コーナンTips ペット グッピーの寿命は1年?短命にしてしまう原因や対処法を詳しく解説 グッピーの寿命は1年?短命にしてしまう原因や対処法を詳しく解説 ペット クリップボードにコピーしました グッピーの寿命は1年?短命にしてしまう原因や対処法を詳しく解説 この記事をシェアする! クリップボードにコピーしました 色鮮やかで美しく、愛らしい姿が人気のグッピー。グッピーを自宅でできるだけ長く飼育していくためには、基本的な知識を身につけ、適切な環境を整えてあげることが大切です。 本記事では、グッピーの一般的な寿命や短命にしてしまう原因、グッピーをできるだけ長く飼うためのポイントについてご紹介します。 目次 グッピーの寿命はおよそ1年から2年グッピーの寿命が近いときの兆候グッピーの寿命を縮める病気尾腐れ病(カラムナリス病)白点病水カビ病ハリ病グッピーの寿命を縮めるそのほかの原因品種が弱くなっている飼い方が間違っているグッピーの寿命を延ばす飼い方水質を悪化させない環境を整えるエサを適度に与える過度な繁殖は控える過密にしないグッピーの飼い方!初心者がそろえる必要なものと飼育のポイントグッピーを寿命まで大切に育てよう グッピーの寿命はおよそ1年から2年 グッピーの飼育初心者の方はとくに、寿命はどれくらいなのだろうと疑問に感じているでしょう。 一般的に、グッピーの寿命は1年から2年といわれています。 自宅で飼育されているグッピーであれば、捕食動物から守られており、栄養豊富なエサも定期的に与えられます。病気にかかった場合でも、薬浴などの治療を施してもらえば回復できるでしょう。 そのため、上手に飼育していけば、平均よりも寿命を延ばせる可能性があり、3年近く生きる個体もいます。 グッピーの寿命が近いときの兆候 グッピーの寿命が近くなると、さまざまな変化がみられるようになります。 病気ではないのにヒレが裂けてきたり、体の色がくすんできたりします。また、背中やヒレが曲がってくるのも寿命が近いときの兆候です。 寿命が近づくことで元気がなくなり食欲が急激に落ちてしまい、水槽の底のほうでじっとしていることもあります。 普段からグッピーをよく観察することで、変化に気づきやすくなり、状況に応じて適切に対処できるでしょう。 グッピーの寿命を縮める病気 大切なグッピーをできるだけ長生きさせるためには、病気にかからないように注意する必要があります。 それぞれの病気の症状と、対処法を確認しておきましょう。 尾腐れ病(カラムナリス病) 尾腐れ病は、水槽にいる常在菌であるフラボバクテリウム属の「カラムナリス菌」が原因で生じる病気です。グッピーが元気なときは感染しませんが、怪我や免疫力の低下によって感染を引き起こしてしまいます。 ヒレや尾、口、エラなど感染する部位はさまざまで、部位によって「鰭腐れ病」「尾腐れ病」「口腐れ病」「鰓腐れ病」など呼び名も異なります。 ヒレや尾に感染した場合、先端が白く濁りはじめ、徐々に全体が白くふやけたようになりボロボロになっていきます。 エラに感染した場合は、しだいにエラが溶けていき、最終的に呼吸困難を引き起こして死んでしまうため注意が必要です。 対処法としては、専用の薬を使って薬浴をします。尾腐れ病の兆候がみられたときは、水槽の水を捨てて水槽の掃除もおこないましょう。 白点病 グッピーが白点病にかかると、体表やヒレに白い斑点が出てきます。白点病は「ハクテンチュウ」という寄生虫を原因とする、非常に感染力が強い病気です。 白い斑点があらわれるだけではなく、体を擦りつけるように泳いだり、落ち着きがなくなったりします。 白点病を予防するためには、グッピーの免疫力を下げないように水槽環境を保つことが重要です。水質を一定に保ちながら、水温も3℃以上変化しないようにしましょう。糞やエサの食べ残しは早めに取り除いて、清潔な環境を保ってください。 もし白点病になってしまった場合は、水温を30℃程度まで上げて専用の薬で薬浴をおこないます。白点病の原因であるハクテンチュウは高水温での繁殖ができないため、水温を上げたうえで薬浴をするのが効果的です。 水カビ病 水カビ病は、魚の体やヒレに白い綿のようなものがつく病気です。 個体同士の喧嘩やストレスなどさまざまな原因により発病します。 体に外傷が付くと発症しやすいため、傷がある場合は、傷口がふさがるまで治療薬で薬浴をおこないましょう。また、付着したカビはなるべく取り除いてください。 ハリ病 ハリ病は、グッピーの稚魚に発症する病気です。 尾びれを畳んで、頭を振りながら泳ぐようになります。 水質の悪化により発症するため、水槽内を環境を適切に維持することが予防につながります。 発症した場合、産卵箱や水槽から一旦取り出して隔離しましょう。また治療する際は、粗塩とメチレンブルー水溶液を使用し、尾が開くまで様子を見ます。 グッピーの寿命を縮めるそのほかの原因 グッピーを長生きさせるために注意が必要なのは、病気だけではありません。