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猫を飼うときに必要なものリスト|部屋にお迎えする準備と注意点

猫を飼うときに必要なものリスト|部屋にお迎えする準備と注意点

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猫はペットとして人気の動物ですが、飼育する際には事前のワクチン接種や飼育準備が必要です。

猫をお迎えする当日はワクワクしますが、猫にとっては急な環境の変化で緊張やストレスがかかっています。したがって、これまで猫がどのような環境で育ってきたのかを確認し、早くなじめるような居心地の良い場所を用意してあげましょう。

本記事では、初心者の方が猫を飼うときに必要なものや、お迎えするときの注意点についてご紹介します。

事前に確認すべきこと

事前に確認すべきこと
猫の飼育前に、確認すべきことは以下のとおりです。

  • 猫種ごとの特徴
  • 与えていたフード
  • ワクチン・検査の状況
  • トイレ・猫砂のタイプ
  • お気に入りのアイテム
  • 使用していた毛布などをもらえるか
  • 飼い主のアレルギーチェック
  • 緊急時の対応について

それぞれ詳しく解説します。

猫種ごとの特徴

お迎えする猫種の特徴を確認しておきましょう。猫は基本的に寒がりですが、被毛(ひもう)(※1)のタイプや適温に合わせた環境を準備する必要があるため、事前に確認しておいてください。

※1 被毛:動物の体を覆っている毛

与えていたフード

環境の変化に加えてエサまで変わってしまうことは、猫にとって大きなストレスです。ストレスから体調を崩してしまうこともあるため、少なくとも初めの1週間は、前の環境と同じ種類のエサを与えてください。エサの量や回数、与える時間も確認し、できる限り変えないようにしましょう。

ワクチン・検査の状況

ワクチン接種の状況や、検査の有無も確認が必要です。ワクチンにはさまざまな種類があるため、まずは接種するものを決めましょう。種類や接種タイミングは、お迎えの際にショップの方などに確認してください。

猫がワクチン接種を完了していない場合は、必ず済ませておく必要があります。ワクチン証明書は動物病院に行くときに提示する必要があるため、すでに接種している場合は証明書をもらっておきましょう。

また、寄生虫の検査の有無も確認し、受けていない場合は動物病院で検査をしてください。

トイレ・猫砂のタイプ

前の飼い主から猫のトイレと猫砂の種類を確認し、できる限り同じタイプをそろえてください。以前に似た環境で自分のおしっこの付いた猫砂があると、より早い段階でトイレの場所を覚えてくれます。

お気に入りのアイテム

お迎え前に使用していたお気に入りのおもちゃやクッションを確認し、同じものや似たアイテムがあれば用意しましょう。

使用していた毛布などをもらえるか

お迎え前に使用していた毛布があれば、もらっておきましょう。猫は、親猫や自身の臭いのついた身の回りのものがあると安心します。新たな環境での緊張やストレスを軽減するためにも、もらっておくと便利です。

飼い主のアレルギーチェック

猫を飼う前に、飼い主が猫アレルギーでないかも確認しておきましょう。家族や友人に代理のお世話を依頼する場合も、猫アレルギーでないかの確認が必要です。

緊急時の対応について

猫が急な病気やケガをしたときにすみやかに対応できるよう、あらかじめ近隣の動物病院や夜間救急動物病院について調べて確認しておきましょう。

猫をお迎えする前に必要なもの

猫をお迎えする前に必要なもの
猫をお迎えする前に必要なものは以下のとおりです。

  • ケージ
  • キャリー
  • トイレ・猫砂
  • 食器
  • フード
  • 爪とぎ
  • ケア用品
  • 掃除用品

それぞれの選び方のポイントを確認し、猫種や年齢、ライフスタイルに合うものを選んでください。

ケージ

ケージ
ケージは、猫が寝るときに使用します。一人暮らしの方は、日中お家を留守にする関係で、事故防止も兼ねて使用することもあるでしょう。子猫の場合は、ケガをしないよう段差が低く、飲み水やトイレ、爪とぎを設置できるタイプを選びます。

