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初心者でも飼いやすいトカゲの種類7選!基礎知識と入手方法も解説

初心者でも飼いやすいトカゲの種類7選!基礎知識と入手方法も解説

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爬虫類のなかでも、ペットとして人気の高いトカゲ。
しかし、どの種類を購入すればいいのか、どのような準備が必要なのかわからず、なかなか手を出せない方もいるのではないでしょうか。

本記事では、トカゲの飼育方法や必要なアイテム、初心者におすすめのトカゲの種類を解説します。正しい飼育方法や種類ごとの性格などを把握して、人懐っこく愛らしいトカゲの飼育にぜひ挑戦してみてください。

トカゲは初心者にもおすすめ?飼育のための基礎知識

トカゲは初心者にもおすすめ?飼育のための基礎知識

トカゲは熱帯地方を中心として、全世界に約4,500もの種類が分布しており、日本にも「ニホントカゲ」や「ニホンカナヘビ」などが生息しています。

ユニークな外見や興味深い生態から、ペットとして高い人気があります。
ペットショップでも比較的手ごろな価格で入手できるため、爬虫類のなかでは初心者でも飼いやすい生き物といえるでしょう。

ここでは、トカゲの寿命や費用、代表的な餌、飼育に必要なものなど、トカゲを飼ううえで知っておきたい基礎知識を解説します。

トカゲの寿命は5~20年

トカゲの寿命は種類によって異なりますが、小型種は5〜10年、中型種は10〜20年が目安です。
ただし大型種であれば、20年以上生きることもあります。なかでも、トカゲの最大種であるコモドドラゴンは、約40〜60年も生きるといわれています。

トカゲの生態

トカゲは変温動物であり、自身の体内で熱を生成できません。人間のように、汗をかいて体温を下げるような、体温調節機能がないため、気温が上昇すればトカゲの体温も上昇します。
体温が上昇しすぎると体に大きな負担がかかってしまうため、飼育する際は、トカゲの種類に合わせた適切な温度管理が欠かせません。

さらに、一部のトカゲは敵から逃げる防御手段として、自らの尻尾を切る「自切(じせつ)」という行動をとる習性があります。
飼育下でもストレスを感じると自切をすることがあります。
多くの場合、尻尾は数カ月で再生しますが、自切をすると貯めこんだ栄養が一気に失われ、体調を崩すおそれがあるため注意が必要です。

このように、トカゲの寿命は飼育の環境や食事、健康管理によって変わってきます。トカゲの寿命を最大限まで延ばすためには、適切な方法で飼育する必要があります。

トカゲの飼育費用

トカゲの飼育にかかる初期費用は、生体と設備の購入で5~8万円前後が目安です。そのほかに維持費用として、エサ代、電気代、消耗品代等がかかります。

ただし、生体によって値段は大きく異なります。

トカゲの餌

トカゲは種類によって肉食性、草食性、雑食性などさまざまな食性があります。

ほとんどのトカゲは肉食で、小さな昆虫を食べますが、草食のトカゲも少数存在します。また、雑食のトカゲは肉と植物の両方を食べます。

飼育を始める際には、飼いたいトカゲの食性を正確に知り、適切な餌を用意しておくことが重要です。

以下では、主な餌の種類を紹介します。

コオロギ

ミズオオトカゲなどの肉食性タイプのトカゲにとって一般的な餌です。低脂肪かつ高たんぱくで主食に適しています。
ただし、生きたまま与える場合、トカゲがコオロギに噛まれる可能性があるため、頭をつぶして弱らせるなどの対策が必要です。

ミルワーム

ペットショップで簡単に購入でき、価格も安いのが特徴です。
脂肪やタンパク質を多く含む一方、リンが多くカルシウムが少ないため、ミルワームばかりを与えるとクル病や肥満などの健康問題が生じるおそれがあります。

