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猫用トイレの種類|おすすめの選び方と設置時の大切なポイント

猫用トイレの種類|おすすめの選び方と設置時の大切なポイント

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猫を飼うときには、トイレをどうするかについても考えなくてはいけません。猫用のトイレにはさまざまな種類があり、自宅や生活スタイルに合わせた選び方をする必要があります。

本記事では、猫用トイレの種類や選び方のコツ、設置時の大切なポイントについて詳しく解説しています。

猫のトイレの種類|構造

猫のトイレの種類|構造
猫のトイレは、構造の違いによって「ノーマルトイレ」「システムトイレ」「自動トイレ」の3種類に分けられます。
それぞれのメリットとデメリットは以下のとおりです。

種類 メリット デメリット
ノーマルトイレ トイレ本体と猫砂の価格が安い 毎日の処理を怠るとすぐ不衛生になる
システムトイレ 排泄物の処理が簡単 専用の猫砂を用意する必要がある
自動トイレ 排泄物の臭いが気にならない 価格が高く電源が必要

ノーマルトイレ

ノーマルトイレ
ノーマルトイレとは、その名のとおり一般的に広く使用されているタイプの猫用トイレです。おしっこで固まる砂を、平たいバケツ型の容器に入れて使います。

トイレ本体と猫砂を安くそろえられることがノーマルタイプの大きなメリットです。デメリットとしては、おしっこで固まった猫砂やウンチの処理を少しでも怠ると、匂いが部屋中に充満し、不衛生になってしまう点が挙げられます。毎日のトイレの処理が苦にならない方におすすめです。

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システムトイレ

システムトイレ
システムトイレは、2層構造になっているタイプです。上段のスノコにはシステムトイレ専用の猫砂(チップ)、下段のトレーにはシートが敷かれています。

システムトイレ用の猫砂はおしっこで固まらない点が特徴で、撥水加工がされているタイプと、瞬時におしっこを吸収して粉々に崩れるタイプがあります。撥水タイプの猫砂はおしっこのみ、崩れるタイプはおしっこを吸収して粉状になった猫砂が上段のスノコを通過して下段のトレーに落ちる仕組みです。いずれも上段のスノコに残るのはウンチだけのため、楽に処理できます。また猫砂の交換や補充の頻度が少ない点もメリットです。

また、シートも消臭力と吸収力に優れているため、基本的には毎日取り替える必要がありません。猫1匹であれば、1週間に一度の交換で十分でしょう。

ただし、システムトイレで使用する猫砂やシートは専用のものが必要なため、ノーマルトイレと比べるとコストがかかります。

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自動トイレ

自動トイレ
自動トイレは、自動で排泄物の処理をおこない、清潔な状態を保ってくれます。臭いが気になりにくく、手間もあまりかからない点が魅力です。

ただし、電源供給が必要なため、置き場所が限られる点には注意しなければいけません。また、ほかのタイプより価格が高い点もデメリットです。多少コストがかかっても、清潔さをキープしつつ楽に管理したい方に向いています。

猫のトイレの種類|形状

猫のトイレの種類|形状
猫のトイレは、形状の違いで分けると「オープンタイプ」と「カバータイプ」の2種類があります。それぞれの特徴をよく理解して、愛猫の性格やニーズに合ったトイレを選びましょう。

オープンタイプ

オープンタイプ
オープンタイプのトイレは、初めて猫のトイレを購入する方におすすめです。安価で購入でき、お手入れも比較的簡単なため、管理しやすいメリットがあります。

猫は狭いところが好きというイメージがあるかもしれませんが、もともと囲われた場所で排泄をする動物ではありません。そのため、出入りしやすくストレスの少ないオープンタイプを好む子が多い傾向があります。

ただし、臭いが周囲に広がったり、猫砂が周囲に飛び散ったりしやすい点に注意が必要です。定期的にトイレ周辺をチェックし、清潔に保ちましょう。

カバータイプ

カバータイプ
カバータイプのメリットは、周囲に砂などが飛び散りにくいことや、臭いが広がりにくいことです。その反面、トイレの中に臭いがこもってしまうため、猫にとっては快適性の面で少し劣るかもしれません。

また、トイレが覆われているため排泄物を確認しにくく、掃除が遅れてしまうおそれもあるでしょう。

カバータイプのトイレには「フルカバー」と「筒形」の2つの形状があります。それぞれの特徴は以下のとおりです。

フルカバー

フルカバー
フルカバーは、トイレの上部にカバーが付いているタイプです。臭いや猫砂の飛び散りを抑えることができるメリットがあります。

飼い主さんにとってはメリットの大きい形状ですが、臭いがこもりやすいことから、猫にとってはストレスの原因となるおそれがあります。一方で、周囲が囲まれているフルカバーだと落ち着く猫もいるため、愛猫の性格を考慮して選択しましょう。

筒形

筒形
筒形のトイレは、出入り口が上部についています。上部から侵入して中に入る必要があり、トイレが終わったら飛び上がってトイレから脱出します。

周囲が覆われたタイプで、猫は人目を気にせずに用を足せます。ただし、トイレに飛び乗らなければならないため、子猫や年を取って体力が衰えている猫にとっては、かなりハードルの高いトイレとなってしまいます。

