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鯉の飼い方|初心者向けに水槽・屋外での飼育方法と注意点を解説

鯉の飼い方|初心者向けに水槽・屋外での飼育方法と注意点を解説

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旅館や料亭の庭にある池で鯉を見かけた際、「自宅でも飼えないだろうか」と考えた経験はないでしょうか。実は、一般的な家庭でも鯉を飼うことは可能です。

家庭で飼育する際には適切な環境を用意してあげる必要があります。

本記事では、鯉の基本情報や飼育に必要なもの、水槽と屋内での飼い方のポイントなどを解説していきます。鯉の飼育に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

飼育は難しい?鯉の基本情報

飼育は難しい?鯉の基本情報

鯉は、池や川といった広い場所で生きるイメージがあるため、家庭での飼育は難しいと思っている方も多いはずです。実は、適切な環境さえ用意してあげれば、自宅でも簡単に飼育できます。

適切な飼育環境を整えるために、まずは鯉に関する基本情報を知っておきましょう。

鯉の種類と特徴

本記事で紹介している鯉は、観賞用としても飼育用としても人気が高い「錦鯉」です。日本を象徴する生き物として知られる錦鯉には100を超える品種があり、現在では世界中で親しまれています。

とくに代表的な錦鯉の品種は、鮮やかな赤と白の模様を持つ「紅白」です。赤と白に黒色の模様が加わった「大正三色」や「昭和三色」もよく見られます。ほかにも、白地に黒い模様が目立つ「白写り」や、黄金色の光沢鱗が特徴的な「孔雀黄金」など、カラフルな色彩や美しい模様を持つ品種が豊富に存在します。

水槽でも飼育可能

錦鯉を飼育するためには、旅館や料亭などで見かけるような大きな庭と池が必要だと考えている方も多いでしょう。しかし実際には、家庭用の水槽やプラ池などでも元気で健康的に過ごせます。

錦鯉は水槽の大きさに合わせて成長するため、理想とするサイズに合わせた大きさの水槽を選ぶようにしましょう。適切な環境のなかで上手に育てることができれば、鯉は最長で70年ほど生きるといわれており、長い時間を一緒に過ごせるペットです。

錦鯉の飼育に必要なもの

錦鯉の飼育に必要なもの

錦鯉を飼育する際には、ほかの魚の飼育時と同様に水槽や水、掃除用のアイテムなどが必要です。また、室内の水槽で飼う場合と、屋外で飼う場合では必要なものが異なるので、事前にしっかりと確認しておきましょう。

それぞれ、最初に揃えておくといいものを表にまとめました。

まず、屋内で鯉を飼育する場合に必要なものは以下の通りです。

水槽・水槽のふた
水槽台
ろ過装置
掃除用具(ボトムクリーナーやネット)
ライト・照明

次に、屋外で鯉を飼育する場合に必要なものは以下の通りです。

プラ池
ネット
ウォータークリーナー
ウッドチップや玉砂利
池を囲むための木枠

これら以外にも、飼育を進めて鯉が成長していくなかで必要と感じたアイテムは積極的に取り入れて、鯉にとって快適な環境を整えてあげてください。

錦鯉の水槽での飼い方

錦鯉の水槽での飼い方

錦鯉を水槽で飼う場合は、水槽の準備と設置、掃除や水替えの方法などを事前に確認しておきましょう。

飼育のための手順をひとつずつ解説していくので、参考にしながら準備を進めてみてください。

1.水槽の設置場所を決め、水槽を準備する

水槽を購入する際には、事前に設置場所を決めておくと「置く場所がない」と焦ることがなく、スムーズに準備を進められます。適切な設置場所は、土台がしっかりとしており、安定感があるところです。また、水温の上昇を避けるために、直射日光が当たる場所には置かないようにしましょう。

水槽の大きさは、飼育する鯉の数や目指すサイズによって異なります。たとえば、錦鯉5匹を最終的に20~30cmほどに成長させたいのであれば60cmの水槽、35~45cmほどのサイズを目指す場合は90cmの水槽がおすすめです。

より大きな鯉を育てたい場合には、さらに水槽を大きくするか、飼育する数を少なめにするといいでしょう。

2.カルキを抜いた水を用意する

水道水に含まれる「カルキ」は、錦鯉にとって毒となります。そのため、水槽に使用する水は必ずカルキ抜きをおこなってください。

Tips
最初に錦鯉を水槽に入れるとき、病気を持ち込む心配がある場合は、先に0.5%ほどの濃度の塩水で塩水浴を行いましょう。

3.鯉を入れる

鯉を水槽にうつす際には、誤って落下させたり傷つけたりしてしまわないように注意しながら慎重におこなってください。袋の中の水はすべて捨てて錦鯉のみ水槽にうつします。

また、鯉は急激な温度変化に弱い生き物です。そのため、必ず移す前に水合わせを実施して、水温に慣れさせてあげましょう。さらに、環境にしっかりと適応させるため、水槽に放流したあとは3~4日ほど餌を与えないでください。

4.定期的に掃除・水替えをおこなう

鯉に健康で長生きしてもらうためには、適切な環境を維持することが大切です。水槽は定期的に掃除をして、清潔な状態を保ってあげるようにしましょう。掃除の頻度は、1カ月に1回ほどが目安です。

