大掃除のコツ！効率的な順番とやり方で1日でキレイにできる

気持ち良く年を越して、新年を迎えるための煤払い（すすはらい）である大掃除。しかし、忙しい毎日のなかで、大掃除の時間をなかなか確保できない方も多いでしょう。
そこで本記事では、大掃除を効率的に進めるためのコツについて解説します。1日で大掃除を終わらせるスケジュール例や、場所別の掃除のポイント、あると便利な道具などもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

大掃除を効率良く進めるためのコツ

年末の大掃除は、水回りなど掃除する場所が多くて大変ですが、ポイントを押さえてコツコツと計画的に進めれば、1日で終わらせることも不可能ではありません。ここでは、大掃除を1日で効率良く終わらせるためのコツをご紹介します。

掃除の順番を意識する

家の大掃除は広範囲にわたっておこなう必要があるため、掃除する場所をピックアップし、順番を決めておくことが重要です。掃除の順番を意識すると、時間配分が明確となり、効率的に進められます。

キッチンや浴室など、掃除に時間がかかる水回りは、早めに手をつけることがポイントです。玄関はゴミ出しなどで掃除中も汚れるため、最後に掃除するといいでしょう。

また、掃除をするときは天井や家具、机などの高い場所から作業しましょう。掃除中に発生したホコリは低い場所に落ちるため、先に床掃除をしても、ホコリで再度汚れてしまいます。高い場所から低い場所の順番に進めていくことで、効率良く掃除できます。

スケジュール表・チェックリストを作る

大掃除のおおまかな順番が決まったら、具体的なタイムスケジュールを作成しましょう。チェックリストも一緒に作っておくと、漏れなく掃除を完了できます。家族で掃除をする場合は、いつ・どこで・誰がその掃除をするのかも決めておくとスムーズに進められます。

効率的に進めるポイントは、時間経過で自然と汚れを落としてくれる洗剤を使用した「放置系掃除」を取り入れることです。
放置系掃除をおこなえる場所には、キッチン周りや換気扇などの油汚れ、シンク、浴室、トイレなどの水回りが該当します。油汚れやカビなどのしつこい汚れは、それぞれに適した洗剤や漂白剤になじませて放置することで落としやすくなります。

汚れが落ちるまでの待ち時間に、ほかの場所の掃除を進めれば、時間を有効活用できスムーズな大掃除が可能です。
放置系掃除が必要な箇所は、事前に洗剤をなじませたり、カビ取り剤をスプレーしたりする適切なタイミングを見極めましょう。汚れの種類や洗剤にもよりますが、30分〜1時間ほどの放置時間が必要です。

必要な道具を揃える

大掃除をする前日までには、必要な道具を揃えておきましょう。家の汚れている箇所を掃除するために、さまざまな汚れや場所に応じた洗剤、掃除用品を用意する必要があります。以下は必要な道具の例です。

• 雑巾（濡れ・乾き）
• スポンジ
• ブラシ
• 洗剤（酸性・中性・アルカリ性）
• マスク
• ゴム手袋
• 掃除機
• ハンディモップ

大掃除の当日に買い出しへ行くと、お店が閉まっていたり、混んでいたりする可能性が高く、時間の大幅なロスにつながりかねません。

また、買い物に行く前には、買い忘れがないよう必要なもののリストを作成しておきましょう。

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物を片付ける

大掃除をスムーズに進めるコツは、まず断捨離から始めることです。断捨離をしておくと、部屋に作業できるスペースが生まれ、掃除の効率がアップします。

物を片づけるときは、まず部屋の中の可燃ゴミやペットボトル、空き缶などのゴミを分別し、ゴミの回収日に合わせて捨てられるようにしておきましょう。

その後、不要な物と必要な物を選別します。処分が難しい不用品は、引き取り業者を利用しましょう。不用品の処分方法は自治体によって異なるため、お住まいの地域で定められているルールを確認してください。

完璧を求めない

大掃除は家の隅から隅までを掃除するため、部屋数や家の広さによっては大掛かりな作業となります。しかし、1日で大掃除を終わらせたい場合は、完璧を求めないことが大切です。

