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壁紙(クロス)の掃除方法を汚れ別に解説!黒ずみやヤニを落とすコツとは?

壁紙(クロス)の掃除方法を汚れ別に解説!黒ずみやヤニを落とすコツとは?

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お部屋の印象を大きく左右する壁紙。ふと見ると、いつの間にか黒ずみや手垢が付いていて、お部屋全体が暗い印象になっていませんか。特に小さなお子様がいるご家庭では、クレヨンなどの落書きに頭を悩ませることもあるでしょう。しかし、壁紙の汚れは、その原因に合った方法で対処すれば、ご家庭でもきれいに落とすことが可能です。

この記事では、壁紙の汚れの原因から、素材別の注意点、具体的な掃除方法、そしてきれいな状態を長持ちさせる予防策まで、分かりやすく解説します。正しい掃除方法を知って、明るく清潔な壁を取り戻しましょう。

壁紙が汚れてしまう主な原因とは?

子供が壁紙に落書きをしている

毎日過ごすお部屋の壁紙は、知らず知らずのうちにさまざまな原因で汚れていきます。まずは、どのような汚れがあるのか、その原因を知ることから始めましょう。原因を理解することで、適切な掃除方法を選ぶことができます。

いつの間にか付いている手垢や皮脂汚れ

照明のスイッチ周りやドアノブの近く、廊下など、人がよく触れる場所には手垢や皮脂による黒ずみ汚れが付きやすくなります。普段あまり意識していなくても、家族が毎日触れることで汚れが蓄積し、やがて目立つ黒ずみとなって現れるのです。

キッチン周りに多い油汚れや調味料のハネ

キッチンは家の中でも特に壁紙が汚れやすい場所です。調理中の油ハネや、炒め物から出る油を含んだ煙(油煙)が壁紙に付着し、黄色っぽいベタベタした汚れになります。また、ケチャップなどの調味料がハネてシミになることも少なくありません。

喫煙によるタバコのヤニ汚れ

ご家庭に喫煙者がいる場合、タバコのヤニが壁紙を黄ばませる大きな原因となります。ヤニは粘着性のある油汚れの一種で、部屋全体に広がりやすく、一度付着すると落としにくい頑固な汚れです。独特の臭いの原因にもなります。

湿気が原因で発生するカビによる黒ずみ

結露しやすい窓際や、換気がしにくい部屋の隅、家具の裏側などは湿気が溜まりやすく、カビが発生する恐れがあります。最初は小さな黒い点でも、放置するとどんどん広がり、見た目が悪いだけでなく、アレルギーなど健康への影響も心配されます。

 

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子どもが書いてしまったクレヨンやペンの落書き

小さなお子様がいるご家庭でよくあるのが、クレヨンやペンによる落書きです。微笑ましい光景ではありますが、壁に書かれてしまうと簡単には落ちません。筆記具の種類によって汚れの性質が異なるため、それぞれに合った落とし方が必要です。

意外と溜まっている部屋のホコリ

壁には静電気によって、室内のホコリが少しずつ吸い寄せられています。特に、テレビや冷蔵庫といった家電製品の周りは静電気が発生しやすいため、黒ずんで見えることがあります。このホコリを放置すると、湿気や油分と結びついて落ちにくい汚れへと変化します。

汚れの種類 主な原因 発生しやすい場所
手垢・皮脂汚れ 人の手が触れること スイッチ周り、ドアノブ周り、廊下
油汚れ・調味料ハネ 調理中の油や油煙 キッチン、ダイニング
タバコのヤニ タバコの煙 部屋全体(特に喫煙場所)
カビ 湿気、結露 窓際、家具の裏、北側の部屋
落書き 筆記具 子ども部屋、リビング
ホコリ 静電気 部屋全体、家電製品の周り

掃除を始める前に壁紙の素材を確認

販売されている壁紙
壁紙の掃除で最も大切なのは、掃除を始める前に自宅の壁紙の素材を確認することです。素材によっては水拭きができなかったり、洗剤を使うとシミになったりする場合があります。間違った方法で掃除をして壁紙を傷めてしまわないよう、必ずチェックしましょう。

