コーナンTips 園芸 芝生の手入れで失敗しないコツは?季節ごとの作業や道具を詳しく解説! 芝生の手入れで失敗しないコツは?季節ごとの作業や道具を詳しく解説! 園芸 クリップボードにコピーしました 芝生の手入れで失敗しないコツは?季節ごとの作業や道具を詳しく解説! この記事をシェアする! クリップボードにコピーしました 憧れのマイホームを手に入れ、青々とした芝生の庭で家族と過ごす休日は格別なものです。しかし、実際に芝生を管理し始めると「いつ何をすればいいのかわからない」「茶色く枯れてしまった」といった悩みに直面することも多いのではないでしょうか。芝生は生き物であり、季節に応じた適切なケアを行うことで、その美しさを長く保つことができます。この記事では、初心者の方でも失敗しない芝生の手入れのコツを、年間のスケジュールや具体的な作業手順とともに詳しく解説します。正しい知識を身につけて、自慢の庭を作り上げましょう。 目次 芝生の手入れが必要な理由は?密度の高い美しい緑を維持する病気や害虫の被害を未然に防ぐ芝生の種類と特徴年間の手入れスケジュール(日本芝)を解説春は芽吹きを助ける土壌改善を行う夏は水やりと芝刈りを重点的に行う秋は冬越しのための養分を蓄える冬は休眠に合わせて掃除を徹底する芝生の美しさを保つ水やりのコツ季節に合わせて散水量を調整する朝の時間帯にたっぷり水を与える綺麗な芝生を維持する芝刈りの手順手順1 芝生の状態と高さを確認する手順2 障害物を除き際を刈り取る手順3 全体を一定の高さで刈る成長を促進させる肥料選びのコツ芝専用肥料をムラなく散布する散布後はたっぷり散水を行う雑草から芝生を守る除草のポイント小さな雑草は手作業で根から抜く広範囲の雑草は専用除草剤を使う芝生を若返らせる更新作業のコツ低刈りで新芽が育つ場所を確保サッチングで堆積物を取り除くエアレーションで土の通気性を改善目土入れで凹凸を直し成長を促す手入れを楽にする道具の選び方庭の広さに合う芝刈り機を選ぶ隅を綺麗にするための道具を活用メンテナンスが大変な場合は「人工芝」も選択肢のひとつまとめ 芝生の手入れが必要な理由は? 芝生の手入れは、単に見栄えを良くするだけでなく、芝生そのものの健康を守るために欠かせない作業です。植物である芝生は、放置すると栄養不足や病害虫の被害を受けやすくなり、最悪の場合は枯れてしまいます。日々の適切なメンテナンスは、芝生が本来持っている生命力を引き出し、長く美しい状態を楽しむための土台作りといえます。ここでは、手入れを行う具体的な目的について詳しく解説します。 密度の高い美しい緑を維持する 芝生の手入れを行う最大の目的は、葉の密度を高めて美しい緑の絨毯を作り上げることです。定期的に芝刈りを行うと、「分けつ」という植物が横へ広がる性質が促進され、新しい芽が増えて密度が高まります。逆に手入れを怠ると、茎ばかりが伸びてスカスカの状態になり、地面が見えてしまうこともあります。密集した芝生は見た目が美しいだけでなく、雑草が生える隙間をなくす防草効果も期待できます。こまめな管理が、理想的な芝生を作る第一歩です。 病気や害虫の被害を未然に防ぐ 適切な手入れは、芝生を枯らす原因となる病気や害虫の発生を抑える効果があります。例えば、刈り取った芝生のカス(サッチ)を放置すると、通気性が悪くなり湿気がこもるため、病原菌や害虫の温床となります。サッチングやエアレーション(穴あけ)といった作業で風通しを良くし、土壌環境を整えることで、これらを未然に防ぐことができます。健康な芝生は病害虫に対する抵抗力も高いため、日頃のケアが最大の防御策となります。 