すべての細かい箇所に手を出してしまうと、その日のうちに終わらないおそれがあります。

細かい箇所や、なかなか落ちない汚れの掃除は後日にまわして「家全体をおおまかに掃除する」という気持ちで最低限必要な場所のみ掃除しましょう。

大掃除の流れとコツ

大掃除は、効率の良い流れや順番を意識しながら進めていくことが大切です。以下に挙げる9つの基本的な流れや掃除のコツについて、わかりやすく解説していきます。

• 天井・電球・換気扇のほこりを落とす
• 放置系掃除
• 窓まわりの掃除
• キッチンまわりの掃除
• 浴室・洗面所の掃除
• トイレの掃除
• 棚やドアを拭く
• 床の掃除機掛けと拭き掃除
• 玄関の掃除

1．天井・電球・換気扇のホコリを落とす

大掃除は、まず高い場所のホコリ落としからはじめるのがおすすめです。 天井や電球、換気扇など、普段はなかなか手が届かない場所のホコリを、掃除機やハタキを使って丁寧に落としましょう。

換気扇やエアコンがある場合は、カバーやフィルターを外して掃除します。 換気扇のカバーは中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗い、水ですすいだ後、よく乾かしてから取り付けましょう。エアコンのフィルターは、外して掃除機でホコリを吸い取ります。汚れがひどい場合は、水洗いするか、中性洗剤や重曹などを使って掃除するのがおすすめです。

高い場所の掃除は、無理せず安全第一を心がけてください。 脚立を使う場合は、安定した場所に置き、必ず誰かに支えてもらいましょう。

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2．放置系掃除をする

つけ置きをしたり、洗剤を吹きかけて置いておくだけの放置系掃除をうまく取り入れることも、大掃除を効率良く進めるためのコツです。放置している間に、ほかの作業を進められるため、時間を有効に活用できます。

放置系掃除が有効な4つの汚れについて見ていきましょう。

油汚れ

キッチンのレンジフードやコンロには、頑固な油汚れが付着しています。取り外せるものはすべて外して、45～60℃のお湯に中性洗剤を溶かした洗剤液に30～60分ほどつけ置きしておきます。油汚れがひどい場合は、重曹やセスキ炭酸ソーダを溶かした洗剤液を使うと効果的です。

取り外せないレンジフード本体にも洗剤を吹きかけてなじませ、油汚れを浮き上がらせるようにしましょう。ラップやキッチンペーパーでラップをすると汚れに洗剤が浸透しやすくなります。その間に、ほかの場所の掃除を進めていきます。

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カビ

浴室や水回りの頑固なカビには、カビ取り剤を吹きかけて放置するのが効果的です。カビ取り剤をスプレーしたあと、すぐにこすらず、しばらく置いてから洗い流しましょう。成分が浸透する時間が必要なため、ある程度放置して待つ必要があります。

天井のカビは、柄付きスポンジにカビ取り剤を付けて塗布し、シャワーで洗い流します。このときも、すぐに洗い流すのではなく、少なくとも数分間は放置して浸透するのを待ちましょう。

天井を掃除する際、目より高い場所にスプレーすることは危険なため避けてください。換気をしっかりとおこない、ゴム手袋やマスクを着用して作業することが大切です。

水あか汚れ（ウロコ汚れ）

水回りに付着しているしつこい水あか汚れやウロコ汚れには、酸性の洗剤を浸透させる方法が効果的です。

クエン酸や酢を水で薄めたものを、水あか汚れに吹きかけ、キッチンペーパーやラップでパックします。20～30分ほど放置してから、スポンジなどでこすり、水で洗い流しましょう。

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黄ばみ汚れ

トイレの黄ばみ汚れは尿石が原因で、アルカリ性のため、酸性の洗剤を使うと効果的に落とせます。

まず、便器の黄ばみにクエン酸を溶かした水を吹きかけ、トイレットペーパーでパックしましょう。30分ほど放置してから、ブラシでこすり洗いし、水を流します。

頑固な黄ばみには、尿石取り専用洗剤を使うことも有効です。

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3．窓まわりの掃除をする

窓ガラスは、曇りの日に新聞紙やマイクロファイバークロスで拭くと、拭きムラが起こりにくくきれいに仕上がります。洗剤を使う場合は、薄めてから使用し、拭き残しがないように注意しましょう。

