コーナンTips ペット キャットタワーはいらない?いる?猫に必要な理由と選び方を解説 キャットタワーはいらない?いる?猫に必要な理由と選び方を解説 ペット クリップボードにコピーしました キャットタワーはいらない?いる?猫に必要な理由と選び方を解説 この記事をシェアする! クリップボードにコピーしました 「キャットタワー」を使って猫が遊んだりくつろいだりする姿は非常に愛らしく、年々積極的に家に設置する愛猫家さんが増えています。しかし、手軽に購入できる小さなおもちゃや、猫を飼ううえで必需品となるトイレなどと比較すると、キャットタワーは手が出しにくいアイテムのひとつです。 サイズが大きいため設置場所に困ったり、そもそも必要性が分からなかったりと購入を悩んでいる方も多いでしょう。本記事ではキャットタワーの役割や導入するメリット、設置の種類や場所などを細かく紹介していくのでぜひ参考にしてみてください。 目次 キャットタワーはいらない?猫に必要な4つの理由理由その1:運動不足やストレスの解消理由その2:リラックスできる場所の確保理由その3:見渡せる場所の確保理由その4:爪とぎとして利用キャットタワーがいらない環境キャットタワーの選び方種類で選ぶ突っ張りタイプ据え置きタイプ大きさや高さで選ぶ耐荷重で選ぶキャットタワーを設置するおすすめの場所窓際猫の脱走防止はホームセンターで対策!3つのアイデアとDIYのポイントを紹介リビング猫がお気に入りの場所キャットタワーの設置が難しいときの対処法キャットタワーが本当にいらないか慎重に検討してみよう キャットタワーはいらない?猫に必要な4つの理由 そもそもキャットタワーとは、猫にとってどのような役割を果たすアイテムであるかをご存じでしょうか。存在感のあるインテリアとして楽しめるだけではなく、実はさまざまなメリットがあります。 「我が家にキャットタワーはいるのだろうか」と悩む方は、キャットタワーを設置することで得られる効果を知り、購入を検討してみてください。 理由その1:運動不足やストレスの解消 猫はもともと非常に運動神経が優れており、食べ物を探したり縄張りを見張ったりしながら活発に動くことで、丈夫な身体を維持しています。しかし、室内のみで飼育する場合は行動範囲が限られるため、運動不足やストレスが溜まってしまいがちです。 キャットタワーを設置すると、限られたスペースのなかでも昇り降りやジャンプができ、自由に遊ぶことができます。一匹で気ままに運動を楽しむ姿はもちろん、多頭飼いをしている家庭であれば、賑やかに行ったり来たりして追いかけっこをする光景が見られるかもしれません。 楽しく遊びながら身体を動かし、運動不足の解消やストレスの発散をさせてあげられる点がキャットタワーの大きな魅力です。 理由その2:リラックスできる場所の確保 運動神経が抜群な猫ですが、一日のなかで一番好きな時間はきっとスヤスヤと心地良く眠るひとときです。寒さが苦手なため、暖房や太陽の光が当たる場所を探して昼寝を満喫します。 窓辺やエアコンの近くなどにキャットタワーを設置してあげると、猫は喜んで自分の居場所としてキャットタワーの上を選ぶでしょう。 ベッドやクッションなどを置けるタイプや、ハンモックがついているタイプのタワーを選べば、気に入ってくれること間違いありません。 また、ステップの数が多くタワーとしての範囲が広いタイプであれば、複数の猫で一緒に使用してもそれぞれの居場所を確保できます。 猫にとって「自分だけの安心できる場所」を用意する目的として、キャットタワーはおすすめです。 理由その3:見渡せる場所の確保 縄張り意識の高い猫にとって、自分の周りをしっかりと観察できる場所があると安心できます。キャットタワーは高さがあるため、猫がよく過ごす場所に設置してあげると、猫の「見渡し場所」として活躍するでしょう。 とくに、飼い主さんがよく見える位置であれば愛猫は安心します。家族が集まるリビングを中心とした場所に設置するのがおすすめです。 理由その4:爪とぎとして利用 とくに、飼い主さんがよく見える位置であれ猫を飼う際には「爪とぎ」をするためのアイテムがあると便利です。 