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エアープランツの飾り方のコツ|容器や流木を使って初心者でもおしゃれにアレンジ!

エアープランツの飾り方のコツ|容器や流木を使って初心者でもおしゃれにアレンジ!

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家庭で気軽に楽しめる植物として人気が高いエアープランツ。室内でも飾る場所を選ばない点が魅力ですが、実際にどんな飾り方ができるのかご存知でしょうか。

この記事では飾り方のコツやおすすめの種類など、さまざまな観点でエアープランツのことを紹介していきます。ぜひ参考にして、成長やアレンジを楽しんでみてください。

エアープランツの特徴

エアープランツの特徴

エアープランツは正式名称を「ティランジア」といい、パイナップル科の観葉植物のひとつです。土を必要とせず、空気(エアー)の中にある水分で成長することから「エアープランツ」と呼ばれるようになりました。

「エアプランツ」や「チランジア」とも呼ばれ、ホームセンターや花屋のほかに100円ショップや一部のアパレルショップなどでも購入することができます。虫も発生せずお手入れも簡単であるため、誰でも手に取りやすいインテリアグリーンとして人気です。

エアープランツの種類

エアープランツには、数百以上もの非常に豊富な種類があります。なかでも人気が高く、よく見かけるのは「銀葉種」と「緑葉種」です。

初心者でも育てやすくておすすめの種類なので、選び方に悩んだときには銀葉種か緑葉種のなかから気になる植物を選ぶとよいでしょう。それぞれの特徴を知り、自分に合うものを探してみてください。

銀葉種

栄養分や水分を効率よく保持するため、トリコームと呼ばれる葉の表面を覆う細かい毛を利用しながら成長するエアープランツを「銀葉種」と分類します。

乾燥に強く水やりの回数も少ないため、お手入れ方法も比較的簡単で育てやすい種類です。代表的な銀葉種には、ショップで多く見かける「キセログラフィカ」や「イオナンタ」などがあります。

緑葉種

「緑葉職」は銀葉種と比較すると葉の表面のトリコームが少ないため、鮮やかで美しい葉の色を楽しむことができる点が特徴です。

乾燥や直射日光が苦手という弱点があるものの、水やりや日光の管理・最適な湿度などを保つことができれば誰でも丈夫に育てられます。緑葉種では「トリコロール」や「ブッツィー」といった品種がおすすめです。

エアープランツの成長(年間カレンダー)

1-1 4月~10月頃/生育期 11月~3月頃/休眠期
水やりの頻度 夜間 週2~3回 昼間 週1~2回
適性温度 30℃以上の場合は遮光も必要 10℃以上に保温

エアープランツは主に暖かい季節にぐんぐん成長し、冬を迎える頃には下葉から徐々に枯れていきます。しかし、適切な管理をして冬を越えると再び葉を伸ばす植物なので、一年中育生を楽しむことができます。

気温が下がる11月から3月頃までを休眠期、4月から10月頃が生育期となるため、それぞれの時期に合わせて適切な育て方をするようにしましょう。

エアープランツの飾り方|コツとアイディア

エアープランツの飾り方|コツとアイディア

エアープランツは、部屋を彩るグリーンインテリアとして楽しめる点が最大の魅力です。自然素材や容器などのアイテムと組み合わせたり、飾る方法や場所をこだわったりと、工夫をするとより美しく見せることができます。

自然素材と合わせる

木や石といった自然の素材と組み合わせて飾ると、とてもナチュラルな仕上がりになります。しっかりと手入れがされたものをショップで購入するのがおすすめです。

流木・バークチップ

流木・バークチップ

海や野山をイメージしたウッド調のインテリアや植物が豊富な部屋には、エアープランツと一緒に流木やバークチップを飾るとおしゃれです。エアープランツよりも大きな流木を用意して隙間に埋めるように置いたり、あえて周りに添えてみたりと楽しみ方はさまざま。同じようにバークチップも上手に組み合わせると、とても華やかになるのでぜひ試してみてください。

また、長さや安定感のある流木を選んで両端を紐で縛ると「流木ラック」を作ることもできます。吊るすことで省スペースに飾れるため、置き場所に悩んでいる方にもぴったりです。

石

存在感のある大きな石をいくつか並べる飾り方や、小石をたくさん並べてボリュームを出す飾り方など、石を利用したコーディネートも豊富にあります。軽石のように穴のある石を選ぶと、流木と同様にエアープランツをはめることもできるので、工夫次第でインパクトのあるインテリアができるでしょう。

