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デグーの飼い方を初心者向けに解説!必要なものと注意点も紹介

デグーの飼い方を初心者向けに解説!必要なものと注意点も紹介

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近年ペットとして注目度を増しているデグー。かわいらしい見た目と人懐っこい性格で人気上昇中です。

本記事では、デグーの上手な飼い方や飼育に必要なもの、注意点について初心者の方にもわかりやすくご紹介します。

デグーの飼育は難しい?初心者でも飼えるの?

デグーの飼育は難しい?初心者でも飼えるの?

デグーは比較的飼いやすいペットといわれている一方、飼育が難しいと感じる方も多くいます。基本的には人懐っこい性格ですが、なかには神経質で人見知りをする子もいるため、なかなか懐いてくれず飼育を始めたことを後悔する方もいるようです。

また、デグーは賢い生き物であるため、ケージの開け方を学習して脱走したり、食べ物のありかを覚えて盗み食いをしたりと、飼い主さんを困らせてしまうこともあります。

このようにデグーには個体差があり、懐くのに時間がかかったり、いたずらをしたりする子もいる点を踏まえたうえで飼育するかどうかを検討することが大切です。これらをきちんと理解しておけば、初心者の方でもデグーの飼育を楽しんでいけるでしょう。

デグーの基本情報

デグーの基本情報

飼育を始める前に、まずデグーに関する正しい知識を身につけておくことが大切です。以下の4つの基本情報についてみていきましょう。

  1. デグーの生態
  2. デグーの身体的特徴
  3. デグーの性格
  4. デグーの繁殖と寿命

デグーの生態

デグーの生息地は南米のチリにあるアンデス山脈で、比較的温暖な場所で穴を掘って生活しています。分類は、げっ歯目ヤマアラシ形亜目テンジクネズミ型類デグー科デグー属に属するげっ歯類です。

葉っぱや木の皮、種やサボテンなどを食べる草食動物です。昼行性の動物で、群れで行動します。

デグーの身体的特徴

デグーの一般的な体色はこげ茶で、おなか部分はクリーム色です。首周りや目の周りが白っぽくなっているのも特徴的で「光バンド」とも呼ばれています。

体長は12~20cm程度(しっぽを除く)。しっぽの先の部分には長く広がった「トランペット・テイル」が生えています。

デグーの性格

デグーは基本的に群れで生活する動物のため社会性が高く、声や行動によってコミュニケーションを取ろうとします。好奇心旺盛で人間にも懐きやすいといわれています。ただし、信頼関係が構築されるまでは、警戒する子も多いことを覚えておきましょう。

デグーの繁殖・寿命

野生のデグーの寿命は、5〜8年ほどであるといわれています。8歳を超えるデグーは非常に長生きで、人間に換算すると90歳前後です。ただし、これは野生のデグーについての情報であるため、健康管理をしっかりとおこないながら大切に育てていけば、より長く過ごせる可能性があるでしょう。

デグーは、生後12〜16週間で生殖できるようになります。1回の出産で3〜6匹を生み、群れで子育てをおこないます。野生であれば秋から早春が繁殖の時期となりますが、ペットとして飼育されているデグーに関しては、季節に関係なくいつでも繁殖可能です。

デグーの飼育に必要なもの

デグーをお家にお迎えしたいけれど、準備として何をそろえておけばいいかお悩みの方もいるでしょう。デグーの飼育に必要となる基本的なアイテムを7つご紹介します。

  1. 小動物用ケージ
  2. 砂場
  3. エサとエサ容器
  4. 給水機
  5. 寝床
  6. 回し車
  7. 止まり木とかじり木

1.小動物用ケージ

小動物用ケージ

長い時間過ごすことになるケージは、適切なものを選んであげる必要があります。デグーは高いジャンプ力をもっているため、ハムスター用の小さめのケージではなく、やや大きめの小動物用ケージがおすすめ。少なくとも高さが50cm以上あるものを選びましょう

2.砂場

砂場

デグーは砂遊びが大好きな生き物です。体に砂をこすりつけることによって汚れや皮脂を取り除いたり、寄生虫や雑菌から身を守ったりする効果も得られます。チンチラやデグー向けに作られた砂を選ぶといいでしょう。

砂を入れる容器も用意しますが、専用のものを探す必要はありません。プラスチックケースなどで代用できます。デグーがある程度動いて砂遊びができるような広めのものを用意するのがおすすめです。

3.エサ・エサ容器

エサ・エサ容器

デグーは草食動物で、イネ科の植物を好んで食べます。エサはチモシーや専用フードを用意しましょう。ペットショップやホームセンターで手に入る専用のペレットは、栄養面でのバランスを考えて作られています。

エサ容器は、市販の牧草ボックスを使用できます。 ケージにしっかりと固定できるものや、かじり木を備えたものなど、さまざまなアイテムがあるため、好みや用途に合わせて選んでみてください

専用フード入れをケージに固定せずに置く場合は、陶器のようなできるだけ重量がありひっくり返りにくいものがおすすめです。

デグーのフードの商品を見てみる

4.給水器

給水器

必要なときにデグーがすぐに給水できるよう、専用の給水器も設置しましょう。水を入れたお皿を使用しても問題ありませんが、ひっくり返ってこぼれてしまうのを防ぐために、ケージに取り付けるドリンカータイプを使用するのがおすすめです。

