コーナンTips その他 灯油ポンプの使い方は?正しい給油手順と注意点を初心者向けに解説 灯油ポンプの使い方は?正しい給油手順と注意点を初心者向けに解説 その他 クリップボードにコピーしました 灯油ポンプの使い方は?正しい給油手順と注意点を初心者向けに解説 この記事をシェアする! クリップボードにコピーしました 冬の寒い季節、石油ストーブや石油ファンヒーターは私たちの生活に欠かせない暖房器具です。それに伴い、必須となる作業がポリタンクからストーブのタンクへの灯油の給油です。その際に活躍するのが「灯油ポンプ」ですが、特に手動式の赤いポンプは、なぜ手を放しても灯油が流れ続けるのか、不思議に思ったことはありませんか。 自己流で使っていると、灯油をこぼしてしまったり、止め方が分からず溢れさせてしまったりと、思わぬトラブルにつながることもあります。この記事では、灯油ポンプの基本的な仕組みから、初心者でも安心して使える正しい手順、そして安全に使用するための注意点まで、詳しく解説していきます。 目次 灯油ポンプの基本多くの人が知らないサイフォンの原理手動式と電動式の違い手動式灯油ポンプの正しい使い方手順手順1:給油口とポリタンクの高低差を作る手順2:ポンプのキャップを固く締める手順3:ホースを各タンクに差し込む手順4:ポンプを数回押して流れを作る手順5:自動で給油されるのを確認する手順6:満タン前にキャップを緩めて止める手動式灯油ポンプのメリット価格が安く経済的である電池不要でいつでも使用可能手動式灯油ポンプのデメリット給油時に目を離せないポンプを押す力が必要になる電動式灯油ポンプのメリットスイッチ一つで給油が開始できる自動停止機能で溢れる心配が少ない電動式灯油ポンプのデメリット本体価格が比較的に高い電池切れで作動しなくなる灯油ポンプ使用時の注意点灯油をこぼしてしまった場合はすぐにふき取る給油中は絶対にその場を離れない火の気の近くでは絶対に使用しない灯油ポンプの保管方法と購入場所ケースや袋に入れて保管するホームセンターなどで購入可能まとめ 灯油ポンプの基本 灯油ポンプは、灯油を安全かつ簡単に移し替えるための便利な道具です。一見単純な作りに見えますが、その背景には科学的な原理が隠されています。まずは、灯油ポンプがどのような仕組みで動いているのか、そしてどのような種類があるのかを見ていきましょう。 多くの人が知らないサイフォンの原理 手動式の灯油ポンプで一度流れが始まると、ポンプから手を放しても自動で灯油が流れ続けるのは「サイフォンの原理」を利用しているためです。これは、高い位置にある液体が、管を通って低い位置にある容器へと、大気圧の力を利用して流れ続ける現象を指します。ポンプを数回押す最初の動作は、この流れを生み出すための「呼び水」の役割を果たしているのです。 手動式と電動式の違い 灯油ポンプには、昔ながらの「手動式」と、電池で動く「電動式」の2種類があります。手動式は、赤いポンプ部分を数回手で押して給油を始めるタイプで、価格が安く、電池が不要な点が特徴です。一方、電動式はスイッチを入れるだけで自動で給油が始まり、満タンになるとセンサーが感知して自動で停止する機能がついているものが多く、利便性と安全性に優れています。 種類 動力 特徴 手動式 手動(サイフォンの原理) 価格が安い、電池不要、シンプルな構造 電動式 電池 スイッチ操作で簡単、自動停止機能付きが多い ▶灯油ポンプ|ホームセンターコーナンの通販サイト 手動式灯油ポンプの正しい使い方手順 ここでは、最も一般的な手動式灯油ポンプの正しい使い方を、6つのステップに分けて具体的に解説します。サイフォンの原理を正しく働かせることが、スムーズな給油のポイントです。 手順1:給油口とポリタンクの高低差を作る サイフォンの原理を働かせるためには、灯油が入っているポリタンクの液面が、ストーブのタンクの給油口よりも高い位置にあることが絶対条件です。ポリタンクを台の上に乗せるなどして、必ず高低差を作りましょう。この高低差が大きいほど、灯油はスムーズに流れます。 手順2:ポンプのキャップを固く締める 灯油ポンプの上部には、空気抜き用のキャップがついています。給油を始める前には、このキャップが固く締まっていることを必ず確認してください。