サッシの溝は、ブラシや綿棒を使って、細かい部分の汚れも丁寧に落とします。古くなった歯ブラシや割り箸なども活用できます。

網戸は、取り外せる場合は水洗いするのがおすすめです。取り外せない場合は、掃除機でホコリを吸い取るか、ブラシでこすり洗いします。

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時間に余裕があれば、窓まわりの掃除の前に、ベランダの掃除を済ませておくと、より効率的に作業できます。ベランダの床や手すりを先にきれいにしておくことで、窓まわりに汚れが付着しにくくなります。

窓と網戸の詳しい掃除方法は下記の記事にて紹介しています。

4．キッチンまわりの掃除をする

キッチンは、油汚れや水垢など、さまざまな汚れがたまる場所です。放置系掃除をうまく活用して、効率的に汚れを落としましょう。

レンジフードのファンやフィルター、コンロの五徳などを外し、中性洗剤を溶かした洗剤液につけ置きします。
つけ置きしている間に、シンクの掃除に取りかかりましょう。シンクは、重曹をふりかけてこすったあと、水で洗い流します。

キッチンシンクの掃除の詳しい方法については以下もご参照ください。

最後に、つけ置きしておいたレンジフードやコンロの部品を洗い、元に戻します。油汚れがひどい場合は、スクレーパーや歯ブラシを使って丁寧に落としましょう。

キッチンまわりの掃除の際は換気をしっかりとおこない、ゴム手袋を着用するなど、安全にも配慮しましょう。

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レンジフードやコンロの掃除の詳しい方法については以下もご参照ください。

5．浴室・洗面所の掃除をする

浴室や洗面所の水回りも、放置系掃除を活用して効率良く掃除していきましょう。事前に、浴槽や洗面ボウル、蛇口などに洗剤やカビ取り剤を吹きかけ、汚れをしっかりと浮き上がらせておきます。

放置している間に、シャワーヘッドや排水口などを掃除しましょう。重曹やクエン酸を使うことで、水垢や頑固な皮脂汚れがきれいに取れます。最後に、洗剤を吹きかけておいた浴槽や洗面ボウルなどを、スポンジやブラシでこすり洗いし、水で洗い流します。

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洗面所や浴室、鏡の掃除方法については、以下の記事をご覧ください。

6．トイレの掃除をする

まず、便器に酸性洗剤またはクエン酸をかけ、しばらくなじませておきます。その間に、換気扇のフィルターやカバーを外して洗い、トイレタンクの外側を拭き掃除します。

便器のつけ置きが終わったら、ブラシでこすり洗いし、水を流します。便座やフタ、床もきれいに拭きましょう。

便器と床の隙間や、壁と床の隙間など、汚れがたまりやすい場所は、ブラシや古くなった歯ブラシなどを使って丁寧に掃除することがコツです。

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トイレ掃除の詳しいやり方やコツについては、以下をご覧ください。

7．棚やドアを拭く

棚は、まず中の物をすべて出してからホコリを払い、水拭きをします。ドアは、取っ手や枠も忘れずに拭き掃除をしてください。指紋や手垢がつきやすい部分は、丁寧に汚れを落としましょう。

ドアの汚れがひどい場合には、薄めた中性洗剤を使用して拭き取っていきます。ホコリが溜まりやすい場所は水で薄めた柔軟剤を使用するのも効果的です。空気中のホコリは静電気によって棚やドアにくっつきます。柔軟剤には静電気を防止する成分が含まれているため、ホコリをつきにくくすることができます。水200mlに対し、柔軟剤を5ml混ぜた液を柔らかい布に染み込ませて拭き上げてください。

8．床の掃除機がけ・拭き掃除をする

家具などを移動させ、掃除機で隅々までホコリやゴミを吸い取りましょう。フローリングの場合は、掃除機をかけたあと水拭きをしていきます。バケツに水を張り、中性洗剤を薄めて、固く絞った雑巾で拭いていきましょう。

