人気のタグ

コーナンTips

DIY

排水管の洗浄を自分でするには?やり方と汚れを防止するコツ

排水管の洗浄を自分でするには?やり方と汚れを防止するコツ

Featured Image
クリップボードにコピーしました
         

排水管は、キッチンや洗面所、お風呂などさまざまな場所にあります。とくに、毎日使うキッチンやお風呂の排水管には汚れがたまりがちです。排水管に汚れが蓄積すると、詰まりや悪臭の発生につながるため、定期的な洗浄をおすすめします。

排水管洗浄を業者に依頼すれば、蓄積した汚れを高圧洗浄できれいに除去してもらえますが、費用や時間の確保が難しいケースもあるでしょう。実は、軽度の汚れや詰まりであれば、自分で取り除くことも可能です。本記事では、排水管の洗浄を自分でおこなう方法や、汚れを防止するコツを解説します。

排水管洗浄とは?自分でできるの?

排水口に流れていく水

排水管洗浄は、簡易的な方法であれば自分でもおこなえます。排水管があるのは主に「キッチン」「浴室」「洗面所」「洗濯機」「トイレ」の5か所です。場所によって構造は異なるものの、基本的には下水と室内の空気を遮断する仕組みとなっています。定期的な洗浄を心がけていれば、大きなトラブルにつながることはありません。そのため、自分でできるやり方を知り、日常的に排水管の洗浄を取り入れましょう。

しかし、定期的に洗浄していても、汚れの蓄積により、ニオイや流れの悪さが気になることもあります。自分では除去できない汚れや詰まりがある場合は、プロのクリーニング業者への依頼を検討してください。

プロの場合は、カメラで汚れている箇所を確認してから、高圧洗浄機などの本格的な道具を使用します。日常的な洗浄では落ちない頑固な汚れも、きれいに取り除くことが可能です。また、大きな問題がなくても、排水管を長期間使用している場合は、メンテナンスとしてプロにクリーニングを依頼することをおすすめします。

自分でできる!排水管洗浄のやり方

シンク下の排水管の画像

自宅では、主に以下の4パターンで排水管洗浄が可能です。

  • お湯を流す
  • 重曹とクエン酸で洗浄する
  • 市販のクリーナーを使う
  • ワイヤーブラシで掃除する

それぞれのやり方のポイントを解説します。

1. お湯を流す

排水管にお湯を流している画像

少しの汚れや詰まりであれば、お湯を流すだけで解消できます。

大量のお湯(40~50℃)を一気に流すことで、水圧により汚れを効率的に落とせます。洗面所やキッチンであれば、蓋をしてお湯をためてから一気に流すとより効果的です。

ただし、排水管は主にポリエチレン管や塩化ビニル管が素材として使われており、お湯の温度が高すぎると排水管が変形したり傷んだりするおそれがあるため注意しましょう。

また、50℃程度のお湯は、チョウバエの幼虫を駆除する効果もあります。チョウバエは排水管のぬめりが原因で発生する虫です。定期的にお湯を流すとともに、排水口の蓋やトラップ部分のぬめりを清掃することで、発生を予防することができます。

2. 重曹とクエン酸で洗浄する

排水管を重曹で洗浄している画像

重曹は弱アルカリ性で、クエン酸は弱酸性の物質です。これらを混ぜると中和反応で炭酸ガスが発生し、泡が排水管内の汚れを落としやすくしてくれます。

また、重曹やクエン酸は自然由来の成分で作られており、刺激が少ない点が特徴です。そのため、繰り返し使用しても排水管を傷めにくいメリットがあります。

具体的な洗浄の手順は、以下を参考にしてください。

  1. 重曹を排水口にまんべんなく振りかける
  2. 45~50℃くらいのお湯でクエン酸を40倍に希釈する
  3. クエン酸水に食器用洗剤(界面活性剤)をワンプッシュ程度入れ混ぜる
  4. 3で作ったクエン酸水を重曹を振りかけた排水口に流す
  5. 発泡が落ち着いてきたら水で洗い流す

なお、クエン酸は自宅にあるお酢での代用も可能です。

重曹とクエン酸の関連商品を見てみる

Tips
重曹とクエン酸水の組み合わせ以外でも、過炭酸ナトリウムと水でも同様に炭酸ガスを発生させることができます。ただし、炭酸ガスだけではこびりついた頑固な汚れを落とすことは難しいです。

3. 市販のクリーナーを使う

排水管にパイプクリーナーを注いでいる画像

市販のパイプクリーナーは重曹とクエン酸よりも強力で、汚れを効果的に落とすことが可能です。排水管内にたまった髪の毛や皮脂汚れを溶かしてくれます

ただし、パイプクリーナーは刺激が強く、皮膚や粘膜に影響を及ぼす危険性があるため、使用する際はゴム手袋などを装着し、換気を十分におこなってください。

詳しい手順は以下のとおりです。

  1. 使用するクリーナーの注意書きに従い、適量を排水管に注ぎ入れる
  2. 使用するクリーナーの注意書きに従い、放置する(約15~30分)
  3. 水を流して汚れを洗い流す

