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ミントの育て方!室内でも栽培可能な初心者におすすめのハーブ

ミントの育て方!室内でも栽培可能な初心者におすすめのハーブ

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さわやかな香りと使い勝手の良さから、初心者でも気軽に育てられるハーブとして人気のミント。ハーブティーや料理の付け合わせとして活用できるため、室内で栽培するキッチンガーデンにもぴったりの植物です。

本記事では、室内でも栽培可能なミントの基本情報や育て方のコツを詳しくご紹介します。ミントを元気に育てるためのポイントを把握して、新鮮なハーブを楽しみましょう。

ミントの基本情報

木皿の上に乗ったミントの画像

まず、ミントの基本情報について確認していきましょう。

科名 シソ科
属名 ハッカ属
和名 はっか(薄荷)
英名 mints
学名 Mentha
別名 メンタ
原産地 ヨーロッパをはじめとする世界各地
分類 多年草
販売時期 苗:通年
種:通年
開花時期 7~9月
収穫時期 葉:4〜11月
花:7~9月
耐暑性 強い~やや弱い
※品種により異なる
耐寒性 強い~普通
※品種により異なる

ミントはシソ科の多年草で、世界中で広く栽培されています。高い繁殖力を持ち、すくすくと元気に育つため、家庭菜園や庭のグランドカバーとしても人気です。

また、強い香りが特徴のミントは、料理や飲み物の風味付けに利用されるほか、アロマテラピーやハーブ療法にも使われています。種類ごとに香りや効能が異なるため、用途に合うミントを育てるといいでしょう。

特徴

鮮やかな緑色と柔らかい質感が特徴のミントは、かむとさわやかな清涼感が口に広がります。自宅で栽培するミントは飲食用として使われることが多く、ミントティーは消化不良の改善や緊張を和らげる際におすすめです。

また、ミントはとても丈夫で強健な性質を持ち、簡単に株を増やして楽しめます。白やピンク色の小花はかわいらしいため、食用だけではなく観賞用として育ててもいいでしょう。

主な品種

ミントは交配しやすいため、新しい品種がたくさん誕生していますが、主に「スペアミント系」と「ペパーミント系」に2つに大別されます。

系統 香り・風味 主な用途
スペアミント系 ・甘く爽やかな香り
・マイルドな清涼感
・料理の飾り・香りづけ
・サラダ
・ハーブティー、カクテル
ペパーミント系 ・スーッとする刺激的な香り
・強い清涼感
・キャンディ・ガム
・歯磨き粉
・虫よけスプレー

ミントの代表的な品種は以下のとおりです。品種によって香りが異なるため、お好みのミントを選んでください。

  • スペアミント

スペアミントの画像
すがすがしい香りが特徴のスペアミントは、ミントの代表的な品種。ハーブティーやアイスクリームの風味付け、ポプリなど活用の幅が広く、初心者の方におすすめです。生の葉を使ったハーブティーは、冷やすと清涼感が引き立ちます。

  • アップルミント

アップルミントの画像
りんごに似た甘い香りが特徴のアップルミント。丸い葉には綿毛が生えており、白花が咲く姿がとてもかわいらしいスペアミント系の人気種です。ハーブティーにしたり、フルーツティーやサラダに添えたりして、さわやかな風味を楽しみましょう。

  • キューバミント

キューバミントの画像
別名「イエルバ・ブエナ」と呼ばれる、キューバで愛されているスペアミント系の品種。キューバ生まれのカクテル「モヒート」に使われるミントで、スパイシーな風味が特徴です。

  • ストロベリーミント

ストロベリーミントの画像

スペアミント系の品種で甘い香りが強く、ハーブティーやポプリにおすすめのストロベリーミント。摘みたての葉をティーポットに入れると甘くさわやかな香りが広がります。小さめの葉がかわいらしく、アイスクリームやお菓子の飾り付けにもぴったりです。

  • ペパーミント

ペパーミントの画像
刺激的な香りが特徴のペパーミント。すっきりとした清涼感のある香りは、ガムなどの香り付けに使用されています。生の葉はそのまま水やお湯にいれて、香り高いミントティーとして楽しみましょう。乾燥させた葉もハーブティーや料理、入浴剤、ポプリなどに活用できます。

  • チョコレートミント

チョコレートミントの画像
ペパーミント系で強い香りを持ち、黒っぽい葉色からチョコレートミントと呼ばれています。わずかにカカオの香りが感じられ、料理の香り付けやアイスクリームに添えて楽しめます

