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【獣医師監修】ベンガルの性格は?特徴や飼い方のコツを猫初心者にわかりやすく紹介

【獣医師監修】ベンガルの性格は?特徴や飼い方のコツを猫初心者にわかりやすく紹介

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ヒョウ柄模様の皮毛に、スリムな体格のベンガル。野性味あふれる姿がかっこよく、ファンも多い猫種です。

比較的新しい品種であるため、日本ではまだ馴染みがありませんが、最近ではペットショップなどで見かけることが多くなってきました。これからお迎えしたいと思っている方もいるのではないでしょうか。

今回は、ベンガルの性格や飼い方のポイントを解説します。さらに、気をつけたい病気についてもまとめました。記事を最後まで読めば、安心してベンガルをお迎えできるでしょう。

ベンガルの性格

ベンガルの性格

アフリカの野生動物のような見た目をしているベンガルですが、とても温和でフレンドリーな猫種です

とくに、家族に対しては非常に愛情深く、子どもやほかのペットとも仲良く過ごします。また、好奇心も旺盛で遊ぶことが大好き。運動量が多く、たくさんの刺激を求める面があり、家の中にいても楽しいことがないか常に探し回っています。

その一方で、自己主張もはっきりとしており、気分が乗らないときにベタベタされると嫌がります。そのため、ベンガルを飼う際は適度な距離感を保つことが大切です。

ベンガルの特徴

ベンガルの特徴

見た目の野生感から「飼育が難しそう」「凶暴なのでは?」と思われがちなベンガルですが、度重なる交配により野生らしさはなくなっているため、普通のイエネコと同じように飼うことができます。

ここからは、ベンガルの特徴について、ルーツや大きさなども含めてご紹介します。

ルーツ

諸説ありますが、ベンガルが誕生したきっかけは、1970年代にアメリカでおこなわれた猫の白血病研究だといわれています。この研究は「ヤマネコなどの野生の猫は白血病に対する自然免疫を持っているのではないか」という仮説から始まり、ベンガルヤマネコとイエネコの交配を盛んにおこないました。このとき生まれた猫たちが、現在のベンガルの基礎になったといわれています。

研究で生まれた猫は、1980年代にベンガルとして公認されました。その後、アビシニアンやアメリカンショートヘア、エジプシャンマウなど、さまざまな短毛種と掛け合わされたことで、現在のベンガルになったそうです。

なお、ベンガルヤマネコとは、アジア南部の森林地帯に生息している小型のヤマネコです。特徴である美しい皮毛が、ハンターたちのターゲットとなって乱獲されてしまった痛ましい歴史があります。

また、日本の西表島に生息している「イリオモテヤマネコ」はベンガルヤマネコの亜種です。現在は国の特別天然記念物に指定され、大切に守るべき動物として位置づけられています。

大きさ

ベンガルは猫のなかでも大型に分類され、「とても大きい猫」を意味する「ロング&サブスタンシャルタイプ」と呼ばれています。子猫と成猫の大きさの目安は以下のとおりです。

  • 子猫…体長:約20cm、体重:約1~1.5kg
  • 成猫…体長:約55~80cm、体重:オス約5~8kg、メス約3~5kg

一般的な成猫の体長は約40~50cm、体重はオス約4~5kg、メス約3〜4kgのため、ベンガルは通常の猫よりも一回り大きいことがわかります。

被毛

ベンガルの最大の特徴は、なんといっても美しい被毛です。毛色の種類はさまざまですが、公認の毛色は大きく分けて、「ブラウン・スノー(白)・シルバー」の3つがあります。

  • ブラウン…ベンガルのなかでもよく見かける色です。淡いココアブラウンからオレンジが混ざったブラウンまで、たくさんの濃淡パターンがあります。
  • スノー(白)…白色がベースのパターン。ユキヒョウに似ていることから「スノーベンガル」とも呼ばれています。非常に珍しく、あまり見かけることがない毛色です。
  • シルバー…銀色のようなクールな色合いで、気品あふれる毛色です。同じシルバーでも、毛の根元がシルバーで、それ以外は黒色の「スモークカラー」もあります。

