コーナンTips 園芸 アジサイの育て方|植え替えや冬越しなどお手入れ方法を初心者向けに解説 アジサイの育て方|植え替えや冬越しなどお手入れ方法を初心者向けに解説 園芸 クリップボードにコピーしました アジサイの育て方|植え替えや冬越しなどお手入れ方法を初心者向けに解説 この記事をシェアする! クリップボードにコピーしました 小ぶりで鮮やかな花を咲かせるアジサイは、日本の初夏を彩る植物として古くから愛されてきました。ピンク・青・紫など、色数が豊富な花も魅力の一つです。 適切な環境を用意し、ていねいにお世話をすれば、初心者の方でも満開のアジサイを咲かせられます。丈夫で育てやすいほか、鉢植えでも問題ないため、ベランダで手軽に栽培が可能です。 本記事では、初心者の方向けにアジサイの基本情報から育て方、きれいな花を咲かせるためのポイントをご紹介します。また、品種によっては可能な、花の色を変える方法についてもまとめました。これからアジサイを育て始める方はもちろん、ガーデニング好きの方もぜひ参考にしてみてください。 目次 アジサイの基本情報アジサイを育てるために必要なもの【初心者向け】アジサイの育て方日当たり・置き場所・温度鉢植えの場合地植えの場合植え付け方水やりの仕方鉢植えの場合地植えの場合肥料のやり方剪定・挿し木の仕方アジサイを育てるときの注意点定期的に植え替えをする夏場は特に土の乾燥に注意冬越し時は寒風対策をするアジサイの害虫対策アブラムシ対策うどんこ病対策アジサイは園芸初心者におすすめ! アジサイの基本情報 科名 アジサイ科 属名 アジサイ属 和名 紫陽花 英名 Japanese hydrangea 学名 Hydrangea macrophylla 別名 七変化(しちへんげ) 八仙花(はっせんか) 四片(よひら) 手毬花(てまりばな) オタクサ 原産地 日本 分類 落葉低木 販売時期 苗木:3月下旬~5月ごろ 開花時期 6~9月上旬 耐暑性 やや弱い(とくに乾燥時) 耐寒性 普通 アジサイを育てるために必要なもの アジサイを育てる際に必要なものは、以下のとおりです。 アジサイの苗木 プランターや鉢(苗木よりも大きいもの) 鉢底石と鉢底ネット ラベル 培養土 肥料 スコップ ジョウロ 園芸ハサミ アジサイは鉢植えと地植えの両方で楽しめる花です。地植えの場合は、植え穴に入れる腐葉土を用意してください。 【初心者向け】アジサイの育て方 アジサイは丈夫で、ガーデニング初心者でも育てやすい植物ですが、満開の花を楽しむためには日当たり・置き場所・温度に気をつける必要があります。鉢植えと地植えでは適した栽培環境がやや異なるため、事前に確認しておきましょう。 日当たり・置き場所・温度 満開の花を楽しむためには、日当たり・置き場所・温度に気をつける必要があります。鉢植えと地植えでは適した栽培環境がやや異なるため、事前に確認しておきましょう。 アジサイは乾燥を嫌うため、植える際は湿り気のある土がおすすめ。また、アジサイは日陰で育つイメージもありますが、基本的には日光を好む植物です。できるだけ日当たりの良い場所に植えるとたくさんの花を楽しめます。 日光を好む一方、夏の強い日差しや西日は苦手です。日当たりの良い場所に植える場合は、午前中だけ日が差すような場所を探してみてください。耐寒性は普通ですが、冬に北風が当たるような場所は避けましょう。 鉢植えの場合 鉢植えの場合は、日の当たり具合に気をつけて置き場所を選んでみてください。午前中、適度に日が差す場所がおすすめ。 ただし、ベランダやバルコニーに置く場合は、エアコンの室外機からの風と、地面から照り返す日差しに注意が必要です。すのこを設置してから鉢植えを置いたり、台を活用したりして、強い日差しを浴びすぎないように調節してください。 地植えの場合 季節や気候にあわせて移動するのが難しい地植えは、半日以上の適度な日差しがあり、風通しが良く、冬は寒風の当たらない場所に植えるのが適しています。 寒風の当たらない場所の確保が難しい場合や、寒冷地でアジサイを育てる場合は、防風ネットを使って寒さをしのぐのもおすすめです。 