また、石にもさまざまな色があるため、飾る場所や部屋全体のインテリアに合わせて色を選ぶと、一気に一体感が出ておしゃれです。鉢やプランターと一緒に使う場合は、反対色の石を選ぶと見た目がパッと華やかになります。

容器・プランターと合わせる

エアープランツを容器やプランターに入れて飾る場合には、ぜひ素材や形にこだわってみてください。育てる植物のサイズや色合いと比較してぴったりな容器を選ぶだけで、どこに置いても美しいグリーンインテリアが完成します。

ガラスポット

ガラスポット

気取らないスタイリッシュさを求める方には、シンプルなガラスポットがおすすめです。ポットの中身が確認しやすいため、エアープランツの成長や状態が気になる初心者さんでも安心して育てることができます。さらに深さがあるポットだと、周りのものや衝撃でエアープランツの葉が傷つくことを防げる点が嬉しいポイント。

ごちゃついたデスク周りや棚に飾る場合にも、見た目が透明なので他の家具や雑貨の邪魔になりません。どんな容器を選べばいいのか悩んだときには、まずガラスポットに挑戦してみてください。

プランター

プランター

観葉植物といえば、まず思いつくのがプランターを使った育て方でしょう。しかし、エアープランツは前述したように土を必要としない植物なので、プランターにはバークチップと軽石を均等に入れます。根元を軽く挿すようにしながらエアープランツを立てるのがコツ。無理に押し込んだり、チップや軽石を詰めすぎたりしないように注意してください。

プランターは素焼きのものを選ぶと通気性や吸水性が高く、プランターと植物の両方が長持ちしやすくなります。王道の茶系から白やグレーなど、色合いも豊富に展開されているので、好みのものを探してみてください。

ヒンメリ・ワイヤー

ヒンメリ・ワイヤ

ヒンメリやワイヤーを利用した「ハンキング」も、エアープランツの育生にぴったりです。土が不要という特徴を活かして高さのあるレイアウトを楽しめる点が、エアープランツの人気の理由と言えるでしょう。

とくにヒンメリは豊富な形状があるため、複数のエアープランツを飾りたい場合にも向いています。異なる形状のヒンメリを天井や壁から吊るして、ぜひアートな空間を作り出してみてください。また、ワイヤーや麻紐はヒンメリを吊るすだけではなく、結び方を工夫すれば直接エアープランツを入れた容器を支えることもできます。

飾り方や飾る場所

飾り方や飾る場所

ここからは、実際にエアープランツの飾り方や場所について、吊るす・壁にかける・置くといった3つの項目に分けて紹介します。飾る場所によって使用する容器の素材や小物選びも変わるので、注目してみてください。

吊るす

エアープランツの愛好家のなかでもとくに人気が高く、部屋をぐっとおしゃれに見せてくれるのが吊るす飾り方です。容器やヒンメリ、ワイヤー・麻紐などを組み合わせて、植物を宙に浮かせた状態で育生を楽しみます。

天井や壁に穴あけ可能な場合は、フックを取り付けて吊るすと安定しやすいためおすすめです。穴をあけたくない場合や賃貸などでは、カーテンレールを活用しましょう。

飾る際にはなるべく振動や衝突を避けられる場所を選び、小さい子どもやペットがいる家庭ではなるべく高い位置に吊るすと、怪我や破損のリスクを減らすことができます。

壁にかける

下に長く垂れるタイプのエアプランツの場合は、壁を利用した飾り方がおすすめです。壁のあいているスペースを有効活用し、おしゃれに彩ってみてはいかがでしょうか。まるでカフェやショップのような素敵な部屋作りをすることができます。

壁にかける方法は、取り付けたフックに合うフォトフレームやウッドパネルを用意するだけと、非常に簡単です。穴が目立たない釘や貼り付けるタイプのフックも多く販売されているので、賃貸でも気軽に試せます。

また、壁かけに挑戦する際には、植物の幅やフックの耐荷重をしっかり確認して実施するようにしましょう。

置く

エアープランツと言えば宙や壁に浮かせる飾り方が注目されやすいのですが、シンプルに置いて飾る方法も工夫次第でとてもおしゃれになります。小さな植物であれば場所を選ばずに置けるため、トイレやキッチン・玄関などの狭い空間にも省スペースで飾って楽しめます。

足元にプランターを並べたり、視界に入るところに棚を作ってガラスポットで作ったエアープランツのテラリウムを飾ったりと、同じエリアに複数置くことも可能です。置く場所によっては、容器の重さやサイズ・周りに添える素材の種類なども工夫するようにしましょう。