多くの家庭で使われているビニールクロス

現在、日本の住宅で最も広く使われているのが、ポリ塩化ビニールを主原料とするビニールクロスです。表面がツルツルしており、耐久性が高く、水を通しにくい性質を持っています。そのため、水拭きや薄めた中性洗剤を使った掃除が可能で、お手入れがしやすいのが特長です。ビニールクロスの耐用年数は一般的に5~10年とされていますが、日々のこまめな手入れでより長くきれいに保つことができます。しかし、壁紙全体が黄ばんでいたり、広範囲にわたって汚れが染み付いていたりする場合は、掃除で落とすのは難しくなります。そのような場合は、思い切って貼り替えを検討してみるのも良いでしょう。

壁紙|ホームセンターコーナンの通販サイト

 

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水拭きができない紙や布の壁紙

デザイン性が高い紙クロスや、高級感のある布クロス(織物壁紙)は、水分に弱いという特徴があります。水拭きをすると、シミになったり、シワが寄ったり、最悪の場合は剥がれてしまうこともあります。これらの素材の掃除は、基本的に柔らかく乾いた布でホコリを払う程度に留めましょう。

デリケートな珪藻土や漆喰の壁

自然素材である珪藻土や漆喰の壁は、調湿性に優れていますが、非常にデリケートです。水や洗剤を吸い込んでシミになりやすいため、水拭きはできません。表面の軽い汚れは消しゴムでこする、ホコリは毛の柔らかいホウキやハタキで払うといったお手入れが基本になります。

壁紙の素材 特徴 掃除方法(水拭きの可否)
ビニールクロス 耐久性が高く水に強い 中性洗剤の使用および水拭きが可能
紙クロス・布クロス 水分を含むとシミ・シワの原因になったり、縮んだりする 柔らかい布で乾拭き(水拭きは不可)
珪藻土・漆喰 吸水性が高くシミになりやすい 消しゴムでこする、毛の柔らかいホウキやハタキでホコリを落とす(水拭きは不可)

汚れの種類別!壁紙(ビニールクロス)の掃除方法

壁紙を掃除している

壁紙の素材を確認したら、いよいよ汚れを落としていきましょう。ここでは、ご家庭でよく使われているビニールクロスの掃除のコツを、汚れの種類別にご紹介します。ただし、洗剤や道具によっては壁紙を傷めたり、変色させたりする可能性があります。いきなり汚れを取り始めず、まずは家具の裏など目立たない場所で試してみて、問題がないことを確認してから全体の掃除に取り掛かるようにしましょう。

手垢や黒ずみには重曹やセスキ炭酸ソーダ

スイッチ周りなどの手垢や皮脂による黒ずみは酸性の汚れです。そのため、反対の性質を持つアルカリ性の重曹やセスキ炭酸ソーダを使うと、汚れを中和して落としやすくなります。水100mlに対して小さじ1杯程度の重曹またはセスキ炭酸ソーダを溶かします。スプレーボトルに入れ、汚れた部分に吹きかけてから、きれいな布で拭き取りましょう。その後、洗剤成分が残らないように、固く絞った水拭き用の布で拭き、最後に乾拭きで仕上げます。

重曹|ホームセンターコーナンの通販サイト

セスキ炭酸ソーダ|ホームセンターコーナンの通販サイト

キッチンの油汚れは中性洗剤で拭き取る

キッチンの壁紙に付いた油汚れには、食器用洗剤などの中性洗剤が有効です。40℃程度のぬるま湯500mlに中性洗剤を2~3摘入れた洗浄液を作ります。洗浄液を布に含ませ、固く絞ってから汚れを叩くように拭き取ります。汚れが浮き上がってきたら、きれいな布で洗剤を拭き取り、水拭きと乾拭きで仕上げてください。洗剤が壁紙に残ると、新たな汚れの原因になるため、しっかりと拭き取ることが大切です。

タバコのヤニ汚れはアルカリ性洗剤が効果的

タバコのヤニによる頑固な黄ばみも、手垢と同じく酸性の汚れです。ヤニ汚れには重曹やセスキ炭酸ソーダよりもpHが高いアルカリ性洗剤が効果的です。「合成洗剤は使いたくない」という方にはアルカリ電解水がおすすめ。汚れた部分に直接スプレーし、布で拭き取ります。一度で落ちない場合は、何度か繰り返してみてください。