デュビア

デュビアとは、4cm前後の成虫になるまではダンゴムシのような見た目で、動きが鈍く扱いやすいアルゼンチン産のゴキブリの一種です。

フトアゴヒゲトカゲやヒョウモントカゲモドキ、カメレオンなどの肉食性のトカゲに適しており、成体のトカゲの場合は月に約100匹のデュビアが必要となります。

雑食性の昆虫でメスは2年ほど生き、飼育や繁殖も容易です。

ミミズ

肉食性・雑食性のトカゲが好んで食べる餌で、ミューラートカゲなどのようにミミズを専用の餌とする種類もいます。

雑木林や畑などを掘って捕獲できますが、爬虫類専門店や釣具店でも販売されていることがあります。

購入する場合は、薬物を使用して飼育されたミミズは避け、天然のものや薬物を使わず飼育された養殖ミミズを選んでください。

小松菜

タンパク質やカルシウムを豊富に含む野菜です。草食性・雑食性のトカゲに適しており、フトアゴヒゲトカゲやイグアナが好んで食べます。

小松菜は、季節に関係なくスーパーなどで気軽に購入できます。家庭菜園の場合は、種まきから1カ月ほどで収穫が可能です。

カボチャ

季節を問わず入手しやすく、栄養が豊富で多くのトカゲが好む野菜です。一方で、カロリーが高いため、過剰摂取には注意しなければなりません。

また、そのままでは硬いため、消化を助けるためにレンジなどで加熱してから与えるとよいでしょう。

マウス

中型以上の肉食性トカゲの餌として適しています。加熱処理されていない冷凍のものがほとんどで日持ちするほか、栄養価が高い点がメリットです。ただし、与えすぎると肥満につながるため注意が必要です。

マウスの与え方は、50〜70℃の熱湯で解凍し、ピンセットでつまんでトカゲの目の前で揺らすと食いつきがよくなります。マウスは栄養価が高すぎるため、主食ではなくオヤツとして与えましょう。

トカゲ飼育に必要なもの

初心者の方がトカゲを飼うために必要なアイテムをまとめました。

これらは、トカゲの健康を維持し、ストレスなく快適に過ごしてもらうために重要なアイテムです。
とくに照明器具や床材などは、種類に応じた適切なケアが求められるため、ペットショップの専門家と相談しながら選ぶとよいでしょう。

飼育ケージ

ケージは生体が成長してからも使える大きさのものを選びましょう。トカゲが脱走しないよう、きちんと閉まるフタ付きのタイプがおすすめです。

床材

床材はトカゲの足の健康を守り、フンや排泄物を取りやすく清潔に保つために必要なアイテムです。

砂漠環境を再現したソイル系の床材や、熱帯環境で生息するトカゲに適したチップ系、メンテナンスが容易なマット系など、トカゲの種類に合わせた床材を購入してください。

水入れ

水入れは、トカゲがひっくり返してしまわないように重量のあるもので、トカゲのサイズに合ったものを用意しましょう。

とくに、幼体のトカゲの場合、誤って溺れてしまうことがあるため、浅く平たいものが適しています。

シェルター

シェルターはトカゲの隠れ家となる必須のアイテムです。
トカゲのストレスを減らすためにも、個体数分のシェルターを用意しましょう。

照明器具

トカゲはビタミンDとカルシウムを生成するために紫外線ライトが必須です。
また、体温調整ができるよう、バスキングライトも準備しましょう。
合わせて2つのライトが必要になります。

カルシウムが足りなくなると丈夫な骨が作られず、「クル病」と呼ばれる骨軟化症を発症する危険性があります。

初心者に人気のトカゲの種類7選

初心者に人気のトカゲの種類7選

初めてトカゲを飼う場合、どの種類を選べばよいか迷う方は多いでしょう。

そこで、初心者が飼いやすい7種類のトカゲをピックアップしました。愛らしいトカゲの画像とともに、特徴や飼いやすさ、飼育に必要な情報を詳しく紹介しますので、ぜひお気に入りのトカゲを見つけてください。

フトアゴヒゲトカゲ

フトアゴヒゲトカゲ

平坦で太い体型と、喉を黒く膨らませる特徴からその名が付けられ、フトアゴという愛称で呼ばれています。
外見の堅牢さとは対照的に、性格は非常に温和で人懐っこく、砂漠の厳しい環境での生存能力も魅力の一つです。

項目 説明
分布 オーストラリア中央部~南東部の乾燥地帯
体長 40~55cm
寿命 8~10年
飼育難易度 初心者向け(丈夫で人懐っこい)
環境管理 昼間28~35℃ 夜間23~25℃
体温調節できるように、暖かい場所と涼しい場所を設ける

ヒョウモントカゲモドキ

ヒョウモントカゲモド

「ヒョウモントカゲモドキ」は和名で、ペットショップでは英名の「レオパードゲッコー」(通称レオパ)と表記されることがあります。
これは、原種の野生個体がヒョウ柄で、ヒョウ柄=レオパードと命名されたためです。

ヒョウモントカゲモドキの飼い方はこちら

項目 説明
分布 アフガニスタン、インド、パキスタン
体長 11~16cm
寿命 15~20年
飼育難易度 初心者向け(大人しい性格)
環境管理 20~30℃
気温の差が激しい地域に生息している