効果をさらに高めたいのであれば、お湯(45~50℃)を流して汚れを浮かせてからクリーナーを使用するのがおすすめです。

非常に便利なクリーナーですが、放置しすぎには気をつけましょう。排水管にクリーナーを流したまま長時間放置すると、せっかく溶かした汚れが固まり、詰まりの原因となります。注意書きに記載されている時間以上は放置しないでください。また、使用量が少ないと汚れを除去できないことがあるため、十分な量を投入しましょう。

排水クリーナーを見てみる

4. ワイヤーブラシで掃除する

排水管をブラシで洗浄している画像

長さのあるワイヤーブラシは排水管の奥まで届くため、深い場所の洗浄におすすめです。ワイヤーブラシは主にステンレスや真鍮(しんちゅう)、鉄などの金属で作られており、ブラシの形状やワイヤーの長さに違いがあります。そのため、排水管の太さや形状に合わせて、複数のワイヤーブラシを使い分けるといいでしょう。

やみくもに突っ込むのではなく、角度を変えたり回転させたりすることで、少しずつ汚れを落とせます。ワイヤーブラシに引っ掛かりを感じたら、汚れを削り取るようにして感覚がなくなるまで動かしましょう。無理に押し込むと、排水管を傷つける恐れがあるため注意してください。

詳しい手順は以下を参考にしてください。

  1. ワイヤーブラシを排水口に差し込む
  2. ブラシの先端が奥に当たったら、上下左右に少しずつ動かして汚れをこすり取る
  3. 洗浄後、水で洗い流す

ワイヤーブラシを見てみる

【場所別】排水管のお手入れ頻度

青い背景と排水管の画像

排水管をキレイに保つには、日々のお手入れが欠かせません。どんなお手入れをどのくらいの頻度でするのが良いか場所別でまとめていますので、良いかぜひ参考にしてください。

  • キッチン
  • 浴室・洗面所
  • トイレ
  • 洗濯機

キッチン

キッチンの排水管のお手入れは下記の方法と頻度を参考にするといいでしょう。

お手入れ方法 お手入れの頻度
・ゴミ受けに溜まったゴミを取り除く
・ハイターをスプレーして5~10分放置して水で流す
毎日
・シンクに50℃程度のお湯を溜めて一気に流す 週1~2回
・ジェルタイプのパイプクリーナーを排水管に使用する 2週間に1回

キッチンの排水管に汚れがたまる原因は「油汚れ」「洗剤の残りカス」「食材の残りカス」などです。とくに、油汚れや食材の残りカスは、排水管の詰まりの原因にもなります。自炊の頻度が高い方は上記の表を目安に洗浄をおこないましょう。

 

関連記事

キッチンシンクの掃除方法は?汚れの落とし方と綺麗に保つためのお手入れ方法

浴室・洗面所

浴室や洗面所の排水管のお手入れは下記の方法と頻度を参考にしてみてください。

お手入れ方法 お手入れの頻度
・排水口、排水受けのゴミ捨て 毎日~週1回
・排水管洗浄 月1回

浴室や洗面所の排水口・排水受けには「石鹸の残りカス」「髪の毛」「皮脂汚れ」などが蓄積しがちです。これらのゴミを放置すると、雑菌が繁殖してぬめりや悪臭の原因になるだけでなく、排水の流れを悪くし、最終的には排水管の詰まりを引き起こす可能性があります。排水口・排水受けのゴミはこまめに捨てるようにし、月1回程度を目安に排水管を洗浄してください。

 

関連記事

お風呂掃除のやり方|洗剤の選び方から基本の手順まで徹底解説

 

関連記事

洗面所の掃除方法|基本の手順や必要な道具を場所別に詳しく解説!

トイレ

トイレの排水管のお手入れは下記の方法と頻度を参考にしてください。

お手入れ方法 お手入れの頻度
・便器内の清掃 毎日~週1回
・排水管洗浄 月1~2回

トイレの排水管が汚れる原因は「トイレットペーパー」「排泄物」「尿石」などです。排水管の洗浄を怠ると、汚れが蓄積して排水不良や詰まりを起こすこともあります。普段の掃除のほか、月1~2回程度を目安に排水管洗浄をおこないましょう。

ワイヤーブラシは頑固な汚れを落としますが、便器を傷つける可能性があります。そのため、万が一トイレが詰まってしまった時は、ワイヤーブラシよりもラバーカップを優先して対応してください。

 

関連記事

トイレ掃除の基本のやり方|場所別の掃除頻度ときれいに保つコツ

洗濯機

洗濯機の排水管のお手入れは下記の方法と頻度を参考にするといいでしょう。

お手入れ方法 お手入れの頻度
・ゴミ取りネット、糸くずフィルターの掃除 都度~週1回
・排水管洗浄 月1回

洗濯機の排水管には「糸くず」「ホコリ」「泥」などが原因で汚れがたまります。月1回程度を目安に排水管を洗浄しましょう。

洗濯機の汚れを放置すると洗浄力の低下や異臭の原因になるだけでなく、故障の原因となるおそれがあります。また、屋外の排水マスで汚れや詰まりなどの排水トラブルが起こっている場合もあります。排水マスの洗浄は素人では難しいため、プロに依頼しましょう。

