こたつの選び方|部屋の大きさや使用人数に合わせたサイズ目安を紹介
こたつの選び方|部屋の大きさや使用人数に合わせたサイズ目安を紹介

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寒い季節に欠かせないこたつですが、正しい選び方をご存じでしょうか。サイズが合っていないものや、部屋に合わない形状を選んでしまうと、窮屈で思うような快適さを得られません。
そこで本記事では、購入後に失敗しないためのこたつ選びのポイントをご紹介します。人数に合わせたサイズの目安も表にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
目次
こたつの選び方|高さ
こたつには「ロータイプ」と「ハイタイプ」の2種類があり、それぞれに適した使用場面があります。合わない高さを選んでしまうと、作業がしづらかったり、窮屈な思いをしたりするおそれがあるため、慎重に選びましょう。
それぞれのタイプの特徴や選び方について詳しく解説します。
ロータイプ
高さ | 使い方 |
35cm以下 | 掘りごたつ |
35~40cm | 床に座る |
40~45cm | 座椅子を使う・寝転ぶ |
45cm以上 | ソファに座る |
ロータイプのこたつは、高さが35~45cmほどのものが一般的です。そのため「床に座ってこたつに入りたい」という方に適しています。
とくに35cm程度はスタンダードな高さで、種類が豊富です。座布団や座椅子を使う場合は、ロータイプのなかでもやや高めの40cm前後がおすすめ。
ただし、お子さんが使うには少し高いため、子供用の椅子を併用するといいでしょう。
40~45cm前後になってくると、座椅子やクッションの組み合わせが必須です。「座椅子とこたつの天板の間隔を25cmあける」ようにして座椅子の高さを選ぶと、快適に使用できるでしょう。
40~45cmの高さであれば、寝転んでこたつに入ることも可能です。ゆったりめのサイズを選べば、寝返りも楽にうてます。
ローソファとこたつを組み合わせたい場合も、40cm以上のものを選びましょう。足のないタイプのローソファは40cm、厚みのあるローソファは45cm以上が目安です。
また、ソファに座って食事や作業をするのであれば、高さが50cm前後あるといいでしょう。
ハイタイプ
高さ | 使い方 |
60cm以上 | ソファ・椅子に座る |
60cm以上の高さがあるこたつは、ハイタイプと呼ばれます。ダイニングテーブルとしても使える高さで、70cm前後であればデスクワークにも使用可能です。「床に座るのがつらい」「椅子に座って作業をしたい」という方は、ハイタイプを選びましょう。
こたつの選び方|形状
形状でこたつを選ぶ方法もあります。長方形や正方形が一般的ですが、角のない円形のものも販売されています。
ここで解説するのは下記の3種類です。
- 長方形
- 正方形
- 円形
それぞれ適したシチュエーションやメリット・デメリットがあるため、購入前に確認しましょう。
長方形
長方形は一般的なこたつの形で、多くの種類が販売されています。デザインを選びやすく、大きさも豊富なため、賃貸でも安心して購入できます。
正方形
正方形のこたつは、長方形のものと比べてコンパクトなものが多く、1人暮らしの方にも適しています。どこからでも足を入れられるため、こたつを囲んで団らんしたい方にもぴったりです。
部屋のレイアウトがしやすく、小さいサイズのこたつであれば、使わないときは部屋の四隅に置いておくこともできるでしょう。
円形
円形のこたつは角がないため、どこにでも座れる点がメリット。角にぶつかる心配もないので、小さいお子さんがいる家庭でも安心して使えます。
部屋の印象を柔らかくしてくれるため、模様替えをしたい方にもおすすめです。
ただし、角があるタイプのこたつと比べると、面積がやや狭くなる点に注意してください。
こたつの選び方|サイズと使用人数
ここでは、部屋の大きさや使用人数に合わせたこたつの選び方をご紹介します。一般的に、こたつを使用する際は1人あたり60cmほどの横幅が必要です。
ただし、大きすぎるサイズのこたつを選ぶと、威圧感が出てしまいます。
部屋の大きさに合わせたサイズを以下の表にまとめましたので、参考にしてみてください。
畳数 | 正方形タイプ (幅×奥行) |
長方形タイプ (幅×奥行) |
円形タイプ |
4.5畳 | ・70×70cm ・75×75cm ・80×80cm |
・80×60cm ・105×75cm ・120×80cm |
・直径80cm |
6畳 | ・90×90cm | ・120×80cm ・135×80cm |
・直径100cm ・直径105cm |
8畳 | – | ・105×75cm ・135×85cm ・150×90cm |
・直径120cm |
10畳 | – | ・120×80cm ・135×85cm ・150×90cm ・180×90cm |
・直径120cm |
1~2人
1~2人であれば、70~90cm程度の正方形のこたつがおすすめです。
部屋が小さい場合や、ぴったりのサイズを選びたい場合は、70~80cm角サイズを選びましょう。
