人気のタグ

コーナンTips

園芸

ミニトマトの育て方!プランター栽培のコツや収穫のタイミングを初心者向けに解説

ミニトマトの育て方!プランター栽培のコツや収穫のタイミングを初心者向けに解説

Featured Image
クリップボードにコピーしました
         

ミニトマトは家庭菜園でも特に人気の高い野菜です。プランターでも手軽に栽培できるため、初心者でも育てやすいといわれていますが、美味しいミニトマトを収穫するためには、適切な時期に収穫するのが重要です。収穫時期を逃すと、実が割れてしまったり、そのまま落ちて食べられなくなったりする可能性があります。

この記事では、ミニトマトの栽培に初めて挑戦する方でも失敗せずに収穫できるよう、育て方の基本を徹底解説します。植え付け方や誘引・芽かきのやり方、収穫のタイミングまで、美味しいミニトマトをたくさん収穫するためのコツを分かりやすく紹介します。

ミニトマトの基本情報

ミニトマトの特徴を把握しよう
ミニトマトはひと口サイズの小さいトマトで、別名プチトマトとも呼ばれています。完熟後の色は赤色だけでなく、黄色やオレンジ、緑色など、品種によって異なるのが特徴。

形もさまざまで正円・楕円形・ハート型などがあります。

科名 ナス科
属名 ナス属
別名 プチトマト
チェリートマト
英名 cherry tomato
学名 Solanum lycopersicum var. cerasiforme
原産地 南アメリカアンデス山脈高原地帯
分類 多年草
販売時期 3~7月
収穫時期 5月中旬~10月上旬
※開花から約40~50日
耐暑性 あり
※品種による
耐寒性 弱い

ミニトマトとトマトの違い

ミニトマトとトマトの違いはサイズと栄養素です。果実の大きさが10~30gのトマトをミニトマト、30~60gを中玉トマト、100g以上は大玉トマトと呼ばれます。ミニトマトは大玉トマトよりも水分量が少ないため、ビタミンC・βカロテン・リコピンを多く含みます。また樹勢(じゅせい:株の成長の勢い)が強く、養分の分散も少ないため、大玉トマトよりも栽培しやすいです。

カットや加熱する手間なく食べられるので、サラダやお弁当に彩りを加える際も便利。もちろん半分に切って、マリネや炒め物などに調理してもおいしく食べられます。

下記では大玉トマト、中玉トマトの育て方について紹介していますので、こちらも参考にしてみてください。
 

関連記事

トマト栽培|育て方のコツや摘芯・芽かきのポイントを初心者向けに解説

初心者におすすめの品種

ミニトマトの品種は?
ミニトマトには数多くの品種があり、色・形・風味など品種によって異なる特徴を持ちます。日本で流通している品種だけでも、その数200種類ほどあります。

ここでは、家庭菜園で人気で、初心者でも育てやすい品種をご紹介します。

アイコ

アイコ
プラム形のユニークな形で、果肉が厚く食べやすいのが特徴です。甘みが強く、リコピンが豊富。皮が丈夫で割れにくいため栽培しやすく、初心者にも人気の品種です。

千果(ちか)

