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【獣医師監修】ミニチュアシュナウザーの性格は?特徴や基本の飼い方も解説

【獣医師監修】ミニチュアシュナウザーの性格は?特徴や基本の飼い方も解説

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おじいさんのヒゲを連想させるような長い口元の毛や、手前にちょこんと垂れた耳が特徴的なミニチュアシュナウザーは、幅広い世代の人に愛されている犬種です。非常に賢くて好奇心旺盛な性格の持ち主で、初めて犬のお世話をする方にも人気があります。

本記事では、ミニチュアシュナウザーの性格や特徴、お世話のポイントをご紹介します。これから家族の一員としてお迎えしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

ミニチュアシュナウザーとは?

ミニチュアシュナウザーとは?
ミニチュアシュナウザーの歩んできた歴史や、見た目の特徴などをご紹介します。家族としてお迎えする前に、しっかりと目を通して理解を深めてください。

ミニチュアシュナウザーのルーツ

ミニチュアシュナウザーは、かつて牧羊犬として活躍していた「スタンダード・シュナウザー」を祖先とする、ドイツ生まれの犬種です。特徴的な口まわりの長い毛は、ネズミの反撃を防ぐために発達したといわれています。

また、現在の小柄な姿になったのは19世紀後半ごろ。ミニチュアから順にスタンダード、ジャイアントと、体の大きさによって3種類に分けられるようになりました。

ミニチュアシュナウザーの特徴

ミニチュアシュナウザーといえば、口ひげや前に垂れた耳、太めの眉毛などが印象的です。

まるでおじいさんのように安心感のある見た目は、今も昔も老若男女問わず幅広い世代の人に愛されています。一見穏やかな雰囲気をもつ犬種ですが、実はとても明るくて好奇心旺盛な性格のため、愛犬と一緒に楽しく遊びたいという方とも相性抜群です。

ミニチュアシュナウザーの寿命とかかりやすい病気

ミニチュアシュナウザーの平均寿命は12~14歳で、犬全体の平均とほとんど変わりません。しかし、ほかの犬種と比べて高脂血症や尿石症になりやすい傾向があるので、病気の原因や特徴をしっかりと理解して、健康管理に気を配るようにしましょう。

高脂血症 血液中の中性脂肪・コレステロール値が高い状態
無症状の場合もあり気付きにくい病気のひとつなので、
定期的な検査や食事管理が大事
尿路結石症(尿結石) 一度発症すると再発しやすいため注意
膀胱が痛み、排尿が難しくなる
発熱や食欲不振などの症状が出ることもある
胆嚢粘液嚢腫
(たんのうねんえきのうしゅ)
高齢で発症しやすい病気のひとつ
胆嚢内に粘液が蓄積し、拡張してしまう
元気や食欲の低下、嘔吐・腹部の痛みなどがあれば要注意
急性膵炎 最も発症確率が高いのは避妊手術を済ませたメス
不適切な食生活や肥満などが原因となるため食事管理が重要
外耳炎 垂れ耳の犬種が発症しやすい
耳の内側の通気性が悪くなることで、細菌感染が起こりやすくなる
定期的な耳掃除や適切なシャンプーなどの継続が大事

ミニチュアシュナウザーの大きさ

ミニチュアシュナウザーはシュナウザーのなかでは小さく、小型犬に分類されるものの体高30〜35cm、体重4〜8kgほどとがっしりとした体格の持ち主です。

オスとメスでの体格差はほとんどなく、筋肉質で頼もしい見た目をしています。

ミニチュアシュナウザーの毛色の種類

毛色は、ペットショップや街中でも見かける機会が多いソルト&ペッパーのほか、全体的に黒が多いブラックや珍しいホワイト、黒のなかに銀色が目立つブラック&シルバーの4種類が存在します。

ソルト&ペッパー ・もっともポピュラーなカラー
・ベースとなるグレーの毛色に、ホワイトが混ざっている
ブラック&シルバー ・ブラックとシルバーの毛色が混ざったカラー
・毛色が異なる部分がはっきりと分かれているのが特徴
ブラック ・光が当たると光沢感が出る美しい黒色の毛色
・全身が黒いため気品があり、落ち着いた印象がある
ホワイト ・ブラックやシルバーの要素がまったくない全身白色の毛色
・汚れが目立ちやすく、加齢とともに毛色が黄色っぽくなる

被毛はダブルコートと呼ばれる、やわらかい毛と硬い毛が2層になって生えているタイプで、毛色の組み合わせやカットによっても個性が出るのが魅力です。

 

関連サイト

ショップにいるミニチュアシュナウザーを見てみる|pet Plazaコーナン

ミニチュアシュナウザーの飼いやすさ

好奇心旺盛で遊ぶことが大好きなミニチュアシュナウザーですが、穏やかさや飼い主さんを慕う従順な心の持ち主でもあるため、犬を飼うのが初めての方にもおすすめです。

小型犬のなかでは頑丈な体つきをしていますが、正しくしつけをすれば飼い主さんの言うことをしっかりと聞く利口な犬のため、飼いにくいと感じることは少ないでしょう。

 

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ミニチュアシュナウザーの性格

ミニチュアシュナウザーの性格
ミニチュアシュナウザーはおじいさんのような見た目から、思慮深くておっとりとした犬種というイメージをもたれる傾向があります。しかし、実際はとても明るくて親しみやすい性格の持ち主です。

