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初心者におすすめ!熱帯魚を飼う前に準備するもの8選

初心者におすすめ!熱帯魚を飼う前に準備するもの8選

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色とりどりで美しく、見ていて癒される熱帯魚。熱帯魚を飼育するためには、どのような準備が必要なのでしょうか。

本記事では、初心者が熱帯魚を飼う際に必要な道具や、水槽の立ち上げ方法、飼育時の注意点などを解説していきます。

熱帯魚にはさまざまな種類がいますが、いずれも用意するものは同じです。快適に泳いでもらうためにも、事前の準備をしっかりとおこないましょう。

必要なものをそろえる前に!決めておきたいこと

必要なものをそろえる前に!決めておきたいこと
まず、必要なものをそろえる前に「飼育する魚の種類と数」「水槽のサイズ」を考えておきましょう。これらを事前に決めておくことで、スムーズに準備を進められます。

初めて熱帯魚を飼う場合は、初心者向けの種類がおすすめです。「エンゼルフィッシュ」「グッピー」「ネオンテトラ」などが飼いやすいとされています。熱帯魚の数は、少なめから始めるとよいでしょう。魚の種類や数によってフィルターや床材、照明器具などの選び方が変わってきます

また、水槽のサイズは、飼育したい魚の数や置き場所に合わせて決めてください。魚1匹につき、約1Lの水量が目安です。たとえば、ネオンテトラ(約3cm)を5匹ほど飼いたい場合は、20cm(約6L)の水槽が適しています。

置き場所で水槽のサイズを選ぶ場合は、水1Lにつき1kgと考えて、設置する棚などの耐荷重を確認しておく必要があります。

このように、熱帯魚の飼育では事前に決めておかなければならないことが多くあります。道具を購入する前に、水槽の完成形をイメージしておくことが大切です。

熱帯魚の飼育を始める際に準備するもの8選

熱帯魚の飼育を始める際に準備するもの8選
次に、熱帯魚の飼育を始める際に準備するものについて解説します。飼うために必要となるものは以下のとおりです。

  • 水槽
  • フィルター
  • カルキ抜き剤
  • 床材
  • 照明器具
  • ヒーター
  • 熱帯魚のエサ
  • 水槽のお手入れ道具

ほかにもさまざまな器具や肥料などがありますが、必須ではないため、まずは上記8つの道具から揃えましょう。それぞれの用途や選び方について詳しく解説します。

また、各メーカーからは必要なものがセットになった商品も販売されています。「どれを買ってよいかわからない」「できるだけ安く済ませたい」と考えているのであれば、水槽セットの購入も検討してみてください。

水槽

  • ガラス水槽またはアクリル水槽

熱帯魚用の水槽は、幅が10cmと小さいものから2mほどの大きいものまでさまざまです。水槽のサイズは飼う魚の種類や数、置きたい場所によって選んでください。

また、水槽の素材にはガラスとアクリルがあります。ガラスは傷がつきづらく透明度が高い一方で、割れる心配のある素材です。反対に、アクリルは割れづらくて軽い点がメリットですが、石や魚の歯で傷つくおそれがあります。

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フィルター

  • 上部式フィルター
  • 外部式フィルター
  • 内部式フィルター
  • 外掛け式フィルター
  • スポンジフィルター
  • 投げ込み式フィルター
  • 底面式フィルター

熱帯魚が快適に過ごせるようにするためには、フィルターが必要です。水をろ過することで、魚のフンや食べ残し、水草の破片といった汚れを取り除きます。目に見える汚れを取り除いてくれるため、常に水槽内を綺麗に保つことが可能です。

フィルターは上記のようにいくつかの種類があるため、飼っている魚の数や水槽のサイズに合わせて選びましょう。初心者には、セッティングやメンテナンスが簡単な「外掛け式フィルター」がおすすめです。

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カルキ抜き剤

カルキ抜き剤は、水道水の塩素を無毒化するアイテムです。塩素は消毒のために入れられていますが、魚の呼吸器系に影響を与えてしまいます。そのため、カルキ抜き剤などの中和剤を使い、塩素を無毒化することが重要です。

カルキ抜き剤は豊富な種類が取り揃えられていますが、エラや表皮を保護する成分や、健康維持に役立つビタミンなどが入っているかに着目してみましょう。

カルキ抜き剤を使用する際は、水の量に合わせた量を入れてから、水槽全体に行きわたらせてください。

カルキ抜き剤を使わず、バケツなどに水を組んで置いておくだけでもカルキ抜きをすることが可能ですが、屋外で日光に当てる場合は約6時間、曇りの日や屋内に置く場合は1日~2日程の時間がかかるため、初心者の方はカルキ抜き剤を使うのがおすすめです。

