パッドを使う


耐震パッドは家具などの下に貼り付けるだけで、突然地震が起こった際も揺れや衝撃を吸収することが出来ます。
ネジや両面テープなどで固定する手間がかからず、取り外しがスムーズです。
さまざまな方向からの衝撃を緩和できるので、地震対策はもちろん、防振や滑り止めの役割も果たしてくれます。
小さな子供がいる家庭では、いたずら対策として耐震マットを使うのもおすすめです。タンスや本棚などに貼り付けておけば、子供が家具にもたれかかったり叩いたりしても、転倒するリスクを軽減できます。
水洗いして乾燥させ再利用できるものを使うと、繰り返し使用できるため経済的です。
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家具連結シートを使う


2段重ねされたキャビネットの境目をまたぐように貼り付け、上下のキャビネットを連結することで上段のキャビネットの落下を防止します。
また、隣り合うキャビネットの天板間をまたぐように貼り付け、お互いを連結する事で、キャビネットの転倒を防止することもできます。
多くの棚が隣接する、ロッカールームなどに最適です。
接着固定のため、壁・家具に穴をあけたり、傷がついたりする心配はありません。 棚の荷物の移動などの事前準備が不要なので、すぐに設置できます。
移設時は非接着部をカッターなどで切断することで、簡単に剥離できます。
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L字金具を使う


部屋の壁沿いに置かれている収納棚やタンス、食器棚に本棚などの家具を固定することができます。
壁と家具を固定・補強し、転倒防止に役立ちます。
棚板を壁に取り付ける時には、棚受けとして釣り付けに使うこともできます。棚受けが付けられることで棚板を壁に取り付け、その棚板にかかる耐荷重に耐えられる強度を得ることになります。
ビスを打ち込みたいところを決めたら、ドライバーで固定していきます。
最後に微調整ができるよう、少し金物が動く程度にビスを緩くしておくのがコツです。
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転倒防止板を使う


食器棚や本棚など地震で倒れると割れ物や重い物などが収納されており非常に危険です。
賃貸だと金具で固定するのも難しく、対策が思うように進みません。
そこで、転倒防止板の紹介です。
転倒防止板を使うには棚をやや傾ける必要があるので、一時的に中身を出して軽くしておきましょう。引っ越しや大掃除の際にするのがおすすめです。
後ろに傾けて隙間を作って敷くだけなので、とても簡単です。手で揺らしてみてグラグラせず、安定していれば設置完了です。
タンスやカラーボックスなどにも使用可能です。
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転倒防止ベルトを使う


ベルト両端の取付金具の一方を 家具・冷蔵庫等の天板に、もう一方を壁面に固定して使用することにより、転倒を防止することができます。
取り付けの際に家具などを大きく移動させる必要が無いので簡単に設置できます 。
引越し等や模様替えの際は、ドライバーがあれば簡単に取り外しできます。専用工具不要で、ご家庭でも簡単に取付することができます。
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ガラスの飛散防止フィルムを使う


ガラスが割れると破片が広範囲に飛び散ったり、ガラス表面から出る細かい粉が飛んだりすることがあります。割れたガラスによってケガなどの二次災害を引き起こすことも考えられるため、飛散防止フィルムで対策をしましょう。
窓ガラス・食器棚・ガラスケースなどに使用することで、万が一のときに破片が飛び散ったり、落下したするのを防いでくれます。
貼り方は難しくありません。模様付きのものや、インテリアの妨げにならないように透明なクリアシートタイプもあるので、好みのデザインを選びましょう。
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転倒防止対策のリフォーム


家具の転倒防止対策はできていても、万が一大きな地震が起きてしまった時、家屋自体が倒壊してしまう危険もあります。
実際に耐震性を図るための検査などを行ってみると、倒壊する危険の高い家屋が驚くほど沢山あります。
長い期間、目立つヒビがあるのに外装の手入れをしていない場合や、日本瓦など重たい屋根である場合、2000年以前(新耐震基準の改定前)に建てた家屋などの場合は、一度耐震診断を受けてみるのもいいかもしれません。
耐震診断の結果に基づいて、補強必要箇所や補強方法を明確にし、十分な耐震性能を備えるようにしましょう。
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転倒防止対策をする際の注意点


転倒防止対策をする際に気を付けなければならない注意点を解説します。
せっかくの対策が無駄にならないよう、以下のポイントを押さえておきましょう。

背が高い家具のうえに物を置かない

家具本体の転倒防止対策を行っていても、その上に物が置かれていたら、落下の危険は無くなりません。
タンスなどの背が高い家具はアイテムで固定したうえで、天板の上には物を置かないようにする方が安全です。

壁に固定する際は下地を探してから行う

L字金具やチェーンといったアイテムを壁に取り付ける際は、壁側の下地に柱や桟木があることを確認してから行いましょう。
下地が無い場所にビスを打ち込むと十分な強度を得ることができず、家具が倒れる際に壁紙の裏の石膏ボードごと破損することになりかねません。

対策用品の耐震性・耐圧性を確認しておく

対策用品にはそれぞれ耐震性や耐圧性が記載されています。
冷蔵庫などの家電や大型家具を支えるためには、耐圧200kg以上のアイテムが必要と言われているので、確認してから購入するようにしてください。

対策用品は左右対称に設置する

対策用品を設置する際は、揺れた際の圧力を均等に分散させるために、家具に対して左右対称に設置してください。
偏った設置の仕方をすると、特定の位置に負荷が集中するため、本来の性能を発揮できなくなります。

適切な転倒防止対策で安全な暮らしを


この記事では、家庭でできる家具の転倒防止対策の方法を紹介しました。
いつ起こるか予測できない災害において生存率を上げるには、日ごろの対策が重要です。

中でも、記事で紹介した商品は今すぐにでもできる対策方法です。
早めに実施し、いつ地震が起こっても大丈夫なように、私たち自身ができる防災を心がけ、備えておくことが何よりも大切となります。

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