Tips
アルカリ電解水は重曹やセスキ炭酸ソーダと同じく、界面活性剤などの人工的な化学物質を含まないナチュラルクリーナーとして人気があります。

壁紙のカビは消毒用アルコールで除去

壁紙に発生した軽度から中程度のカビには、消毒用のエタノール(アルコール)が有効です。アルコールにはカビを殺菌する効果があります。乾いた布にアルコールをスプレーし、カビの部分を優しく叩くように拭き取ります。カビを広げないように、こすらずに注意深く作業することがポイントです。一方で、壁紙の奥まで根を張ってしまったような頑固な黒カビには、塩素系の漂白剤が効果的です。使用する際は、色落ちや変色のリスクがあるため、必ず目立たない場所で試してから、換気を十分に行いながら作業してください。

クレヨンやペンの落書きの落とし方

クレヨンの落書きは油性の汚れなので、クレンジングオイルやクリームクレンザーを使って落とすことができます。布に少量つけて、優しく叩き込むようにして汚れを浮かせ、その後、洗剤が残らないように拭き取ります。水性のペンであれば、消毒用アルコールやメラミンスポンジで落とせる場合があります。ただし、壁紙の素材によっては印刷が剥げてしまう恐れがあるので、必ず目立たない場所で試してからにしましょう。

汚れの種類 おすすめのアイテム
手垢・黒ずみ 重曹、セスキ炭酸ソーダ
油汚れ 食器用中性洗剤
ヤニ汚れ アルカリ性洗剤、アルカリ電解水
カビ 軽いカビ:消毒用アルコール
頑固なカビ塩素系漂白剤
クレヨンやペンの落書き 油性の汚れ:クレンジングオイル、クリームクレンザー
水性の汚れ:アルコール

きれいな壁紙を保つための予防策

壁紙を掃除

壁紙の掃除は大変な作業です。せっかくきれいにした壁紙を長持ちさせるためには、日頃から汚れを防ぐ工夫を取り入れることが大切です。ここでは、誰でも簡単にできる壁紙の汚れ予防策をご紹介します。

こまめな換気で汚れの付着を防ぐ

湿気はカビの最大の原因です。また、調理中の油煙やタバコの煙なども、換気をすることで室外に排出され、壁紙への付着を軽減できます。天気の良い日には窓を開けて空気の入れ替えを心がけ、湿気がこもりやすい場所では換気扇を回すなど、こまめな換気を習慣にしましょう。

家具と壁の間には隙間を作る

ソファや棚などの大きな家具を壁にぴったりと付けて配置すると、空気の流れが滞り、湿気が溜まってカビの原因になります。また、家具が壁にこすれて黒い跡が付くこともあります。家具と壁の間には数センチ程度の隙間をあけて、風通しを良くすることが大切です。

汚れ防止機能付きの壁紙を選ぶ

これから壁紙を張り替える予定があるなら、汚れ防止機能が付いた壁紙を選ぶのも一つの方法です。表面にフィルムがラミネートされており、汚れが付きにくく、付着しても水拭きや中性洗剤で簡単に落とせるようになっています。キッチンや洗面所、子ども部屋など、汚れやすい場所に特におすすめです。

汚れ防止シートや防水スプレーを使う

壁紙を美しく保つには、事前に汚れを防ぐアイテムの活用が効果的です。「汚れ防止シート」は、既存の壁紙の上から貼るだけで、キッチンの油汚れやペットのひっかき傷、お子様の落書きから壁を守ります。透明タイプなら部屋の雰囲気を損なわず、柄付きならプチリフォームも楽しめます。

また、「防水スプレー」も便利です。スイッチ周りや水回りに吹きかけるだけで、手垢やカビの付着を予防できます。効果は徐々に薄れるため、掃除のついでに定期的にスプレーすると良いでしょう。使用前には目立たない場所で変色しないか必ず確認してください。

壁紙シート|ホームセンターコーナンの通販サイト

汚れがついたらすぐに拭き取る習慣を

どんな汚れも、付いてすぐの状態であれば比較的簡単に落とすことができます。時間が経つほど壁紙の奥に染み込んでしまい、落としにくくなります。調味料がハネてしまった、子どもが少し落書きしてしまったなど、汚れに気づいたら、その場ですぐに拭き取る習慣をつけましょう

まとめ

綺麗な白い壁紙

壁紙の汚れは、原因と壁紙の素材に合った正しい方法で掃除をすることが重要です。掃除の前には必ず目立たない場所で試し、壁紙を傷めないように注意しましょう。日頃からこまめな換気や拭き掃除を心がけることで、きれいな壁を長く保つことができます。

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