コーナンTips ペット 【獣医師監修】犬のしつけはいつから始める?初心者向けの基本的なやり方とコツを解説 【獣医師監修】犬のしつけはいつから始める?初心者向けの基本的なやり方とコツを解説 ペット クリップボードにコピーしました 【獣医師監修】犬のしつけはいつから始める?初心者向けの基本的なやり方とコツを解説 この記事をシェアする! クリップボードにコピーしました 新しい家族として愛犬を迎え入れた喜びとともに、「しつけはいつから、どう始めたらいいのだろう?」という不安を感じている飼い主さんも多いのではないでしょうか。特に、愛犬にできるだけストレスを与えずに、健やかに育ってほしいと願うからこそ、その悩みは深くなるものです。 犬のしつけは、単に言うことを聞かせるためだけのものではありません。愛犬が人間社会で安全かつ快適に暮らすためのルールを学び、飼い主との間に深い信頼関係を築くための大切なコミュニケーションです。 この記事では、犬のしつけを始めるのに最適なタイミングや、初心者の方が知っておくべき基本的な考え方、そして具体的なしつけの方法までを、順を追って詳しく解説していきます。愛犬との絆を深めながら、楽しくしつけを進めていきましょう。 目次 犬のしつけの目的とは?人間社会のルールを教えるため愛犬との信頼関係を築くため犬のしつけを始める前に知っておくべきことしつけを始める最適な時期しつけの基本は褒めること家族全員でしつけの方針を統一するまず覚えさせたい基本的なしつけ飼い主とのアイコンタクトボディタッチに慣れさせる練習トイレの場所を覚えさせる「おすわり」・「まて」・「よし」のコマンドを教える「おすわり」の教え方「まて」の教え方犬の問題行動別しつけ方法甘噛みをやめさせる方法無駄吠えをなくすための対策散歩で引っ張る癖の直し方しつけがうまくいかない時の対処法しつけ教室やトレーナーに相談する動物病院で健康状態を確認するまとめ 犬のしつけの目的とは? 犬のしつけと聞くと、何かを強制するようなイメージを持つ方もいるかもしれませんが、本来の目的はもっと温かいところにあります。しつけは、愛犬と飼い主が、共に幸せな毎日を送るために不可欠なプロセスです。 関連記事 【獣医師監修】トイプードルの特徴と性格|しつけやお手入れなど飼い方のコツを紹介 | コーナンTips 人間社会のルールを教えるため 犬が人間と共に暮らしていく上で、社会のルールを学ぶことは非常に重要です。例えば、散歩中の飛びつきや過度な吠え、公共の場での排泄などは、他の人や犬に迷惑をかけてしまう可能性があります。しつけを通して、やって良いことと悪いことの区別を教えることで、愛犬はどこへ行っても歓迎される存在になり、行動範囲も広がります。これは、愛犬自身の安全を守ることにも繋がります。また、しつけは災害時にも役立ちます。指示に従える犬であれば、避難所での共同生活や移動時もスムーズに対応でき、愛犬の安全と周囲との調和を保ちやすくなります。 関連記事 災害時のペットの持ち物リスト!防災対策と避難に必要な知識と注意点 | コーナンTips 愛犬との信頼関係を築くため しつけは、飼い主と愛犬との間のコミュニケーション手段でもあります。飼い主からの指示を理解し、それに応えることで、犬は「飼い主さんは頼れるリーダーだ」と認識し、安心感を得ます。一方、飼い主も愛犬の気持ちや学習のペースを理解しようと努めることで、相互の絆が深まります。この信頼関係こそが、しつけを成功させるための最も大切な土台となるのです。 ▶犬用品|ホームセンターコーナンの通販サイト 犬のしつけを始める前に知っておくべきこと 本格的にしつけを始める前に、いくつか大切な心構えがあります。これらのポイントを押さえておくことで、しつけがスムーズに進み、愛犬への不要なストレスを避けることができます。 しつけを始める最適な時期 子犬のしつけを始めるのに最も効果的なのは、生後2〜3ヶ月頃です。 