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チワワの特徴は?性格や飼い方、病気対策、注意点などを徹底解説

チワワの特徴は?性格や飼い方、病気対策、注意点などを徹底解説

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犬のなかでも超小型犬に分類されるほど、とにかく小さな身体が特徴的な「チワワ」は、今も昔も多くの人に愛される犬種です。

顔からこぼれ落ちそうなくらい大きな目も非常に愛らしく、うるうるとした瞳に見つめられて一瞬で虜になった人も少なくはないでしょう。

本記事では、長年ペットとして人気が高いチワワについて、性格やルーツといった基本的な情報からお世話の方法、注意点までをご紹介していきます。

これからチワワを家族としてお迎えしたい方はもちろん、現在チワワと暮らしている方にとっても役立つ情報をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

チワワの特徴・基本情報

チワワの特徴・基本情報
これからチワワを家族としてお迎えするのであれば、まずはチワワについての理解を深めてみてください。

性格やルーツ、平均寿命などを知ることで、チワワに対する愛情が一層増え、お世話の方法に悩んだ際にもきっと役に立つでしょう。

チワワの性格

チワワは、小さな身体からは想像もつかないようなパワフルさをもつ活発な犬種です。非常に好奇心旺盛なため、屋内外問わずさまざまな場所や物に興味をもって動き回ります。そのため、チワワをお迎えした際は、ぜひ積極的に散歩や運動をしてあげてください。

目新しい物には自分から近づいていくタイプですが、実は警戒心が強く、ときには吠えて威嚇することもあります。とくに、初めて会う人や動物と触れ合うタイミングでは、決して無理をさせないようにゆっくりと距離を詰めてあげるといいでしょう。飼い主さんをはじめ、心を開いた相手にはぴったりと寄り添う甘えん坊の一面もありますよ。

オスのチワワの性格

オスのチワワは、メス以上に活発で甘えん坊の子が多い傾向があります。また、リーダー気質で縄張り意識が強いため、自分よりも強くて大きな相手にも果敢に立ち向かっていくのが特徴です。

一緒に過ごす時間には、とにかくたくさん遊んだり走ったりしたいと考えている方は、ぜひオスのチワワをお迎えしてみてください。

メスのチワワの性格

メスの場合は、オスと異なり「ヒート(生理)」期間が存在することも影響して、警戒心が強く神経質な性格の子が多く見られます。

オスと比べると穏やかなためお世話はしやすいものの、構いすぎるとストレスを感じてしまうため注意しましょう。過度な愛情を注ぐよりも、ある程度の距離感を保つことで、飼い主さんに心を開いてくれますよ。

チワワのルーツ

チワワの祖先は、かつてメキシコにいた「テチチ」という小型犬だといわれています。メキシコの先住民はテチチを儀式での生贄や食用として家畜にして飼育していたようです。

その後16世紀に入り個体数が激減し絶滅してしまいましたが、その血を引く犬が、メキシコのチワワ州を経てアメリカにやってきたことをきっかけに「チワワ」と呼ばれるようになったとされています。チワワはドッグショーやペットとしての人気が高まり、1904年にはアメリカンケネルクラブに登録されました。

チワワの平均寿命

現在チワワの平均寿命は13.9歳と、犬の平均的な寿命とほとんど変わりません。

適切なお世話と病気に気をつけていれば、長く一緒に過ごせる犬種のため、飼育をする際にはしっかりと健康管理をしてあげましょう。

チワワの大きさ

超小型犬のなかでもとくに小さいチワワの大きさは、体高12〜20cm、体重1.2~2.5kgほどが平均値です。さらに、チワワは手足が長い順にドワーフ・スクエア・ハイオンと呼ばれる3種類の体型に分類されます。

被毛・毛色の種類

チワワの被毛には、短めで光沢がある点が特徴的な「スムースコート」と、長くて飾り毛が魅力的な「ロングコート」の2種類があります。どちらのタイプも換毛期には毛がよく抜けるため、日ごろからブラッシングやトリミングなどのお手入れが必要です。

