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【初心者向け】モルモットの飼い方|飼育に必要なものと注意点について

【初心者向け】モルモットの飼い方|飼育に必要なものと注意点について

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小さな体に対して目立つ大きな頭や、くりくりとしたつぶらな瞳、短めの手足などが特徴的で愛らしい「モルモット」。小動物のなかでも飼いやすくて人気があるペットです。

本記事では、モルモットに関する基本知識から飼育に必要なもの、具体的なお世話の仕方、注意点などを解説します。これから家族としてモルモットをお迎えしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

モルモットの基本知識

【初心者向け】モルモットの飼い方|飼育に必要なものと注意点について
生き物をお世話するうえでは、生態や種類などを把握しておくことが重要です。モルモットの特徴や主な種類についてみていきましょう。

モルモットの特徴・特性

モルモットは見た目がハムスターによく似ていますが、小さくてちょこちょこと動き回るハムスターよりも体が大きくどっしりとしており、存在感がある動物です。別名「テンジクネズミ(天竺鼠)」と呼ばれています。一般的に体長は20〜30cm、体重は700〜1300gほどあり、尻尾はありません。

性格は基本的に穏やかですが、警戒心が強くて臆病な一面もあります。大きな音や慣れない環境にはストレスを感じやすいため注意が必要です。

また、モルモットは感情表現が豊かで、さまざまな鳴き声を出して気持ちを伝えます。ご機嫌なときには高い声、威嚇や警戒をしているときには低い声を出す傾向があるため、聞き分けられるようになるとお世話がしやすくなるでしょう。

モルモットの主な種類

モルモットには、犬や猫のようにいくつかの種類があり、被毛の色や毛質などが異なります。

世界には100種類以上いるとされていますが、日本で飼育向けとして人気があるモルモットは主に以下の3種類です。

   

アビシニアンモルモット ・もっともポピュラーな種類
・固くて長い巻き毛が特徴的
・全身につむじがある
・社交的で人慣れしやすい
イングリッシュモルモット ・短くてなめらかな美しい直毛を持つ
・甘えん坊で社交性が高いため人慣れしやすい
・ボリュームのあるお尻を動かすしぐさが魅力
ぺルビアンモルモット ・被毛は絹のように長くてやわらかく、顔にも生えている
・「ギャッピー」「アンゴラ」という別名を持つ
・見た目の美しさが人気で、品評会が開かれることもある

 

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モルモットの飼育に必要なもの

モルモットの飼育に必要なもの
モルモットの飼育を始める際には、事前にお世話に必要なものをそろえておきましょう。快適に暮らせる環境をしっかりと整えてあげることで、飼育をスムーズに開始できます。

豊富なアイテムのなかからどれを選べばいいのか悩む場合には、必要最低限のものが揃った「飼育セット」もおすすめです。

ケージ

モルモットの生活拠点となる「ケージ」は、幅60cm、高さ25〜30cmほどのサイズのものを用意します。
狭すぎると、モルモットが体を動かせずにストレスを感じてしまいます。逆に、広すぎると管理が大変になるため注意してください。

ケージの高さを25cm以上確保すると、天井が開いているときにモルモットがよじ登って脱走するトラブルを防げます。

また、モルモットは排泄物の量が多い動物のため、通気性の良いケージを選ぶとニオイがこもりにくくなります。

巣箱

モルモットの隠れ家となる「巣箱」は、「ハウス」とも呼ばれており、必ずケージの中に入れてあげたいアイテムの一つです。

ハウスは、臆病な性格のモルモットが、何かに驚いたり怖がったりしたときに身を隠して安心できる場所となります。寝床とは少し異なるため、サイズは大きくなくても問題ありません。

素材は木材やプラスチック、わらを編んだものなどさまざまです。ほとんどのモルモットはハウスをかじる傾向があるため、かじったり食べたりしても害のない素材で作られたものを選ぶと安心です。

餌(牧草・ペレット)

毎日の食事には、牧草やペレットを与えます。基本的に主食は乾燥牧草ですが、牧草だけでは不足しがちな栄養の補助や食べムラ防止のために、少量のペレットや野菜などを一緒に与えてください。おやつや間食として食べさせてあげるのもおすすめです。

ペレットや野菜は、モルモットが体内で生成できない「ビタミンC」を多く含んでいるものを選ぶといいでしょう。悩んだときは、栄養バランスが整ったモルモット専用フードを選べば間違いありません。

また、ペレットや野菜と一緒に与えても食べムラが目立つ場合は、牧草に飽きている可能性があるため、いくつか種類を揃えてローテーションすると飽きずに食べてくれるでしょう。

餌入れ

何でもかじってしまうモルモットの餌入れは、陶器などの丈夫な素材のものを使用してください。ひっくり返してしまう可能性もあるため、ある程度の重さがあるタイプか、ケージに固定できるタイプが安心です。

餌入れは、牧草用とペレット・野菜を入れる用と分けて用意します。

床材

ケージ内に敷く「床材」には牧草が適しています。しかし、モルモットが落ち着かない様子であれば、木材やすのこといったほかの素材を試してみてください。

ショップなどでは床材としてペットシーツを利用していることもありますが、足腰に負担がかかりやすく破れやすいため、ペットシーツはできるだけ避けてください。

どのような床材でも、数日経つと汚れが目立ってくるため、定期的な掃除と交換が必要ですモルモットとの相性や安全性はもちろん、管理のしやすさも考慮して使いやすい床材を見つけましょう。

