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土鍋のサイズはどう選ぶ?号数別のサイズ・容量と選び方のポイント

土鍋のサイズはどう選ぶ?号数別のサイズ・容量と選び方のポイント

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日本において古い歴史のある土鍋。寄せ鍋やおでん、湯豆腐などの温かい料理をはじめ、炊飯や蒸し物などにも活用できる鍋です。一つの土鍋を囲み、みんなでつついて食べる楽しみもありますね。これから購入しようと思っている人もいるのではないでしょうか。

しかし、土鍋のサイズはさまざまあるため、どれを選べば良いか迷ってしまう人もいるかもしれません。

そこで今回は、土鍋のサイズの選び方について詳しく解説します。さらに、サイズ以外で重視したいポイントや、長く愛用するための処理「目止め」のやり方についてもまとめました。自分にぴったりの土鍋を見つけて、美味しい鍋料理を作ってみてくださいね。

土鍋のサイズと号数

土鍋のサイズと号数
土鍋のサイズは、直径を基準にした「号」で表します。もともと号は、尺貫法(しゃっかんほう)という昔の計量法に則り「寸」で表していました。その後、尺貫法が廃止されたため、寸から号に変わったのです。号は、ホールケーキなどにも採用されています。

1号の長さは、1寸の長さと同じ約3cmです。つまり、5号の土鍋であれば、直径は5×約3cm=約15cmになります。しかし、必ずしも「号数×3cm」ではありません。土鍋は、成形した粘土を焼いて仕上げる陶器という性質上、焼き上がりに多少の誤差が生じてしまうためです。

号数が同じでも、メーカーによって実際のサイズはそれぞれ異なります。号数は、おおまかな目安として考えてください。

【号数別】土鍋のサイズ・容量一覧

土鍋のサイズと容量を、号数別に以下の表にまとめました。なお、口径とは取っ手を含まない直径のことです。

号数 口径 容量
3号 9~10cm 約0.09L(90cc)
4号 12~13cm 約0.2L(200cc)
5号 14~16cm 約0.45L(450cc)
6号 17~19cm 約0.9L(900cc)
7号 20~22cm 約1.5L(1,500cc)
8号 23~25cm 約2.2L(2,200cc)
9号 26~28cm 約3.2L(3,200cc)
10号 29~31cm 約4L(4,000cc)

土鍋のサイズの選び方

土鍋のサイズの選び方
土鍋のおすすめの選び方は、鍋を囲む人数や作りたい量に合わせて選ぶことです。

たとえば、一人暮らしには5~6号4人家族で鍋をしたい場合は8号、たくさん食べたい大家族であれば10号といった具合に、鍋を囲む人数を想定して選んでみましょう。

ここでは、土鍋のおすすめの選び方をご紹介します。土鍋初心者さんでも簡単に選べる方法のため、ぜひ参考にしてみてください。

少量の料理に|3〜5号

3〜5号の土鍋は、少量を作りたい場合に向いています。一人分の煮物や湯豆腐などの料理に適しているでしょう。小食の方や子ども用にもぴったりです。

また、3〜5号は、おかゆや雑炊も作りやすいサイズです。体調が悪くなったときに備えて一つ持っておくと便利ですよ。

1人用に|5~6号

5~6号の土鍋は一人用に向いているサイズ。一人鍋や煮込みうどん、ラーメンなどに最適です。

5~6号の土鍋であれば作りすぎることがないため、残さずに食べきれるでしょう。一人暮らしでもアツアツの鍋を食べたい場合は、5~6号がぴったりです。

2〜3人用に|7号

2〜3人で鍋を楽しみたい場合は7号の土鍋がおすすめ。大きすぎず小さすぎず、少人数でちょうど食べきれるサイズです。

また、7号は具材をたくさん入れて一人鍋をしたい場合にも向いています。

3〜4人用に|8号

8号の土鍋は、子どもがいる家族で鍋を囲むのにちょうど良いサイズ。鍋料理をはじめ、鯛めしなどの土鍋ごはんも作ることができます。

8号は使用頻度がもっとも高いサイズで、ラインナップも豊富です。汎用性があるため、さまざまな鍋料理を楽しめるでしょう。

4〜5人用に|9号

4人以上の家族や食べ盛りの子どもがいる家族には、9号サイズの土鍋が適しています。

一度にたくさんの具材を入れられるため、みんなで鍋をつついて楽しめるでしょう。食材を取り出しやすいよう、口径が広いものがおすすめです。

5〜6人用に|10号

5〜6人で鍋を楽しみたい場合は、具材をたっぷり入れられる10号がベスト。

10号の鍋は火のあたりが柔らかくなるため、高い保温効果があります。できあがったあともアツアツの鍋を食べられるでしょう。

ただし、10号ともなると重さがあり、なかには3kg以上のものもあります。持ち運ぶ際は落としたりぶつけたりしないように注意してください。購入する前に、保管する場所を確保しておきましょう。

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サイズ以外に土鍋選びで重視したいポイント

サイズ以外に土鍋選びで重視したいポイント
土鍋といっても、材質や形、対応熱源はさまざま。選ぶ際は、これらの違いについても考慮することが大切です。サイズがぴったりでも、材質や深さが用途に合っていなかったり、自宅の熱源に対応していなかったりすると、おいしい鍋料理は作れません。