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床材

床材は必須ではありませんが、水草を植えたり、水を綺麗に保ったりするためにはあるとよいものです。掃除する手間が増えるデメリットはありますが、水を綺麗にしてくれるバクテリアの住処になるというメリットがあります。

床材には水質を変化させるものもあるため、飼育する熱帯魚の種類によって選んでください。また、床材は自然に近い環境をつくり出せるため、魚を落ち着かせる効果も期待できます。
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照明器具

照明器具は水槽の見た目をよくするだけではなく、魚の生活リズムを整えたり、水草の光合成を促したりするために必要です。

初心者には小型で軽量、カラー展開も豊富なLEDライトがおすすめです。

また、タイマー搭載の照明器具を使うことで、同じ時間に自動で点灯と消灯を行えます。照明器具を使用する際は点灯時間6~12時間で、強い光は短時間、弱い光は長時間にするなど、当てる光によって時間を調節してください。
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ヒーター

ヒーターには、水槽内の水を温める役割があります。熱帯魚が快適に過ごせる水温は一般的に24~26度程度ですが、熱帯魚の種類によっても違いがあるので、確認が必要です。水温が下がる秋から冬にかけて、ヒーターをセットしましょう。窓際は特に水温が下がりやすい場所のため、ヒーターが必須です。

通常、ヒーターは温度調節を行えるサーモスタットを組み合わせて使用しますが、最近では設定温度が固定されているものも販売されています。「いちいち温度を調節するのが面倒」という方は、設定温度が固定されているオートヒーターを選びましょう。適温である24~26度に設定されており、特別水温を変える必要のない種類を飼う場合に適しています。

また、ヒーターの購入時はワット数の違いにも注意する必要があるので、商品の説明をよく確認のうえ、水槽にあったものを選んでください。
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熱帯魚のエサ

  • フレークタイプ
  • 顆粒タイプ
  • タブレットタイプ

毎日食べるものなので、熱帯魚のエサは慎重に選びましょう。エサには食べやすい「フレークタイプ」、水が汚れづらい「顆粒タイプ」、エサの頻度を減らせる「タブレットタイプ」などがあります。初心者であれば、手で砕いて魚に合わせて大きさを調節できるフレークタイプがおすすめです。

また、エサには「浮上性」のものと「沈下性」のものがあり、魚の口が上向きの場合は浮上性、下向きの場合は沈下性を選びましょう。熱帯魚の種類に合わせて作られたエサもあるので、どれを買えばよいか分からないという人は、そちらを選ぶのもおすすめです。

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水槽のお手入れ道具

  • 水を吸い上げるホース
  • バケツ
  • メラミンスポンジ

水槽のお手入れ道具は上記4つを最低限用意しておきましょう。お手入れを行う際は、熱帯魚は水槽に入れたまま、水槽に付着したコケなどをメラミンスポンジで掃除します。

Tips
熱帯魚は変温動物のため熱に弱く、人の手で触れると火傷してしまうことがあります。また、網などですくうと体表を傷つけることがあり、熱帯魚にとってストレスになります。そのため、水槽掃除の際は、熱帯魚は水槽内に入れたまま作業します。

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【初心者向け】水槽の立ち上げ方法

水槽の立ち上げ方法
次に、水槽の立ち上げ方法について解説します。水槽の「立ち上げ」とは、熱帯魚が住める環境を整えることです。熱帯魚を飼う際にもっとも重要なプロセスであるため、水槽に熱帯魚を入れる前に必ず立ち上げをしてください。

水槽の立ち上げには順序があるほか、いくつか注意点もあります。独自の方法で立ち上げるのではなく、必ず正しい手順でおこないましょう。

1.水槽と床材を洗う

水槽に水を入れる前に、水槽と床材を洗いましょう。砂は洗面器やバケツに入れ、お米を研ぐ感覚で濁りがある程度なくなるまで洗ってください。これにより、砂に入っているゴミや汚れを落とせます。

水槽も同様に、ホコリなどを落とすことで水槽の水に汚れが浮くのを防止する効果があります。買ったばかりの新しい水槽であれば、サッと水で流すだけでも十分です。

2.砂を敷いてならす

水槽と砂を綺麗に洗ったら、水槽に床材を入れていきましょう。砂を入れる量の目安は、水槽の底から2~4cm程度です。

砂を水槽にすべて入れたら、ヘラなどを使って砂をならしていきます。砂をしっかりとならしておくことで、水を入れた際に砂が浮き上がってしまうのを防止できます。

また、床材によって景観のよさをアップさせたいのであれば、奥に段差を作ることもおすすめです。奥行きが出るため、水槽を広く見せることができます。

3.フィルターと照明器具を設置する

次に、フィルターと照明器具を設置します。フィルターは使用する種類によって設置方法が異なるため、購入したフィルターの説明書を参照しましょう。また、照明器具も取扱説明書をよく読んでから設置してください。