【初心者向け】モルモットのケージでの飼い方

モルモットのケージでの飼い方
飼育に必要なものをそろえて、ケージへのお迎えが完了したら、いよいよお世話の開始です。

モルモットが生活するうえで快適な飼育環境や、日々のお世話について解説していきます。

快適な飼育環境を整える

モルモットにとって快適な温度は17〜24℃です。気温の変化に弱く、気温・室温が低すぎても高すぎても体調を崩してしまうため、温度管理を徹底してください。

とくに寒い冬場には、エアコンでの室温調整のほかにもペット用のヒーターを利用して、モルモットが凍えてしまわないような環境を維持してあげましょう。

こまめにケージを掃除する

排泄量が多く、ものをかじってしまうモルモットのケージは、数日経つとすぐに汚れが目立ちます。モルモットは基本的にトイレを覚えられないため、とくに排泄物の掃除は毎日気にかけてあげましょう。

床材は極力毎日汚れた部分を交換して、月に1回はケージ全体を洗います。毎回隅々まで綺麗にすると、自分のニオイがなくなってモルモットが不安を感じてしまうおそれがあるため注意してください。

掃除をする際は、モルモットを安全な場所に移動させ、ストレスを与えないように配慮してあげることが大切です。

餌とお水を与える

モルモットの食事は、ペレットや野菜などの場合は1日に2回、目安として20〜30gほどの量を与えます。毎回しっかりと食べているかを確認し、必要な栄養素を摂取させてあげましょう。

また、主食となる牧草は好きなときに食べられるよう、常に餌入れに置いておきます。水も給水器を設置していつでも飲める環境を保ち、1日に1回新しい水に交換してあげてください。

ブラッシングをする

モルモットのボリュームとツヤがある美しい被毛を保つためには、日々のお手入れが欠かせません。毛の固さや長さによって方法や頻度は異なりますが、基本的には専用のブラシや歯ブラシなどを使用して、丁寧にブラッシングを実施します。

長い期間お手入れを放置すると、毛玉や汚れが原因で病気になってしまうおそれがあるため、定期的なブラッシングを心がけてください。

爪切りをする

モルモットは、1〜2カ月に一度のペースで爪を切ってあげる必要があります。伸びると巻き爪になりやすく、歩行に影響が出るため危険です。

日々の触れ合いのなかで健康チェックとあわせて爪もきちんと確認し、血管以外の部分が伸びていたらカットしましょう。
明かりに照らして血管の位置を確認し、先端の部分をカットします。

後悔しない!モルモットを飼う際の注意点

モルモットを飼う際の注意点
モルモットと一緒に生活をするうえで、事前に知っておくと役立つ情報をご紹介します。最後まで愛情をもって大切にお世話ができるように、また家族としてお迎えをしたあとに悩んだり戸惑ったりしないように、メリットだけではなく飼育時のデメリットや注意点についても理解を深めておきましょう。

何でもかじる習性がある

モルモットは、ケージやハウスなど目についたものはなんでもかじってしまう習性があります。そのため、かじられて困るものや危険なものには近づけさせないようにする工夫が必要です。

ケージの中に設置するアイテムの素材に気をつけるほか、ケージの外で遊ばせたり触れ合ったりする際にも注意しましょう。とくに電源コードは、火災や感電のおそれがあり危険です。

かじっても問題がない木やおもちゃなどをケージに入れてあげると、モルモットにとってもストレス発散につながるため、ぜひ試してみてください。

室内温度の管理が必要

暑さや寒さに弱いモルモットにとって、気温の変化は体調不良の原因となります。飼育の際には、室内の温度を一定に保てるように、必ずエアコンやヒーターなどを使用してください。

17〜24℃ほどの室温を維持し、風通しの良い場所で生活させてあげることが大切です。

しつけは難しい

モルモットは、犬や猫のように芸を覚えたり、トイレの場所を覚えたりすることが苦手です。基本的に「しつけ(トレーニング)」をすることは難しいため、生活の様子をよく観察してモルモットに合わせた環境づくりをしてあげましょう。

とくにトイレに関しては、ある程度排泄物をまとめて処理できるようにトイレの設置場所を見極めるのがおすすめです。日々微調整をしながら、モルモットと飼い主さんどちらにとっても快適な環境を完成させましょう。

大きな音はストレスになるので注意

臆病で警戒心が強いモルモットにとって、大きな音や声はストレスとなります。とくに聴力が優れているため、テレビや水の音が近くで聞こえると過剰に反応してしまうでしょう。

部屋の中でもケージはできるだけ静かな場所に設置し、ストレスを与えないような環境づくりを心がけてください。

飼い方を知ってモルモットを大切に迎え入れよう!

飼い方を知ってモルモットを大切に迎え入れよう!
しつけが難しく、臆病な性格をしたモルモットは一見飼育が大変そうに感じられるかもしれません。しかし、飼い方のポイントを押さえて工夫をすれば、誰でも簡単にお世話できます。

お迎えする前に必要なアイテムや環境をしっかりと整え、毎日一緒に生活していくなかでモルモットと飼い主さんの両方にとって快適な環境を完成させていきましょう。

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