ここでは、サイズ以外に土鍋選びで重視したい3つのポイントをご紹介します。

材質が用途に合っているか

土鍋は、素材である土の種類によって特徴が異なります。

まず、土鍋には手触りが滑らかなものと粗いものがあります。滑らかな土でできた土鍋は、蓄熱性に劣るものの、汚れが落ちやすい点がメリットです。一方、粗い土でできた土鍋は、表面がザラザラしていますが蓄熱性に優れています。

また、一般的に土鍋は以下の3種類に分けられます。

萬古焼(ばんこやき)

全国の土鍋の約8割以上を占める、三重県菰野(こもの)町・四日市市の焼き物。滑らかな土でできており、表面にはツヤがあります。耐熱性が高く、直火や空焚きもOK。デザインのバリエーションも豊富です。

伊賀焼(いがやき)

三重県の伊賀市を中心に生産されている焼き物で、粗い土でできています。そのため蓄熱性が高く、食材のおいしさをより引き出してくれます。風情のある自然な色づかいを感じられる鍋です。

セラミック鍋

陶磁器の一種であるセラミックでできた土鍋で、耐摩耗性・耐衝撃性に強い点が特徴です。萬古焼や伊賀焼に比べると土鍋ならではの風合いはありませんが、機能的でIHでも使えるものが多く、さまざまな鍋料理に活用できます。

浅型か深型か

深さも、土鍋を選ぶうえで大切なポイントです。

浅めの土鍋は火の通りが早く、食材を取りやすい点がメリット。みんなで囲みたい鍋料理や湯豆腐、しゃぶしゃぶなどに向いています。陶板使い(空焚き)ができる土鍋であれば、肉や野菜の陶板焼きも楽しめますよ。ただし、浅い土鍋は汁が吹きこぼれやすいため、汁を多く使う場合は火加減に注意しましょう。

一方で、深めの土鍋は吹きこぼれにくく、煮込み料理や汁気の多い料理に向いています。食材を取り出しにくいデメリットはありますが、食材に均一に火が通るため、ごはんもおいしく炊けますよ。

作りたい料理や食べるシーンに合わせて、選んでみてください。

IHに対応しているか

土鍋を選ぶ際は、ご自宅の熱源に対応しているかどうかを必ず確認しましょう。

昔ながらの土鍋は、IHにはほとんど対応していません。IHは、磁力と金属による電気抵抗が起こることで熱が発生する仕組みですが、土鍋はこの電気抵抗が起こらないのです。

しかし、近年ではIH対応の土鍋も増えてきました。IH対応の土鍋は、土鍋の底に取り付けた発熱体により電気抵抗が起こり、温まる仕組みでできています。なお、IH対応の土鍋には、発熱プレートを取り付けて使うタイプと、発熱体が一体型のタイプがあります。通常の土鍋に発熱プレートを取り付けて使用できるものもありますが、取り扱い説明書に沿ってご使用ください。

新しい土鍋を手に入れたら「目止め」をしよう!

新しい土鍋を手に入れたら「目止め」をしよう!
土鍋には、表面に「目」と呼ばれる無数の小さな穴があります。この目をそのままにしておくと、亀裂が入ったりヒビが入ったりするおそれがあるため注意が必要です。また、匂い移りや汚れの付着といったトラブルの発生にもつながりかねません。

これらのトラブルを防ぐための処理が「目止め」です。

目止めとは

目止めとは、土鍋の表面の目をでんぷん質の液体でふさぐことです。

ごはんや片栗粉など、でんぷん質を多く含む食材を土鍋でじっくりと煮込むことで、でんぷん質が目をふさぎ、器全体がコーティングされます。

目止めには、煮汁や油分の吸着を防いだり、強度を高めたりする効果があります。購入後、使う前に目止めをおこないましょう。また、長く愛用するためには、半年に1回を目安におこなうと効果的です。

目止めのやり方

目止めのやり方を、順を追って説明します。まず、以下のものを用意してください。

  • 水…土鍋の8分目程度の量
  • ごはんや小麦粉、片栗粉などでんぷん質の多い食材…水の1/5程度の量

【目止めの手順】

  1. 土鍋を水で洗い、十分に乾燥させる。
  2. 8分目まで水を入れる
  3. ごはん(または小麦粉や片栗粉)を入れほぐす。
  4. 蓋をせずに弱火でじっくりと1時間火にかけ、自然に冷めるのを待つ。
  5. 完全に冷えたら中身を出して水で洗い、しっかりと乾燥させる。

水分が残っている状態で火にかけると割れやすくなるため、しっかりと乾燥させてからごはんを入れてください。

なお、最近はセラミック加工等の目止めが不要な土鍋もあります。購入してすぐに使いたい場合におすすめです。

 

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正しいサイズを知って良い土鍋を見つけよう!

正しいサイズを知って良い土鍋を見つけよう!
土鍋のサイズは直径を基準にした号数で表し、1号は約3cmです。人数や料理の量に合った号数のものを選ぶといいでしょう。

ただし、土鍋は焼き上がりに多少の誤差が生じるため、メーカーによって大きさが異なることに留意してください。選ぶ際は号数だけではなく、何cmであるかも確認する必要があります。

また、材質や形、対応熱源を確認することも大切です。用途に合った材質や深さか、ご家庭の熱源にも対応するかを、あらかじめ確認したうえで最適なものを見極めましょう。使う前には、目止めの処理も忘れてはいけません。

自分にぴったりの鍋を見つけて家族や友人と鍋を囲み、楽しい食卓にしてくださいね。

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