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猫草の育て方|猫が食べたときの効果や上手な栽培のしかたを詳しく紹介

猫草の育て方|猫が食べたときの効果や上手な栽培のしかたを詳しく紹介

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愛猫の毛玉ケアをしてくれることで注目を集めている「猫草」。猫草は、手順やポイントを押さえれば自宅でも簡単に栽培できます。

本記事では、猫草の育て方や管理方法、注意点について詳しく解説します。猫が食べたときの効果もまとめましたので、これから猫草の栽培に挑戦したい方はぜひ参考にしてください。

猫草の基本情報

水色の背景と猫草

「猫草」とは特定の草の名前ではなく、イネ科の植物の若い芽の総称です。燕麦(えんばく)や大麦などの植物を小さめの鉢で育て、柔らかい新芽を猫に与えます。

猫はイネ科の草を好む傾向がありますが、なかにはあまり興味を示さない子や嫌がる子もいます。猫草は嗜好品であり、食べなくても問題ないため、無理に与える必要はありません。

猫草の種や苗はホームセンターやペットショップなどで販売されており、自宅の室内で気軽に栽培を始められます。

猫草を与えることの効果

猫草を食べている猫

猫草を与えることで、毛玉排出のサポートと食物腸内環境を整える効果が期待できます。ただし、猫草を与える際には、以下の点に注意が必要です。  

  • 1歳未満の猫には与えない
  • 無理に食べさせようとしない
  • 食べ過ぎにも注意

猫草には食物繊維が非常に多く含まれているため、消化機能がまだ発達していない子猫や、消化機能が弱っている老猫に与えると、消化不良でお腹を壊してしまう危険性があります。

また、猫草をはじめて与える際は、ごはんと一緒に置くなどして、食べ物だと認識してもらえるような工夫が必要です。愛猫が食べようとしないのであれば、無理に与える必要はありません。

逆に、猫草が好きで食べ過ぎてしまうと、ほかのものを食べなくなり栄養が偏ってしまうおそれがあります。愛猫の様子を観察し、ある程度の量を食べたら回収しましょう。

毛玉の排出をサポート

猫は、頻繁に自分の身体を舐めて毛づくろい(グルーミング)をします。その際、飲み込んだ毛が胃にたまって毛玉となるため、定期的に吐き出します。毛玉を上手に吐くことができないと、毛球症になり、嘔吐や食欲不振などの症状を引き起こしかねません。

胃にたまった毛玉の排出を促し、胃もたれや胸やけを解消するのに役立つのが猫草です。猫草は食物繊維が豊富なので、腸の動きを活発にし、便と一緒に毛玉を排出するのを助ける役割があります。

ただし、猫草はあくまでも毛玉の排出を補助するものであり、万能ではありません。食欲不振など不調のサインが見られるときは早めに動物病院で診てもらいましょう。

Tips
毛球症を予防するためには、日々のブラッシングも欠かせません。特に抜け毛が多くなる換毛期はブラッシングを念入りにおこなうようにしましょう。

 

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食物繊維で腸内環境を整える

先述したように、猫草は食物繊維が豊富です。猫草を食べることで、腸内環境が整い、便秘などの症状を和らげたり解消したりする効果が期待できます

猫草の育て方

猫草と種の画像

室内で気軽に育てられると人気の猫草ですが、上手に栽培するためには育て方のコツを理解しておくことが大切です。以下の3つの栽培方法について詳しく見ていきましょう。

  • 鉢で栽培する
  • 栽培キットで育てる
  • 水耕栽培する

鉢で栽培する

日差しを浴びている猫草

鉢で猫草を栽培する際に必要なものは以下のとおりです。

  • 種または苗

猫草は種と苗のどちらからでも栽培できますが、初心者の方は発芽している苗を購入するのがおすすめです。苗であれば、購入したその日から収穫して愛猫に与えることができます。

鉢は4号程度のサイズを選びましょう。また、底に穴があいた浅めの容器でも代用可能です。

土は猫草専用のものか、ホームセンターで売られている野菜用の培養土を使用します。猫草は水はけの良い環境で育てることが大切なため、鉢の底に鉢底石などを敷きましょう。

種から栽培する場合の育て方は以下を参考にしてください。

  1. 容器の8分目くらいまで土を入れる
  2. 種を一晩水に浸けておき、浮いてきたものは除く
  3. 土の上に種をばらまき、薄く土をかぶせる
  4. 霧吹きで水を与える
  5. 発芽するまで日陰で管理し、土が乾かないように霧吹きで水やりをする
  6. 3~7日程度で発芽する
  7. 日当たりの良い場所で水を与えながら育てる