芝生のお手入れのご依頼はコチラ 芝生の種類と特徴 芝生には大きく分けて「日本芝」と「西洋芝」の2種類があり、さらに生育に適した気温によって「暖地型」と「寒地型」に分類されます。それぞれの種類によって成長する時期や休眠する時期が異なるため、自宅の芝生がどのタイプかを知ることが手入れの第一歩です。種類に合わない管理をしてしまうと、逆に芝生を弱らせてしまう原因にもなります。以下の表で主な特徴を確認しておきましょう。 種類 分類 主な品種 特徴 適した地域 日本芝 暖地型 高麗芝、野芝、姫高麗芝 日本の気候に適し、高温多湿に強い。冬は茶色く休眠する。 関東以西~九州 西洋芝 寒地型 ベントグラス、ケンタッキーブルーグラス 寒さに強く、冬でも緑を保つ。夏の暑さと乾燥には弱い。 北海道~東北、高冷地 西洋芝 暖地型 バミューダグラス、ティフトン 暑さに非常に強く成長が早いが、寒さには弱い。 関東以南 日本芝は日本の気候風土に合っており、病害虫にも比較的強いため、初心者の方には特におすすめです。一方、西洋芝は一年中緑を楽しめる品種もありますが、夏の暑さ対策など管理の難易度はやや高めです。ご自宅の芝生の種類を確認し、それぞれの特性に合った手入れを心がけましょう。 年間の手入れスケジュール(日本芝)を解説 美しい芝生を育てるためには、季節ごとの変化に合わせた適切なケアが必要です。芝生は気温によって成長スピードが大きく変わるため、その時期に芝生が求めている作業をしてあげることが成功の鍵となります。ここでは、一般的な日本芝(暖地型)を想定した年間の手入れスケジュールを紹介します。全体の流れを把握して、計画的に作業を進めましょう。 季節 月 主な作業内容 ポイント 春 3月~5月 更新作業、水やり開始、施肥 芽吹きを促すために土壌環境をリセットする重要な時期です。 夏 6月~8月 芝刈り、水やり、除草 成長が最盛期を迎えるため、頻繁な芝刈りと水切れ防止が必須です。 秋 9月~11月 施肥、芝刈り(頻度減) 来年の春に向けたエネルギーを蓄えるため、最後の施肥を行います。 冬 12月~2月 雑草取り、基本放置 休眠期のため水やりや肥料は不要。目立つ雑草があれば抜きます。 春は芽吹きを助ける土壌改善を行う 3月から5月にかけては、冬の休眠から目覚めた芝生が活動を始める大切な時期です。この時期に最も重要なのが、後述する「更新作業」と呼ばれる土壌のお手入れです。冬の間に溜まった古い芝のカスを取り除く「サッチング」と、土に空気を含ませる「エアレーション」をすることで、新芽がスムーズに出てくる環境を整えます。また、桜が咲く頃を目安に肥料を与え始めると、春の成長がぐっと良くなります。最初は茶色い状態でも、適切なケアを行えば徐々に美しい緑色が戻ってきます。 ▶芝生の肥料|ホームセンターコーナンの通販サイト 夏は水やりと芝刈りを重点的に行う 6月から8月は芝生の成長がピークに達する最盛期です。この時期の手入れで最も重要なのが「水やり」と「芝刈り」です。気温が高く日差しが強いため、水切れを起こすとあっという間に枯れてしまいます。また、芝生は伸びすぎると軸が上がってしまい、短く刈った際に成長点を切り取ってしまう「軸刈り」を起こしやすくなります。一度軸刈りをしてしまうと修復に時間がかかるため、週に1回程度のペースでこまめに刈り込みを行うことが理想です。大変な時期ですが、手をかけた分だけ青々とした美しい芝生を楽しむことができます。 ▶芝刈り機|ホームセンターコーナンの通販サイト 秋は冬越しのための養分を蓄える 9月から11月になると、芝生の成長は徐々に緩やかになり、冬の休眠に向けた準備期間に入ります。