初心者にもおすすめのエアプランツ

初心者にもおすすめのエアプランツ

これから初めてエアープランツを育ててみようと考えている方へ向けて、初心者さんでも手入れや育生がしやすい品種を紹介します。

今回は、ショップで見かけることが多い銀葉種と緑葉種より合計5種類選んでみました。どれも育てやすい品種ばかりなので、ぜひ初めてのエアープランツ選びの参考にしてみてください。

銀葉種のおすすめ3選

銀葉種からは、定番のイオナンタや購入しやすいキセログラフィカ、寒さに強いテクトルムの3品種を紹介します。銀葉種のなかでもとくに育てやすく、ホームセンターやショップでの取り扱いも多いので、ぜひ一度足を運んで探してみてください。実際に目で見て雰囲気を知ることで、より一層育生のイメージが広がります。

「イオナンタ」

「スミレ色の花」という意味をもつイオナンタは、季節を問わず育てられる点が魅力です。暑さにも寒さにも強く、初めてでも丈夫に育てることができます。品種に悩んだときには、まずイオナンタに挑戦して育生のコツを掴むと良いでしょう。

エアープランツのなかでもとくに目にする定番品種のひとつで、百円ショップでも取り扱われているほど人気が高く、多くの人に選ばれています。成長のスピードが早く、ある程度大きくなると葉先が赤く染まり、花を咲かせます。開花後は子株を出しやすいため、長く安定して楽しむことができるでしょう。

「キセログラフィカ」

大きなカールとボリュームのある葉が特徴のキセログラフィカは、その存在感から「エアープランツの王様」と呼ばれています。流通が多くて購入しやすいので、ショップで見かける確率も高いはずです。

エアープランツのなかでもサイズが大型であるため葉の状態が分かりやすく、成長の様子や異変にすぐ気付くことができます。遮光しながら適切な量の光を当てて育てると成長を早めることができ、葉の色が美しくなっていく点も魅力。最大で高さ30cm、直径60cmほどになるので、目で見て成長を実感したい方にはとくにぴったりです。

「テクトラム」

テクトラムは非常に長いトリコームをもっており、ふわふわとした見た目が特徴です。もともとは砂漠に生える植物なので強い日光や乾燥に強く、頻繁に水やりを行う必要はありません。しかし、それでも暑い日の直射日光や過度な乾燥には注意して、様子を見ながら育てるようにしましょう。

またトリコームの美しさを保つためには、水やりは霧吹きを使用して少なめにすることを意識し、適度な乾燥状態を維持します。ゆっくりと成長する品種なので開花には時間が掛かりますが、とても美しい花を咲かせるので、ぜひ気長に育生を楽しんでみてください。

緑葉種のおすすめ2選

緑葉種からは、見た目が特徴的なブッツィーと丈夫で育てやすいトリコロールを紹介します。鮮やかな緑色や特徴的な形の葉が多く、見た目もさまざまな緑葉種。銀葉種に比べると育生にコツが必要な品種が多いものの、これから紹介する2つの品種は初心者でも育てやすいので、初めて緑葉種に挑戦する方にぴったりです。

「ブッツィー」

ブッツィーは、壺のような形状や株全体に広がる斑点模様が特徴的です。葉は波上にうねりながら長く伸びるため、地面から離れた場所での育生がおすすめ。また、湿度を好むため日光に当てる必要がほとんどなく、室内で育てやすいという点でも壁かけや吊るして楽しむエアープランツとして向いています。

屋外で育てる場合には半日陰で風通しが良い場所を選び、直射日光は当てないように気を付けてください。夏場は夕方以降の涼しい時間に水を与えて葉をたっぷり湿らせ、冬場は凍結を避けるために水やりを週に一回程度に抑えると元気に育ちます。

「トリコロール」

特徴的な花の色からその名がついたトリコロール。花の根元から先端にかけて赤・黄・紫と三色に色づき、見る者の目を楽しませてくれます。丈夫な葉や株が扱いやすく、初心者にも育てやすい緑葉種です。しかし、シュッと伸びる長い葉の先端は尖っており非常に硬いので、怪我には注意しながら育てるようにしましょう。

株元に水を溜めることができる品種なので、深さのある容器やプランターに水を溜めて明るい場所に置くと元気に育ちやすくなります。水を溜めて育てる際には適度な日当たりと風通しを意識して、様子を見ながら管理してください。

