コーナンTips ペット キンカチョウの飼い方ガイド!飼いやすい鳥の特徴と飼育のポイント キンカチョウの飼い方ガイド!飼いやすい鳥の特徴と飼育のポイント ペット クリップボードにコピーしました キンカチョウの飼い方ガイド!飼いやすい鳥の特徴と飼育のポイント この記事をシェアする! クリップボードにコピーしました キンカチョウは「ミャーミャー」と猫のように鳴く小鳥です。鳴き声や見た目のかわいさから、ペットとして人気があります。飼育の難易度が低く、狭いスペースで飼えるため、マンションやアパートなどの賃貸にお住まいの方にもおすすめの動物です。 本記事では、キンカチョウの特徴や飼育に必要なもの、飼い方のポイントについて詳しく解説します。ぜひ、かわいいキンカチョウをお家で飼育してみてください。 目次 キンカチョウの飼い方がわかる基礎知識特徴性別性格種類ノーマルブラックチークシロキンカチョウペンギンフォーンパイド寿命飼いやすい鳥のおすすめ7選!初心者でもわかるなつきやすい種類の選び方キンカチョウの飼育で必要なものグッズその1:ケージグッズその2:遮光カバーグッズその3:止まり木グッズその4:つぼ巣グッズその5:エサ入れ・水入れグッズその6:水浴び器グッズその7:ヒーターキンカチョウの飼い方のポイント飼育環境エサのあげ方キンカチョウを手乗りにする飼い方ヒナの飼育は難しいヒナから飼育するポイントキンカチョウの飼い方は難しくない!気に入った子をお迎えしよう キンカチョウの飼い方がわかる基礎知識 キンカチョウとは、スズメ目(もく)カエデチョウ科キンカチョウ属に分類される鳥の一種。原産地はインドネシアやオーストラリアなどの乾燥した地域です。 野生のキンカチョウは群れで移動し、エサは地面に落ちている種子や草、穀類を主食とし、ときには昆虫も食べます。 キンカチョウを飼う前に、まずは特徴や性別、性格、種類、寿命について確認しましょう。 特徴 特徴 ・鳴き声は小さい(複数羽まとめて飼うとにぎやか) ・温和な性格 鳴き声 ・ミャーという子猫のような鳴き声や、甲高い声 体重 ・約12〜15g 大きさ ・約10cm キンカチョウは猫のように「ミャーミャー」と鳴きます。その愛らしい鳴き声から、ペットとして人気です。 キンカチョウは1羽のみの飼育であれば鳴き声は小さいため、ご近所への騒音が気になる方にもおすすめです。 性別 キンカチョウの性別の違いによる特徴や見分け方は以下のとおりです。 性別 特徴や違い メス ・くちばしの色が薄い ・ほっぺにチークパッチ(目の下の、色が変わっている部分)なし ・胸元にしま模様なし オス ・くちばしの色が濃い ・ほっぺにチークパッチあり ・胸元にしま模様あり ノーマルのキンカチョウであれば、上記の違いによりメスかオスかを判別できます。しかし、ほかの種類のキンカチョウは模様が異なるため、より判別が難しくなるでしょう。 性格 キンカチョウは繊細で用心深く、やさしくておとなしい性格です。人に噛み付くことはまずありません。しかし、人懐っこいわけでもないため、人慣れするケースはごく稀でしょう。 手乗りを覚えさせたい場合は、ヒナ鳥から育てる必要があります。ヒナ鳥のうちから毎日挿し餌(さしえ)をして、人に慣れさせてください。 ただし、手乗りになったとしても、キンカチョウは基本的にベタベタと触られるのを好みません。触りすぎず、適度な距離を大切にしましょう。 種類 キンカチョウは模様や色によって、さまざまな種類に分けられます。代表的な種類は以下のとおりです。 ノーマル もっともポピュラー 腹部は白色のようなクリーム色 背中や頭部は灰色 脇腹は茶色に斑点模様 しっぽに丸い白色の斑 オスは頬にチークパッチと胸元にしま模様 ブラックチーク ノーマルと柄はほぼ同じ 模様の色が白色・灰色・黒色 チークパッチの色が黒色 メスにもチークパッチがある シロキンカチョウ 目は黒色 全体的に白色 ペンギン ノーマルから胸元のしま模様と頭部の灰色がないタイプ フォーンパイド 部分的に褐色箇所が白色になっている 寿命 キンカチョウの寿命は、野生か飼育かで異なります。 