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ガーデニングの害虫対策|初心者でもかんたんにできる対処法

ガーデニングの害虫対策|初心者でもかんたんにできる対処法

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ガーデニングや家庭菜園で草花を育てている時に厄介な邪魔者は、植物を枯れさせる害虫等です。大切な葉っぱや花、根や茎を無闇に食べて腐らせてしまう害虫に困った方も少なくはないでしょう。

これからガーデニングや家庭菜園を始めようという方、始めたばかりの初心者の方にもかんたんにできる害虫対策について解説していきます。

ガーデニングの草花に元気がない?病害虫が原因か見極める

ガーデニングの草花に元気がない?病害虫が原因か見極める
草花に元気がない。枯れそう。などの変化が現れた時にまず確認しなければならないことは、何が原因で異変が起こっているのかを見極めることです。

そのため、日頃からガーデニング、家庭菜園をする上で、よく植物等を観察することが基本になります。

異変の原因としては、病気、害虫、栄養の過不足などが考えられますが、今回は虫が原因で植物にダメージが出ている場合を説明していきます。

植物のサイン|病害虫が原因のもの

植物に異変が現れたら、まずどのような変化なのかを観察しましょう。植物は葉っぱや茎にサインを出してくれます。

例として、以下を参考にしてみてください。

  • 病気が原因のもの:うどんこ病、黒星病
  • 植物のサイン:葉っぱに斑点やカビのような菌糸がついている
  • 虫(害虫)が原因のもの①:アブラムシ、ハダニ、コナシラミなど
  • 植物のサイン①:葉っぱがしおれてしまう。葉、茎に小さな虫がいる
  • 虫(害虫)が原因のもの②:アオムシ、イモムシなど
  • 植物のサイン②:葉っぱに穴、かじられた跡がある。芽や果実などが食べられている。

植物の天敵|病害虫の種類

害虫の種類は、食害性害虫と吸汁性害虫の2種に大きく分けることができます。

食害性(しょくがいせい)害虫

食害性(しょくがいせい)害虫

食害性害虫は毛虫、アオムシ、コガネムシ、カミキリムシ、ゾウムシ、ナメクジなどを代表とする害虫です。植物の葉っぱ、茎、果実や花などを食い荒らします。

かじられた箇所から腐ったり、枯れてしまうので、植物に近づかれないようにしなければなりません。体が大きなタイプの害虫なので、植物を観察すればすぐ見つかります。

吸汁性(きゅうじゅうせい)害虫きゅうじゅうせい

吸汁性(きゅうじゅうせい)害虫きゅうじゅうせい

吸汁性害虫はアブラムシ、カイガラムシ、コナジラミ、ハダニなどを代表とする害虫です。茎や葉っぱなどから汁を吸ってしまい、栄養素を奪ってしまいます。

葉っぱがしおれたりすることがサインになりますが、このタイプの害虫は1匹1匹が小さいため、植物をよく観察しないと見つけづらいのが特徴です。日頃から草花をよく観察し、早期に発見することが被害を抑えることに繋がります。

ガーデニングで害虫が発生する原因とその環境

ガーデニングで害虫が発生する原因とその環境

害虫被害を最小限に抑えるために必要なことは、害虫を発生させないことです。そのため害虫がどのような環境を好んで寄ってくるのか、発生する原因が何かを把握して、害虫対策することが重要になります。

害虫の発生を予防できる環境

害虫が好む環境としてまず上げられるのが、湿気の多すぎる環境や、乾燥しすぎている環境などです。それぞれの環境を好む害虫がいるので、植物をその状態で放置しすぎないように注意しましょう。

また、日当たりが悪く植物が密集していると、植物自体が健康な状態ではなくなり、害虫への抵抗力が低くなります。植物を元気な状態で維持するようにしましょう。

ガーデニングに限らず、畑などで農作物を育てている場合、同じ作物を毎年同じ場所で育てていると、土壌の栄養素が減り、連作障害が起こりやすくなります。特定の植物を好む害虫が集まりやすくなるため、肥料を加えたり、定期的に育てる植物を変えるなどの対策をする必要があります。

Tips
連作障害とは、同じ植物を続けて育てることで、土壌から消費される栄養素がかたよってしまい、植物の生育に支障をきたす状態のことです。連作障害を防ぐために、専用の土壌改良剤なども販売されています。

ガーデニング、家庭菜園で害虫が発生したら?虫対策を解説

ガーデニング、家庭菜園で害虫が発生したら?虫対策を解説

予防や対策をしても、害虫が絶対現れないとは限りません。実際に害虫が発生してしまった際の対策方法を解説していきます。

薬剤を利用して虫対策

ガーデニング用の殺虫剤などはホームセンターで簡単に購入できます。虫がいることが確認できたら殺虫剤を散布しましょう。

散布の仕方は、以下の通りです。

  • 枯れてしまった・しおれてしまった・病気になっている葉っぱや茎を取り除く。
  • スプレーボトルであれば、葉の先から液がしたたる程度多めに吹きつける。
  • 表面だけではなく、葉っぱの裏側や茎の付け根にも満遍なく散布する。

殺虫剤は害虫に対して有効で、殺菌剤はカビや病気に有効なため、購入時・使用時に間違えないように注意してください。農薬は希釈して使うタイプとそのまま利用できるタイプがあるので、初心者の方には購入してそのまま利用できる、AL剤というタイプをおすすめします。

Tips
AL剤の「AL」はapplicable liquidの略で、「そのまま利用できる液体」という意味です。商品名にALとついていたり、説明欄に希釈せずに使える旨が記載されています。

手作業で駆除

手作業で駆除

食害性害虫などの大きめの害虫を見つけた場合は、ピンセットなどでつまんで取り除いてください。毛虫など肌にかぶれを起こす虫もいるため、素手で触らないようにすると安全です。

害虫が確認できた場所の近くをガムテープなどの粘着テープ(粘着力が低いもの)で軽く押さえてみてください。卵を産みつけている可能性もあるので卵を取り除くことが可能です。

アブラムシなどの小さいタイプは1匹1匹を潰すことが難しいので、薬剤を利用するか、なるべくガムテープなどで取り除くことを推奨します。

自宅にあるもので薬剤を代用する

農薬の仕様が気になる場合は、自宅にあるもので農薬の代用も可能です。スプレーボトルを用意し、水500mlに対して、小さじ1杯ほどのお酢を混ぜます。それを植物に吹きかけるとアブラムシ対策になります。(お酢が濃すぎると、植物に悪影響が出ます。)

また、潰したにんにくや唐辛子(種をとったもの)をお酢に漬け込んだものを代用するのも効果的と言われています。

市販の薬剤の方が効果が高いため、虫がとても多い場合などはなるべく農薬を利用することをおすすめします。害虫によっては1日で植物、農作物をダメにしてしまう場合もあるので、害虫対策は迅速さも大事になってきます。

まとめ

大切に育てた草花、農産物が害虫による被害で枯れたり、腐ってしまうととても残念な気持ちになります。環境を整えることでまず対策を行い、日頃からしっかりと植物を観察しつづければ、自ずと害虫対策が行えるでしょう。

それでも虫は湧いてしまうので、適切な対処をなるべく早く行うことが肝となります。

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