エリマキトカゲ

エリマキトカゲ

エリマキトカゲは1984年の自動車のテレビCMにより日本で一大ブームとなり、多くのグッズが販売され、多数が輸入されました。
また、オーストラリアでかつて使用されていた2セント銅貨にはエリマキトカゲのイラストが描かれており、国を代表する有名なトカゲとして知られています。

威嚇の際には首元の襟巻を広げますが、怖がらせるとストレスになってしまうため、飼育下では襟巻を広げることは稀です。

項目 説明
分布 オーストラリアおよびパプアニューギニア
体長 60~90cm
寿命 10~20年
飼育難易度 初心者向け(ただし大きくなるためスペースが必要)
環境管理 昼間30℃前後、夜間25℃前後
ホットスポットは35℃~40℃程度に保つ

ヒナタヨロイトカゲ

ヒナタヨロイトカゲ

ヒナタヨロイトカゲは小型のヨロイトカゲで、その亜種も含めると国内での流通名は定まっておらず複数の別名が存在します。

全身が鱗で覆われ、尾にはトゲ状の鱗があります。鎧を着ているような外見からヨロイトカゲと呼ばれていますが、性格は臆病で人間を警戒します。
しかし、飼い主に慣れると、顔が見えたときに近寄ってくることがあり、ハンドリング(手に乗せること)も可能です。

項目 説明
分布 アフリカ南部
体長 15cm前後
寿命 10年前後
飼育難易度 初心者向け(多頭飼いも可)
環境管理 基本は25℃程度
ホットスポットは40℃以上、夜間はすべての保温は止める

アオジタトカゲ

アオジタトカゲ

アオジタトカゲは自宅で飼える大型爬虫類として人気が高く、滑らかな鱗、短い手足、そしてブルーの舌が魅力的なトカゲです。

大人しく警戒心が強い性格ですが、慣れればハンドリングもできるようになります。飼育には比較的大きなスペースが必要ですが、ほかの爬虫類と比べても飼育の難易度は高くありません。

項目 説明
分布 オーストラリア全域部
体長 45~60cm
寿命 10~20年
飼育難易度 初心者向け(大人しい)
環境管理 25℃程度
ホットスポットは約30℃の場所を設ける

ニホントカゲ

ニホントカゲ

その名のとおり日本国内(主に西日本)に生息しており、購入せずとも自然環境で捕獲することも可能です。

外国産のトカゲとは異なり、ニホントカゲは日本の気候に適応しているので、紫外線ライトやホットスポットは必要ありません。飼育環境の準備を容易にでき、飼育費用も低く抑えられます。

飼育ケースの床材としては、土や腐葉土が適しており、冬眠時には土を深く敷くことが望ましいでしょう。シェルターと餌があれば飼育が可能です。

項目 説明
分布 主に西日本
体長 15~27cm
寿命 5~10年
飼育難易度 初心者向け(日本に生息)
環境管理 冬は冬眠するため土やシェルターが必要

カナヘビ

カナヘビ

ニホンカナヘビは茶色い体ときょろりとした目が特徴です。日本全土に生息していますが、環境省のレッドリストでは「VU絶滅危惧 II 類」に指定され、全国的に減少傾向にあります。

ヘビのような長い尾を持つかわいらしさから「愛蛇(カナヘビ)」と名付けられたという説があり、トカゲ愛好家の間では「ニホントカゲよりも飼いやすい」と評価されています。

カナヘビは外敵に襲われた際に尾を自ら切り捨てる「自切」能力を持っています。切れた尾は再生しますが、大きな負担を伴うためストレスを与えないように注意が必要です。

項目 説明
分布 日本全土
体長 18〜25cm
寿命 3~7年
飼育難易度 初心者向け(日本に生息)
環境管理 25℃程度
ホットスポットは約35℃の場所を設ける

トカゲは初心者にも飼いやすいおすすめのペット!

トカゲは初心者にも飼いやすいおすすめのペット!

初心者が飼いやすいトカゲを7種類紹介しました。トカゲは対面での販売が義務付けられています。ペットショップに足を運び、独特の容姿や生態を近くで観察して、お気に入りの生体を見つけてください。

また、トカゲの飼育環境は種類によってさまざまです。飼いたいトカゲの生態を理解するため、本やウェブサイトで調べたり、ペットショップの専門家に相談したりして情報収集を積極的におこないましょう。

トカゲにとって快適な住環境を提供することで、長期的に信頼できるパートナーとして、お互いを尊重しながら付き合えるでしょう。

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