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台風対策!窓ガラスの今すぐできる対策と注意点、事前にできる準備も紹介

台風対策!窓ガラスの今すぐできる対策と注意点、事前にできる準備も紹介

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毎年夏から秋にかけて到来する台風。台風の強さは大小さまざまですが、常に台風対策を施す意識が大切です。台風被害でとくに多いのが、窓ガラスの破損被害。物が当たって破損したり、風圧で割れてしまったりすると、家屋に甚大な被害をもたらすおそれがあります。

今回は台風対策として、窓ガラスへの被害を防ぐ方法をいくつかご紹介します。身近にある防災グッズですぐにできる対策方法や、基本的な台風対策についても解説。自分や家族、家を守るために、できる台風対策から実施してみましょう。

台風で窓ガラスが割れる原因

台風で窓ガラスが割れる原因
毎年小さいものから大きいものまで、かなりの件数が発生する台風。家屋への大きな被害をもたらすことも少なくありません。その中でも気を付けたいのがガラスへの被害。被害家屋のうち、集合住宅で8割、戸建で2割の割合で、ガラスに被害が及んでいるという調査結果があります。

実際に台風で窓ガラスが割れる原因には、飛来物と風圧があります。それぞれどのような被害が発生するのかを確認していきましょう。

飛来物

飛来物による窓ガラスの破損は、台風被害のなかでもとくに多いといわれています。台風の強風によって飛ばされた物が窓ガラスに当たってヒビが入ったり、砕けるまで割れてしまったりするのが特徴です。

飛来物として多いのは、物干し竿・プランター・屋根瓦・ゴミ・木片・看板など。軽い物だけではなく、重量のある物も簡単に飛ばされる風量では、窓ガラスの破損被害もより深刻となります。

窓ガラスが簡単に割れる威力がある台風であれば、人体に対する被害にも注意しなければなりません。窓だけではなく、家の屋根・壁・車など、雨風にさらされている物は飛来物による被害を受ける危険性があります。

また、割れた窓ガラスの破片でケガをしたり、雨風が吹き込んで家具や屋内に被害をもたらしたりする二次被害の発生も想定されます。風がとくに強い場合は、強風が入り込むことで屋根が吹き飛ばされる被害にも注意が必要です。

風圧

窓ガラスは、台風で発生する暴風や強風で割れることもあります。ただし、風圧で窓ガラスが割れるケースは非常にまれです。一般的に使われている窓ガラスは、おおよその風圧に耐えられるように作られています。

窓ガラスは、種類やガラスの厚み、大きさなどによって耐えられる風圧に差があります。実際に耐えられる風圧の目安は以下のとおりです。

ガラスの種類 許容風圧力(N/㎡)
一枚ガラス 約1,500
ペアガラス 約2,300
合わせガラス 約3,300

続いて、台風で発生する風の強さを確認してみましょう。気象庁では台風の強さを風圧によって階級分けしています。階級の違いと風圧の関係は以下のとおりです。

階級 最大風速 風圧(N/㎡)
強い 33m/s以上~44m/s 667以上〜1186
非常に強い 44m/s以上~54m/s 1186以上〜1786
猛烈な 54m/s以上 1786以上

使用されている窓ガラスによっては台風の風圧を下回るものの、ある程度の性能のガラスであればほとんどの風圧に耐えることができます。

風圧で窓ガラスが割れた場合の二次被害も飛来物と同様で、家屋や屋内への被害に注意が必要です。風圧でガラスが割れるほどの強い台風のため、被害がより深刻になるおそれがあります。

今すぐできる!台風が来る前にしておきたい窓ガラス対策

今すぐできる!台風が来る前にしておきたい窓ガラス対策
窓が破損しないようにするには、台風が来る前の準備が大切です。家の設備によっては、すぐにできる手軽な方法もありますが、設備がない場合でも対策は可能。

すべてホームセンターで販売されている道具で対処できるため、台風の予報が出たらすぐに準備しましょう。本章では事前対策のほか、万が一窓ガラスが破損してしまった場合の対処方法もご紹介します。

