コーナンTips ペット 猫用トイレの置き方と掃除方法|簡単で効果的な臭い対策を紹介 猫用トイレの置き方と掃除方法|簡単で効果的な臭い対策を紹介 ペット クリップボードにコピーしました 猫用トイレの置き方と掃除方法|簡単で効果的な臭い対策を紹介 この記事をシェアする! クリップボードにコピーしました 猫を飼う際に悩みがちなことの一つに、トイレの臭いがあります。 「使ったあとの臭いが気になる」「掃除をしてもなかなか臭いがとれない」とお悩みの飼い主さんもいるのではないでしょうか。 そこで本記事では、猫用トイレの簡単で効果的な臭い対策をご紹介します。さらに、適切な置き方や掃除のコツについてもまとめました。猫の臭いにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。 目次 猫用トイレの基本的な置き方トイレの数は頭数+1おすすめの置き場所リビング洗面所や人のトイレケージの中猫用トイレに適さない場所キッチン玄関や廊下窓辺猫のトイレを掃除するタイミング日々の掃除猫砂の交換トイレ本体の掃除猫のトイレの掃除方法手順1:猫砂を捨てる猫砂の捨て方と注意点!自治体のゴミ分別やニオイ対策を解説手順2:お湯につける手順3:こすり洗いする手順4:乾かす猫のトイレで効果的な臭い対策消臭剤を使う消臭性能の高い猫砂を選ぶシステムトイレや全自動トイレを使う空気清浄機や脱臭機を設置する猫がトイレを嫌ってる動作猫のトイレの臭い対策は正しい置き方と掃除方法が大事 猫用トイレの基本的な置き方 猫用トイレを置く際に意識したいポイントは、トイレの数と置き場所です。 適切なトイレの数は、飼っている猫の頭数と同じではありません。置き場所も、ただ空いているスペースではなく、猫が行きやすく掃除も簡単にできるところがベスト。 以下で、用意するトイレの数と置き場所について詳しく解説します。 トイレの数は頭数+1 猫用トイレの適切な数は「頭数+1」です。1匹であれば2つ、それぞれ離れた場所に置きましょう。2匹以上の多頭飼いの場合は、猫の数に加えて2~3個のトイレを設置することが理想です。 猫は、とてもきれい好きな動物。1つしかないトイレが汚れていると、そのトイレでは排泄をせず我慢することがあります。猫は泌尿器疾患にかかりやすいため、1つのトイレで排泄したあともまた排泄できるよう、ほかにきれいな状態のトイレを用意しておく必要があるのです。 また、多頭飼いで猫同士の相性が悪い場合、強い猫がトイレのそばにいると弱い猫は近づけず、排泄できなくなります。こうした理由からも、トイレは猫の数よりも多く設置することが基本です。 なお、猫は成長しても同じ場所で排泄する習性があるため、置き場所を頻繁に変えないことが大切です。やむを得ず変える場合、前の場所はそのままにしておき、新たな場所にトイレを追加しましょう。前の場所にそのまま置けない場合は、いきなり取り払うのではなく、1日10cm程度、少しずつずらしながら移動させてください。 おすすめの置き場所 猫トイレの適切な置き場所は、以下の3つです。 リビング もっともおすすめの場所はリビングです。リビングは人の目が届きやすいため、排泄チェックがしやすく、猫にとっても行きやすい場所。適切なトイレ環境を保てるでしょう。 洗面所や人のトイレ 毎日頻繁に使う洗面所や人のトイレも、猫の排泄チェックをしやすい場所です。また、換気扇があり、排泄臭がこもりにくいメリットもあります。 ケージの中 ケージの中も飼い主さんの目が届きやすい場所です。また、猫砂が部屋に飛び散りにくいため、掃除も簡単におこなえるでしょう。 猫用トイレに適さない場所 逆に猫用トイレを置くのに向いていない場所は以下の3つです。 