ただし、個体によって性格は異なるため、家族としてお迎えをした際には、愛犬がどのような性格なのかをじっくりと観察してみてください。

明るく好奇心旺盛

見た目の穏やかさとは反対に、実はとても明るくて好奇心旺盛なミニチュアシュナウザーは、遊んで身体を動かすことが大好きです。愛犬と一緒に遊ぶことが好きな飼い主さんにはぴったりな犬種といえるでしょう。

とくに、パピー期(子犬期)にはさまざまなことに興味をもって動き回る子が多いため、愛犬が遊びに誘ってきたらぜひ満足するまで付き合ってあげてください。

知能が高く賢い

ミニチュアシュナウザーは、しつけがしやすくて飼いやすい犬種です。犬のなかでも学習能力が高いため、正しくしつけを実施すればなんでもすぐに覚えてくれるでしょう。

トイレや噛み癖、吠え癖に関するトレーニングなどもスムーズに進めやすく、初心者の方でも安心してしつけができます。

愛情深くコミュニケーション上手

一度仲良くなると、飼い主さんや家族に対して心を開いて愛情たっぷりに寄り添ってくれます。面倒見が良く、上手にコミュニケーションをとる姿が見られるでしょう。

ちなみに、家族に甘えてコミュニケーションをとってくるのは、どちらかというとオスよりもメスが多いです。

警戒心が強い

メスのミニチュアシュナウザーに愛情深い一面がよく見られる一方で、オスは警戒心や縄張り意識が高い傾向があります。かつて牧羊犬や番犬として過ごしてきたからこそ、強い警戒心と勇敢さをもっているのでしょう。

知らない犬や人を警戒し、攻撃心をむき出しにすることもあるため、できるだけ早い段階でしつけを済ませておくようにしてください。

性別ごとの性格の違い

性別ごとの性格の違い
ミニチュアシュナウザーは、性別によっても性格が異なります。オスとメス、それぞれの特徴を把握して、生活スタイルや育て方に合う子を選んであげましょう。

オスの性格・特徴

先述したとおり、オスは警戒心が強く、自分のテリトリーを大事にする子が多く見られます。警戒心の強さは頼もしくもありますが、ほかの動物や人とのトラブルを招くおそれがあるため、しつけをしっかりとおこないましょう。

また、好奇心旺盛で活発な子も多いため、愛犬とたくさん身体を動かしたいと考えている方は、ぜひオスのミニチュアシュナウザーをお迎えしてみてください。

メスの性格・特徴

愛情深くて穏やかな子を希望するのであれば、メスのミニチュアシュナウザーがおすすめです。飼い主さんをはじめ、自分が信頼する相手と一緒に居る時間を大切にする傾向があり、家族でのんびりと過ごす時間にはそっと寄り添ってくれるでしょう

面倒見の良い子が多いため、幼い子どもが居る家庭や人の多い環境などでも、周りに癒しを与える大きな存在となることでしょう。

ミニチュアシュナウザーの基本の飼い方

ミニチュアシュナウザーの基本の飼い方
ミニチュアシュナウザーを家族としてお迎えしてから後悔しないよう、事前に飼い方のポイントを押さえておくことが大切です。

簡単に実践できることばかりのため、ぜひ目を通して理解を深めてみてください。

信頼関係をしっかり築く

ミニチュアシュナウザーに限らず、犬を飼ううえでは小さいころから信頼関係をしっかりと築きましょう。そのためには、犬に対して愛情を注ぎながら、一貫性のあるリーダーシップを取ることが重要です。警戒心が強かったり、わがままな個体であっても、飼い主さんが根気強く、リーダーシップをとって接することで少しずつ信頼関係を築いていくことができます。
例えば、食事の時間は飼い主が決める、散歩や遊びのときは飼い主が主導権を握るなどして、リーダーシップを示しましょう。

しつけで吠えをコントロールする

もともと牧羊犬や番犬として過ごしてきたミニチュアシュナウザーは、気が強くてよく吠える傾向があります。そのため、一緒に暮らす際には、無駄吠えを防ぐためのしつけが欠かせません。

吠え癖がつかないように、早い段階からしっかりとコントロールしていきましょう。ご飯や構ってほしいことをアピールする「要求吠え」には反応せずに無視するようにしてください。

運動時間を十分に確保する

運動することが大好きなミニチュアシュナウザーにとって、身体を動かす時間は何よりも楽しいひとときです。毎日運動する時間を十分に確保するほか、できれば一緒に遊んでスキンシップをとってあげましょう。

運動をするとストレスを解消できるため、無駄吠えのような問題行動の防止にもつながり、信頼関係を築きやすくなりますよ。

ミニチュアシュナウザーを愛犬として迎えよう!

ミニチュアシュナウザーを愛犬として迎えよう!
本記事を通してミニチュアシュナウザーへの理解が深まったら、実際にペットショップや保護施設、ブリーダーさんのところなどへ会いに行ってみてください。さまざまな性格や見た目をよく観察して、自分にぴったりな子をお迎えしましょう。

愛犬のタイプに合わせてお世話の方法を工夫しながら、ぜひ魅力たっぷりのミニチュアシュナウザーと楽しい毎日を過ごしてくださいね。

この記事を監修した人

小松 智彦

小松 智彦

獣医師。北海道大学大学院獣医学研究科卒。
20年以上獣医師・研究者として勤務する傍ら、学術論文や業界誌への執筆も多数経験。また幼少期からたくさんの動物を飼育してきたことから飼い主に寄り添える動物博士として活躍中。

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