寿命を縮めてしまうおそれがある2つの原因を解説します。 品種が弱くなっている グッピーは原種だけではなく、品種改良によるさまざまな品種があります。種類によっては短命になりやすいため注意しましょう。 ブルーグラスの尾びれが長い種類は、水流が強い場所では体力を余計に使ってしまい短命になります。また、アルビノは品種自体が弱く、日光にも弱いのが特徴です。 こうした品種による弱体化について理解しておけば、品種に応じた適切な飼育ができるようになります。 飼い方が間違っている グッピーはヒレが長く、泳ぐことがあまり得意ではないため、水流が強いと体力を消耗して短命になります。 痩せている個体が多い場合は、水槽の水流が強すぎるかもしれません。水流を弱めるか、水草を設置して水流が弱くなる場所を作り出す工夫をしましょう。 また、水温が高すぎたり低すぎたりすることも、グッピーの寿命を縮める原因です。グッピーにとって適温である25℃程度を維持する必要があります。夏場は、日差しの強い場所や締め切った部屋など、水温が上昇しやすい環境は避けてください。水温35℃以上になると全滅してしまうおそれがあります。 さらに、グッピーが増えて水槽が過密になる状況も避けましょう。過剰に増えると水質が悪くなり、アンモニア中毒を引き起こしかねません。これもグッピーを死に追いやってしまう危険な状況です。 グッピーの寿命を延ばす飼い方 グッピーは、環境を整えて上手に飼育することで、寿命を延ばせる可能性があります。 グッピーをできるだけ長く飼育していくために、押さえておきたい以下5つのポイントをご紹介します。 水質を悪化させない 環境を整える エサを適度に与える 過度な繁殖は控える 過密にしない 水質を悪化させない グッピーに限らず、すべての熱帯魚の飼育でいえることですが、寿命を延ばすためには水質を悪化させない配慮が必要です。 定期的に水槽の水替えや掃除をおこないましょう。濾過能力の高いフィルターを使うのもおすすめです。 水質管理を丁寧におこなっていても、グッピーが病気になってしまうことはありますが、こまめに管理していれば早期発見でき、必要な処置を素早く施せます。 環境を整える グッピーにストレスを与えてしまうと、免疫が落ちて病気にかかり、短命になるリスクが高まります。そのため、できるだけグッピーにストレスを感じさせない飼育環境をつくることが大切です。 先述したように、強すぎる水流や急激な温度変化は、グッピーに大きなストレスを与えてしまいます。 一度に大量の水替えをしない、水流の強さを定期的にチェックするなど、飼育環境に対する配慮を払いましょう。 エサを適度に与える エサの与え過ぎにも注意しなければいけません。楽しくてついエサをたくさん与えたくなるかもしれませんが、必要以上にエサを与えると水質の悪化につながります。 また、食べるエサの量が多いとグッピーの代謝量が上がり、寿命を縮めてしまうおそれもあります。 エサは一日に1〜2回程度、数分で食べきれるほどの量を与えましょう。 エサを与えてもグッピーが食べようとしない場合は、水質が悪くなっている可能性があるため、水替えをおこなって2日ほど様子をみてください。 過度な繁殖は控える グッピーの繁殖力は非常に強く、オスとメスが同じ水槽にいる場合は、思った以上に早く赤ちゃんが生まれ、どんどんと増えていきます。 出産をする際にグッピーはかなりの体力を消耗してしまうため、過度に繁殖させると短命になるおそれがあります。 過密にしない 過密飼育はグッピーの寿命を縮める原因となるため避けましょう。増えすぎると水質の悪化が早まったり、エサがすべての個体に回らなくなったりするおそれもあります。 水槽内の環境や使用するフィルターの能力の違いもあるため「どの程度の水槽のサイズに何匹まで」とは一概にはいえませんが、1Lの水に対して1匹の飼育が目安です。 過密飼育にならないよう上手に調整することで、グッピーがより長く生きられるでしょう。 関連記事 グッピーの飼い方!初心者がそろえる必要なものと飼育のポイント グッピーを寿命まで大切に育てよう 美しさとかわいらしさを兼ね備えたグッピーは、ずっと見ていても飽きない人気のペットです。 ほかの魚に比べて寿命が短いといわれていますが、正しい知識を理解して寿命を延ばすためのポイントを押さえておけば、グッピーの飼育が初めての方でも長く飼育を楽しめます。 グッピーの上手な飼い方の基本を覚えて、寿命まで大切に育ててあげましょう。 アクアリウムの関連商品を見てみる この記事を監修した人 小松 智彦 獣医師。北海道大学大学院獣医学研究科卒。 20年以上獣医師・研究者として勤務する傍ら、学術論文や業界誌への執筆も多数経験。また幼少期からたくさんの動物を飼育してきたことから飼い主に寄り添える動物博士として活躍中。
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