コーナンTips 園芸 秋植えがおすすめ!イチゴの育て方|プランター栽培のコツや増やし方を解説 秋植えがおすすめ!イチゴの育て方|プランター栽培のコツや増やし方を解説 園芸最新情報 クリップボードにコピーしました 秋植えがおすすめ!イチゴの育て方|プランター栽培のコツや増やし方を解説 この記事をシェアする! クリップボードにコピーしました 春のイメージが強いイチゴですが、実は秋植えがおすすめ。 イチゴは寒さに丈夫で初心者でも育てやすいほか、プランターでも栽培できるメリットがあります。プランターであればマンションやアパートのベランダでも育てられるため、家庭菜園の第一歩としておすすめです。 本記事では、イチゴの基本的な育て方や、プランターでの栽培方法、苗作りのポイントについて詳しく解説します。 目次 イチゴの基本情報主な品種イチゴを育てるために必要なものイチゴ苗の選び方イチゴの育て方日当たり・置き場所・温度植え付け方マルチングの仕方水やりの仕方剪定のやり方人工授粉のやり方肥料のあげ方イチゴの増やし方イチゴの病害虫対策イチゴの育て方をマスターして花や実を楽しもう イチゴの基本情報 真っ赤な実をつけるイチゴですが、4〜5個食べるだけで1日に必要なビタミンCを摂取できるといわれているほど、ビタミンCが豊富です。また、食物繊維やペクチン、クエン酸、リンゴ酸なども含まれており、腸を刺激することで便秘を予防する効果も期待できます。 イチゴの基本情報についてみていきましょう。 科名 バラ科 属名 オランダイチゴ属 和名 苺(イチゴ) 英名 strawberry(ストロベリー) 学名 Fragaria × ananassa(フラガリア・アナナッサ) 原産地 オランダ 分類 多年草 販売時期 【春苗】:2月上旬~4月下旬 【秋苗】:9月中旬~11月下旬 開花時期 3月下旬~4月 収穫時期 【春苗】四季なり:4月~10月 【秋苗】一季なり:4月~6月/四季なり:4月~11月 耐暑性 弱い 耐寒性 強い イチゴは、約200年前の18世紀にオランダで作られ始めました。その際、掛け合わせに使われたのは、南アメリカ原産のチリ種と北アメリカ産のバージニア種です。日本で食べられるようになったのは、江戸時代末頃からといわれています。 園芸学において、イチゴは果物ではなく野菜に分類されます。 イチゴには春苗と秋苗があり、収穫時期は春頃。耐暑性はあまりありませんが、寒さには強く、雪の下で冬を越せるほどの耐寒性があるとされています。 イチゴを栽培する場合、春植えの場合は2月~4月中旬頃に植え付けをおこない、5月~10月頃に収穫します。秋植えの場合は、9月~10月中旬頃に植え付けをおこない、翌年の4月~11月(一季なり品種は4月~6月)を目安に収穫しましょう。追肥をする際は、春植えは7月下旬頃、秋植えは3月下旬と5月上旬頃におこなってください。 Tips イチゴの赤い部分は果実ではなく、表面にあるツブツブの一つひとつが果実です。イチゴは複数の果実が集まった「集合果」と呼ばれます。 主な品種 イチゴには「一季なりイチゴ」と「四季なりイチゴ」と呼ばれるものがあります。 ・一季なりイチゴ 秋に苗植えをおこない、4~6月頃に収穫する品種です。苗は9~11月頃に植え付けるといいでしょう。四季なりイチゴと異なり、1年に一度しか収穫できませんが、冬にゆっくり成長する一季なりイチゴは大粒で甘みがある品種が多いです。生食用として流通しているイチゴのほとんどが一季なりイチゴです。 王道の人気品種「とちおとめ」や、50年以上前から親しまれている品種「宝交早生(ほうこうわせ)」は初心者の方でも育てやすいイチゴとして知られています。 ・四季なりイチゴ 秋植えでは5~10月頃、春植えでは7~10月頃まで収穫できます。春と秋の2回収穫を楽しめる点がメリットですが、一季なりイチゴよりも小粒で酸味が強く、甘みも落ちる傾向があります。 しかし、最近では甘くて品質が良い四季なりイチゴの品種も増えています。育てやすい品種も多いため、イチゴをたくさん収穫したい方は四季なりイチゴを選ぶといいでしょう。