ケージはサイズや形、値段もさまざまですが、猫のサイズや性格によって選ぶのがおすすめです。

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キャリー

キャリー
引き渡し当日は、専用のキャリーに入れて連れ帰るため、お迎え日より前に用意してください。キャリーの中にペットシーツを敷いておくと安心です。

キャリーケースは、動物病院へ行くときや外出時に使用します。猫がスッポリと入り、中で体を回転させられるくらいの余裕があるサイズを選んでください。子猫の場合は、成長してからも使用できるようゆとりのあるサイズのものがいいでしょう。

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トイレ・猫砂

トイレ・猫砂
トイレのサイズは、猫の体長の1.5倍以上を選びます。子猫の場合は、成猫後も使うことを想定して大きめのサイズを選んでください。トレーと床の段差が低く、猫砂もたくさん入るタイプがおすすめ。猫は、屋根の付いていないタイプを好みます。飼い主側にとっても、屋根の付いていないタイプは、猫が用を足したらすぐに気づけるため便利です。

子猫に使用する猫砂は、あやまって口に入っても問題ない自然由来で軽いタイプがおすすめです。粒が細かくて自然の砂に近い鉱物系の固まる猫砂は、固化力と消臭力にすぐれています。

猫はきれい好きな性格のため、快適なトイレ環境を保てるよう掃除用スコップもセットで用意しておきましょう。

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食器

食器
エサ用と水飲み用の食器を用意します。エサ用の食器は、高さがあるものだと体に負担がかかりにくく、食べたり飲んだりがしやすいためおすすめです。逆に平皿だと前かがみでエサを食べることになるため、吐き戻しをしたり、年老いた猫は関節に負担がかかったります。

陶器製の場合は万が一ひっくり返ると危険なため、滑り止めが付いたものを選びます。子猫の場合は、小さい容器を用意しましょう。ただし、小さい容器は成長するにつれて首に負担がかかるため、猫の首が極端に下がらない高さの食器を選んでください。

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フード

フード
猫は、時間を問わず少量のエサを頻繁に食べるため、1日2〜3回に分けて与えましょう。もしくはドライフードを置き、いつでも食べられるようにしておいてください。フードを置いておく場合は、清潔な状態を保てるよう定期的に交換しましょう。

ドライフードは水分量が少ないため、一緒にお水も用意します。お水は複数の場所に置いておくのがおすすめ。水分量の多い手作りフードや缶詰などのウェットフードは鮮度の低下が早いため、食べ残した場合は片付けてしまいましょう。

猫は肉食性の動物で、人よりも多くのたんぱく質を必要とします。犬と違って、自身で必須の栄養素(必須アミノ酸)のタウリンを必要量生成できません。タウリンを与えなかった場合「タウリン欠乏症」を発症するおそれがあるため注意してください。タウリン欠乏症を発症すると、目の障害や心臓疾患など様々な症状を引き起こすおそれがあります。

したがって、タウリンを多く含むエサを与え続けなければいけません。タウリンは、マグロやサンマなどの青魚に多く含まれています。最近では、タウリンを含んだ猫専用サプリも販売されているため、利用してみるといいでしょう。

また、ネコに与えてはいけない食べ物を事前に把握しておいてください。間違って与えると、健康に害をおよぼすほか、命の危険にかかわるおそれもあります。

【与えてはいけない食べ物】

  • ネギ類(ニンニク・玉ネギ・ネギ・ニラなど)
  • ぶどう
  • 干しぶどう
  • 生の魚介類(エビ・カニ・タコ・イカなど)
  • 鶏の骨
  • キシリトール入りのガム
  • チョコレート・ココア

【注意が必要な食べ物】

  • にぼし
  • のり
  • 生卵
  • 生肉
  • レバー
  • ホウレン草
  • 香辛料
  • カフェイン飲料類(コーヒー・紅茶・緑茶など)