また、掃除は基本的に錦鯉を水槽に入れた状態でおこないます。カルキを抜いて適温にした水道水を用意し、クリーナーを使用して水を1/3ほど抜きましょう。ごみを除去して掃除をしたら、元の量まで水を足して完了です。

錦鯉の屋外での飼い方

錦鯉の屋外での飼い方

庭や玄関先などに広いスペースがある場合は、錦鯉を屋外で飼育することも可能です。

水槽で飼う場合とは、飼育の際に必要なものや準備の手順が違うので、よく確認しておきましょう。

1.プラ池を設置する

屋外で鯉を飼育する場合、プラ池やプラ舟と呼ばれるプラスチック製の容器が必要です。

プラ池やプラ舟は丈夫で耐久性があるものを選び、飼育する鯉の数やサイズに合わせて適切な大きさのものを購入しましょう。

また、容器のサイズが大きくなるほど使う水の量も増えるため、水圧にしっかりと耐えられるような工夫をすることが大切です。周りを木材で囲んだり、地面に埋めて設置したりと、補強するための方法は多くあります。

見た目のレイアウトにもこだわりつつ、水圧や衝撃に強く水漏れしにくい環境づくりを目指してください。

2.ろ過機を設置し、水作りをする

プラ池で錦鯉を育てる際には、必ずろ過機も設置してください。池の水全体に酸素を与えるために、ろ過機を使って池の水を循環させます。適切な水質を維持するためにも必要なので、必ずプラ池と一緒に購入しておきましょう。

ろ過機は、家庭用のもので問題ありません。購入する際には、プラ池やプラ舟に入る水量に対応しているかどうかの確認を忘れないようにしてください。

ろ過機がうまく稼働しなかった場合、水質が低下して錦鯉が病気になったり、死んでしまったりする危険性があります。水質の低下は異臭や汚れの原因にもなるため、ろ過機選びはとても重要です。

不安なときはショップの店員さんに聞くか、池の水量よりもひとまわりほど大きい許容水量をもつタイプを使うと安心です。

プラ池とろ過機を用意したら、水の作り方は室内の水槽で飼育するときと同様です。池の準備ができたあとは、さらに2~3日ほど放置したり、バクテリア剤を入れたりすると、鯉にとってより快適な環境になります。

3.鯉を入れる

錦鯉を池に入れる際には、必ず先に水温を確認しましょう。前述したとおり、鯉は温度差に弱いので、ビニール袋に入れた状態で数時間池に浮かべる「水合わせ」をおこなって水温に慣れさせてあげます。

また、鯉を池に入れたあとも室内のときと同様、環境に慣れてもらうために3~4日ほどはエサを与えずに過ごしましょう。

4.定期的にごみを取り除き、水を足す

屋外での飼育は、水槽での飼育に比べてごみや汚れが増えやすく、水は減りやすいのが特徴です。落ち葉や砂埃が舞うと水槽が汚れてしまうほか、ろ過装置の故障にもつながるため注意してください。

池全体に網を取り付けたり、定期的にネットやクリーナーを使用してごみを取り除いたりしながら、綺麗な状態を保ちましょう。

また、屋外では水が蒸発しやすく、日々池の水は減っていきます。常にポンプ循環を利用して足りなくなった水を少しずつ補充できる環境が理想的ですが、難しい場合には定期的に水を加えましょう。

季節や気候によって水の減るスピードは異なるので、こまめにチェックするようにしてください。

錦鯉を飼う際の注意点

錦鯉を飼う際の注意点

錦鯉を飼育する際には、必ず注意しなければならないポイントが2つあります。錦鯉の健康を守るためにも、しっかりと覚えておきましょう。

餌は食べきれる量だけ与える

錦鯉に与える餌は、5分ほどで食べきれる量が適切です。1日1回のみ餌を与え、もし食べ残しがあった場合には、網を使ってすくい取るようにしましょう。

餌が多すぎると排泄の量が増えて水が汚れ、病気になるリスクが高まります。また、毎日決まった時間に餌を与えるようにすると、餌の時間を覚えた鯉が近寄ってきたり口を開けたりと、愛らしい姿が見られますよ。

こまめに水質をチェックする

鯉が元気に成長するためには、適切な水質を維持することが非常に重要です。水質の低下は、鯉のストレスや病気を発生させる原因となります。

ろ過機の使用や定期的な掃除・水替えをおこなっていても、気付かない間に水質が悪化するケースもあります。餌を与えるときや掃除のタイミングなどに、鯉の様子とあわせて水質もしっかりとチェックしましょう。

ごみや汚れがなく、適切な水の量が保たれた清潔な環境こそが、鯉の長生きの秘訣です。

鯉にとって快適な飼育環境を整えよう!

鯉にとって快適な飼育環境を整えよう!

一見飼育が難しそうに見える鯉ですが、育てるための十分なスペースと容器があれば誰でも簡単にペットとしてお迎えできます。

適切な水量や清掃の頻度など、大事なポイントを押さえながら適切な環境を整えてあげることで、丈夫で健康な鯉に育つでしょう。

美しい模様やどんどん大きくなる体長の変化を楽しみながら、ぜひこの機会に鯉と一緒に暮らしてみてください。

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