この時期の手入れは、来年の春に元気な新芽を出すための「貯金」のような役割を果たします。具体的には、冬越しのための養分を根に蓄えさせるために、リン酸やカリウムを含んだ肥料を与えます。また、秋雨の時期はさび病などの病気が出やすいので、芝生の状態をよく観察することも大切です。11月頃になり葉が茶色くなり始めたら、その年の手入れはほぼ終了となります。 冬は休眠に合わせて掃除を徹底する 12月から2月の間、日本芝は完全に休眠状態に入り、地上部は枯れたような茶色になります。この期間は芝生自体への手入れはほとんど必要ありません。肥料を与える必要もなく、水やりも乾燥がひどい場合を除いて基本的には不要です。その代わりに行いたいのが、落ち葉拾いや雑草取りなどの掃除です。落ち葉を放置すると日光が遮られたり病気の原因になったりするため、きれいに取り除いておきましょう。冬の間の静かな管理が、春の美しい芽吹きにつながります。 ▶庭ほうき|ホームセンターコーナンの通販サイト 芝生の美しさを保つ水やりのコツ 水やりは簡単そうに見えて、実は芝生管理の中で最も失敗しやすい作業の一つです。「毎日あげればいい」というわけではなく、適切なタイミングと量を見極めることが大切です。水が不足すると葉が巻いて細くなり、変色して枯れてしまいますが、逆に与えすぎると根腐れや病気の原因にもなります。ここでは、芝生の健康を守るための正しい水やりのポイントを解説します。 項目 春・秋の目安 夏の目安 冬の目安 頻度 3~4日に1回 毎日~2日に1回 ほぼ不要(月に1~2回程度) タイミング 午前中 早朝または夕方 ※猛暑日は朝夕の2回 晴れた日の午前中 ポイント 土の表面が乾いたら与える 土の表面が乾いたら与える 与えすぎに注意 季節に合わせて散水量を調整する 水やりの頻度と量は、季節や天候によって柔軟に変える必要があります。春や秋は、土の表面が乾いて白っぽくなっているのを確認してから、たっぷりと与えるのが基本です。一方、真夏は気温が高く水分の蒸発が激しいため、毎日水やりが必要になることもあります。逆に冬場は芝生が水をほとんど吸わないため、自然の雨任せで十分な場合が多いです。常に土の状態を観察し、「乾いたらたっぷりと」という基本ルールを守ることが、根を深く強く育てるコツです。 朝の時間帯にたっぷり水を与える 水やりを行う時間帯は、一年を通して「朝」が最適です。特に夏場は、日中の暑い時間帯に水をまくと、お湯のようになって芝生を蒸らしてしまい、大きなダメージを与えてしまいます。朝の涼しいうちに水を与えることで、日中の暑さに耐えるための水分をしっかりと吸収させることができます。また、夕方の水やりも可能ですが、夜まで葉が濡れたままだと病原菌が発生しやすくなるため、できれば朝のできるだけ早い時間帯に済ませるのが理想的です。 ▶散水ホース|ホームセンターコーナンの通販サイト 綺麗な芝生を維持する芝刈りの手順 芝刈りは、芝生の密度を高めて美しい絨毯のような見た目を作るために欠かせない作業です。単に伸びた草を切るだけでなく、正しい手順で行うことで仕上がりの美しさが格段に変わります。ここでは、失敗しない芝刈りの3つのステップを紹介します。特に初心者が陥りやすい失敗も解説しますので、作業前にぜひ確認してください。 手順1 芝生の状態と高さを確認する いきなり芝刈り機を動かす前に、まずは芝生の長さと健康状態を確認しましょう。ここで最も注意すべきなのが「軸刈り(じくがり)」です。芝生には成長点と呼ばれる部分があり、これより下で刈り込んでしまうと、光合成ができずに白っぽく枯れてしまいます。これを防ぐためには、一度に刈り取る長さを全体の3分の1以内に抑えることが鉄則です。