千果
食味のバランスが非常に良い定番品種です。果実が均一に実り、病気に強く、たくさんの実を収穫できるため、家庭菜園でも安心して育てられます。

ミニキャロル

甘みとコクのあるバランスの取れた食味が特徴。病気に強くて実つきも良く、割れにくいので家庭菜園に向いています。

イエローミミ

鮮やかなレモンイエローが特徴の品種。甘みが強く酸味が少ないため、フルーツのような感覚で食べられます。

ミニトマトの栽培に必要なもの

プランターに植えられたミニトマトの苗

植え付けから収穫までをスムーズに進めるために、まずは必要なものを揃えておきましょう。

必要なもの 備考
ミニトマトの苗 葉色が濃く、徒長していない苗を選びましょう。
プランター 1株植えなら15L以上の深型プランター、2株植なら45Lサイズの深型プランター
培養土 プランター栽培なら「野菜用培養土」が便利です。
肥料 追肥用に化成肥料を用意します。
鉢底石・鉢底ネット 土の流出を防いだり、水はけを良くするためにプランターの底に敷きます。
ジョウロ 水やりに使用します。
支柱 1.5m以上の支柱を用意しましょう。
麻紐 支柱に固定するときに使用します。
園芸ハサミ 摘心や収穫の際に使用します。
マルチング材 地植えでは泥はね防止や乾燥防止のため、ビニールマルチや敷き藁を敷きましょう。

ミニトマトの苗や必要な道具はホームセンターなどで販売しています。

ミニトマトの育て方

ミニトマトの植え方とコツ、育て方
実際に育てる場合は種と苗、2種類の方法がありますが、初心者の方は市販の苗から育てるのがおすすめです。

種まきからはじめる場合、寒い時期からの栽培となり、定植まで約60日間の温度管理が必要なので、種から育てる方法は難易度が高いといわれています。

市販の苗でも、特に接木苗は病害虫に強く、失敗が少ないといわれています。

トマトの生育適温は日中20~30℃、夜間10~15℃。日射量の多い土地がトマトの生育に適していて、昼夜の温度差は大きい方がよいとされています。

土に霜が降りなくなるのを待ち、4月上旬~7月上旬を目途に定植します。

開花してから収穫開始まで40~50日ほどかかるので、収穫時期を見越して植えるようにしてみてください。

プランター栽培

プランターでミニトマトを栽培
プランター栽培も可能。1株植えなら15L以上の深型プランター、2株植なら45Lサイズの深型プランターを使って栽培します。鉢底ネットと鉢底石を敷いてから、プランターの縁より少し下まで培養土を入れます。

中央に苗が収まるサイズの穴を掘り、倒れないように植え付けてみてください。鉢底石を敷くことで、プランター内の通気性と排水性が良くなり、根腐れしにくくなります。またネット入りの鉢底石を使えば、植え替え時の分別や再利用も簡単です。

植え付けができたら支柱を立てます。草丈が高くなるので、1.5~2.1mくらいで、自分の手が届く高さの支柱を選んでみてください。

ミニトマトの関連商品を見てみる

地植え

ミニトマトを地植え
畑に地植えする場合は事前に土づくりを行っておくのが大切。定植の2週間以上前に苦土石灰をまいて耕し、1週間経ったら堆肥や化学肥料、リン酸質肥料などをまいて、さらによく耕します。

肥料をまいたら畝を作り、マルチと支柱を設置して完了です。 マルチは定植する際に穴を開けます。支柱の立て方は1本だけ直立で立てるか、2本の支柱が交差するように畝の両脇に差し、横棒を渡す合掌式がおすすめです。

土壌酸度の目安は6.0~6.5。深く伸びるミニトマトの根に合わせて、深く耕すのがコツです。葉が7~8枚出た頃が地植えのタイミング。咲く花の量が少しずつ増えてくる時期です。

苗鉢に水を十分に含ませてから植えつけます。苗の向きは花房が通路側になるよう注意してみてください。後からできる花房も同じ向きでできるため、収穫しやすくなります。 また、ミニトマトは寝かせ植えするテクニックもあります。

トマトは茎から根が出やすく、吸水力や吸肥力が高まるメリットがあります。収穫量が増えるほか、病害虫に強くなるともいわれています。 ただし、接木苗の場合は、接ぎ目が埋まり根が出て接ぎ木の意味がなくなるため、寝かせ植えができません。仕上げに実割れを防ぐために雨よけ屋根を作って完了です。