平均寿命は以下のとおりです。 野生:約5年 飼育:約10年 もちろん、平均よりも長く生きるケースはあります。 関連記事 飼いやすい鳥のおすすめ7選!初心者でもわかるなつきやすい種類の選び方 キンカチョウの飼育で必要なもの キンカチョウの飼育で必要なものは以下のとおりです。 ケージ(鳥用) 遮光カバー 止まり木 つぼ巣 エサ入れ・水入れ 水浴び器 ヒーター それぞれの道具の選び方や使用方法について解説します。 グッズその1:ケージ 鳥用ケージは、大きさが各辺35cm以上で、網目の細かいものがおすすめです。網目が粗いケージだと、隙間にキンカチョウの脚が挟まってしまうおそれがあります。複数羽を一緒に飼う場合は、さらに大きいケージを用意してください。 グッズその2:遮光カバー キンカチョウが寝る時間帯には、遮光カバーが必要です。遮光カバーをケージに被せて真っ暗にしてあげると、キンカチョウは落ち着いて眠りにつけます。 グッズその3:止まり木 キンカチョウは小さい鳥であるため、鳥用ケージに備え付けられている止まり木はサイズが大きくて不向きです。サイズの合わない止まり木を無理に使わせ続けるのは脚への負担が大きく、趾瘤症(しりゅうしょう)(※1)を引き起こすおそれがあります。 したがって、止まり木は直径1.2cm前後のものを選んで取り付けましょう。また、キンカチョウは活発な鳥であるため、止まり木をケージの中に2本以上は入れてあげてください。 ※1 趾瘤症:足の裏から雑菌が侵入して炎症が起こること グッズその4:つぼ巣 キンカチョウは寝床や隠れ家としてつぼ巣を利用します。1羽だけであれば、小さいつぼ巣で問題ありません。 つぼ巣がなくてもキンカチョウは飼えますが、繁殖を考えている場合は必ず用意しましょう。 グッズその5:エサ入れ・水入れ エサ入れ・水入れは、鳥用ケージを購入したときに付属されていたもので問題ありません。あとでエサ入れ・水入れを購入する場合は、ケージに引っ掛けて使用できるタイプがおすすめです。 グッズその6:水浴び器 キンカチョウは水浴びをする習性があるため、水浴び器を用意しましょう。ケージに取り付けられるタイプが望ましいです。 水浴びに使う水は、常温の水道水で問題ありません。鳥用のお手入れスプレーを使用してもいいでしょう。寄生虫や雑菌が繁殖するおそれがあるため、水は毎日取り替えてください。 グッズその7:ヒーター キンカチョウにとっての適温は20〜25℃です。夏の時期は部屋が熱くなりすぎないよう、冷房を入れて適温を保ってください。 キンカチョウは寒さに弱いため、秋から冬にかけては、ペット用ヒーターを入れて対策をおこなう必要があります。そのほか、部屋に暖房を入れたり、鳥用ケージに保温電球を付けたりするのもおすすめです。サーモスタットを用いると、スムーズに温度調節ができて便利です。 キンカチョウの飼い方のポイント キンカチョウは、初心者の方でも飼育しやすい鳥です。多頭飼いをしても問題ありませんが、相性が悪いと縄張り意識で激しいケンカをすることがあるため注意しましょう。多頭飼いをする場合は、迎え入れたときのペアでケージを分けるのがおすすめです。 適切な飼育環境のつくり方やエサのあげ方など、キンカチョウの飼い方のポイントをご紹介します。 飼育環境 鳥類は基本的にトイレを覚えません。そのため、ケージの底網の下に小鳥用シーツや新聞紙を敷いて「フン受け」をつくってください。フン受けは毎日掃除しましょう。フンをそのまま放置すると、キンカチョウが病気になってしまうおそれがあります。 また、キンカチョウは寒さに弱いため、秋から冬にかけては温度管理が欠かせません。