さまざまな種類のあるミントは2つ以上を同時に育ててみたくなりますが、異なる品種の交雑には注意しなければいけません。交雑すると、風味も香りも落ちてしまいます。初心者の方は1種類を選び、プランターや鉢で育てるのがおすすめです。

ミントを育てるために必要なもの

鉢で育てられているミントの画像

ミントを育てるために必要なものは以下のとおりです。

  • ミントの種または苗
  • プランターや鉢
  • 培養土
  • 鉢底石と鉢底ネット
  • 肥料
  • スコップ
  • ジョウロ
  • 園芸ハサミ
  • マルチング材(バークチップなど)

ミントの苗は、葉につやがあり間延びしていないものを選びましょう。葉や茎が黒っぽくなっている苗や、弱々しい苗は避けてください。

プランターや鉢は小さいタイプでも育てられますが、大きい鉢で育てると収穫量をふやせます。剪定を繰り返しながらこんもりと育てるため、直径20cm以上の丸鉢がおすすめです。

種から育てる場合は、ポットと種まき用の培養土を用意してください。また、剪定や収穫でこまめにカットする際に必要な園芸ハサミは、清潔なものを使いましょう。

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ミントの育て方

ミントは丈夫で育てやすく、初心者でも手軽に栽培できるハーブです。しかし、ほったらかしにすると株が乱れてしまうため、こまめに手入れをしながら育てていきましょう。

ここでは、置き場所や水やりの仕方、肥料の与え方など、ミントをうまく育てるためのポイントをご紹介します。また、簡単にふやす育て方のコツを知って、ミント栽培を楽しみましょう。

日当たり・置き場所・温度

ミントの栽培では、日当たりと風通しの良い場所を選んでください。室内であれば、レースカーテン越しの柔らかい光が当たる場所が適しています。

屋外で育てる場合、直射日光を避けられる明るい場所が理想的です。生育に適した温度は15〜25℃。耐寒性は品種によって異なりますが、比較的寒さに強い性質を持っています。

繁殖力の高いミントは、地植えにすると地下茎で広がり撤去が難しくなるため、ふえすぎが原因で後悔につながるおそれがあります。初心者の方は、鉢植えで育てて繁殖力を調整するといいでしょう。

Tips
鉢植えで育てる場合、年に1回を目安に一回り大きな鉢に植え替えましょう。ミントの根は成長が早いため、放っておくと根詰まりを起こします。
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植え付け方

ミントの植え付けは、4〜5月と9〜10月が適期です。春から初夏にかけて生育するため、ミントの葉や花を収穫して楽しみたい方は、春に植え付けるといいでしょう。

鉢植えの場合は、底に鉢底石を入れて排水性を良くしてください。地植えにすると地下茎が広がりやすいため、根止め用のストッパーやレンガなどで根を制限するか、植え付け場所を限定すると管理しやすくなります。

水やりの仕方

ミントの水やりでは、表土が乾いたタイミングでたっぷりと水を与えてください。乾燥しすぎると葉や茎がかたくなってしまうため注意しましょう。

ミントは乾燥に弱いため、冬場も適度に湿った状態をキープすることがポイント。バークチップなどでマルチングをおこない、土の乾燥を防ぐ方法もおすすめです。

地植えの場合、植え付け時に水をたっぷりと与えたあとは、基本的に水やりは必要ありません。ただし、雨が降らない日が続く場合や、土が乾燥している場合は水を与えてください。

肥料のやり方

ミントはあまり多くの肥料を必要としませんが、生育期には適切な肥料を与えてください。植え付け時には、ゆっくりと効くタイプの緩効性肥料を土に混ぜ込みましょう。

2年目以降は、春に追肥として緩効性肥料を土の上に置きます。ミントは肥料がなくても育つため、与えすぎに注意が必要です。地植えの場合は植え付け時に元肥を混ぜ込む程度でいいでしょう。

剪定・ふやし方

適切なタイミングで剪定をおこなうことも、ミントの栽培を成功させるポイント。ミントは生育が早いため、定期的な剪定でバランスを整えましょう。

春から夏にかけて、伸びすぎた茎を全体的に切り戻すことで、元気な新芽が出やすくなります。剪定した茎は、そのまま挿し木にすると新しい株をふやせるため、気軽に挑戦してみてください。

ミントのふやし方の手順は以下のとおりです。

  1. 先端の元気な芽を10cmほど切り取る
  2. 1/3ほど上葉を残して下葉を取る
  3. 葉を取った部分を水に浸けて水挿しにする
  4. 根が発根したらポットに挿し木する
  5. 定期的な水やりで湿った状態をキープする
  6. 十分に発根したら植え替える