キッチン 換気扇があり臭いがこもりにくいキッチンですが、人が料理や食事をするスペースであるため、衛生面から考えると猫用トイレの置き場所には適していません。 玄関や廊下 玄関や廊下は風通しが良く、様子もすぐに見に行ける場所ですが、冬は寒さが厳しく、猫がトイレをためらうことがあるためおすすめできません。 窓辺 日当たりの良い窓辺は「気持ち良く排泄ができそう」と思われがちですが、日光が猫砂に当たることで細菌が繁殖するおそれがあります。外部の刺激を受けることもあるため、向いていません。 猫のトイレを掃除するタイミング 先述したとおり、猫はとてもきれい好きな動物であるため、トイレもきれいにしておくことが大切です。いつでも気持ち良く排泄できるよう、こまめなお手入れで臭わない、清潔な状態を保ちましょう。 ここでは、猫用トイレを掃除する頻度について詳しく解説します。 日々の掃除 成猫の場合、おしっこを1日に1~3回、うんちを0~2回しますが、排泄物があるトイレは使わない猫もいます。そのため、なるべく排泄をするたびに、おしっこやうんちが付着した猫砂をスコップですくって除きましょう。 仕事や買い物などで家を空ける時間が長い場合でも、1日1~2回は排泄物を処理してあげてください。 猫砂の交換 猫砂は、定期的に全量交換する必要があります。 「排泄するたびに猫砂を捨ててきれいな猫砂を入れているから、全量交換する必要はないのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかし、猫砂はきれいに見えても、実は臭いや菌が付着しています。そのため、一旦すべて捨てて新しいものに換える必要があるのです。 交換する頻度は、猫砂の素材やトイレの種類によっても異なりますが、固まるタイプの猫砂であれば、1~2週間に1回を目安に全量交換しましょう。システムトイレ用の崩れるタイプの砂は、1か月程度が交換の目安です。ただし、汚れや臭いが気になるようであれば、目安よりも早めに交換しましょう。 トイレ本体の掃除 毎日使うトイレは汚れや菌が繁殖しやすいため、少なくとも月に1回は本体も丸ごと洗ってください。清潔を保つに越したことはありません。余裕がある場合は週1回洗ってもいいでしょう。 掃除がしやすく、通常のトイレよりもお手入れに手間がかからないシステムトイレも、月に1回は本体を洗いましょう。 猫のトイレの掃除方法 ここからは猫用トイレの掃除方法を、順を追ってご紹介します。特別な道具は必要なく、家庭の掃除で使う以下のものでできますよ。 新聞紙またはビニール袋 スポンジまたはブラシ ペット用洗剤 布 クエン酸または重曹(必要に応じて) 手順1:猫砂を捨てる 猫砂は、新聞紙で包むかビニール袋に入れてから、自治体指定のゴミ袋に入れましょう。ゴミを出すときに猫砂が散らばったり、臭いが漏れたりしないように配慮することが大切です。袋を二重にしてもいいでしょう。消臭袋を使うと臭いが漏れにくくなります。 ただし、猫砂の捨て方は素材や自治体によって異なるため、あらかじめお住まいの地域のルールを確認してください。一般的に、有機物系の砂(紙・木材など)は燃えるゴミとして、鉱物系の砂(ベントナイト・ゼオライトなど)は燃えないゴミとして分類されることが多いです。 下記の記事にて猫砂の捨て方や注意点について詳しく解説していますので、参考にしてください。 関連記事 猫砂の捨て方と注意点!自治体のゴミ分別やニオイ対策を解説 手順2:お湯につける 本体を分解して、お湯や水で濡らしましょう。お湯で汚れをふやかすと、ゴシゴシと強くこすらなくても、簡単に汚れが落ちます。 ただし、お湯を使う場合は、濡らす前に本体の耐熱温度を忘れずにチェックしてください。熱に弱いプラスチック製の場合、熱湯は使えません。 