5.寝床

寝床

野生のデグーは基本的に巣穴で生活し、寝るときも安心して寝られるよう巣穴を利用します。ケージ内にも、隠れ家となる寝床を準備してあげましょう。

市販の寝床には、さまざまな材質のものがありますが、布製のものよりもウッドやプラスチック、陶器で作られたもののほうが、掃除やお手入れがしやすく衛生面でも安心です。

6.回し車

回し車

運動が好きなデグーにストレスを与えないためにも、ケージ内でいつでも使える回し車を用意してあげましょう。回し車は、ハムスター用のもので代用が可能です。デグーは昼行性ですが、時折夜に活発になって回し車を使うこともあるため、静音タイプのものを選ぶといいでしょう。

7.止まり木・かじり木

止まり木・かじり木

デグーは本能的に何かをかじろうとします。ストレスを発散させるほか、歯の伸びすぎを防ぐ効果もあるため、かじることはデグーの健康維持に欠かせない行動といえます。かじり木だけではなく、上り下りの運動に便利な止まり木を兼ねたアイテムを選ぶと便利です。

【初心者向け】デグーの飼い方

【初心者向け】デグーの飼い方

できるだけ長く健康にデグーとともに過ごしていくためには、上手な飼い方を覚えて実践していくことが大切です。とくに、以下3つの飼い方のポイントを押さえておきましょう。

  • 食事
  • 温度と湿度の管理
  • 遊びとコミュニケーション

食事

先述したとおりデグーは草食動物で、牧草をメインに木の葉・樹皮・種・果実などを食べます。飼育する際には、牧草と専用フードを与えて栄養のバランスがとれるようにしましょう。

デグーは糖の分解をしにくい体質のため、糖分の多い食べ物を与えすぎると糖尿病になるおそれがあるため注意が必要です。

温度・湿度管理

デグーの飼育では、温度と湿度の管理が非常に重要。デグーの飼育における適正温度は20〜26℃度、湿度は約50%とやや高めです。デグーには汗腺がなく、自身での温度調整が難しいため、飼い主さんがしっかりと管理してあげなければいけません。

夏はエアコン、冬場はヒーターを使用しますが、空調の風がデグーに直接当たらないように気をつけましょう。

遊び・コミュニケーション

デグーは人に懐きやすい動物ですが、最初は緊張や警戒心を解いてあげることが必要です。ケージの外から定期的にやさしく声をかけたり、少しずつスキンシップを試みたりすることで、徐々に打ち解けていけます。

デグーの運動不足を解消するために、毎日部屋の中を散歩させてあげるのもいいでしょう。そうすることで、スキンシップも取りやすくなります。

散歩と同様に、砂遊びも定期的におこなえるようにしてあげましょう。週に3〜5回程度が理想です。砂遊びはストレスの解消とともに、体を清潔に保つためにも必要です。また、砂遊びをするたびに砂が汚れていくため、週に1回程度は砂を交換してください。

デグーを飼う際の注意点

デグーを飼う際の注意点

デグーが長く健康な状態を保ち、お互いが快適に過ごしていけるように、以下の3つの注意点を理解しておきましょう。

  • しっぽを触らない
  • 糖分の与え過ぎに注意する
  • かじり・誤飲・誤植対策をする

しっぽを触らない

デグーのしっぽには、骨と皮膚の間の皮下組織がありません。そのため、尻尾に負荷をかけてしまうと皮膚が裂けて骨がむき出しになったり、尻尾が切れたりするトラブル(尾抜け・尾切れ)につながります。

逃げるデグーを捕まえようとするときにも、尻尾を掴まないように注意しましょう>。万が一尾抜けや尾切れが起こったら、放置せず早めに動物病院で診てもらい、適切な処置を施してください。

糖分の与えすぎに注意する

野菜や果物には糖分がたくさん含まれているため、与えすぎには注意が必要です。牧草とともに市販のペレットを与えながら、栄養のバランスを取っていきましょう

かじり・誤飲・誤食対策をする

デグーは、何でもかじったり口に含んだりする癖があるため、注意しておかなければいけません。電源コードなどをかじってしまうと、感電するおそれがあり非常に危険です。 デグーの行動範囲のなかにコード類が転がっていないかを確認し、モールなどを使用して配線を隠しましょう

また、部屋にアクセサリーや釘のような小さなアイテムが転がっていると、デグーが口に含み、誤って飲み込んでしまうおそれもあります。とくに、ケージからデグーを出すときは部屋のなかをしっかりとチェックして、誤飲や誤植を防ぎましょう。

飼い方を知ってデグーを迎え入れよう!

飼い方を知ってデグーを迎え入れよう

とてもかわいらしくコミュニケーションも取れると人気急上昇中のペット「デグー」。本記事でご紹介した飼い方のコツや注意点などをしっかりと押さえておけば、初心者の方でもデグーの飼育を楽しめます。

上手な飼い方をマスターして、愛嬌たっぷりのデグーを迎え入れ、楽しい日々を過ごしてくださいね。

この記事を監修した人

小松 智彦

小松 智彦

獣医師。北海道大学大学院獣医学研究科卒。
20年以上獣医師・研究者として勤務する傍ら、学術論文や業界誌への執筆も多数経験。また幼少期からたくさんの動物を飼育してきたことから飼い主に寄り添える動物博士として活躍中。

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