もし芝生が伸びすぎてしまった場合は、数日かけて段階的に高さを下げていくようにしましょう。 手順2 障害物を除き際を刈り取る 芝刈り機を入れる前に、庭に落ちている小石や枝などの障害物を取り除いておきます。これらが機械に巻き込まれると、刃が欠けたり故障の原因になったりするだけでなく、飛び石による怪我の危険もあります。また、壁際や花壇の縁などは大型の芝刈り機では刈り残しができやすいため、先にハンドバリカンや芝生用ハサミを使って丁寧に処理しておきます。この「際刈り(きわかり)」を最初に行うことで、芝刈り機が通りやすくなるだけでなく、全体の仕上がりが美しくなります。 ▶芝生用ハサミ|ホームセンターコーナンの通販サイト 手順3 全体を一定の高さで刈る 準備が整ったら、いよいよ全体を刈り込みます。芝刈り機を一定の速度でゆっくりと動かすのが、ムラなく仕上げるコツです。折り返して刈る際は、前回刈ったラインとタイヤ一本分ほど重ねて走らせると、刈り残しの筋ができにくくなります。また、毎回同じ方向だけで刈ると芝生の生える向き(芝目)が偏ってしまうため、前回が縦方向なら今回は横方向というように、刈る方向を都度変えるのも効果的です。刈り取った芝(サッチ)は病気の原因になるため、必ず集草して処分しましょう。 ▶芝刈り機|ホームセンターコーナンの通販サイト 成長を促進させる肥料選びのコツ 芝生の密度を高め、鮮やかな緑を維持するためには、定期的な栄養補給が欠かせません。肥料を与えることで葉の色が濃くなり、密度が増し、病気や踏圧への抵抗力も強くなります。しかし、適当に撒けば良いというものではありません。芝生専用の肥料を選び、適切な方法で与えることが大切です。ここでは肥料の効果的な使い方について解説します。 肥料タイプ 形状 特徴 おすすめの用途 粒状肥料 粒状 効果がゆっくり長く続く(緩効性) ベースの栄養補給、長期間維持したい時 液体肥料 液体 効果が早く出るが持続時間は短い(速効性) 芝生の色を急いで良くしたい時、夏の微調整 芝専用肥料をムラなく散布する 肥料には様々な種類がありますが、必ず「芝生用」として販売されているものを選びましょう。一般的な花や野菜用の肥料とは成分バランスが異なるためです。散布する際は、一箇所に固まって落ちないように注意が必要です。肥料が多すぎると「肥料焼け」を起こして芝生が枯れてしまうことがあります。粒状肥料の場合は、一度に全部撒こうとせず、半分ずつに分けて「縦方向」と「横方向」のクロスがけを行うか、肥料散布機(スプレッダー)を使用すると、初心者でも均一に撒くことができます。 ▶芝生の肥料|ホームセンターコーナンの通販サイト 散布後はたっぷり散水を行う 肥料を撒き終わったら、すぐにたっぷりと水やりを行います。これは、葉や茎に付着した肥料を洗い流して地面に落とすとともに、成分を溶かして根に届けるためです。特に粒状肥料の場合、葉の上に残ったまま放置すると、直射日光で成分が化学反応を起こし、葉を茶色く変色させる「肥料焼け」の原因になります。「肥料をやったらセットで水やり」と覚えておきましょう。これにより、肥料の効果を最大限に引き出しつつ、トラブルを防ぐことができます。 ▶散水ホース|ホームセンターコーナンの通販サイト 雑草から芝生を守る除草のポイント せっかくきれいな芝生を育てても、雑草が生い茂っていては台無しです。雑草は景観を損なうだけでなく、芝生に行くはずの水分や養分を奪い、日当たりや風通しも悪くしてしまいます。雑草対策の基本は「小さいうちに抜く」ことですが、状況に応じて除草剤を活用するのも賢い方法です。