複数の毛色がありますが、ペットショップや街中で見かける機会が多いのは「クリーム」や「レッド」「ブラック・タン」などでしょう。ほかにも「ホワイト」や「チョコレート・タン」「ブルー」など豊富な毛色があるため、好みのカラーを見つけてみてください。

チワワの飼い方

チワワの飼い方
チワワを飼育する際に必要な知識を、しつけ・食事・散歩・お手入れの4つの項目に分けて解説します。

ポイントを押さえれば、誰でも安心してチワワのお世話をすることができるため、飼育時には一度しっかりと目を通してみてください。

しつけ

「しつけ」と聞くと、難しいイメージがあるかもしれませんが、チワワは物覚えが良くて非常に賢い犬種です。比較的簡単にしつけができるため、犬を飼うのが初めての方でも取り組めるでしょう。

また、噛み癖や吠え癖など、必ずやめさせておきたいことは早めにしつけておくと安心です。人や犬が集まるところへ積極的に足を運んで社会化トレーニング(日常で出会う様々な人や犬、大きな物や音といった環境に慣らしていくトレーニング)をおこなうと、より効率的にしつけを進められますよ。

しつけを実施する際には、決して甘やかしすぎず、ある程度厳しく接するようにしてください。しっかりとリーダーシップを持って接することが重要なポイントです。

食事

チワワの食事は、ほかの犬と同様に「ドッグフード」を中心に与えます。身体の小さなチワワが食べやすいように、フードやおやつはなるべく小粒のタイプを与えましょう。一度に与える量は種類によって異なるため、パッケージの表記をしっかりと確認します。一日のなかで2~3回に分けて食事の時間をつくり、食べすぎや空腹状態にならないように様子を見ながら与えてください。

散歩

チワワのような小さな犬は、室内を走り回るだけでも十分な運動量となるため、毎日の散歩は必須ではありません。しかし、外に出ることで知らない物や人などに触れて社交性を身につけたり、ストレスを発散したりできます。なるべく機会をつくって散歩に連れていってあげましょう。

毎日おこなう場合は、一日に1~2回程度で1回あたり15分程度の散歩がおすすめです。あまり長い時間散歩すると疲れてしまうため、愛犬の様子を見ながら調整してください。

お手入れ

犬は、私たち人間のように頻繁にはお風呂に入れません。そのため、細かなお手入れを継続してあげることが重要です。

ブラッシングや歯磨きのように毎日おこなったほうがいいものから、シャンプーや爪切りなど数週間から月に一度の頻度でおこなうものまで、必要なお手入れを一つずつ紹介していきます。

ブラッシング

抜け毛や毛玉を予防するために「ブラッシング」は毎日してあげるのがおすすめです。とくに、ロングコートの場合は毛が絡まりやすいため、念入りにおこないましょう。

部位や絡まり具合に合わせて、スリッカーブラシとコームを使い分けながら痛くないようにブラッシングをします。

歯磨き

口腔内のトラブルを防ぐために、毎日の「歯磨き」も欠かせません。可能であれば、朝と晩の一日2回磨いてあげましょう。

しかし、最初はきっと嫌がるため、無理をさせずに少しずつ慣れさせてあげることがポイントです。上手にスキンシップをとりながら口の周りや歯・歯茎などに触れてみてください。

歯磨きに使用するアイテムには、ブラシのほかにもシートや指サックなどさまざまな形状があるため、一通り試して使いやすいものを選んでくださいね。

シャンプー

毛や皮膚の汚れを落とすために、月に1〜2回ほどは「シャンプー」をしてあげましょう。洗う際にはあまり時間をかけないように注意して、最後はすすぎ残しがないよう丁寧に仕上げます。

また、使用するシャンプーは必ず「犬用」と表記されているものを選んでください。自宅でのシャンプーに不安がある場合は、サロンや動物病院でプロにシャンプーやカットをお任せすると安心です。

爪切り

犬の爪は、長くなると折れたり肉球に刺さったりして非常に危険です。そのため、飼い主さんが定期的に「爪切り」をしてあげる必要があります。頻度は2~3週間に一度ほどで、犬用の爪切りを使って実施してください。