キャップが緩んでいると、そこから空気が漏れてしまい、ポンプを押しても圧力がかからず、サイフォンの原理がうまく働きません。 手順3:ホースを各タンクに差し込む ポンプには、太くて短いホースと、細くて長いホースの2本がついています。まず、太い方のホースを、灯油が入っているポリタンクの奥までしっかりと差し込みます。次に、細い方のホースを、ストーブのタンクの給油口に差し込みます。 手順4:ポンプを数回押して流れを作る キャップが締まり、ホースが正しくセットされていることを確認したら、赤いポンプ部分を片手でしっかりと握り、シュポシュポと4〜5回、リズミカルに押します。すると、細いホースから灯油が流れ始めます。ポンプを押すのをやめても流れが止まらなければ、サイフォンの原理が働き始めた証拠です。 手順5:自動で給油されるのを確認する ポンプから手を放しても灯油が流れ続けていることを確認したら、あとは自動で給油が進むのを見守ります。このとき、ストーブのタンクの油量計から目を離さず、どれくらい灯油が入っているかを常に確認するようにしましょう。 手順6:満タン前にキャップを緩めて止める ストーブのタンクが満タンになる少し手前で、ポンプ上部のキャップを反時計回りに少し緩めます。すると、ポンプ内に空気が入り、サイフォンの原理が崩れて灯油の流れが止まります。満タンぎりぎりではなく、8分目から9分目くらいで止めるのが、溢れさせないためのコツです。 手動式灯油ポンプのメリット 昔から変わらない形のまま使われ続けている手動式灯油ポンプには、シンプルだからこその優れたメリットがあります。なぜ多くの家庭で今なお現役で使われているのか、その理由を見ていきましょう。 価格が安く経済的である 手動式灯油ポンプの最大のメリットは、その価格の安さです。ホームセンターや100円ショップなどで、非常に安価に購入することができます。構造がシンプルなため壊れにくく、万が一壊れても気軽に買い替えられる経済性は、大きな魅力と言えるでしょう。 電池不要でいつでも使用可能 手動式ポンプは、電池や電源を一切必要としません。そのため、「いざ使おうと思ったら電池が切れていた」という心配がなく、冬の間のいつでも、使いたいときにすぐに使うことができます。災害時など、電気が使えない状況でも確実に機能する点も、大きなメリットです。 メリット 具体的な内容 経済性 本体価格が非常に安く、気軽に購入・買い替えができる 利便性 電池が不要なため、いつでもすぐに使える。災害時にも役立つ 手動式灯油ポンプのデメリット 経済的で便利な手動式灯油ポンプですが、いくつかのデメリットも存在します。使用する際には、これらの点を理解しておくことが大切です。 給油時に目を離せない 手動式ポンプには、電動式のような自動停止機能がありません。そのため、給油中は常にストーブのタンクの油量計を確認し、自分の判断で給油を停止させる必要があります。少しでも目を離した隙に、灯油が溢れて大惨事になる危険性があるため、給油中は常に注意を払わなくてはなりません。 ポンプを押す力が必要になる 給油を開始するための最初の動作として、ポンプを数回押す必要があります。製品によっては、このポンプが少し硬いものもあり、握力の弱い方にとっては少し力が必要になる場合があります。 電動式灯油ポンプのメリット スイッチ一つで手軽に給油ができる電動式灯油ポンプは、近年ますます人気が高まっています。力を使わずに、より安全に給油作業を行いたい方におすすめです。 スイッチ一つで給油が開始できる 電動式ポンプの最大のメリットは、その操作の手軽さです。ポンプをセットしてスイッチを入れるだけで、モーターが灯油を自動で汲み上げてくれます。手動式のようにポンプを押す必要がないため、力の弱い方でも楽に給油を始めることができます。 自動停止機能で溢れる心配が少ない 多くの電動式ポンプには、満タンを検知して自動で給油を停止する機能が搭載されています。これにより、うっかり目を離してしまっても灯油が溢れる心配がなく、非常に安全です。給油作業に慣れていない方や、安全性を重視する方にとっては、非常に心強い機能と言えるでしょう。 