ここでは、効率的な除草のポイントを紹介します。 除草方法 対象 メリット デメリット 手作業(草むしり) 少量の雑草 芝生へのダメージがない、費用がかからない 労力がかかる、根が残ると再生する 選択性除草剤 広範囲の雑草 労力が少ない、根まで枯らせる 薬剤選びに注意が必要、コストがかかる 小さな雑草は手作業で根から抜く 雑草対策の基本は、見つけ次第すぐに手で抜くことです。特に春先など雑草がまだ小さいうちは根も浅いため、簡単に抜き取ることができます。この時、地上部だけをちぎるのではなく、根元をしっかり掴んで根こそぎ抜くことが重要です。根が残っているとすぐに再生してしまうからです。専用の草抜きフォークなどの道具を使うと、テコの原理で深い根も楽に抜けるのでおすすめです。毎週末に庭を一周してチェックする習慣をつけると、大掛かりな除草作業を防げます。 ▶草抜きフォーク|ホームセンターコーナンの通販サイト 広範囲の雑草は専用除草剤を使う 手作業では追いつかないほど雑草が増えてしまった場合は、除草剤の使用を検討しましょう。ここで最も重要なのは、「芝生用」と明記された「選択性除草剤」を選ぶことです。一般的な除草剤は全ての植物を枯らしてしまうため、芝生まで全滅させてしまいます。選択性除草剤なら、イネ科である芝生は残しつつ、広葉雑草など特定の雑草だけを枯らすことができます。粒剤タイプは効果が長く続き、液剤タイプは即効性があるため、目的に応じて使い分けましょう。 ▶日本芝用除草剤|ホームセンターコーナンの通販サイト Tips 日本芝には使えても西洋芝には使えない薬剤も多いため、必ずパッケージ裏面の「適合する芝生の種類」を確認しましょう。 関連記事 庭の雑草対策|費用を抑えるおすすめの除草・防草方法を詳しく解説 | コーナンTips 芝生を若返らせる更新作業のコツ 長年育てていると、芝生の元気がなくなったり、地面が固くなったりしてくることがあります。そんな時に行うのが「更新作業」です。これは古い組織を取り除き、土壌環境をリセットすることで芝生を若返らせる、いわば芝生の大掃除です。主に春の芽出し前(2月下旬~3月頃)に行うのが最も効果的です。少し大変な作業ですが、これを行うかどうかでシーズンの仕上がりが劇的に変わります。 工程 作業名 目的 効果 1 低刈り 古い葉を短く刈り取る 日当たりを良くし、新芽の発生を促す 2 サッチング 枯れた芝(サッチ)を除去する 通気性と水はけを改善し、病気を防ぐ 3 エアレーション 地面に穴を開ける 根に酸素を届け、古い根を切って活性化させる 4 目土入れ 土を薄く被せる 凸凹を直し、露出した根や茎を保護する 低刈りで新芽が育つ場所を確保 更新作業の最初のステップは、冬の間に枯れて茶色くなった芝生を地際近くまで短く刈り込む「低刈り」です。芝刈り機の刈り高を一番低く設定して行います。これにより、これから出てくる新芽に十分な日光が当たるようになり、春のスタートダッシュがスムーズになります。ただし、地面を削らないように注意してください。刈り取った大量の芝はきれいに回収しましょう。 Tips 通常のシーズン中に軸刈りをすると芝がダメージを受けますが、休眠から目覚める2月下旬〜3月の更新作業に限っては問題ありません。 古い茎を思い切って短くすることで、新芽の密度が上がり、結果として美しい芝生に仕上がります。 サッチングで堆積物を取り除く 次に、芝生の根元に溜まっている「サッチ」と呼ばれる枯れ葉や刈りカスの層を取り除きます。これを「サッチング」と言います。サッチが厚く堆積すると、水や肥料が土まで届かず、通気性も悪くなるため病気の温床になります。