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【初心者でも簡単】スプラウトの育て方|キッチンで手軽に水耕栽培

【初心者でも簡単】スプラウトの育て方|キッチンで手軽に水耕栽培

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お皿に彩りを加えたり、豊かな食感を与えたり、料理にアクセントを加えるスプラウト。室内の少ないスペースで土いらずで栽培できることから、スプラウトの水耕栽培は初心者にもおすすめです。

今回はキッチンで家庭菜園が楽しめる、スプラウトの育て方をご紹介します。スプラウトの水耕栽培を成功させるために、具体的な手順やおさえるべき注意点を解説します。

スプラウトとは?種類と特徴

スプラウト
スプラウトとは、植物の種子から発芽した新芽のことで、芽をそのまま収穫して食用にします。野菜や豆類など、元になる種子の種類はさまざま。

一般的なスプラウトとしては、もやし・かいわれ大根・ブロッコリースプラウトなどがあります。また、スプラウトは育て方や収穫のタイミングで分類できるのもポイントです。

スプラウトは暗室で育てる種類と、光を当てて育てる種類があり、光を当てるタイミングに大きな違いがあります。

もやしタイプ・かいわれタイプ・中間タイプの大きく3種類に分けられるのが特徴です。

家庭菜園向けのスプラウトの種類

先述したスプラウト3種類のなかでも、特に家庭菜園向きなのがかいわれタイプのスプラウトです。

ただし、生育環境を整えればそのほかの2種類も家庭菜園が可能。少しの道具と場所で育てられるので、ぜひチャレンジしてみてください。

もやしタイプ

もやしタイプのスプラウト
もやしタイプは発芽から栽培まで全工程を暗室で育てる種類のこと。光を当てないので緑化しておらず、不揃いな形が特徴です。

もやしタイプのなかでも、緑豆・ブラックマッペ・大豆もやし・アルファルファなどの種類があります。

基本的に淡白な風味ですが、種類によっても味に差が出るのがポイント。

ブラックマッペは西日本で食べられている甘みが強いもやし、大豆もやしは主にナムルとして調理されるもやしで、アルファルファはアメリカで定番の辛味があるもやしです。

かいわれタイプ

スプラウト
かいわれタイプのスプラウトは発芽まで暗室で育て、発芽したら光が当たる場所で育てます。色・形・大きさなどはさまざまで、種類豊富なのが特徴。

かいわれ大根のほかに、ブロッコリースプラウト・ルッコラ・豆苗などがかいわれ系スプラウトに属します。

また、マスタードスプラウト・レッドキャベツスプラウト・クレススプラウトなども、かいわれ系スプラウトの一種。

刺激的な辛さを持っており、和食から洋食まで、食事に合わせて選び分けられます。「かいわれ」という名前は、葉の様子が開いた貝殻の形に似ていることから付けられました。

中間タイプ

中間タイプはかいわれ系スプラウト同様、発芽は暗室で、生育は光が当たる場所で行うスプラウトですが、かいわれ系スプラウトよりも栽培期間が短いのが特徴です。

葉は淡い緑色をしていて、欧米でよく食べられるスプラウトです。

スプラウトの特徴・栄養価など

新芽に見られる双葉の状態で収穫するスプラウトは、種子に詰まっている栄養素を豊富に含んでいるのが魅力。

なかでも、スルフォラファン・βカロテン・ビタミンC・ビタミンE・カルシウム・葉酸・食物繊維などを多く含むブロッコリースプラウトが注目を浴びています。

豊富な栄養素を摂取する目的で食べる場合は、できるだけ加熱せずにサラダや料理のトッピングとしてスプラウトを楽しむのがおすすめです。

特に脂質と相性がよいため、肉類と一緒に食べたり、ドレッシングをかけて食べたりするのが適しています。

また、食べるときはよく噛むようにすると栄養を効率的に吸収できるといわれています。

 

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初心者でも簡単!スプラウトの育て方

初心者でも簡単なスプラウトの育て方
スプラウトの魅力は、家庭菜園の初心者でも簡単に育てられること。自宅にある道具や、ホームセンターでも購入できる道具を使って水耕栽培ができます。

それぞれの価格もあまり高くないので、スプラウトの水耕栽培は気軽に家庭菜園を楽しみたい方にも適しています。

水耕栽培に必要なもの

スプラウトの水耕栽培に必要なものは、スプラウト用の種・底が平たい容器・キッチンペーパー・霧吹き・アルミホイル・スプーン・ハサミ。アルミホイルは遮光するために使うので、新聞紙やダンボールでも応用可能です。

スプラウト用の種は薬剤処理を施していないモノを使います。ホームセンターなどで、色や形の異なる容器やおしゃれなインテリアにもなる霧吹き、園芸バサミ、その他備品類などが購入可能です。洗える道具は使用する前に洗って清潔にしておきます。