酸味が強いイチゴでも、ジャムやお菓子づくりなどの加工用に使えばおいしくいただけます。 初心者でも育てやすい四季なりイチゴの品種には、甘み・酸味・風味のバランスが取れた「よつぼし」や、白イチゴの「天津のいちご」などがあります。 イチゴを育てるために必要なもの イチゴは畑や花壇のほか、プランターでも栽培できます。プランター栽培であれば場所を取らず、ベランダで育てられるため、初心者の方でも気軽に挑戦できるでしょう。 イチゴをプランターで栽培する際に必要となるアイテムは以下のとおりです。 イチゴの苗 プランターや鉢 培養土 鉢底石と鉢底ネット 肥料 スコップ ジョウロ 園芸ハサミ マルチング材 プランターや鉢は、深さ20cm、横幅約60cmほどある大きさのものを選びましょう。この大きさであれば、3株ほど植えることができます。 イチゴ栽培が初心者の方や、省スペースで育てたい方には、ストロベリーポットと呼ばれる鉢もおすすめです。ストロベリーポットとはその名のとおりイチゴ栽培専用のプランターで、置いておくだけでインテリアとしての役割も果たします。果実が垂れ下がって地面につかない形状のため、病気が発生しにくくなるメリットもあります。 ▶イチゴ栽培の関連商品を見てみる イチゴ苗の選び方 イチゴの苗は、春植えの場合は2月~4月頃、秋植えの場合は9月~11月頃に販売されます。苗を選ぶ際は、以下のポイントを確認してみてください。 変色やカビが無い 葉や茎の緑色が濃い 鮮やかで艶のある色味をしている 茎が太く、葉は厚くしっかりとしている クラウン(苗の中心にある生長点)がしっかりしている イチゴの育て方 必要なアイテムがそろったら、さっそくイチゴを栽培していきましょう。イチゴの上手な育て方について、以下6つの項目に分けて解説します。 日当たり・置き場所・温度 植え付け方 水やりの仕方 剪定のやり方 人工授粉のやり方 肥料のあげ方 成功させるコツや注意点をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。 日当たり・置き場所・温度 イチゴを栽培する際は、日当たりと風通しの良い場所を選びましょう。ただし、イチゴは暑さに弱く、夏には涼しい場所を好むため、少し日陰になる場所が適しています。 夏以外の季節は、雨が当たりづらい場所に置くといいでしょう。 また、イチゴの生育に適した温度は18〜25℃です。最低でも5℃以上、最高でも35℃以下になるように調節してください。しっかりとした実を付けるためには寒さに当たる必要があるため、冬の間も屋外で育てましょう。 植え付け方 イチゴの苗を植える際は、あらかじめ苗にたっぷりと水を与えておきましょう。プランターやストロベリーポットに培養土を入れ、苗と同じ大きさ、深さの穴をあけておきます。根が崩れないように優しくポットから取り出し、あけておいた穴に植え付けてください。 イチゴは2株あたり、12Lほどの土を必要とします。2株以上植える場合は、20~30cmほどの間隔を空けましょう。 また、同じプランターに品種の違うイチゴを植えると管理が難しくなるため、同じ品種を植えるようにしてください。 苗を植え付けたら、周りにある土をなじませるように抑えます。 マルチングの仕方 イチゴは植え付けが終わったあと、マルチング材を使用して株周りの土を覆います。保温や保湿、病気予防につながるほか、イチゴができたときに土に触れてしまうのを防ぐ効果もあります。 秋や冬にマルチングをおこなう場合は黒ビニールや敷きワラなどの保温効果があるもの、夏はウッドチップや敷きワラなどの保湿効果があるものを選びましょう。 また、ミズゴケやアルミの保温シート、ワインのコルクなどもマルチング材として使用できます。 春以降は暖かくなるため、土が蒸れないよう通気性に注意してください。 水やりの仕方 植え付け後は、基本的に水やりはおこないません。土が乾いてきたら、鉢の底から水が流れるくらいの量を与え、苗がしおれないようにします。 