熊手(レーキ)を使って力強く掻き出すのが基本ですが、かなり重労働なため、専用のサッチングマシーンや電動芝刈り機のオプション機能を活用するのもおすすめです。サッチを取り除くことで、芝生が深呼吸できる環境を作ります。 ▶熊手(レーキ)|ホームセンターコーナンの通販サイト エアレーションで土の通気性を改善 「エアレーション」は、ローンパンチなどの道具を使って地面に等間隔で穴を開けていく作業です。芝生は踏まれることで土が固くなりやすく、そうなると根が呼吸できずに酸欠状態になります。穴を開けることで固まった土をほぐし、新鮮な空気や水を根元まで届けることができます。また、穴を開ける際に古い根が切断されますが、これが刺激となって新しい根の発根が促進されるというメリットもあります。 ▶エアレーションスパイク|ホームセンターコーナンの通販サイト Tips エアレーションで抜いた土(コア)は、乾燥させてからふるいにかけ、小石やサッチを取り除けば「目土」として再利用できます。ただし、土質が粘土質すぎる場合や、雑草の種・病害虫が混じっている恐れがある場合は、無理に再利用せず処分し、新しい目土を入れるのが芝生を健康に保つコツです。 目土入れで凹凸を直し成長を促す 仕上げに行うのが「目土(めつち)入れ」です。更新作業でデコボコになった地面や、エアレーションで開けた穴を埋めるように、芝生用の目土や砂を薄く撒きます。目土は、露出した根や茎(ランナー)を乾燥から守り、新しい芽が出るのを助ける役割があります。全体に撒いた後は、ブラシやレーキで刷り込むように均し、芝の葉先が少しだけ土から顔を出している状態にします。一度に厚く盛りすぎると、芝生が窒息して枯れる原因になるため、2~3mm程度を目安に広げましょう。特に凹んでいる場所は、数回に分けて少しずつ高さを調整するのがコツです。最後にたっぷりと水やりをして土を落ち着かせれば完了です。 ▶芝生用の目土|ホームセンターコーナンの通販サイト 手入れを楽にする道具の選び方 芝生の手入れは道具選びで効率が大きく変わります。自分の庭の広さや体力に合わない道具を使っていると、作業が苦痛になり長続きしません。逆に、適切な道具を使えば、短時間でプロのような仕上がりを目指すことができます。ここでは、最低限揃えておきたい道具と、選び方のポイントを紹介します。 道具 選び方のポイント 役割 芝刈り機 庭が10坪未満なら手動式、10坪以上なら電動式がおすすめ 全体を均一な高さに刈り揃える 際刈り用バリカン 充電式コードレスが取り回しやすく便利 芝刈り機が入れない隅や縁を刈る レーキ(熊手) 爪が金属製のしっかりしたものを選ぶ サッチのかき出しや掃除に使う 散水用ホース 手元で水流切り替えができ、リール付きのものが便利 水やりを行う 庭の広さに合う芝刈り機を選ぶ 芝刈り機は動力によって「手動式」「電動式」「エンジン式」に分かれます。一般的な家庭の庭(~10坪程度)であれば、電源コードが不要で静かな「手動式(リール式)」が手軽でおすすめです。音が静かで近所迷惑になりにくく、準備も簡単です。一方、10坪を超える広い庭の場合は、手動では体力を消耗するため「電動式」が向いています。電動式にはコンセントタイプと充電タイプがありますが、コードを誤って切断する心配のない充電タイプが初心者には扱いやすいでしょう。 ▶手動式芝刈り機|ホームセンターコーナンの通販サイト ▶電動式芝刈り機|ホームセンターコーナンの通販サイト 隅を綺麗にするための道具を活用 芝刈り機だけでは、壁際や花壇の周りなど、どうしても刈れない「際(きわ)」が残ってしまいます。ここがボサボサだと、全体がだらしない印象になってしまいます。