シャッター・雨戸を閉める

シャッター・雨戸を閉める
窓ガラスの台風対策で一番効果的なのは、シャッターや雨戸を閉めることです。窓ガラスの外側にあり、丈夫な素材でできたシャッターや雨戸であれば、飛来物が当たって破損したり、強い風圧で割れたりする心配がなく、安心して窓ガラスを守れます。

台風が来たとき、閉めるだけですぐに対策できる手軽さも魅力。なかにはボタンひとつで手軽に開閉できる電動シャッターの製品も登場しています。使わないときは収納できるため、景観も損ないません。

防災用窓フィルムを貼る

強いシャッターや雨戸がない場合でも、防災用窓フィルムを貼り付ければ強度と安全性を向上させることができます。防災用窓フィルムは、飛来物が衝突したときに貫通を防いだり、割れたガラスが飛散するのを防いだりする特殊なフィルムです。強い風圧や気圧変化に対応できるように作られています。

防災用窓フィルムは建築窓ガラス用フィルムとして定義されており、防災フィルムとして販売できるのは衝撃に耐えうるかの試験をクリアした物のみ。また、貼り付けに関しても、認定施工者が規定どおりにおこなうことで効果を発揮します。施工後に貼り付けられる、防災フィルム施工済のラベルが目印です。

防災用窓フィルムは自分でも貼り付け可能ですが、取り扱いが難しいため、キレイに貼り付けたい方はプロに依頼するのもおすすめです。

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ダンボールでふさぐ

窓ガラスが割れてしまった場合、破片の飛散を防ぐためにダンボールでふさいでおきましょう。割れた窓ガラスをそのままにしておくと、強風によって飛散し、被害が大きくなる危険性があります。ただし、窓ガラスの強度を上げるものではなく、飛散を防ぐ程度の効果しかない点には注意が必要です。

ふさぎ方は簡単。ダンボールを敷いて、上から米の字でガムテープを貼ります。テープは布製か養生テープがおすすめです。あくまでも応急処置のため、割れてしまった場合は、天候が落ち着いたらすぐに修理しましょう。台風の前に養生テープやサイズの大きいダンボールを用意しておくことも大切です。

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ベニヤ板を取り付ける

ベニヤ板を取り付ける
ベニヤ板を取り付けて、飛散物から窓ガラスを守る方法もあります。ベニヤ板で飛散物が直接窓ガラスに当たるのを防ぎ、破損するリスクを減らす方法です。

取り付けるベニヤ板は、適度に軽い厚さ5mm以下のものを選びましょう。そのほか用意するものは次のとおりです。

  • ベニヤ板(窓の大きさに合わせる)
  • 角材(窓の高さに合わせる)
  • 丁字金具
  • ネジ

一般的な網戸のある窓の形状の場合、次の手順で取り付けます。

  1. 網戸を外す
  2. 網戸レールの内側に丁字金具、外側に柱状の木材を置いて、それぞれネジで固定する
  3. 角材の外側にベニヤ板を置いてネジで固定する

ただし、ベニヤ板を取り付ける方法は窓枠に傷がついたり、台風が直撃している最中でベニヤ板が外れたりするおそれがあります。普段からDIYに慣れている方におすすめの方法です。
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養生テープを貼る

養生テープを貼る
養生テープを貼る方法は、ダンボールでふさぐ方法と同様、窓が割れてしまった際に破片の飛散を防ぐ方法として有効です。

貼り方もダンボールを使用したときと同様、窓ガラスに米の字で貼り付けます。ガムテープでも代用できますが、粘着跡が残りやすいため、養生テープを使用するのがおすすめです。
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カーテン・ブラインドを閉める

内側からできる台風対策として、カーテンやブラインドを閉めておくことも有効です。テープやダンボールと同様、破損した窓ガラスの飛散を抑え、二次被害の防止につながります。

