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サボテンの上手な育て方|サボテンの水やりのコツ・サボテンの主な種類・サボテンの病気などを解説

サボテンの上手な育て方|サボテンの水やりのコツ・サボテンの主な種類・サボテンの病気などを解説

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形や大きさもさまざまで、自宅や会社のデスクで育てたりインテリアとして楽しんだりと、人気が高いサボテン。最近では100円ショップでも取り扱っており、誰でも手に取りやすい植物のひとつです。

この記事では、サボテンを育てるためのコツや主な種類などを紹介します。手軽に育成を楽しめるので、気になる方はぜひ挑戦してみてください。

サボテンの基礎知識|サボテンの生育環境とは

サボテンの基礎知識|サボテンの生育環境とは

サボテンと聞くと、砂漠のような暑い場所で育つイメージがある方が多いのではないでしょうか。実際に、サボテンは原産地であるメキシコを中心に、南北アメリカの砂漠や平原など暑い地域で見られる多肉植物です。昼夜の寒暖差が大きい砂漠で生育するため、暑さに強いのはもちろんですが、実は寒さにもある程度の耐性があります。品種にもよりますが、5度~40度ほどの気温であれば、問題なく成長することができます。

そのため比較的育てやすい植物ですが、高温多湿や極端な寒さは苦手なので育成時には風通しや日当たりの良い環境を選ぶようにしましょう。

サボテンの種類

サボテンは、見た目の形で大きく分けると主に5つの種類があります。サボテン科の品種は全部で2,500を超える数があるので、まずは代表的な形や見た目の種類から自分の好みを見つけてみてください。

丸みを帯びた愛らしい形のタイプから平べったくて大きなタイプまで豊富な種類があり、眺めているだけでも楽しめますよ。

玉サボテン

玉サボテン
コロンと丸い玉のような形をしているサボテンを「玉サボテン」や「丸型サボテン」と呼びます。サイズが小さめの品種が多く、ホームセンターや100円ショップでも購入しやすいタイプです。丈夫で育てやすく、多くの品種が小さな花を咲かせます。

代表的な品種はロフォフォラ属の「鳥羽玉(ウバダマ)」や「翠冠玉(スイカンギョク)」など。上から見ると星のように見える「ランポー玉」や「兜(カブト)」といった品種も、トゲがなくて扱いやすいと人気です。

柱サボテン

柱サボテン

「柱サボテン」は、まるで柱のように縦に長く伸びる見た目からその名がつきました。大きいものでは数メートルを超える品種もあり、迫力のあるサボテンを育てたい方にはぴったりです。また、サボテンをイメージしたときに最初に浮かぶのはこのタイプではないでしょうか。人気がある品種には「エキノセレウス」や「鬼面角(キメンカク)」などがあります。
サボテンのなかでも水やりが簡単な種類なので、初めての育成にもおすすめです。

ウチワサボテン

ウチワサボテン
非常に丈夫なので、家の軒先や庭などでも育てやすい「ウチワサボテン」は、平たく大きな茎と細かいトゲを持つ品種が多い点が特徴です。ウチワサボテンには「大丸盆(オオマルボン)」や「金烏帽子(キンエボシ)」などがあり、なかには実や茎が食べられる食用の品種もあります。

暑さには強いものの寒さに少し弱いため、冬場はなるべく室内に入れたり暖かい環境を作ったりと、凍傷にならないように工夫しながら育てるようにしてください。

紐サボテン

紐サボテン

「紐サボテン」は「森林サボテン」とも呼ばれ、細く長く育った茎が垂れ下がった見た目が特徴です。柱サボテンの仲間で、美しい花を咲かせる品種もあります。夜に花を咲かせることで有名な「月下美人」や、豊富な花の色がある「シャコバサボテン」など、目にしたことがある方も多いでしょう。
下へ向かって長く育つので、鉢を高いところに置いたり吊り下げたりと、インテリアとしてサボテンを求めている人によく選ばれています。

コノハサボテン

「コノハサボテン」はサボテンの原種であり、ほかの種類はコノハサボテンが進化したものだと言われています。その見た目はまるで道端に生えている樹木のよう。あまりサボテンらしくない見た目ですが、葉の付け根や枝にはしっかりとトゲがあるため、触る際には気を付けましょう。

サボテンの好む環境は?

サボテンの好む環境は?

砂漠のように日中は高温で夜間は寒い環境にて育ってきたサボテンは、幅広い気温に耐えられる力を持っています。そのため、基本的に暑さにも寒さにも強くて非常に丈夫な植物です。しかし、ほどよく乾燥した環境を好むため、日本の高温多湿な気候や極端に寒い環境は苦手であることを覚えておきましょう。

乾燥気味で風通しや日当たりの良い環境を揃え、気候や季節に応じて気温を調節することが、サボテンを上手に育てるコツです。

日本の気候には合う?合わない?