模様の種類は以下のとおりです。

  • スポテッド…斑点模様
  • ロゼット…濃淡のある2色の斑点模様
  • タビー…縞模様
  • マーブル…渦巻き模様

なお、ロゼットはドーナツ・アローヘッド(矢の先)・ローズ・ジャガー・ワイルドと、形によってさらに細かく分かれます。

また、生まれたばかりのベンガルの模様は薄いことが多く、成長とともに濃くなる傾向があります。

平均寿命

ベンガルの平均寿命は13~15歳です。猫全体の平均寿命は13〜16歳程度といわれているため、ベンガルの寿命は平均的といえるでしょう。

しかし、寿命は飼育環境や病気の有無、ストレスなどで変わります。長生きしてもらうためにも、普段から健康状態をこまめにチェックし、必要に応じて飼育環境を整えたり、ストレスをケアしてあげたりすることが大切です。

 

関連サイト

ショップにいるベンガルを見てみる|pet Plazaコーナン

ベンガルの性格に合わせた飼い方

ベンガルの性格に合わせた飼い方

先述したとおり、ベンガルは好奇心が旺盛で活発な猫種です。そのため、十分に遊べる環境を用意し、しっかりと運動させてあげることが大切です。また、身体を清潔に保つために、ブラッシングや爪切りなどのお手入れも欠かせません。食事管理もしっかりとおこないましょう。

ここからは、ベンガルの飼い方のコツを、飼育環境・しつけ・お手入れの3つに分けて詳しく解説します。

飼育環境

ベンガルは猫種のなかでもとくに運動量が多く、有り余るエネルギーを備えているため、室内でも十分に運動できる環境を確保することが大切です。

上下運動も好むため、キャットタワーやキャットウォークを用意してあげると喜びます。羽のついた猫じゃらしやボールなど、動くおもちゃも大好き。一緒に遊び、刺激をたくさん与えてあげましょう。

ただし、運動能力が高く好奇心旺盛であるがゆえに、部屋の中を縦横無尽に動き回ります。そのため、触られては困るものやベンガルにとって危険なものは片付けておきましょう。

しつけ

ベンガルは、さまざまなイエネコと交配されて生まれたことから、飼い主に対して従順です。比較的しつけが簡単なため、初心者でも飼いやすいでしょう。

ただし、運動や遊びに夢中になって、なかなか言うことを聞いてくれない場面があります。そのようなときは無理やり言い聞かせるのではなく、運動や遊びに飽きるまで待ち、優しくしつけましょう

ベンガルはもともと穏やかな性格であるため、乱暴に扱われるのを嫌がります。怒鳴ったり叩いたりすると、飼い主に対する恐怖心が大きくなり、近寄らなくなってしまうことも。こうなるとしつけも難しくなってしまうため、優しく接することを心がけてください。

お手入れ

猫にとって、ブラッシングや爪切りは病気を予防するために欠かせないお手入れです。肥満にならないよう、食事管理にも気を配りましょう。

最後に、ベンガルのお手入れポイントを詳しくご紹介します。

ブラッシング

ベンガルは短毛種かつシングルコートであるため、ブラッシングしやすい猫種です。週1回を目安にケアしてあげましょう。ただし、春と秋の換毛期は抜け毛が多くなるため、ブラッシングの頻度を増やして抜け毛対策をしてあげてください。

先述したとおり、ベンガルは人懐っこく、飼い主とのコミュニケーションを好みます。ブラッシングをするときに、手で体をなでてあげながらスキンシップするのもおすすめです。

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爪切り

多くの猫は、爪切りを嫌がります。とくにベンガルはよく動き回るため、じっとしていられず暴れてしまうかもしれません。難しいときは、動物病院で切ってもらうといいでしょう。目安は、2週間〜1カ月に1回程度です。

ベンガルは活発で、多頭飼いの場合はよく喧嘩や甘噛みをします。爪が長いとほかの猫に傷を負わせてしまうおそれがあるため、定期的に爪切りをおこない、怪我を防ぐことが大切です。