イチゴは午前中に光合成をするため、朝一番に水やりをするといいでしょう。イチゴは根の張りが浅いうえ、乾燥に弱い性質があるため、過度に乾燥しないように水やりをおこないます。冬になると生長は止まりますが、水やりは継続してください。 剪定のやり方 イチゴを栽培していると、葉が茶色くなって枯れてしまうことがあります。病気予防のためにも、枯れた部分は根元から摘み取ってください。 また、秋から冬、春植えのイチゴの収穫前にはランナー(根元から出てくる茎)も摘み取ります。ランナーがあると、栄養が行き渡りにくくなるため、忘れずにおこないましょう。 このとき、花芽も一緒に切っておきましょう。イチゴは秋から冬にかけて花が咲きますが、寒いと実が付かないため、花を摘み取ってしまっても問題ありません。 人工授粉のやり方 イチゴは授粉することで実がなりますが、花粉を運ぶミツバチが現れない可能性もあります。 そのため、暖かくなって花が咲き始めたら、筆や綿棒を使って花の中心を優しくなでるようにして人工授粉をおこないましょう。これにより、形の良いイチゴができやすくなります。 また、大きくならなかったイチゴや、形が悪くなってしまったイチゴは早めに摘み取ると、ほかのイチゴに栄養が回ります。 Tips 人工授粉は晴れた日の朝9時頃までにおこなうのがおすすめです。 肥料のあげ方 春植えの場合は3週間に1回程度、少量の肥料を追肥として与えます。 株元から10cmほど離した位置に置きましょう。 秋植えの場合、冬越し中の追肥は不要です。 3月頃に新しい葉が伸び始めたら1回与え、その後は春植えと同様に与えてください。 肥料の種類は、イチゴ用の肥料や緩効性の固形肥料を選びます。 肥料を与えすぎると、肥料やけを起こして枯れてしまうおそれがあるため、追肥する前に必ず用量を確認しましょう。 イチゴの増やし方 イチゴは親株の根元からランナーと呼ばれる細いツルを発生させることで、増やすことができます。 新しい株を採取して栽培する位置に植えますが、ランナーが込み合わないように誘引し、配置してください。 2年目以降は、生育が良くて果実をしっかりとつける株を親株とします。 また、1株目はウイルスなどの病気に感染しているおそれがあるため、苗を育てる場合は2株目から使ってください。 親株はランナーを2cmほど残し、もう一方は短く切り落とします。これにより、短いほうから花房が出てきます。 また、培養土を入れたポットに子苗を入れて苗を育てることも可能です。根の張りが浅いイチゴは株が浮き上がりやすいため、曲げた針金でランナーを固定しましょう。20日ほどで根が活着したら、ランナーを切り落としてください。 イチゴの病害虫対策 初心者でも育てやすいイチゴですが、適切な環境が整っていないと病気にかかったり、害虫が発生したりするリスクが高まります。 イチゴに付きやすい病害虫の種類と対策方法を以下の表にまとめましたので、栽培を始める前に確認しておきましょう。 名前 原因・被害 対策方法 うどんこ病 ・果実や葉の表面にカビが発生する ・見た目がうどん粉に似ている ・窒素肥料の多用を控える 灰色かび病 ・気温が約20℃で湿度が高いと発生しやすい ・灰色のカビが発生し、腐敗する ・水はけや風通しを良くする アブラムシ ・高温時に発生しやすい ・新芽や若葉に付く ・葉の裏から汁液を吸うためイチゴの生育が悪くなる ・周りの雑草に寄生するため、除草をおこなう ハダニ ・葉の裏から汁液を吸うため葉がかすり状に色が抜けて白くなる ・古葉を摘み取る イチゴの育て方をマスターして花や実を楽しもう イチゴは栽培しやすいうえ、省スペースでも十分育てられるため、家庭菜園が初めての方にもおすすめです。 うまく収穫できればおいしいイチゴを堪能できるのはもちろん、白い花を鑑賞して楽しむこともできます。 イチゴの育て方をマスターして、ぜひこの機会にイチゴの花や実を楽しんでみてはいかがでしょうか。 イチゴ栽培の関連商品を見てみる
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