また、洗濯機は他の排水管と異なり、洗浄前に作業が必要となります。そのため、洗濯機の排水管を洗浄する際は下記の手順を参考にしてください。

  1. 洗濯機の蛇口をしめる
  2. 洗濯機の電源を切ってコンセントを抜く
  3. 排水ホースや排水口カバーなど、排水口回りのパーツを取り外す

洗浄が終了した後は、反対の手順で組み立てていきます。排水口回りのパーツとしては排水ホースや排水カバーの他に、排水トラップがあり、かなり汚れが溜まっているはずです。そのため、必ずゴム手袋などを着用してから進めてください。

また排水ホースに関してですが、一般的に2~3年ほどで交換が必要です。こまめに掃除をしていても、5年に1回は交換するようにしてください。

排水ホースの関連商品を見てみる

排水管掃除をラクに!汚れを防止するコツ

シンクと蛇口の画像

日常にちょっとした予防策を取り入れると、汚れや詰まりが発生しにくくなり、排水管洗浄が楽になります。とくに、排水管の奥は自分で洗浄するのが難しいため、汚れが蓄積しないよう対策しましょう。

キッチン|油を流さない

油汚れが頻繁に出るキッチンですが、調理に使用した油は排水口に直接流さないようにしてください。排水管の内側に付着した油が冷えて固まると、詰まりの原因になります。

市販の油凝固剤などを使用し、油を固めてからゴミとして捨てましょう。油凝固剤がない場合は、新聞紙やキッチンペーパーなどで油を吸ってから捨てる方法もあります。
また、フライパンや鍋に残った少量の油、カレーなどの油が使われた料理の汚れも洗う前に取り除きましょう。ちょっとしたひと手間で、排水管の汚れや詰まりを防止できます。

油凝固剤の関連商品を見てみる

浴室・洗面所|排水口ネットを使用する

排水口ネットは、ゴミや汚れを排水管に流れる前にキャッチするアイテムです。キッチンや洗面所、浴室用のネットが販売されており、汚れだけではなく、詰まりも防止してくれます。排水口ネットは使い捨てのため清潔に保てるほか、安価に購入できることもうれしいポイントです。

排水口ネットの関連商品を見てみる

トイレ|適切な水量を保つ

トイレの排水管をきれいに保つためには、使用する水量も重要です。

例えば、トイレットペーパーや排泄物を大量に流す際、水量が足りないと詰まる原因になります。汚れが蓄積するとニオイの原因にもなるので注意が必要です。そのため、適切な水量を保つか、一気に流さずにこまめに流すことを心掛けてください。

近年、給水タンクにペットボトルを入れて節水対策をするなどの話があります。確かに家計管理のために節水も大切ですが、トイレが詰まって修理にお金がかかった…なんてことになっては元も子もありません。トイレはしっかりと圧をかけて流さないと、流しきれないことがあります。そのため、節水はほどほどにし、適切な水量で流すようにしましょう。

どうしても節水をしたい場合は、ボールタップで水位を調節します。オーバーフロー管に書かれている「WL(ウォータラインの略)」を目安にしてください。

洗濯機|残り湯を使わない

洗濯機を使用する際、お風呂の残り湯を使っている方は注意が必要です。

お風呂の残り湯には雑菌が繁殖している場合が多く、洗濯物だけでなく洗濯機自体にも雑菌が移ってしまいます。そのほかにも髪の毛や皮脂など、詰まる原因がたくさんあります。洗濯のたびにお風呂の残り湯を使っていて、洗濯機本体からニオイがしている場合は要注意です。

洗濯するには大量の水が必要となるため、お風呂の残り湯の使用は節水に最適と言えます。しかし、上記の点を考えればできるだけ水道水を使うのがおすすめです。どうしてもお風呂の残り湯を使いたい場合は、すすぎは必ず水道水で行いましょう。こうすることで、ニオイを極力抑えることができます。

また、排水管や洗濯機内でカビが発生している可能性もあるため、風通しを良くしてニオイの改善を行ってみてください。

排水管洗浄で詰まりや悪臭を防ごう!

排水管と青いゴム手袋をした手の画像

排水管の詰まりや悪臭は、定期的な洗浄により防げます。ただし、排水管は曲がった形をしており、蓄積した汚れはなかなか取り除けません。

自分で排水管洗浄が難しい場合は、無理におこなおうとせず、プロに任せましょう。普段から定期的な洗浄を心がけ、汚れをためない対策をおこなっていれば、3~5年に一度ほどの依頼で済みます。本記事でご紹介したやり方を参考に、ぜひ排水管洗浄に挑戦してみてください。

関連記事 今話題の人気記事!

同じカテゴリから記事を探す

排水管