ポットに入れる土は、挿し木・種まき用の新しい土を使用しましょう。根がしっかりと付くまでの2週間ほどは、風通しが良く、直射日光が当たらない明るい日陰で管理してください。

ミントが育ったら活用しよう

ミントティーとミントの葉の画像

育ったミントは、さまざまな方法で生活に取り入れて楽しみましょう。夏には清涼感を楽しむアイスドリンクや、料理のアクセントに加える活用法がおすすめです。

乾燥させた葉は、ポプリにして長期保存できるほか、ティーバッグにしてハーブティーとしても楽しめます。ミントの新鮮な葉を楽しむための、保存方法や活用方法をご紹介します。

保存方法

収穫したミントは、正しく保存してより長く楽しみましょう。ミントの主な保存方法を3つご紹介します。

  • コップに入れて保存

新鮮なミントの葉を少しずつ楽しみたい方におすすめの保存方法です。水を入れたコップにミントを入れて、冷蔵庫に立てて保存します。葉が水に浸からないように注意し、毎日1回水を入れ替えて新鮮な状態を維持しましょう。

  • 冷蔵保存

保存袋や保存容器に入れて保存する方法は、まとめて保存したい方におすすめです。収穫したミントの葉は軽く洗い、濡らしたキッチンペーパーで包んでからジッパー付きの保存袋や保存容器に入れて密封します。

  • 冷凍保存

新鮮なミントは冷凍保存も可能です。軽く水洗いしたあとに水分を拭き取り、ジッパー付きの保存袋に入れて密封します。葉が薄いミントは常温に戻すとしおれてしまうため、凍ったままの状態で料理できるよう、小分けに冷凍しておくと使いやすいです。

製氷容器にミントの葉を入れて、水を一緒に冷凍する方法もおすすめです。グラスに入れて飲み物を注げば、見た目も楽しめるさわやかな夏のアイスドリンクを作れます。

活用方法

ミントは料理や飲み物などに幅広く活用できるハーブです。新鮮なミントの葉は、そのままサラダに加えたり、スイーツのトッピングにしたりすると香りや風味がアップします。

手軽に楽しめるミントティーは、リラックス効果も期待できます。また、日本ハッカとも呼ばれるミントは、手作りの虫除けスプレーを作って活用してもいいでしょう。

食べ物に添える サラダ、アイスクリーム、ケーキなど
飲み物に入れる ハーブティー、モヒートなど
アロマとして楽しむ ポプリ、虫除けスプレーなど
飾りとして楽しむ アレンジメント、ハーブスワッグなど

ミントの病害虫対策

テントウムシとミントの画像

初心者向けのミントは、病害虫に強い性質を持っています。しかし、害虫や病気にかかり、枯れてしまうこともあるため注意してください。

ミントの病害虫対策のポイントは、春の新芽に発生しやすいアブラムシを抑え、さび病の発症を防ぐことです。室内で栽培する場合、屋外に比べて風通しが悪くなるため、病害虫対策をして元気なミントに育てていきましょう。

害虫対策

ミントにはアブラムシやハダニといった害虫が付くことがあります。とくにアブラムシは新芽や若い葉に集まりやすいため、定期的に葉をチェックすることが大切です。

害虫を見つけたら、すみやかに取り除いて繁殖を防ぎましょう。アブラムシは水で洗い流しましょう。薄めた酢や牛乳をスプレーで駆除することもできますが、乾いたあとは洗い流さないとカビが発生する可能性があります。

害虫が付きやすいのは、日当たりと風通しが悪く、間延びして弱った株です。葉が込み合ってきたら剪定をおこない、害虫を防ぎましょう。

病気対策

ミントは湿度が高すぎると、カビの一種である「さび病菌」に感染し、さび病が発生しやすくなります。さび病は、葉にオレンジ色や茶色の斑点が現れるのが特徴です。とくに4〜5月と9〜10月に発生しやすいため注意しましょう。

乾燥を嫌うミントですが、水やりによる過湿に注意することが病気を防ぐためのポイントです。葉に水がかからないよう、株元に向けてやさしく水を与えるほか、定期的な剪定で風通し良く管理しましょう。

ミントの育て方は簡単!幅広く使えて初心者にもおすすめ

灰色の壁の背景とミントの画像
ミントの育て方のポイントや活用方法、病害虫対策についてご紹介しました。ミントは正しい方法で育てれば、家庭菜園が初めての方でも簡単に栽培できるハーブです。

剪定や挿し木をうまくおこなうことで、新鮮なミントを繰り返し収穫できます。日当たりと風通しさえ確保すれば室内でも育てられるため、本記事を参考に、ぜひミントのある暮らしを始めてみてください。

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