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歯磨き

爪切り同様、猫は歯磨きも嫌がります。しかし、歯磨きをしないと歯周病にかかりやすくなるため、できれば毎日、少なくとも2〜3日に1回は歯を磨いてあげましょう

とくに、おやつを与えている場合は歯周病にかかるリスクが高いため、しっかりと磨くことが大切です。歯磨きを嫌がる場合は、歯磨き効果のあるおやつが役立ちます。

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食事管理

主食は、栄養バランスに優れた総合栄養食がおすすめです。一般食は、栄養バランスよりも食いつきを重視しているため、主食には向いていません。

さらに、年齢ごとに必要な栄養素の量は異なります。子猫用・成猫用・シニア猫用など、年齢と目的に応じたフードを与えてください。体重が気になる場合や肥満予防には、体重管理用のフードがいいでしょう

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年齢別の与え方のポイントは以下のとおりです。

  • 子猫…成長に多くのエネルギーを要するため、多めに与えてもかまいません。ただし、胃が小さいため、1日分を3〜5回に分けて与えてください。
  • 成猫…体重と運動量に見合った量のフードを、1日2〜3回に分けて与えてください。
  • 老猫…10歳を過ぎたら低脂肪・低カロリーの高齢猫向けフードがおすすめです。体重と運動量に合わせてフードの量と回数を調整してください。

また、猫はもともと暑い地域で生まれたことから、飲水量が少なくても生きていける体の構造をしています。しかし、そのぶん結石症や腎臓病にかかりやすいため、日ごろから積極的に水分を摂らせてください。

Tips
猫に必要な水分量は、体重1kgあたり1日20~45mlが目安です。

 

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ベンガルがかかりやすい病気

ベンガルがかかりやすい病気

ベンガルがかかりやすい病気に、ピルビン酸キナーゼ欠損症と進行性網膜萎縮症があります。ここからは、その病気について詳しく紹介するので、万が一のときに備えて一度目を通してみてください。

ピルビン酸キナーゼ欠損症

ピルビン酸キナーゼ欠損症は、ピルビン酸キナーゼという酵素が不足することで赤血球が破壊され、貧血になる病気です。多くの場合、生後2〜3か月で貧血を発症し、4歳くらいまでに命を落とすといわれています。

主な症状は以下のとおりです。

  • 元気がない
  • 食欲不振
  • 体重減少
  • 毛につやがない
  • 口の粘膜などが白っぽい
  • 黄疸(おうだん)が出ている

遺伝性の血液疾患であるため、残念ながら予防法は今のところなく、治療法も限られています。上記のような症状が見られたら、速やかに受診しましょう。

進行性網膜萎縮症

進行性網膜萎縮症は、眼の奥にある網膜が萎縮することで視力が低下し、やがて失明にいたる病気です。進行性網膜萎縮症も遺伝性の疾患であるため、今のところ予防法も治療法もありません

主な症状は以下のとおりです。

  • 暗い場所に行きたがらない
  • 夜になると動かなくなる
  • 音に対して敏感になる
  • おもちゃで遊ばなくなる
  • 物にぶつかりやすくなる
  • 段差につまづきやすくなる

猫は、聴覚や嗅覚、触覚に優れているため、多少見えにくくなっても普段どおり生活します。暗いところでの猫の様子もよく観察し、行動に違和感を覚えた場合は、早めに受診しましょう。

ベンガルの性格は温和!家にお迎えして幸せな時間を一緒に過ごそう

ベンガルの性格は温和!家にお迎えして幸せな時間を一緒に過ごそう

猫の病気研究がきっかけで生まれた、比較的新しい猫種のベンガル。ヒョウのような野生感たっぷりの見た目から「飼育が難しそう」と思われることもありますが、性格はとても温和で従順です。しつけもしやすいため、初心者でも安心して飼えるでしょう。

ただし、運動量がほかの猫よりも群を抜いて豊富であるため、飼う際は十分な運動スペースの確保が必要です。キャットタワーや動くおもちゃも用意し、刺激をたくさん与えながら遊ばせてあげましょう。

飼い主さんと触れ合うことも大好きなので、猫と遊びたい方には特に向いている猫種です。ぜひベンガルをお迎えして、楽しい毎日を過ごしてください。

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