キャットタワーには、麻ひもや綿ひもなどが巻いてあったり、一部が段ボールになっていたりと、猫の爪とぎにぴったりな設計をしたタイプが存在しています。 遊ぶついでに爪をとげるため、猫も好んでキャットタワーでの爪とぎをするようになるでしょう。家の壁や家具などが傷つくのを防げるほか、専用の爪とぎ器を用意する手間や設置スペースの節約もできるなど、飼い主さんにとってもメリットが豊富です。 キャットタワーがいらない環境 あると便利なキャットタワーですが、家庭の状況や環境によっては必要ない場合もあります。たとえば、猫が十分に走り回れるスペースやキャットウォークなどがあり、広さに余裕のある家であれば、運動不足になる心配がないためタワーは用意しなくても問題ありません。 また、現在室内に置いてある家具の位置や家の設計上、猫が登れる場所が豊富にある場合にも、キャットタワーは必要ないと感じるでしょう。 もちろん絶対に導入しなければいけないアイテムではないので、キャットタワーがない家庭も多くあります。しかし、猫が家具の上を登ったり歩いたりするのは落下や思わぬ怪我をする可能性もあって危険です。 キャットタワーは猫がより安全に身体を動かし、リラックスできることを目的としたアイテムのため、現在不要と感じている方も不安定な家具やキャットウォークの代わりに一度試してみてはいかがでしょうか。 キャットタワーの選び方 一口にキャットタワーといっても、さまざまなタイプが展開されています。近年ではおしゃれな見た目のものが多く、インテリアとしても人気です。 設置の種類やサイズ、耐えられる重量など豊富な「選び方」から、設置する場所や猫の性格に合うタイプを選んであげてください。 種類で選ぶ キャットタワーには主に、最大限に高さを出せる「突っ張りタイプ」と、デザイン性が高くて扱いやすい「据え置きタイプ」の2種類があります。 それぞれの特徴やメリット・デメリットをみていきましょう。 突っ張りタイプ 上下を突っ張って固定して設置する「突っ張りタイプ」は、部屋の高さいっぱいを使ったキャットタワーがほしい方にぴったりです。また突っ張りで固定するため、据え置きタイプより転倒しづらく安定感があります。 とにかく高さを出せるため、横のスペースの確保が難しい場合でも、上の空間を有効活用して十分な遊び場をつくってあげられます。スリムなものが多く、ステップの数も幅広いため、きっとぴったりなキャットタワーを見つけられるでしょう。 しかし、高さが出せる分、落下した際の衝撃は大きく、幼い猫や高齢の猫の使用には向いていないため注意してください。 据え置きタイプ デザイン性が高くて高さや横幅に決まりがない「据え置きタイプ」は、購入してすぐに使える手軽さが人気で多くの人に選ばれています。 設置スペースに余裕がある場合は、据え置きタイプを選んでおくと模様替えや掃除の際にも簡単に移動できるため便利です。また、ベッドやハンモックといった付属品が多く展開されており、多頭飼いの家庭にも人気があります。 ステップだけではなく、階段が付属した安全面が高い商品も多いため、年齢や身体の大きさを問わず、どのような猫でも安心して使用できるでしょう。 ただし、複数で使用する場合、重さに耐えられずタワーが倒れたり傾いたりするおそれがあります。使用の際には、耐荷重もしっかりとチェックしてください。 大きさや高さで選ぶ キャットタワーを選ぶ際には、設置の際に困らないよう事前に「大きさ」と「高さ」をチェックすることも大切です。とくに、据え置きタイプのキャットタワーには、さまざまな大きさや高さの商品があるため、どれを選べばいいのか悩んでしまう人が多いでしょう。 元気な成猫を対象とする場合は、基本的にはどのようなサイズのものでも問題なく使えます。しかし、子猫や高齢の猫は、過度な大きさや高さがあると怪我をしてしまいかねません。150cmを超えるサイズになると危険なため、100cmほどの小さなキャットタワーを選ぶと安心です。 また、成長に合わせて適切なタワーは変わるため、買い換えの手間やコストを考慮する場合は、キャットタワーを自作する方法もあります。 耐荷重で選ぶ 大きさや高さと同様に、使う猫の年齢や体格によっては「耐荷重」も重要なポイントです。