下準備・キッチンペーパーの利用

作業へ移る前に、手をよく洗って雑菌をできる限り落とします。

まずは、キッチンペーパーを4~5枚程度取って、容器に合わせて重ねた状態でカットしてください。カット済みのキッチンペーパーを容器の底に敷き詰め、多めに水をしみ込ませます。

水分量の目安は、種をまいたときに種が完全に漬からない程度。種が完全に漬かって窒息することを防ぎます。

キッチンペーパーを使うと、気温や湿度が高い梅雨や夏場では腐りやすくなるため、よくチェックしながら育ててみてください。

STEP1:種まき

種まきはスプーンを使って、種同士が重ならないようにまきます。種に触れると手の雑菌が移る可能性があるので、細心の注意が必要です。またブロッコリースプラウトを育てる場合は、種まきの前に6時間ほど水につけておくと発芽しやすくなります。

種をまいて水の量を調節したら、光を遮るためのアルミホイル・新聞紙・ダンボールなどを被せます。容器内の空気を換気するために、密封させないように被せるのがポイントです。

種まきが完了したら、栽培の適温に近い場所に移して管理します。

STEP2:育てる場所の確保

気温20℃前後が適温なので、室内で1年を通して育てられます。

ただし、温度が高すぎると種や水が腐る可能性が、かえって温度が低すぎると発芽や成長を遅くする可能性があるため注意が必要です。適温と栽培期間を目安に、静置できる場所を確保してください。

窓辺で日光に当てる場合は、直射日光で温度が高くなりすぎないようにカーテンで適度に日を遮ります。冬場も窓から伝わる冷たい空気に注意して、夜間は別の場所に移して適温を保つのがおすすめです。日光だけでなく、室内の照明で育てることも可能です。

STEP3:水やり・お手入れ

日々の水やりは、キッチンペーパーが乾かないように行います。

種まきから1~3日目頃までは、霧吹きで少しずつ湿らせるのがおすすめ。乾燥すると生育に影響を及ぼすので、1日に数回を目安にキッチンペーパーの湿り具合をチェックしてみてください。

かいわれタイプを育てる場合は、3日目頃までは光を当てずに育て、芽がある程度伸びてから光を当てて育てます。光を当てると、芽が次第に緑色になっていきます。

種まきから4~5日目頃には、3~4cm程度まで伸びる芽もチラホラ見え始めます。芽が伸びたらキッチンペーパーが漬かる程度に水やりします。ここまで成長しても、水が多すぎたり換気が悪いと腐ってしまう可能性があるため、適度に水を与えるのがポイントです。

tips
種まきから1~2日ほどすると、スプラウトの周りに白い毛のようなものが生えてくることがあります。この白い毛は白カビのようにも見えますが、実際はスプラウトの根っこです。
空気中の水分を取り込もうとして急速に根が成長することで、カビのようなふわふわの状態になります。白カビと見分けがつかないときは、少し多めに水をやってから、慎重に流してみてください。
白カビであれば流水で簡単に流れるので、根と見分けることが出来ます。

STEP4:収穫

種まきから7日~10日目頃が収穫のタイミングです。5cm~10cm程度の長さまで成長します。収穫する際はハサミを使ってカットしてください。

豆苗をはじめとする再生栽培できるスプラウトは、根から3cmほどの位置にある脇芽を残すようにカットすると、安定した成長と収穫が期待できます。再生栽培で成長速度が遅いと感じるときには、薄めた液体肥料を加えるのもおすすめです。

スプラウトの水耕栽培の注意点

スプラウト栽培の注意点
スプラウトの水耕栽培における注意点は、下記の4つです。

  • 使用する道具を清潔に保つこと
  • 雑菌に細心の注意を払って作業・管理すること
  • 水が腐らないようにすること
  • 湿度と温度に注意して、高温多湿を避けること

室内で水耕栽培できるスプラウトにとって、雑菌やカビの繁殖は大敵。特に、ブロッコリースプラウトを育てる場合は容器の水を1日2回変えて清潔を保ちます。水の管理が難しいと感じる場合は、専用の栽培容器を使って衛生的な環境を保ちながら育ててみてください。

また、

  • 豆苗は1~3回
  • かいわれ大根やブロッコリースプラウトは1回だけ

収穫できます。再生栽培できないスプラウトもあるので注意が必要です。

 

tips
植物の茎や根には、成長点と呼ばれる細胞分裂が活発な箇所があります。植物の体は、そこで増えた細胞が大きく成長することで伸びていきます。かいわれ大根やブロッコリースプラウトの成長点は芽の先端付近にあるため、一度切り取ると成長が止まってしまいます。

まとめ

芽が完全に成長する前のタイミングで収穫するスプラウト。新芽に詰まった栄養素をそのまま摂取できることや、室内かつ省スペースで手軽に水耕栽培できることから、初心者でも楽しめる家庭菜園として人気です。

もちろん使用する道具も少なめ。雑菌やカビ、腐食に注意して水やりをしていれば、1週間程度で収穫できます。また、スプラウトは種類豊富で味わいもさまざま。料理や味の特徴を吟味して、ぜひお好みのスプラウトを育ててみてください。

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