前述で紹介したように、サボテンは日本の高温多湿な気候を苦手としています。湿気や蒸れ、さらに真冬の寒さもあまり得意ではありません。しかし、季節や気温に応じた工夫をすることで日本でも問題なく育てることができるので安心してください。

とくに注意したいのは梅雨時期の湿気や、梅雨が明けたあとの強い日差しです。日当たりの良さは重視するべきですが、あまりに強い日差しは弱る原因となってしまいます。また、冬場は気温が5度を下回ると凍傷になってしまう可能性があるので、日中は太陽の光に当てて夜は室内で管理するなど、しっかりと気温を調節します。

サボテンの育て方|水やりや肥料

サボテンの育て方|水やりや肥料
風通しや日当たりが良い場所を選んで気温に注意しながら育てると、ほとんどのサボテンはある程度大きく成長することができます。しかし植物である以上、より丈夫に育てるためには適切な「水やり」と「肥料」が大切です。お世話のコツやサボテンの病気についてひとつずつ解説していくので、ぜひ育成の参考にしてみてください。

サボテンに水をあげる際の注意点

砂漠をはじめとした乾燥地帯で育つサボテンは、あまり水を必要としないイメージがあるかもしれません。実際に、過度な水やりは根腐れを起こして枯れてしまう原因となります。しかし、「サボテンに水やりは必要ない」「霧吹きだけでよい」等の情報は誤りです。季節に応じて適切な水やりを行う必要があります。

生育期である春や秋には土が乾燥したと感じたときにたっぷりと、7月~8月にかけての真夏や12月~2月ごろの冬には月に一回程度が適切な水やりのタイミングです。真夏や冬はサボテンの生育が鈍く、与えた水を十分に吸い上げないため、土に水が残って根腐れを起こしやすくなります。冬前は10月頃から与える水の量を減らし、真冬の特に寒い時期には水を与えないようにしましょう。
土やサボテンの状態をよく観察しながら、決して与えすぎないように心がけてください。

Tips
サボテンにしばらく水をやっておらず、しわしわになっていたとしても、水を与えればよみがえることもあります。乾燥への耐性は高い植物なので、あきらめずにお手入れしてみてください。

肥料はどの頻度であげる?

肥料はどの頻度であげる?
もともとサボテンは過酷な土地で育つ植物なので、基本的には肥料がなくても問題はありません。しかし成長期に合わせて肥料を与えると、より丈夫で立派なサボテンを育てることができます。液状の肥料を水やりの際に混ぜたり、植え替えのタイミングで固形肥料を混ぜたりと、品種に合う方法で与えるようにしてください。

水やりと同じように、必要以上の肥料を与えると根腐れの原因となるので、与える際にはしっかりと量を確認しましょう。

サボテンに変化が起こったら?

サボテンに変化が起こったら?
順調に育っているように見えても、ある日突然変化が起こることがあります。とくに多い変化のひとつが、サボテンの変色。たとえば、真冬に急な寒さのなかでストレスを感じると赤紫色に変色することがあります。また、サボテンの下の部分が茶色くなった場合には「木質化」を疑い、葉が変色したときは「葉焼け」の可能性が高いことを覚えておきましょう。

茎や枝が必要以上に伸びた状態である「徒長」になったときは、日照不足が原因なので日当たりを見直してみてください。

サボテンの病気

サボテンの病気

蒸れ・湿気を苦手とするサボテンは、風通しや日当たりの悪い場所に長期間置くことで病気にかかる可能性が上がってしまいます。トゲの根元に「カイガラムシ」がついたり、根に白い粉のような「ネジラミ」が発生したりと、さまざまな害虫の被害もあるので気を付けましょう。

病気を予防するためには、湿気対策が何より重要です。風通しと日当たりの良い場所に置いて、水や肥料は与えすぎないようにします。また、強い直射日光やエアコンの風なども避けられる環境がベストです。万が一根腐れや害虫を発見した場合にはすぐに植え替え、新しい土に交換しましょう。

まとめ

さまざまな場所で手軽に購入できるサボテンですが、せっかく育てるのであれば健康で丈夫な状態を保てるように工夫しましょう。

見た目の変化や病気に気付いた場合も、しっかりと対処することで状態が回復する可能性があります。ぜひこの記事を参考にして、適切な環境を整えながらサボテンの育成やインテリアを楽しんでみてください。

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