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爪とぎ

爪とぎ
事前に猫専用の爪とぎ器を用意しておくと、ソファーなどの家具をボロボロにされなくてすみます。爪とぎ器はさまざまな形状や素材があるため、いくつか試してみましょう。倒れにくく、ゴミくずが散らばらないタイプがおすすめです。

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ケア用品

ケア用品
猫のお手入れ用品として、毛並みを整えるブラシ・爪切り・歯ブラシが必要となります。

特徴や選び方は、以下のとおりです。

【ブラシ】
猫のブラッシングには、猫の皮膚や被毛の健康維持とスキンシップの役割があります。まずは、ピンブラシとコームを用意して徐々に慣れさせましょう。

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【爪切り】
爪切りは刃先がカーブして切りやすく、刃の切れ味が良くて猫の嫌がる爪切りの「パチン」とする音や、振動を軽減できるタイプがおすすめ。

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【歯ブラシ】
猫は歯垢(しこう)が歯石になるスピードが速いため、歯磨きの習慣がとても大切です。「歯磨きおやつ」「指サック歯ブラシ」「歯磨きシート」「歯ブラシ」などの歯磨きグッズを用いて、歯石を除去するオーラルケアをおこないましょう。

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掃除用品

掃除用品
掃除用品は、猫にとって害がないものを選びます。猫の換毛期(毛が生え替わる時期)は年に2回あるといわれていますが、総じて猫は抜け毛が多い動物です。したがって、以下の掃除用品を活用してみましょう。

【ファーミネーター】

  • 抜け毛処理専用のブラシ
  • ブラッシングで抜け毛をキャッチし、部屋に舞い上がるのを防いでくれる

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【エチケットブラシ】

  • 部屋中に落ちた猫の毛を掃除するブラシ
  • カーペットなどに使用できる

ほとんどの猫は掃除機の音が嫌いなため、抜け毛のお掃除には粘着ローラー(ロールクリーナー)のような静かに掃除できるものを選ぶのがおすすめです。

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猫をお迎えしたあとにそろえてもいいもの

猫をお迎えしたあとにそろえてもいいもの
猫をお迎えしたあとにそろえても問題ない飼育道具は、以下のとおりです。

  • ベッド
  • キャットタワー
  • 首輪
  • おもちゃ
  • 消臭剤

これらは、猫を飼うときにあると便利です。選び方のポイントを詳しくご紹介します。

ベッド

ベッド
猫は一日の大半を寝て過ごすため、ベッドを用意しましょう。子猫の場合は、体のサイズに合わせて、出入口に高さのないタイプがおすすめ。日頃からキャリーバッグに入れてくつろがせる習慣をつけておくと、旅行や動物病院へ行くときに抵抗なく入ってくれますよ。

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キャットタワー

キャットタワー
キャットタワーは猫が新しい環境に慣れてきた段階で準備しましょう。ネコは本能的に木に登る習性があるため、部屋にキャットタワーがあると喜びます。

猫によって好みが分かれるため、いろいろな種類を試してみましょう。アパートやマンション住まいでスペースが限られる場合は、キャットタワーのサイズも考慮して選んでください。

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首輪

首輪
首輪は必須ではありませんが、使用する場合は幅が狭すぎず軽めのタイプを選んでください。子猫につけるのであれば、体に負担がかからないよう、やわらかくて軽い布製の首輪がおすすめ。また、万が一に備えて首輪に迷子札を付けておくと安心です。室内飼いの場合も、首輪や迷子札を付けておくと、災害時などに見つけてもらいやすくなります。

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おもちゃ

おもちゃ
子猫は遊びを通してさまざまなことを学びます。遊ぶことが大好きなため、追いかけたりかんだりしても安全で、本能的欲求を刺激できるおもちゃを選ぶのがおすすめ。猫によって好みのおもちゃは異なるため、お迎えしてから少しずつそろえていきましょう。

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消臭剤

消臭剤
消臭剤は、猫が用を足したあとにサッと吹きかけておくと、気になる臭いを軽減してくれます。子猫のうちはトイレ以外の場所で粗相することがよくあるため、一つあると重宝します。万が一猫が舐めたとしても問題ない成分で、優しい香りのするタイプを選びましょう。
ペット専用の消臭剤が市販されているので、そちらを利用するのがおすすめです。