水やり

ミニトマトをおいしく育てるため、水やりには3つのコツがあります。

1つ目は一日一回朝の時間帯に水をあげること。日光を浴びることで根から水を吸うため、特に朝日が当たるうちは水をよく吸います。一方で夕方以降の水やりは吸水しにくくなり、病気や根腐れの発生につながるため、控えるのがおすすめです。

2つ目は乾燥させ過ぎず、十分な水をあげること。水分を少し控えた状態で育てたミニトマトは甘みが増すといわれていますが、水が過度に不足するとミニトマトが生育せず、収穫量にも影響を与える可能性があります。尻腐れ病となり枯れてしまう事態も防ぐため、慣れないうちは十分な水やりをしたほうが安心です。

3つ目は状況に応じて水の量を考えること。成長段階に合わせて調整するほかに、品種や天気も考慮するのが重要。特に日中の天気がよい日はたっぷりと、曇りや雨の日は控えめに与えてみてください。

手入れ方法(誘引・芽かき・摘心)

定植後のミニトマトは適度な手入れが必要です。重要な栽培管理としては、誘引(ゆういん)・芽かき・摘芯(てきしん)などがあります。

 

誘引:伸びてきた枝を支柱に結びつけること。20~30cm間隔で行い、茎を傷めないように8の字で結びつけます。

誘引

 

芽かき:太い葉の付け根から出るわき根を摘み取ること。養分を集中させ、日当たりと風通しも良くする作業です。

芽かき

 

摘芯:果実に養分を回すために、主枝の先端を摘み取ること。草丈が支柱の高さまで伸びた頃に行います。


誘引と芽かきは植え付け1週間後から、週に1回の頻度で繰り返し行うのが大切です。 また、ミニトマトを確実に実らせたい場合は人工授粉を行うのも有効。一房の花が複数咲いたタイミングで、午前中を目安に、花の根元あたりを軽くたたいて振動を与えます。

ミニトマトの収穫タイミングはこれをみる

ミニトマトの収穫タイミングはこれをみる
地域や品種、植え付けの時期によって差はありますが、ミニトマトは5月中旬~10月上旬にかけて収穫の時期を迎えます

長期間にわたって収穫できるのが特徴。ひとつの房に12~20個程度の花を咲かせ、開花から40~50日程度で次々に収穫できるようになります。茎元に近い方から先に開花するため、果実も同様に茎元に近い方から色づいていきます。ヘタの周辺まで赤く染まり、ヘタが反り返って上を向いていれば収穫のタイミングです。

できるだけ朝の涼しい時間帯にハサミで切り取って収穫してみてください。

tips
植物は日中に光合成を行って養分を作り出します。夜間は光合成が止まり、日中に作った養分を実に蓄えるため、朝穫りのミニトマトは栄養豊富な傾向があります

実ったミニトマトの気になるところ

熟れたミニトマト
収穫後のミニトマトで気になるのが黒い斑点や、実破れ。黒い斑点は実の生育中に虫が針を刺した跡なので、問題なく食べられます。

ただし、トマトが触った状態でも分かる程度にやわらかくなっていたり、溶けていたり、傷んだように感じられたりする場合は食べられないため注意が必要です。また、割れたミニトマトも同様に食べられますが、やや食味が落ちてしまいます。

ミニトマトは窒素(チッソ)が過剰だったり、水分や気温のバランスが崩れたりすると実割れを起こしやすくなるのが特徴です。食べる際は割れて硬くなった部分の皮を取り除き、腐ったり虫が付いていないか、よく確認してから食べてみてください。

美味しいミニトマトをご家庭で

ミニトマトは大きいサイズのトマトと比べると、初心者でも育てやすい野菜です。

ただし、甘いミニトマトを大量に収穫するには、日々のお手入れが大切。また、適切な収穫タイミングを見逃さないよう、実の色付き方やヘタの状態、茎の状態をよく観察するのも大切です。ぜひおいしいミニトマトを収穫してみてください。

関連記事 今話題の人気記事!

同じカテゴリから記事を探す

ミニトマト家庭菜園