手順3:こすり洗いする 汚れをふやかしたら、スポンジやブラシでこすって汚れを落としましょう。硬いものだと傷がつき、そこに汚れが入り込みやすくなるため、スポンジやブラシは柔らかいものが適しています。 洗剤は使わなくても問題ありませんが、使う場合はなるべく無香料のペット用洗剤で洗ってください。人間用の洗剤は香料が含まれているものが多く、嗅覚が優れている猫には刺激が強い場合があります。 ▶ペット用洗剤の商品を見てみる また、消臭効果のあるクエン酸や重曹もおすすめです。クエン酸を使った掃除方法は以下のとおりです。 スポンジやブラシを使って汚れを落とす トイレに約40度のお湯を入れてクエン酸を溶かす(お湯200mlに対して小さじ1が目安) 30分ほど浸け置きする お湯を捨てて水洗いする しっかりと乾燥させる 手順4:乾かす 汚れが落ちたら、風通しや日当たりの良い場所でしっかりと乾燥させましょう。 ただし、乾燥時間が長いと排泄を我慢させてしまうことがあります。乾燥時間が長くなりそうなときは布で軽く水気を拭き取り、乾燥時間を短くしてみてください。 猫のトイレで効果的な臭い対策 猫のおしっこは臭いが強く、放っておくと部屋中に排泄物の臭いが広がってしまいます。臭いは、飼い主さんだけではなく猫も気にするポイント。来客時も臭わないか心配になりますよね。 猫のおしっこには、フェリニンとコーキシンという物質が含まれています。フェリニンはフェロモンの一種、コーキシンは腎臓で生成されるタンパク質であり、フェリニンの生成を促す触媒のような役割を果たします。フェリニンは空気に触れるとチオールに変化し強い臭いを放つ性質があるため、猫のおしっこは刺激の強いツンとした臭いになります。これらの物質は、とくに去勢していないオス猫に多く含まれるといわれています。 しかし、猫のトイレの臭いは工夫次第で抑えることができます。ここでは、おすすめの消臭法をご紹介します。 消臭剤を使う 猫のトイレの臭い消しには、消臭剤やクエン酸が効果的です。消臭剤を使用する場合は、ペット用のものを選んでください。猫専用で、安全性の高い天然成分だけで作られた消臭剤であればより安心です。 人間用の消臭剤には、トイレ用・玄関用・部屋用などさまざまなタイプがたくさんありますが、猫にとっては有害な成分を含んでいるおそれがあります。商品によっては、アロマオイル(エッセンシャルオイル・精油)が使われているものもあり危険です。 Tips 猫は遺伝的にアロマ成分を分解・代謝することができず、下痢や嘔吐等の中毒症状を引き起こす危険性があります。 クエン酸を猫砂にふりかけたり、システムトイレの下段にまいたりする方法も効果的です。ただし、口に入れても安全な、食品タイプのクエン酸を使ってください。 一方で、猫は臭いに敏感であるため、クエン酸を混ぜた猫砂を嫌がるケースもあります。クエン酸を使う場合は猫の様子をよく観察し、工夫しながら少しずつ量を調節しましょう。 消臭性能の高い猫砂を選ぶ 消臭力の高い猫砂を使用することもおすすめです。排泄物が直接触れる猫砂から臭いの元を断てば、部屋の中に広がる心配もありません。 消臭力を重視するなら、システムトイレでも使いやすいシリカゲルの猫砂が効果的。安全性を重視したい場合は、ひのきやおがくずなどを使った天然成分100%の木製の猫砂がいいでしょう。木製の猫砂には、システムトイレ用と固まるタイプの両方があり、お使いのトイレに合わせて選べます。 ▶猫砂の商品を見てみる システムトイレや全自動トイレを使う システムトイレは、上段がすのこ、下段がトレーの二重構造でできているトイレです。猫が上段でおしっこをすると、すのこを通しておしっこが下に流れ、下段に敷かれたシートが吸収する仕組みになっています。