台風の最中は窓ガラスから離れるべきですが、部屋の都合でどうしても離れられない場合は、できる限りの台風対策をおこないましょう。

台風到来時の窓ガラス対策で注意したいポイント

台風到来時の窓ガラス対策で注意したいポイント
台風の窓ガラス対策で大切な基本の準備があります。たとえば、窓を開けないこと、窓やシャッターはロックして隙間がないように閉めること、窓の外にあるものを収納することなどです。

どれも飛来物や風圧による窓ガラスの破損被害を防ぐために重要ですが、うっかり忘れやすいポイント。大がかりな準備を施す前に、基本の対策が完璧かどうかをチェックしてみましょう。

窓を開けない

台風の最中、外の様子を確認しようとして窓を開けると、窓が割れるおそれがあります。窓が割れてしまうのは内圧差が原因。開けた窓から吹き込む風の風圧によって、別の窓ガラスが割れたり、天井や屋根が抜けたりする危険性もあります。

窓やシャッター・網戸はロックをする

台風が来る前に、窓・シャッター・網戸をしっかりと閉め、ロックしておきましょう。わずかにでも開いている状態だと、隙間から吹き込んだ強風によって破損する危険性があります。

窓の外にあるものはしまっておく

窓に直接施す台風対策よりも大切なのが、風で飛ばされてしまいそうな物をしまっておくこと。植木鉢や物干し竿など、重量があって窓に当たると割れてしまいそうなものは注意が必要です。庭や玄関先だけでなく、ベランダにあるものもチェックしてください。

事前に準備!台風に備えてしておきたい窓ガラス対策

事前に準備!台風に備えてしておきたい窓ガラス対策
台風対策は一時的なものや応急処置だけではなく、長期的に利用できる対策も重要。とくに、台風の被害が多い地域では本格的な窓ガラス対策を検討してみましょう。導入すれば台風の前にかかる手間を減らせるほか、安心して過ごせます。

シャッター・雨戸を取り付ける

最近ではシャッターや雨戸のない住宅が増えていますが、シャッターや雨戸は窓ガラスを守る重要な役割を果たします。建設時に取り付けるほか、あとからの取り付けも可能。1階だけではなく、2階の窓も含めてすべての窓ガラスにシャッターや雨戸を取り付けましょう。

スペースの問題で取り付け工事が難しい場合もあるため、余裕をもって施工会社に確認してみてください。

防災防犯ガラスにする

一般的な窓ガラスよりも丈夫な構造である防災防犯ガラスに変えるのもおすすめです。防災防犯ガラスとは、1層目と2層目の間に特殊な樹脂を挟んだ窓ガラスを指します。

飛来物が当たっても割れにくく、万が一割れたとしても破片が飛散しにくい点がメリット。一方で、重量があり開閉しにくいデメリットもあります。丈夫な構造が求められる公共施設や商業施設で多く用いられているガラスです。

台風が多い地域でシャッターや雨戸が取り付けられない場合は、窓ガラスを変更して被害を防ぐ方法も検討してみましょう。

【リフォームを検討される方はこちら】
コーナンリフォームサイト (hc-kohnan.com)

台風が来る前に窓ガラス対策をしよう!

台風が来る前に窓ガラス対策をしよう!
台風被害のなかでも多い窓ガラスへの被害。台風で発生した強風によって飛ばされた物が、窓ガラスに当たって割れてしまうケースが多く見られます。また、窓を開けた隙間から吹き込んだ強風が内圧差の原因となって、窓ガラスや家屋の被害につながるケースも。

本格的な台風対策はすぐにできるものではないため、余裕をもって準備することが重要です。また、万が一割れてしまったときも、すぐに対策できるように必要な道具をそろえておきましょう。

庭先やベランダの物をしまっておくことや、台風が来たときは窓ガラスにできるだけ近寄らないことなど、基本的な対策も有効です。毎年夏から秋にかけて到来する台風。対策をしっかりと施して、上手に付き合っていきましょう。

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