発芽後、日の当たる場所で水やりをしていけば、数日後には猫に与えられるほど成長していきます。

猫草の種の商品を見てみる

栽培キットで育てる

栽培初心者の方で、鉢や土などを自分で揃えて育てるのが難しい場合は、必要なものがセットになっている猫草の栽培キットがおすすめです。

栽培キットで種をまく際には、土の表面がしっかりと湿る程度まで水やりをおこないましょう。発芽までは、日の当たらない暗所で、20度前後の温度を保てるように環境づくりをしてください。

発芽後は、風通しと日当たりの良い場所に移動させ、猫草の芽が成長しやすい環境を整えます。1日1回程度、表面の土が湿るくらいの水やりを続けましょう。10cm程度まで育ったら、愛猫に与えられます。

水耕栽培する

水耕栽培されている猫草

猫草は水耕栽培も可能で、土を使用しない手軽な育て方として人気があります。

猫草の水耕栽培で必要なものは以下のとおりです。

  • 水を入れる容器

ホームセンターなどで販売されている、種と水の部分を上下で分離できる容器を使用するのがおすすめです。

種を容器の上の部分にまいたら、下の容器に水を入れて、種が常に水に浸かっている状態にします。1日1回程度、水を交換してください。

上下に分離できない容器で育てる場合は、スポンジなどを敷いて水を入れ、スポンジの上に種をまいてください。

猫草の管理方法

窓辺に置かれている猫草

猫草を室内で上手に育てていくために、適切な管理方法も押さえておきましょう。とくに以下の3つは、猫草の栽培で覚えておきたい大切なポイントです。

  • 水やりの仕方
  • 日当たりと置き場所
  • 葉のお手入れ

水やりの仕方

猫草が発芽するまでは、土の表面をしっかりと湿らせることが重要です。土が乾いてしまわないよう、霧吹きを使って水やりを定期的におこないましょう。

発芽したあとは、1日1回程度、表面が乾いたタイミングでたっぷりと水を与えます。このとき霧吹きを使って葉水もおこなうといいでしょう。

日当たり・置き場所

猫草は室内で育てられる植物ですが、日当たりと風通しの良い場所に置くことが大切です。

部屋の外に出して栽培することも可能ですが、冬は枯れてしまうおそれがあるため室内に入れてください。

葉のお手入れ

猫が食べ残した葉や古くなった葉をそのままにしたり、手でちぎったりして適当に処理してしまうと、猫草自体が枯れやすくなり寿命が短くなります。

処理が必要な葉は、根元から1本ずつ抜き取ってください。

猫草が枯れる・発芽しない・カビが生える原因と対策

葉が少し変色している猫草

初心者でも比較的育てやすい猫草ですが、枯れたりカビが生えたりすることもあります。ここでは、猫草の栽培に失敗する主な原因をご紹介します。

枯れる原因

猫草が枯れてしまうのは、大きく育てすぎてしまっていることが主な原因です。猫草が容器いっぱいになると、栄養がいきわたらず、枯れてしまうおそれがあります。大きくなってきたと感じたら、余分な部分をカットして調整しましょう。

また猫草は、猫が食べていくうちに自然と枯れていきます。基本的には2週間から数か月程度で枯れるといわれています。この場合は、何とか回復させようと頑張るよりも、新たに猫草の栽培をはじめるほうがいいでしょう。

一つの鉢で猫草がある程度育ったら、別の鉢でも時間差で育てていくと、猫草がなくなる心配がありません。ぜひ複数栽培も検討してみてください。

発芽しない原因

猫草を種から育てる場合、なかなか発芽しないことがあります。発芽適温を保っても発芽しない場合は、種に問題があるかもしれません

種をまく前は、種を水にしばらくつけておき、浮いてきた種は発芽しないため取り除きましょう。少し手間はかかりますが、この作業を省かないことが栽培を成功させるためのコツです。

カビが生える原因

種にカビが生えてしまう主な原因は、水のやりすぎです。とくに、補助用土であるバーミキュライトやピートモスを使用すると、水を含みやすくなりカビの発生につながります。
また、発芽するまでは土を湿らせた状態を保つため、定期的に水やりをおこないますが、一度にたくさん与えすぎるとカビの原因となるため注意が必要です。霧吹きなどを使用して、ていねいに水やりをしていきましょう。

猫草は日々の管理が大事。愛猫においしく食べてもらおう

猫草と猫

猫草はマンションやアパート住まいの方でも室内で気軽に栽培できます。栽培する際は、水やりや葉のお手入れなど、日々の管理方法をしっかりと押さえておくことが大切です。健康な猫草を栽培し、愛猫においしく食べてもらいましょう。

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