植え付け方 アジサイの苗を購入したら、苗が入っているビニールポットよりもひと回り大きな穴を掘って、植え付ける場所をつくります。地植えで腐葉土を使う場合は、穴の3割程度まで入れて、よく混ぜ合わせてから植え付けてください。 鉢植えの場合は鉢底ネットと鉢底石を敷き、用土を入れてから苗を配置します。隙間がないように上から用土をかぶせ、割り箸で土を突きながら固めるように入れていくのがコツです。 思いどおりのきれいなアジサイを育てるには、植え付け時の土作りと苗選びが重要。アジサイには水はけと水もちの良い、バランスの取れた土が適しています。市販のアジサイ用培養土を使うのが手軽でおすすめです。 花の育成に適した培養土を購入すれば、より手軽に育てられますが、アジサイの花は土壌の酸度によって色が変わります。花に含まれるアントシアニンと、土壌に含まれるアルミニウムの化学反応によって変わるのが特徴です。 土壌が酸性だと青色の花、土壌がアルカリ性だとピンク色の花を咲かせます。土壌が酸性でも、アジサイに含まれるアルミニウムの量が少ないと青色の花は咲きません。日本の土壌は基本的にアルミニウムを含みますが、ピートモスなどを使ってあえてアルミニウムを含まない土を作ると、酸性土壌でも青色にならなくなります。 日本の土壌は酸性の場合が多く、そのまま植えると青色の花を咲かせます。ピンク色の花を咲かせたい場合は、苦土石灰を植え付けの2週間ほど前までに混ぜ、アルカリ性になるよう調整してみてください。ただし、なかには決まった色の花しか咲かない品種もあるため、事前に確認しておきましょう。 水やりの仕方 きれいなアジサイを育てるためには、水やりの管理が重要です。湿り気のある土を好むアジサイは、水が足りないと花付きが悪くなります。 鉢植えの場合 アジサイを鉢植えで育てる場合は、年間を通して表面の土が乾かないように注意します。土が乾いたら水やりをおこないますが、乾燥しやすい季節や夏場は念入りに確認することが大切です。 乾き具合によっては1日に2回以上、適宜水やりをおこなってください。夏場の水やりは朝と夕方の、涼しい時間帯がおすすめです。 地植えの場合 地植えのアジサイは雨水の影響を受けるため、鉢植えよりも水やりの頻度が少なくなります。ただし、根付く前と表面の土が乾いたときは、鉢植え同様に水やりが必要です。 とくに、強い日差しによって土が乾きやすい夏場は、土が乾いていないかどうかを念入りに確認してください。株元にマルチシートをかぶせて腐葉土を敷き、乾燥をできるだけ抑える方法も有効です。 肥料のやり方 アジサイは栄養豊富な土を好みます。植え付け時に与える元肥と、あとから与える追肥が必要です。また、休眠期の12〜3月と、葉の状態が悪いときは適宜肥料を与えます。 植え付け時には効果が長く約2年間持続する、緩効性肥料を元肥として用土に混ぜます。植え替え時も同様に、持続効果の長い肥料を与えてください。 休眠期の12〜3月は、寒肥として土壌改良の効果があるものがおすすめです。葉の色が薄いときは、肥料が足りないサイン。素早い効果が期待できる液体肥料を、1週間に一度の頻度で与えるのがおすすめです。 また、土壌の酸度によって花の色が変わるアジサイは、肥料の酸度に配慮すると花を咲かせやすくなります。 剪定・挿し木の仕方 成長速度が早く、大きく育ちやすいアジサイは、剪定することでバランス良くコンパクトに保てます。剪定する場合は、時期と剪定する目的を見極めることがポイントです。 株のサイズを一定に維持する定期的な剪定は、花が咲き終わった時期におこなうのがおすすめ。花が付いた枝をよく観察し、葉の脇にある芽の少し上でカットします。できるだけ大きな芽を選ぶのがコツです。 アジサイは花芽の付き方から、晩夏に翌年の芽を付ける旧枝咲きのアジサイと、春に成長した枝へ芽を付ける新枝咲きに分けられます。 旧枝咲きのアジサイの場合、晩夏に剪定すると翌年咲く芽を切ってしまう恐れがあります。品種がわからない場合は、7月下旬までに剪定しておくのがおすすめです。 