そこで活躍するのが「芝生用バリカン」です。手軽なハンディタイプのほか、立ったまま作業できるロングハンドル付きのモデルもあり、腰への負担を減らしたい方におすすめです。また、芝生がレンガや通路にはみ出している場合は、「ターフカッター(エッジカッター)」で余分な芝を切り落とすと、輪郭がさらに際立ちます。隅々までピシッと揃った芝生は、それだけで美しさが一段上がりますので、ぜひ専用道具を導入してみてください。 ▶芝生用バリカン|ホームセンターコーナンの通販サイト ▶ターフカッター|ホームセンターコーナンの通販サイト メンテナンスが大変な場合は「人工芝」も選択肢のひとつ ここまで天然芝の手入れについて解説してきましたが、「やはり自分には管理が難しそうだ」「忙しくて時間が取れない」と感じた方もいるかもしれません。そのような場合は、思い切って「人工芝」を検討するのも一つの賢い選択です。 近年の人工芝は「リアル人工芝」とも呼ばれ、本物と見間違えるほど精巧な作りになっています。天然芝のような水やりや芝刈り、肥料やりといった作業は一切不要で、一年中鮮やかな緑を楽しむことができます。初期費用はかかりますが、ランニングコストや労力を考えると、ライフスタイルによってはこちらの方が適している場合もあります。ホームセンターでは、ご自身で設置できる高品質な人工芝も多数取り扱っていますので、無理のない範囲で理想の庭作りを検討してみてください。 ▶人工芝|ホームセンターコーナンの通販サイト 関連記事 【初心者向け】人工芝の貼り方|DIYで施工する手順と失敗しないためのポイントを解説 | コーナンTips まとめ 美しい芝生を育てるためには、季節ごとの成長サイクルを理解し、その時々に必要な手入れをしてあげることが大切です。最初は難しく感じるかもしれませんが、「春の更新作業」「夏の水やりと芝刈り」「適切な肥料と除草」という基本を押さえれば、初心者の方でも失敗せずに青々とした庭を実現できます。 特に重要なのは、以下の3点です。 水やりは「乾いたらたっぷり」を基本にする。 芝刈りは「軸刈り」に注意し、こまめに行う。(※春の更新作業時の低刈りは例外) 適切な道具を選んで、作業の負担を減らす。 芝生は手をかけた分だけ、美しい姿で応えてくれます。まずは週末の朝、芝生の状態を観察することから始めてみましょう。この記事を参考に、ぜひ自慢の芝生作りを楽しんでください。 関連記事 お金をかけない庭づくりのコツ|安くておしゃれを実現するには? | コーナンTips 芝生の関連用品|ホームセンターコーナンの通販サイト
関連記事 キンギョソウ(金魚草)の育て方は?長く花を楽しむコツや注意点を解説 園芸 インゲン(いんげん豆)の栽培手順|初心者でも失敗しない育て方を解説 園芸 キンギョソウ(金魚草)の育て方は?長く花を楽しむコツや注意点を解説 園芸 インゲン(いんげん豆)の栽培手順|初心者でも失敗しない育て方を解説 園芸 ガザニアの育て方は?元気に咲かせるコツや手入れのポイントを解説 園芸 トマトの支柱の高さや立て方は?プランターでも倒れない固定のコツを紹介 園芸 今話題の人気記事! じゃがいもの栽培方法|育て方の手順と注意点を解説 初心者家庭菜園 飼いやすい鳥のおすすめ7選!初心者でもわかるなつきやすい種類の選び方 初心者鳥 じゃがいもの栽培方法|育て方の手順と注意点を解説 初心者家庭菜園 飼いやすい鳥のおすすめ7選!初心者でもわかるなつきやすい種類の選び方 初心者鳥 オンラインショップ 記事一覧に戻る 同じカテゴリから記事を探す エアレーション庭手入れ芝刈り芝生 オンラインショップ 記事一覧に戻る