保温器具やペット用ヒーター、暖房などを利用して、温度が20℃以下にならないように管理をしてください。ケージカバーやつぼ巣など、保温を助けるアイテムを利用するのもおすすめです。 エサのあげ方 キンカチョウのエサには、フィンチ(小鳥)用の混合エサを用意しましょう。ペットショップやネット通販で販売されています。 あわせて「青菜」や「ボレー粉(カキ殻の粉末)」も与えるといいでしょう。青菜にはビタミン、ボレー粉にはカルシウムが豊富に含まれており、フィンチ用の混合エサだけでは補えない栄養を補給できます。 フィンチ用の混合エサには、すでにビタミンやカルシウムが含まれている商品もあります。しかし、個別で購入しておくと、与える量を調節できるため便利です。与える量は、1日に少量で問題ありません。 また、キンカチョウには、与えてはいけない食べものがあります。チョコ・ジャガイモ・アボカド・モロヘイヤ・ネギ類・アルコールなどです。これらを食べると、中毒を起こす危険性があるため気をつけましょう。 キンカチョウを手乗りにする飼い方 キンカチョウを手乗りにするためには、ヒナから育てる必要があります。手乗りをさせるために、キンカチョウをヒナから育てたいと考える方もいるでしょう。 しかし、キンカチョウが手乗りするということは、飼い主が親代わりになることを意味します。ヒナの親代わりとして毎日時間を費やしてお世話をする必要があるため、一人暮らしの方にはあまりおすすめできません。 仮に、手乗りになった場合でも、キンカチョウは臆病な性格をしているため、長時間触れることは控えましょう。また、ヒナから育てるのではなく、ペットショップで手乗りの飼育がされて育った成鳥を選ぶことも一つの方法です。 ヒナの飼育は難しい 成鳥の飼育はそこまで難しくありませんが、キンカチョウをヒナから育てるとなると、難易度は高くなります。 なぜなら、ケージの温度管理はもちろん、容態の観察をしっかりとおこなう必要があるからです。したがって、鳥の飼育が初めての方は、ヒナの飼育は控えたほうがいいでしょう。 ヒナから飼育するポイント キンカチョウのヒナから育てる場合は、注意すべきポイントが2つあります。 1つ目は、エサの管理です。エサは一日3回、朝・昼・夜に挿し餌をおこなってください。このとき、挿し餌の温度管理もおこなう必要があります。キンカチョウのヒナは、親鳥から吐き戻しでエサを食べる習性があるため、同じ温度感に調節して与えてください。 人肌で少し熱いと感じるくらいがベストです。ヒナはエサが冷めると食べず、かといって熱すぎても火傷(やけど)をしてしまうため気をつけましょう。 2つ目は、ヒナの温度管理です。日本の気候には慣れているキンカチョウですが、寒さにはめっぽう弱いため、常に27〜30℃を保ちましょう。購入時期も、春ごろのあたたかい時期を選ぶとヒナが健康的に育ちやすくなります。 キンカチョウの飼い方は難しくない!気に入った子をお迎えしよう 今回は、キンカチョウの基本情報や飼い方のポイントについて解説しました。キンカチョウは飼育の難易度が低く、狭いスペースでも飼えるため、ペット初心者の方にもおすすめの動物です。 模様や色によってさまざまな種類がありますが、どれもかわいらしい見た目をしているため、ぜひ気に入った子をお迎えしてくださいね。本記事を参考に、好みのキンカチョウを探して飼育してみましょう。 鳥用品の関連商品を見てみる この記事を監修した人 小松 智彦 獣医師。北海道大学大学院獣医学研究科卒。 20年以上獣医師・研究者として勤務する傍ら、学術論文や業界誌への執筆も多数経験。また幼少期からたくさんの動物を飼育してきたことから飼い主に寄り添える動物博士として活躍中。
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