この時期は「社会化期」と呼ばれ、好奇心が旺盛で、新しい物事をスポンジのように吸収していきます。母犬や兄弟犬から犬社会のルールを学んだ後、人間社会のルールを教えるのに理想的なタイミングです。 もちろん、成犬になってからでもしつけは可能ですが、社会化期を過ぎると警戒心が強くなるため、根気強く向き合う必要があります。愛犬の個性やペースに合わせて、焦らずに進めることが大切です。 関連記事 【獣医師監修】犬の社会化期とは?子犬の将来を決める大切な育て方と具体的な方法を解説! | コーナンTips しつけの基本は褒めること 犬のしつけで最も効果的なのは、「できたら褒める」というポジティブな方法です。おやつをあげたり、優しい声で褒めたり、撫でたりすることで、犬は「これをすると良いことがある」と学習し、その行動を繰り返すようになります。逆に、失敗した時に大声で叱ったり、罰を与えたりする方法は、犬に恐怖心や不安を与え、飼い主さんとの信頼関係を損なう原因になりかねません。トレーニング自体を嫌いになってしまう可能性もあるため、叱るのではなく、成功に導くことを意識しましょう。 家族全員でしつけの方針を統一する 家族みんなで犬を飼っている場合、しつけのルールを全員で統一することが不可欠です。ある人は「ソファに乗ってはいけない」と教え、別の人は許してしまうと、犬は何が正しいのか分からず混乱してしまいます。コマンド(指示の言葉)やご褒美のタイミング、禁止事項などを家族会議でしっかりと決めておきましょう。一貫した対応をすることで、犬は安心してルールを学ぶことができます。 ポイント 具体的な内容 コマンドの統一 「おすわり」「すわれ」など、同じ指示でも言葉が違うと犬は混乱します。一つのコマンドに統一しましょう。 ご褒美の基準 何ができたら褒めるのか、どんなご褒美をあげるのか、家族で基準を揃えます。 禁止事項の徹底 「食事中の人間の食べ物をねだられてもあげない」など、ダメなことは全員が一貫して「ダメ」と伝えます。 まず覚えさせたい基本的なしつけ ここからは、愛犬との生活の基盤となる、基本的なしつけの具体的なやり方をご紹介します。焦らず、一つひとつクリアしていきましょう。 飼い主とのアイコンタクト アイコンタクトは、すべてのしつけの基本であり、飼い主への集中力を高め、信頼関係を築く第一歩です。やり方は簡単で、愛犬の名前を呼び、目が合ったらすぐに褒めてご褒美をあげます。 これを繰り返すことで、「飼い主さんに注目すると良いことがある」と学習します。初めは一瞬でも構いません。徐々に目を合わせる時間を延ばしていきましょう。 ボディタッチに慣れさせる練習 日々の健康チェックやお手入れ、動物病院での診察などをスムーズに行うために、体のどこを触られても嫌がらないように慣れさせておくことは非常に重要です。まずは背中や肩など、犬が比較的好む場所から優しく撫で始め、徐々に耳、口、足先など、敏感な部分にも触れていきます。リラックスしている時に行い、触らせてくれたらたくさん褒めてあげましょう。また、歯磨きや爪切りなどの日常ケアに慣れさせておくことも大切です。小さいうちから口や足先を触る習慣をつけることで、将来的なケアの負担を減らすことができます。 関連記事 【獣医師監修】犬の歯磨きの頻度は毎日が正解!磨く方法と嫌がるときの対処法 | コーナンTips トイレの場所を覚えさせる トイレトレーニングは、子犬を迎え入れたらすぐに始めたいしつけの一つです。手順としてはまず、寝床とは別の場所にトイレトレーを設置します。犬がソワソワしたり、床の匂いを嗅ぎ始めたりしたら、それがトイレのサインです。すぐにトイレの場所へ連れていき、成功したら大げさなくらい褒めてあげましょう。失敗しても決して叱らず、黙って片付けることが大切です。叱ると「排泄すること自体が悪いこと」と誤解してしまう可能性があります。 