このとき、強くこすると床を傷つけるおそれがあるため、優しく拭くのがコツです。水拭きのあとは、乾拭きをおこなって水分を取りましょう。

畳の場合は、掃除機をかけたあと、固く絞った雑巾で拭きます。畳の目に沿って拭くようにしてください。畳は水分に弱いため、水拭き後は乾拭きをして乾燥させることが重要です。

9．玄関の掃除をする

玄関ドアを水拭きし、汚れがひどい場合は中性洗剤を使いましょう。先述したように、取っ手などのよく触れる部分は念入りにおこなってください。

靴箱は、中の靴をすべて出して、棚板や内側を拭き掃除します。消臭のためにアルコールスプレーを使用して拭く方法もおすすめです。

床は、ほうきでゴミや砂を掃き出してから、水拭きします。頑固な汚れは、重曹スプレーを使うと落ちやすくなります。タイルの目地など、汚れがたまりやすい部分は、古くなった歯ブラシなどでこすり洗いするのがおすすめです。玄関マットも忘れずに洗濯しましょう。

大掃除のときにあると便利な道具

大掃除を短期間で終わらせるには、掃除道具の選び方も重要なポイントです。効率良く掃除をおこなううえで、あると便利な道具をご紹介します。

粘着クリーナー

普段の掃除では取りきれない細かい汚れを落とすのに役立つアイテムが、粘着クリーナーです。

カーペットやぬいぐるみ、ソファなど、布製品の奥に入り込んだ細かいゴミも、しっかりと吸着して取り除けます。

伸縮式や収納しやすい形状のものなど、さまざまな製品が販売されているため、用途に合わせて選びましょう。

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フローリングワイパー

フローリングワイパーは、床掃除だけではなく、大掃除の際の壁や天井のホコリ取りにも役立ちます。

雑巾を取り付けられるタイプであれば、油汚れなどが付着している箇所や、窓拭きにも応用できるでしょう。

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マイクロファイバーモップ

マイクロファイバーモップは、天井、照明器具、エアコンの上部でも楽々届くため、 脚立を使う必要がなく、安全に配慮しながら徹底した大掃除が可能です。

さらに本棚の隙間や、家具の脚など、複雑な形状の場所でもしっかりとホコリを吸着してくれます。ヘッドを交換できるタイプであれば、水拭き後の乾拭きにも使えて便利です。マイクロファイバーモップを賢く使って、効率的に大掃除をおこないましょう。

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ほうきとちりとり

掃除機では吸い込みにくい、玄関の砂やホコリ、ベランダの落ち葉、ガラス破片なども、ほうきとちりとりがあれば安全に掃除できます。

また、家具の下や狭い隙間など、掃除機が入らない場所のホコリも、ほうきでかき出すことで徹底的な大掃除が可能です。

ほうきとちりとりをセットで保管できるものであれば、省スペースで収納できます。

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コードレス掃除機

コードレス掃除機は、邪魔になりやすいコードがないため、動きやすく使い勝手が良い掃除道具です。大掃除の際にも、階段や廊下など、コンセントの位置を気にせず、スムーズに移動できます。

ソファの下や家具の隙間など、徹底的にきれいにしたい狭い場所の掃除も簡単におこなえて重宝します。

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スチームクリーナー

スチームクリーナーは、高温の蒸気でこびり付いた油汚れや水垢を落とすだけでなく、除菌効果も期待できるため、キッチンや浴室などの水回りの大掃除に最適です。

ソファやカーペットなど、布製品の汚れやダニの除去にも効果を発揮します。洗剤を使わずに掃除できるため、小さなお子さんやペットがいる家庭にもぴったりです。

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大掃除はコツを押さえて効率的に

大掃除を効率良く終わらせるコツについて解説しました。掃除の順番は、家の間取りなどによっても異なるため、必ずしも本記事でご紹介したスケジュールどおりにおこなう必要はありません。

基本的なポイントを押さえて、自分や家族がやりやすいように工夫しながら大掃除を進めましょう。