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猫のトイレの選び方

猫のトイレの選び方
猫のトイレを選ぶときに押さえておきたいポイントは以下の4つです。

  • 体長に適した広さ
  • 年齢を考慮した高さ
  • 猫砂が飛び散りにくい形状
  • 掃除がしやすいタイプ

愛猫の体格や年齢だけではなく、飼い主さん自身のライフスタイルも踏まえて最適なタイプのトイレを選択しましょう。

体長に適した広さ

猫のトイレを選ぶ際、サイズはとても重要なポイントです。猫は狭い場所が好きなイメージがありますが、トイレが狭すぎるとストレスを感じてしまいます。

適切な広さは、猫の体長の約1.5倍です。体長35cmの猫であれば、1辺が53cm以上あるトイレが必要となります。体長に適したサイズを選んで、快適にトイレができるように環境を整えてあげましょう。

年齢を考慮した高さ

年齢に応じた大きさのトイレを選ぶことも大切です。とくに子猫や老猫の場合、入り口が高いとトイレに入ることが億劫になり、排泄を我慢してしまうおそれがあります。

入り口が低く出入りしやすいトイレを選び、愛猫の負担を減らしてあげましょう。ノーマルトイレやシステムトイレにはさまざまな高さのものがあるため、年齢を考慮して慎重に選んでください。

猫砂が飛び散りにくい形状

猫砂が飛び散るのを抑え、掃除の手間を減らしたい方には、フルカバータイプのトイレがおすすめです。

元気で好奇心旺盛な猫であれば、筒形(出入り口が上部にある)のトイレもいいでしょう。ただし、どちらのタイプも排泄物を確認しにくいため、こまめなチェックと掃除を怠らないことが大切です。

なお、猫砂の種類もさまざまで、飛び散りにくいタイプもあります。猫砂の購入も考えている方は、以下の記事も参考にしてみてください。

 

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猫砂はどの種類がおすすめ?タイプ別の特徴と猫の好みで選ぶ方法を解説

掃除がしやすいタイプ

トイレが汚れていると、猫にストレスを与えてしまいます。トイレを我慢したり、ほかの場所で粗相をしたりする子もいるほどです。

そのため、掃除がしやすいタイプのトイレを選び、清潔に保つように心がけましょう。掃除をする時間と労力を取り分けられる方であれば、オープンタイプのトイレがおすすめです。

忙しくてなかなか掃除をする時間が取れない方は、システムトイレや自動トイレを選択すると、手間をかけずにトイレを清潔に保てます。

猫のトイレを設置するときの大切なポイント

猫のトイレを設置するときの大切なポイント
猫のトイレを自宅に設置する際は、以下の2つのポイントを押さえておきましょう。

ポイントその1:頭数+1が基本

設置する猫用トイレの数は「頭数+1」が基本です。1頭の場合はトイレを2つ用意し、少し離れた場所に設置しましょう。

新たに猫をお迎えしたら、増えた数に応じてトイレの数も増やしてください。そうすることで、相性の悪い猫が1つのトイレのそばにいる場合でも、ほかのトイレを使用できます。

ポイントその2:行きやすい場所に設置

トイレは、愛猫がいつもいる部屋の隅など、快適に利用できる場所に設置してあげましょう。

ドアの近くや、大きな音や振動が発生する場所には設置しないでください。トイレをするたびにストレスを抱えてしまいかねません。

猫がトイレを不快に思ってるときの動作

猫がトイレを不快に思ってるときの動作
以下のような動作が見られたら、愛猫がトイレを不快に思っている可能性があります。

  • トイレのふちに立って排泄する
  • トイレから慌てて出てくる
  • 掘ったり埋めたりせず短時間でトイレから出てくる
  • トイレのあとに足を振る

トイレのふちに立っておしっこをしている場合、トイレが狭すぎる可能性があるため、広めのトイレを用意してあげましょう

トイレから慌てて出てきたり、短時間しかトイレに入らなかったりする場合は、掃除がきちんとできていないことが原因かもしれません。きれいに掃除をして、清潔な状態を保ってあげてください。

また、トイレのあとに足を振っていたら、足に排泄物が付いてしまうくらい砂が浅くなっている可能性があるため、砂をしっかりと補充しましょう。

猫がトイレを嫌がる様子が長く続いているのであれば、病気も疑われます。異変を感じたら、早めに動物病院で相談してください。

猫が快適に使えるトイレの種類を選ぼう

猫が快適に使えるトイレの種類を選ぼう
猫のトイレには数多くの種類があり、それぞれメリットとデメリットがあります。愛猫の性格や年齢、健康状態など、さまざまな面を考慮しながら、適切なものを選ぶことが大切です。

愛猫と飼い主さんの両方が快適に使用できるトイレを選び、長く健康に過ごしていきましょう。

この記事を監修した人

小松 智彦

小松 智彦

獣医師。北海道大学大学院獣医学研究科卒。
20年以上獣医師・研究者として勤務する傍ら、学術論文や業界誌への執筆も多数経験。また幼少期からたくさんの動物を飼育してきたことから飼い主に寄り添える動物博士として活躍中。

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