エアープランツのお手入れ

エアープランツのお手入れ

豊富な種類があるエアープランツですが、お手入れ方法や育て方は基本的にどの品種でも共通しています。この記事で紹介した初心者向けの品種のほかにも、ポイントを押さえれば誰でも簡単にお手入れをすることができるはずです。購入する前にしっかりと理解を深め、健康で丈夫なエアープランツの育生を楽しんでみてください。

風通しをよくする

植物を管理するうえで重要なことのひとつに「風通し」があげられます。エアープランツの場合も高温多湿を嫌う品種が多いため、風通しをよくして適度に乾燥させた状態を維持してあげる必要があります。

風通しが悪いと湿気が溜まって蒸れ、葉が枯れる可能性があります。とくに空気が滞留しやすい梅雨時期や、気温が20℃を超える季節は要注意です。扇風機やサーキュレーターなどを活用し、室内でも空気がうまく流れるように調節してください。

日当たりには注意

エアープランツは基本的に明るい場所を好みますが、直射日光に当て続けてしまうと葉焼けを起こすため気を付けましょう。窓際で管理する場合には遮光カーテンを活用し、適度に日光が当たる環境を作ってあげることが大切です。

しかし、エアープランツのなかでもほとんど日光を必要としない品種もあるので、育生時には必ず事前に植物の特徴を知るようにしてください。日当たりの必要性や適温を確認しながら品種を選択すると、育生する場所の選択肢も広がります。

水やり

エアープランツは、水やりに2種類の方法があります。植物全体を数時間水に浸すソーキングと、霧吹きを使用して葉を濡らすミスティング。それぞれの特徴とやり方を理解して、これから育てる品種に合わせた適切な水やりを行いましょう。

Tips
エアプランツを含む植物の表面には、空気や水を外部とやり取りするための「気孔」という組織があります。エアプランツの水やりは、気孔が開く夕方ごろに行うのがおすすめです。

品種ごとの育て方や葉の状態、成長の時期によっても水やりの方法や頻度は変わるので、日頃からよく観察して異変に気付くことが丈夫なエアープランツを育てるための近道です。

ソーキング

とくに乾燥が気になるタイミングのみ行う水やりを「ソーキング」と呼びます。長期間水やりができなかったときに、全体がカサカサしたり葉先が枯れたりしていたらソーキングの出番です。

バケツやボウルなどに水を張り、エアープランツをしっかりと浸します。様子を見ながら1~6時間ほど浸し、取り出したあとは水を切ってよく風を通すと完了です。ソーキングは休眠期を避け、春から秋頃までの生育期のみ月に1回程度の頻度で行いましょう。

ミスティング

普段のお手入れ時には、霧吹きを使用した「ミスティング」を行います。株全体が均等に濡れるように水を吹きかけるだけの、とてもお手軽な方法です。タイミングや頻度は品種によって異なるものの、基本的には銀葉種が週に2回、緑葉種であれば週に2~3回程度が目安となっています。

しかし、どの種類でも冬の休眠期は水やりを週に1回程度に減らすようにしてください。さらに時間は気温が高い昼間を選び、葉が冷えて弱ってしまうことを防ぎましょう。

肥料のあげ方

エアープランツは、通常の育生では基本的に肥料が不要な植物です。しかし丈夫な子株や花の育生を促したい場合には、春や秋の時期に与えるとよいでしょう。

やり方は、水やりで使う水に液体肥料を混ぜて与えるだけと非常に簡単ですが、肥料焼けを起こしてしまわないように濃度の高さには必ず注意してください。初めて肥料を与えるときや心配な場合は、決められた希釈率よりも10~20倍程度うすめて使用することをおすすめします。

枯れてしまったり、虫が沸いたら?

枯れてしまったり、虫が沸いたら?

与える水が多すぎたり逆に少なかったりした際に、葉が枯れてしまうことがあります。葉枯れを起こしてしまった場合には、枯れた部分をハサミで切り取るようにしてください。放置すると腐敗やカビが発生し、虫が沸いてしまう原因にもなります。

エアープランツは、適切な管理を続けていれば虫が沸きにくい植物です。しかし、万が一虫を見つけた場合には、歯ブラシやティッシュを使用して葉や株を傷つけないように優しく除去しましょう。

まとめ

正しい育て方と管理をすれば、誰でも簡単に楽しむことができるエアープランツ。悩んだときにはこの記事を参考にしながら、育てる場所の環境やインテリアに合わせて、ぜひお気に入りの植物を選んでみてください。

立派に育てたエアープランツをおしゃれに飾って、カフェやショップにも負けない素敵な空間を目指してみてはいかがでしょうか。

エアープランツのお手入れ方法の動画はこちら

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