メリット 具体的な内容 操作性 スイッチを入れるだけで給油が始まり、力がいらない 安全性 自動停止機能により、灯油の溢れを未然に防げる 電動式灯油ポンプのデメリット 便利な機能が多い電動式灯油ポンプですが、購入や使用にあたっては、いくつか知っておきたいデメリットもあります。 本体価格が比較的に高い 電動式ポンプは、モーターやセンサーなどの電子部品を搭載しているため、シンプルな構造の手動式に比べて本体価格が高くなります。多機能なものほど価格も上がる傾向にあるため、初期費用を抑えたい方にとってはデメリットに感じられるかもしれません。 電池切れで作動しなくなる 電動式ポンプは、乾電池で作動します。そのため、シーズンオフで長期間保管している間に電池が消耗していたり、使用中に電池が切れてしまったりすると、当然ながら使うことができません。いざという時に困らないよう、予備の電池を用意しておくなどの備えが必要です。 灯油ポンプ使用時の注意点 灯油は、私たちの生活を暖かくしてくれる便利な燃料ですが、同時に「危険物」でもあります。常温では引火しにくいものの、加熱や布に染み込むことで引火しやすくなり、特有の臭いもあるため、取り扱いには細心の注意が必要です。灯油ポンプを安全に使うために、必ず守るべきルールを確認しておきましょう。 灯油をこぼしてしまった場合はすぐにふき取る 万が一、給油中に灯油をこぼしてしまった場合は、引火の危険性をなくすため、すぐに乾いた布や新聞紙で完全に拭き取ってください。拭き取った布などは、ビニール袋に入れて口を固く縛り、お住まいの自治体のルールに従って正しく処分しましょう。 給油中は絶対にその場を離れない これは手動式・電動式を問わず、最も重要な注意点です。給油作業中は、何が起こるか分かりません。ホースが外れてしまったり、タンクが倒れてしまったりする可能性もゼロではありません。不測の事態にすぐ対応できるよう、給油が終わるまでは絶対にその場を離れないでください。 火の気の近くでは絶対に使用しない 灯油は液温が40~60℃になると引火する性質を持っています。給油作業は、ストーブやファンヒーター、ガスコンロなど、火の気のある場所から必ず離れて行ってください。また、給油中にタバコを吸うなどの行為は絶対にやめましょう。 注意点 理由 こぼれたらすぐ拭く 引火の危険を防ぎ、被害を最小限に抑えるため その場を離れない ホース外れなどの不測の事態にすぐ対応するため 火気厳禁 灯油への引火による火災を絶対に防ぐため 関連記事 火災対策で大切な5つのポイント|グッズを備えてリスクを減らす|コーナンTips 灯油ポンプの保管方法と購入場所 シーズンオフになり、灯油ポンプを使わなくなった際の保管方法も大切です。また、これから購入を検討している方のために、どこで手に入るのかもご紹介します。 ケースや袋に入れて保管する 使い終わった灯油ポンプには、内部に少量の灯油が残っています。そのまま放置すると、灯油が漏れ出て床を汚したり、気化した灯油の臭いが部屋に充満したりする原因になります。保管する際は、購入時に入っていたケースや、ビニール袋などに入れて口をしっかりと縛り、冷暗所で保管しましょう。専用の保管ケースも市販されています。 ホームセンターなどで購入可能 灯油ポンプは、冬の季節になるとホームセンターやドラッグストア、スーパーマーケット、100円ショップなど、様々なお店で購入することができます。購入する際には、使用しているストーブのタンクの給油口に、ポンプのホースの先端が入るかどうかを確認することが大切です。一般的に灯油缶の給油口の外径は50mmと65mmがあるため、灯油ポンプを購入する際は、ご使用の灯油缶のサイズに合った製品を選ぶように注意しましょう。 ▶灯油ポンプ|ホームセンターコーナンの通販サイト まとめ 灯油ポンプは、サイフォンの原理という科学的な仕組みを利用した、非常に合理的な道具です。その仕組みと正しい使い方を理解すれば、誰でも安全かつスムーズに給油作業を行うことができます。今回ご紹介した手順と注意点を守り、火の気の取り扱いに十分注意して、暖かく快適な冬を過ごしてください。 灯油ポンプ|ホームセンターコーナンの通販サイト
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