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猫を飼うときにあると便利なもの

猫を飼うときにあると便利なもの
猫を飼うときに、自動給餌器(じどうきゅうじき)や見守りカメラがあると便利です。おすすめの選び方もふまえて、それぞれの特徴をご紹介します。

自動給餌器

自動給餌器
自動給餌器とは、設定した時間になると自動的にエサ(フード)を与えてくれるアイテムです。飼い主が外出中のときもエサをあげられるため、一人暮らしの方は一つ持っておくと便利。猫は警戒心が強い動物のため、作動時の音ができるだけ小さいものを選んでください。

見守りカメラ

見守りカメラ
外出中も猫の様子が気になる場合は、見守りカメラ(ペットカメラ)を設置しましょう。見守りカメラがあれば、いつでもスマホから猫の状態を確認できます。夜間モードや動体検知など、さまざまな機能が搭載されているため、用途や予算に合わせて選んでみてください。

猫をお迎えするときの注意点

猫をお迎えするときの注意点
一人暮らしで猫を飼うときにおすすめの環境や、お迎えするときの注意点について解説します。

害があるものを片付ける

一部の観葉植物や花の種類には、猫にとって有害な成分が含まれます。たとえば、チューリップやユリ・アサガオ・ポインセチア・ポトスなどです。これらの植物を万が一食べてしまうと、嘔吐や痙攣などの中毒症状を引き起こすおそれがあるため注意してください。

猫は、葉っぱが揺れていると目について食べてしまうことがあるため、飼育前に猫が入らない部屋へと移動させておくと安心です。

遊ぶと危険なものを片付ける

猫は、アクセサリーや文房具などが置いてあると、おもちゃと勘違いして触ってしまいます。先の尖ったピアスやハサミなどを誤飲するとケガにつながるため、事前に片付けておきましょう。

ビニール袋も、猫が遊んでいる最中に絡まって首を締め付けるおそれがあるため、近づけないでください。

脱走対策をする

猫は成長するにつれて、自力で窓を開けたり網戸を突き破ったりすることがあり、脱走対策が必要です。ベランダや玄関に出てしまうと危険なため、できる限り窓や網戸にはロックをかけておきましょう。

お風呂場へは入れないようにする

お風呂場での事故には注意が必要です。水をためた浴槽に猫があやまって落ちると、溺れたり溺死したりする危険性があります。浴槽にフタがしてあった場合でも、猫が飛び乗った拍子にフタごと落下したり、隙間から滑り落ちたりするかもしれません。大変危険なため、猫だけでお風呂場へは入らせないでください。

電源コードの配線を見直す

猫は、電気コードでじゃれて遊ぶことがあります。万が一感電してしまうと危険なため、コードカバーをつけたり、家具の後ろに隠したりと、目につかないような工夫をしましょう。

壁や床を保護する

猫の爪切りをこまめにおこなっても、完全に壁や床のひっかき傷を防ぐことはできません。したがって、事前に保護シートを使用するなどして対策する必要があります。とくに賃貸の方は注意してください。

猫に必要なものをそろえて大切に育てよう

猫に必要なものをそろえて大切に育てよう
初心者の方が猫を飼うときに必要なものや、お迎えする前に確認すべき注意点をご紹介しました。

猫をお迎えする際は、飼育道具をそろえることだけではなく、ワクチンの接種状況や猫アレルギーのチェックなど、さまざまな準備が必要です。本記事を参考に、猫に必要なものをそろえて大切に育てていきましょう。

この記事を監修した人

小松 智彦

小松 智彦

獣医師。北海道大学大学院獣医学研究科卒。
20年以上獣医師・研究者として勤務する傍ら、学術論文や業界誌への執筆も多数経験。また幼少期からたくさんの動物を飼育してきたことから飼い主に寄り添える動物博士として活躍中。

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