株を大幅にサイズダウンしたい場合は、定期的な剪定と同様に花の咲き終わり時期にカットします。地面から数十cmの位置でもカットできますが、翌年は花が咲きません。 また、アジサイの挿し木は新芽が伸びる6~7月頃におこないます。小さめのポットに挿し木をして、適度に明るい日陰で管理してみてください。秋ごろに用土を入れた鉢に植え替え、地植えに植え替える場合は春に庭へ植え替えます。 挿し木は以下の手順でおこないます。しばらくして新しい芽が出れば成功です。 新しく伸びた枝を先端から3~4節ほどの箇所切り取る 切り取った枝の根元から2段目までの節に生えている葉を切り取る 根元から1段目の節のやや下で枝をカットする ポットに用土を入れて割り箸で穴を開けて、枝を差し込む 地上に出ている葉は、葉の半分でカットする 水を十分に与え、乾燥しないようにビニールやケースで覆う 土が乾かないように適度な水やりを繰り返す アジサイを育てるときの注意点 アジサイは天候の条件が少なく、比較的育てやすい植物ですが、丁寧な管理が欠かせません。毎年の花付きを良くするためにも、ポイントを押さえて管理を徹底しましょう。 定期的に植え替えをする 鉢植えのアジサイは定期的な植え替えが必要です。根詰まりを起こさないよう、2〜3年に1回を目安におこないます。植え替え時期は休眠期の12〜3月で、新しい用土を入れて、明るい日陰に安置します。 また、植え替え後も適切な水やりが大切です。鉢植えのアジサイを庭に地植えしたい場合も、同じ時期におこないましょう。 夏場は特に土の乾燥に注意 土の表面を乾かないように、適度な水やりで湿らせることがアジサイを上手に育てるためのポイント。水やりが適切にできていないと、枯れるおそれがあります。 土が乾きやすい夏場はとくに注意して、鉢植え・地植え問わず必要であれば1日2回の水やりをおこなってください。 冬越し時は寒風対策をする アジサイは寒風対策を施せば、何年にもわたって楽しめます。もちろん、寒風対策だけではなく、居住地域の冬を越せる品種のアジサイを選ぶことも大切です。 寒風対策としては、鉢植えの場合は寒風が当たらない場所に置くのがおすすめです。ひと回り大きな鉢に植え替えて、二重鉢にすると凍結を防止できるでしょう。 地植えで越冬する際は、雪深い地域の場合は枝が折れないように雪囲いをおこなってください。霜から守るために、不織布をかぶせておくと次のシーズンもきれいな花を楽しめます。 アジサイの害虫対策 アジサイを育てる際に対策が必要な病害虫として、アブラムシとうどんこ病があります。どちらも風通しの悪い場所で発生しやすく、対策は薬剤でおこないます。葉や花の様子をよく観察して、普段と変わった様子がないかを確認することが大切です。 アブラムシ対策 アブラムシは新芽・葉・茎に発生する吸汁性害虫です。葉を枯らすだけではなく、ほかの病気を媒介することもあります。非常に小さな虫ですが繁殖しやすいため早めの対策が重要です。 駆除にはアブラムシ専用の薬剤を使用します。また、アブラムシの発生を防ぐために、風通しの悪い場所を剪定することも大切。枝が生い茂る部分は適度に調節してみてください。 うどんこ病対策 うどんこ病は葉・茎・つぼみなど、さまざまな部分に白いカビ(菌糸)が広がって、最終的には植物を枯らす病気です。感染すると、うどん粉をまぶしたかのように、白い粉を吹いた状態に変化します。 症状を見つけたら感染部位を取り除くか、薬剤をまいて殺菌しましょう。風通しの悪い場所で繁殖するため、アブラムシ対策と同様に、風の通り道を確保することが大切です。 アジサイは園芸初心者におすすめ! アジサイは適度な水やりと寒風対策により、長く楽しめる花です。成長も早く、一気に株が大きくなるため見栄えが良いことも魅力。園芸初心者でも簡単に育てられます。 また、決まった色の花を咲かせるほかの花とは異なり、環境によって花の色を変える点も特徴です。ていねいに育てて、色鮮やかなアジサイの花を楽しんでみてください。 アジサイの関連商品を見てみる
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