嫌がったり痛がったりする子も多いため、自分で行うのが難しい場合にはプロに依頼するのがおすすめです。

涙やけ

涙や目やにの分泌により、目の周りの毛が変色して固くなってしまう「涙やけ」のケアも、チワワには必須のお手入れです。専用のシートや薬剤を使ってふき取ったりと、工夫してケアをしましょう。

チワワのかかりやすい病気と対策

チワワのかかりやすい病気と対策
適切なお世話をしていても、生き物である以上はある日突然病気にかかってしまうことがあります。平均寿命は13歳ごろまでと長く一緒に過ごせるチワワですが、長生きをするためにはやはり健康であることが一番の条件です。

病気について理解を深めて予防に努め、もし病気になってしまった際にも焦らず対処できるように備えておきましょう。

チワワがとくにかかりやすい病気は、以下の3つです。

  • 膝蓋骨脱臼(パテラ)
  • 水頭症
  • 僧帽弁閉鎖不全症

「パテラ」と呼ばれることの多い膝蓋骨脱臼は、チワワやトイプードルに多い関節の病気です。歩行や日常生活に支障が出るため、歩き方に違和感があったら早めに病院で診てもらいましょう。

愛犬の元気がなかったり、睡眠時間が異常に長かったりする場合は「水頭症」が疑われます。水頭症は脳の病気であり、完治が難しいとされているため早期発見が重要です。チワワをはじめ、小型犬や短頭種は先天的に発症しやすいと言われています。

「僧帽弁閉鎖不全症」は、血液が逆流し、肺のなかに水分がたまってしまう心臓病の一種です。チワワに限らず、どの犬種でもかかる可能性がもっとも高い病気とされています。

チワワを飼う際の注意点

チワワを飼う際の注意点
チワワのお世話を始める際には、事前にチワワ特有の「注意点」を押さえておきましょう。

これから紹介する3つのポイントを頭に入れておけば、安心してチワワと一緒に過ごすことができますよ。

寒さに弱いため温度管理を欠かさない

南国のメキシコが原産国とされるチワワは、犬のなかでもとくに寒さに弱いといわれています。そのため、一年を通してしっかりと温度管理をしてあげることが大切です。

とくに、真冬には暖房器具を利用して、室内の温度が低くならないように注意しましょう。必要であれば犬用の洋服を着せたり、気温に応じたベッドや毛布などを用意したりと、愛犬が寒さで凍えないように工夫してあげてください。

甘やかさずにしつけをする

見た目の可愛さから、つい甘やかしたくなってしまうチワワですが、しつけをする際にはメリハリをつけることを忘れてはいけません。問題行動を見逃し続けると、チワワはわがままな性格へと育つ傾向があるため、きちんと叱ったり褒めたりしてください。

好きなおやつやおもちゃなどを上手に取り入れて、スキンシップをとりながらしつけをおこなうと、信頼関係の構築にもつながるためおすすめです。

思わぬケガや事故に注意する

犬のなかでもとくに小さなチワワは、思わぬケガや事故に遭遇した際に受けるダメージもとても大きくなってしまいます。そのため、日ごろから危険を避けるための対策が必要です。

飼い主さんと愛犬、どちらも悲しい思いをしないように、家のなかの危ない家具や小物を整理したり、散歩の際には安全な道を通ったりと、さまざまな工夫を取り入れましょう。転倒防止のために、愛犬が過ごす部屋の床を滑りにくくするのもおすすめです。

チワワを迎える前に特徴を知っておこう!

チワワを迎える前に特徴を知っておこう!
コンパクトなサイズ感が魅力的なチワワですが、その小ささゆえに危険や注意することも多くあります。しかし、飼い主さんがしっかりと意識して適切なお世話を続けてあげれば、きっと長い時間を一緒に過ごせるでしょう。

本記事を参考にしながら理解を深め、ぜひ万全な状態でチワワを家族としてお迎えしてください。

この記事を監修した人

小松 智彦

小松 智彦

獣医師。北海道大学大学院獣医学研究科卒。
20年以上獣医師・研究者として勤務する傍ら、学術論文や業界誌への執筆も多数経験。また幼少期からたくさんの動物を飼育してきたことから飼い主に寄り添える動物博士として活躍中。

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