システムトイレ用の猫砂はおしっこで固まらないため、おしっこをするたびに除く必要はありません。普段の掃除はうんちの処理だけで済みます。 システムトイレに使われるシートは消臭効果が高いものが多く、通常のトイレよりも臭いを軽減できます。1匹の場合、シートを取り換える頻度は週に1回程度で済むため、掃除の手間も省けるでしょう。フードがついたシステムトイレであれば、より臭いの広がりを抑えられます。 家を頻繁に空ける人や、掃除の手間をできるだけ減らしたい人には、全自動トイレがおすすめ。システムトイレよりも価格は高いものの、排泄物を自動で処理してくれるためお手入れも楽です。排泄物はコンテナにたまるため、臭いも気になりません。 ▶猫用のシステムトイレの商品を見てみる 空気清浄機や脱臭機を設置する 猫の臭い消しには、空気清浄機や脱臭機も効果的です。どのタイプの猫砂を使っても、臭いを完全に消すことはできません。空気清浄機や脱臭機を使うことで、最小限に抑えられるでしょう。 空気中の花粉やほこり、ハウスダストを内部のフィルターでろ過し、部屋全体の空気をきれいにしてくれます。加湿機能や除菌機能などが付いた多機能タイプもあり、お部屋の空気を清潔かつ快適に保ちます。 猫の臭い対策には、冷蔵庫の臭い取りにも使われている活性炭フィルターを採用した空気清浄機がおすすめです。活性炭フィルターは、通常の集塵フィルターでは除去できない臭いを吸着するため、より高い脱臭効果が期待できるでしょう。 一方、脱臭機は強力な臭いの除去に特化した家電です。刺激の強い臭いを元から抑えてくれます。また、脱臭機のなかには、猫用トイレの上に設置できる壁掛けタイプもあり、部屋中に広がる前に素早く脱臭します。 脱臭機は、空気清浄機のように花粉やほこり、ハウスダストの除去はできませんが、アンモニア臭に強い機種もあり、猫を飼っている飼い主さんには特におすすめです。 ▶空気清浄機の商品を見てみる 猫がトイレを嫌ってる動作 猫は、トイレへのこだわりが非常に強い傾向があります。以下のような行動をとる場合は、トイレを嫌がっている可能性が高いため注意しましょう。 トイレの縁に立って排泄する 排泄後、猫砂を掘ったり排泄物を埋めたりしない 排泄後、手足を振って何かを振り払うしぐさをする トイレの縁や壁をひっかく 逆に気に入っている場合は、しつこいくらい猫砂を掘ります。排泄の回数が少ないと感じたら、トイレにいるときの行動やしぐさを注意深く観察してください。嫌がっているサインを見逃さないようにしましょう。 猫のトイレの臭い対策は正しい置き方と掃除方法が大事 猫用トイレの臭いを抑えるには、日ごろのこまめなお手入れが大切です。排泄をするたびに、おしっこやうんちが付いた猫砂を除きましょう。 仕事などで家を空ける時間が長い場合は、システムトイレや全自動のトイレがおすすめです。また、消臭効果の高いスプレーや猫砂、家電を併用すると、より効果的に臭いを抑えられるでしょう。 猫は、きれい好きでこだわりの強い動物。私たち人間にとって些細なことにも、大きなストレスを感じる可能性があります。トイレに対しても同様で、居心地が悪いと排泄を我慢する場合があり、病気につながりかねません。 本記事でご紹介した適切なトイレの数や置き場所の基本ルールをしっかりと守り、愛猫が気に入るトイレ環境をつくってあげてくださいね。 猫用トイレの関連商品を見てみる この記事を監修した人 小松 智彦 獣医師。北海道大学大学院獣医学研究科卒。 20年以上獣医師・研究者として勤務する傍ら、学術論文や業界誌への執筆も多数経験。また幼少期からたくさんの動物を飼育してきたことから飼い主に寄り添える動物博士として活躍中。
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