部屋が広めの場合や、ゆったりと使用したい場合は、80~90cm角サイズを選んでください。
長方形のものでも問題ありませんが、その場合は小さいサイズのものがおすすめです。限られたスペースにこたつを置くと、圧迫感を与えるおそれがあるため注意しましょう。
2~4人
2~4人であれば、105cm幅または120cm幅のサイズがおすすめです。
105cm幅は4辺に対して1人ずつ、120cm幅は1辺に2人が並んだ状態で座れます。基本的には、幅が1m以上あるといいでしょう。
正方形や円形の場合は、4辺に1人ずつ座ることができます。2人用や4人用のサイズはスタンダードなため、さまざまな種類が販売されています。
4~6人
4~6人でこたつを使用したい場合は、長方形または円形を選びましょう。
大きめサイズになるため、8~10畳ほどの広さが必要です。
150cm幅のものは、長い辺に2人、短い辺に1人ずつ座れます。180cm幅であれば、3人ずつ向かい合わせに座れるため、テレビを見ながら座りたい場合にもおすすめです。
円形タイプは、どこでも自由に座れるため、大人数の場合に適しています。6人で食事をとるのであれば、直径120cm以上を目安としましょう。
6~8人
6~8人ほどでこたつを使用する場合、長方形は180cm幅、円形であれば直径120cm以上を選んでください。
【こたつサイズ目安表】
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こたつの選び方|ヒータータイプ
ヒータータイプもこたつ選びで重要なポイントです。主に以下の3つに分けられます。
- フラットヒーター
- ハロゲンヒーター
- 石英管ヒーター
それぞれのヒータータイプのメリットとデメリットを解説します。
フラットヒーター
フラットヒーターは、広い部分を温めてくれる薄型のタイプ。出っ張っている部分が少なく、こたつを広々と使える点が特徴です。高さの低いこたつは足をぶつけやすいのが難点ですが、フラットヒーターであればゆったりと足をのばせるでしょう。
こたつ布団を取り除けば、オールシーズン出しっぱなしにしていても違和感がありません。こたつの内部を均一に温めてくれるほか、消費電力が少ないこともうれしいポイントです。
一方で、フラットヒーターは電源を入れてから暖まるまでに時間がかかり、最大温度が低いデメリットがあります。
ハロゲンヒーター
ハロゲンヒーターは、暖まるまでの時間が短いため、すぐにこたつを使いたい方におすすめです。また、寿命がほかのヒーターと比べて長く、約8,000時間使用できるとされています。
その反面、ハロゲンヒーターは大きいうえに分厚く、消費電力が大きい点がデメリットです。
なお、ハロゲンヒーターと似ているコルチェヒーターは、熱を発するコイルを詰めたガラスに、不活性ガスを封入したものです。すぐに暖まるうえ、寿命が長いという特徴があります。
石英管ヒーター
石英管ヒーターは、昔から使われてきたタイプのヒーターです。遠赤外線を放出し、体の芯まで温めてくれます。
コストを抑えられるため、手軽にこたつを取り入れたい方におすすめです。
ただし、大きくて分厚いほか、電源を入れてから暖まるまでに時間がかかるデメリットがあります。
こたつの選び方|脚の形状
こたつの脚には、以下の3つの種類があります。
- 固定脚
- 折れ脚
- 継脚
固定脚は一般的な形で、安定感があるのが特徴です。しっかりと支えてくれるため、長時間使用するのに適しています。また、固定脚の多くはネジで脚の取り付けや取り外しができ、組み立てや片づけを簡単におこなえます。高さを調節できるものもあり、定期的に部屋の雰囲気を変えたい方にもおすすめです。
折れ脚はその名のとおり、脚の部分を折りたためるタイプです。こたつを頻繁に動かしたい場合や、使わないときはコンパクトに収納したい場合に適しています。工具を使わずに折りたためるため、手軽に動かすことができます。
継脚は高さを調節できるため、幅広いシチュエーションでこたつを利用したい方におすすめです。継脚をすることで高さを上げ、座椅子やローソファに座ったまま作業ができるようになります。
こたつ布団のサイズの選び方
こたつ布団のサイズは、基本的にこたつの幅と奥行きにそれぞれ100~120cmほど大きさをプラスして考えます。継脚の場合は、そこからさらに継脚の高さをプラスしてください。
ダイニングこたつの場合は、幅と奥行きにそれぞれ140~150cmほどプラスしたサイズを選びましょう。
また、こたつ布団には厚掛けと薄掛けがあるため、使用するシチュエーションに合わせて購入してください。厚掛けはボリューム感があり邪魔になりやすいものの、暖かくて保温力があります。
薄掛けは使用しないときコンパクトに収納でき、身動きがしやすい点がメリットです。ただし、厚掛けと比べて保温性に劣ります。
ほかにも、こたつ布団にはさまざまな種類があるため、デザインも含めてお気に入りのものを見つけてみてください。
選び方がわかれば理想的なこたつに出会える
こたつにはさまざまなタイプがあり、サイズや形状なども多岐にわたります。また、ヒータータイプや機能を確認することも大切です。
本記事でご紹介した選び方を参考にして、ぜひ家族みんなが快適に使用できるこたつを選んでみてください。