フィルターや照明器具、ヒーターは機械のため、景観を悪くしてしまうことがあります。設置する際は全体のバランスを見ながらおこなうと、理想の景観をつくり出せるでしょう。

4.水槽内をレイアウトする

設備を整えたら、水槽内のレイアウトをおこないます。レイアウトではオブジェや石、流木を入れましょう。どこに何を置くのか、バランスを見ながら設置してみてください。

水草もこのタイミングで植えつけますが、初心者の場合は石や流木にあらかじめ植え付けられているものを選ぶとよいでしょう。また、水草を植える際は水草専用のピンセットを使い、ある程度水を入れておくことで、水草がしならず植えやすくなります。

5.水を注ぐ

理想のレイアウトが完成したら、次は水を注いでいきます。水はカルキ抜きをおこなってから入れましょう。

高い位置から水を投入すると、せっかくならした砂に穴が空いてしまうため、水の落下地点に手を添えて、水が広がるように注いでください。

6.熱帯魚を袋のまま水に浮かべてから水槽に移す

カルキ抜きをおこなった水を水槽に投入したら、熱帯魚を入れていきます。ただし、いきなり熱帯魚を水槽に入れると、ビックリしてしまいます。そのため、袋のまま30分ほど水槽に浮かべ、ならしてあげてください。30分ほど経ったら、熱帯魚だけを水槽に移しましょう。

【初心者向け】熱帯魚の飼育方法と注意点

熱帯魚の飼育方法と注意点
飼い始めてから「知らなかった」とならないよう、基本的な飼育方法と注意点を事前に確認しておくことが大切です。エサのやり方と水槽の掃除、水換え方法について解説します。

熱帯魚のエサのやり方

熱帯魚にエサをあげるときは、3分を目安に食べきれる量をあげましょう。初めのうちは食いつきが悪い場合もあるため、様子を見ながら少量を与えてください。

徐々にエサを増やしていき、5分経ってもエサが残っている場合は、次の量を減らすなどの工夫をおこないましょう。

エサを与えるタイミングは1日に1~3回程度です。魚の種類によっては与え方の特徴があるため、エサの注意書きをよく読んで与えることが大切です。また、複数匹飼っている場合、エサにありつけずに痩せてしまう個体が出ることもあります。エサをあげるときは、注意深く観察しておきましょう。

Tips
コリドラスなど、他の魚が食べた残りを食べる生体を育てる場合、他の魚に適量を与えているとエサが残らない場合があるので、別に沈下性のエサを与える必要があります。

水槽の掃除・水換え方法

一般的に、60cm以下の水槽であれば、水換えは1〜2週間に1回を目安におこないます。ただし、死骸や食べ残し、フンなどが目立つ場合はすぐに取り除きましょう。

水換えでは全部を換えるのではなく、全体の1/3~1/2程度を換えるようにしてください。一度にすべての水を換えると環境の変化が大きく、熱帯魚にショックを与えてしまいます。

水換えの際は、まずヒーターや照明器具のコンセントを抜き、感電を防止します。水槽の水を抜いたら水草やオブジェ、ろ過フィルターのメンテナンスをおこないます。

コケ取りなどの掃除も完了したら、カルキ抜きした水を新しく追加しましょう。最後に機材のコンセントを挿して動作チェックをおこない、掃除と水換えは完了です。
水槽の掃除についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみて下さい。

 

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熱帯魚の水槽掃除のやり方は?手順と注意点を初心者向けに解説

熱帯魚の飼育を楽しもう!

熱帯魚は、種類によって飼いやすさや値段が異なります。初心者であれば、飼育しやすく値段が安い種類がおすすめです。「大きな水槽でたくさんの熱帯魚を飼ってみたい」という方も、はじめは初心者向けの熱帯魚を少なめから飼うようにしましょう。

道具も、まずは必要なものだけを購入し、徐々に水草やオブジェを追加していってください。少しずつ追加することで、納得のいくレイアウトを楽しめます。また、水草やオブジェも熱帯魚の種類によって適したものがあるため、購入時はそちらも考慮しましょう。

この記事を監修した人

小松 智彦

小松 智彦

獣医師。北海道大学大学院獣医学研究科卒。
20年以上獣医師・研究者として勤務する傍ら、学術論文や業界誌への執筆も多数経験。また幼少期からたくさんの動物を飼育してきたことから飼い主に寄り添える動物博士として活躍中。

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