猫の体重とキャットタワーの耐荷重が合っていない場合、タワーがバランスを崩して倒れたり壊れてしまったりする危険性があります。 1匹のために用意するタワーと、複数の猫が同時に使用することを前提としたタワーでは耐荷重が大きく異なるため、購入時には愛猫の体重と耐荷重をしっかりと比較しましょう。 キャットタワーの商品を見てみる キャットタワーを設置するおすすめの場所 キャットタワーは、スペースさえあれば基本的にはどこに設置しても構いません。しかし、せっかく用意するのであれば猫にとって使いやすく、好んで近づいてくれる場所を選ぶことをおすすめします。 窓際 「見渡せる場所」を求める猫にとって、外の景色が眺められる「窓際」は快適なスポットの一つです。また、日当たりが良い家であれば、日中は太陽の光で心地良く日向ぼっこを満喫できるため、猫は喜んでキャットタワーを使うようになるでしょう。 飼い主さんの不在時に猫が留守番をする時間にも、窓際のキャットタワーから外を眺めて退屈しのぎができます。帰宅した際には、窓の外からタワーの上でくつろぐ愛猫の愛らしい姿を見られるかもしれません。 もちろん、窓からの脱走には十分に注意してください。 関連記事 猫の脱走防止はホームセンターで対策!3つのアイデアとDIYのポイントを紹介 リビング 家族が多くの時間を過ごす「リビング」は、常に飼い主さんの動きを把握することで安心を求める猫にとって、キャットタワーを設置するのに最も適した場所といえるでしょう。 リビングのなかでも部屋全体を見渡せる場所であれば、退屈することなく家族を観察したり安心してくつろいだりできます。あえて存在感のあるおしゃれなタワーを選んで、リビングを彩るインテリアの一つとして楽しむのもおすすめです。 猫がお気に入りの場所 とにかく猫にリラックスしてほしいと考える場合は、日頃から愛猫がよく過ごしている「お気に入りの場所」を見つけてキャットタワーを設置してあげましょう。 寝室や書斎、玄関の近くなど、場所に応じた適切なサイズや種類のキャットタワーを選んでください。 設置の際は、猫に近づいてほしくないものや危険なものが周りにないかどうかをよく確認し、安全性を確保することが大切です。 キャットタワーの設置が難しいときの対処法 十分なスペースを確保できなかったり、賃貸で設置に不安を感じていたりと、状況的にキャットタワーの導入が難しい場合もあるでしょう。しかし、工夫次第では狭い部屋や賃貸でも問題なくキャットタワーを設置できます。 スペースの確保に悩んでいる方は、まず部屋の家具の配置を変えてみてください。レイアウト次第では、キャットタワーを置くスペースができる可能性があります。また、段差のある家具を工夫して配置すれば、タワーの代わりに猫が運動できる場所をつくれるかもしれません。 キャットタワーを設置する際、賃貸で不安がある場合は、突っ張りタイプよりも手軽な据え置きタイプがおすすめです。まずはサイズが小さくてスリムなものを試してみて、床や壁への影響を見たり猫の使い方を観察したりするといいでしょう。 問題なく使えることがわかったら徐々にサイズや種類を変えて、自分と猫にとってベストなタワーを見つけてみてください。 キャットタワーが本当にいらないか慎重に検討してみよう 運動不足の解消やストレス発散に役立つなど、キャットタワーには多くのメリットがあります。猫が安心できる居場所になったり、爪とぎ器の代わりや寝床になったりと、選ぶタワー次第ではどのような家庭でも大活躍するはずです。 狭いスペースでも置ける商品が豊富に展開されているため、気になる方はぜひ手軽に試せるものから挑戦してみてください。正しく選ぶことができれば、飼い主さんと猫の両方にとってぴったりなキャットタワーが見つかるでしょう。 キャットタワーの商品を見てみる この記事を監修した人 小松 智彦 獣医師。北海道大学大学院獣医学研究科卒。 20年以上獣医師・研究者として勤務する傍ら、学術論文や業界誌への執筆も多数経験。また幼少期からたくさんの動物を飼育してきたことから飼い主に寄り添える動物博士として活躍中。
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