「おすわり」・「まて」・「よし」のコマンドを教える 犬のしつけにおいて、「おすわり」「まて」「よし」は、基本的ながら非常に重要なコマンドです。これらのコマンドを教えることは、単に犬をコントロールするためだけでなく、飼い主と愛犬の間のコミュニケーションを深め、信頼関係を築く上で欠かせません。 コマンド 役割 おすわり 犬の興奮を落ち着かせたい時、次の指示を待たせたい時などに役立つ。 まて 食事の前や散歩中の飛び出し防止など、安全確保や自己コントロールを教える上で重要。 よし 指示の解除を明確に伝えるための合図。犬が混乱することなく次の行動に移れるように促す。 「おすわり」の教え方 愛犬の正面に座り、おやつを見せます。同時に、あなたの目にも注目するよう促しましょう。このアイコンタクトが、指示を聞く準備になります。 おやつで愛犬の注意を引きつけたら、それを頭上へゆっくり移動させ、「おすわり」とはっきり伝えます。おやつを見上げることで、犬は自然にお尻を地面につけます。 お尻が地面についた瞬間に、「よし」と褒めて、すぐにおやつを与えます。この繰り返しで、犬は「おすわり=良いこと」と学習します。成功体験を重ねることで、最終的にアイコンタクトやコマンドだけで座るようになります。 「まて」の教え方 愛犬の目の前におやつを置き、「おすわり」をさせた状態で、手のひらを犬の顔の前に見せながら「まて」と指示します。もし動いてしまったら、一度おやつを下げて再度挑戦しましょう。 愛犬が数秒待てたら、「よし」と明るい声で伝え、おやつを与えてたくさん褒めてください。 徐々に時間と距離を延ばして繰り返し練習しましょう。 犬の問題行動別しつけ方法 どんなに愛情を注いでいても、犬の成長過程で「甘噛み」や「無駄吠え」といった問題行動に悩まされることがあります。ここでは、代表的な問題行動の原因と対処法を解説します。 甘噛みをやめさせる方法 子犬の甘噛みは、歯の生え変わりで口の中がむず痒かったり、遊びの一環であったりすることが原因です。人の手を噛んできたら、低い声で「痛い」と伝え、遊びを中断します。そして、噛んでも良いおもちゃを与え、「人の手ではなく、おもちゃを噛むものだ」と教えてあげましょう。感情的に叱るのではなく、噛むと楽しい遊びが終わってしまう、と学習させることがポイントです。 無駄吠えをなくすための対策 犬が吠えるのには、要求、警戒、退屈など、さまざまな理由があります。まずは、なぜ吠えているのか原因を探ることが大切です。例えば、来客に吠える場合は、事前にハウスやケージに入れて落ち着かせ、静かにできたら褒めるという練習をします。要求吠えの場合は、吠えている間は無視し、静かになったら応えてあげることで、「吠えても意味がない」と学習させることができます。 散歩で引っ張る癖の直し方 散歩中に犬がぐいぐい引っ張るのは、飼い主よりも先に行きたいという気持ちの表れです。この癖を直すには、犬が引っ張ったらすぐに立ち止まるか、進行方向を逆に切り替えるのが効果的です。そして、リードが緩んだ状態(飼い主の横を歩けている状態)になったら、褒めて再び歩き始めます。これを根気強く繰り返すことで、犬は「飼い主のペースに合わせると快適に散歩できる」と学びます。 ▶犬用リード|ホームセンターコーナンの通販サイト 関連記事 【獣医師監修】犬の適切な散歩時間は?犬種別の目安と注意点 | コーナンTips 問題行動 原因の例 対処法のポイント 甘噛み 歯の生え変わり、遊び、加減が分からない 低い声で「痛い」と伝え遊びを中断し、噛んでも良いおもちゃを与える 無駄吠え 要求、警戒、興奮、退屈 吠える原因を突き止め、原因に応じた対処をする(無視、落ち着かせるなど) 散歩の引っ張り 好奇心、早く行きたいという気持ち 引っ張ったら立ち止まる・方向転換する。リードが緩んだら褒める しつけがうまくいかない時の対処法 一生懸命しつけに取り組んでも、思うように進まないこともあります。そんな時は、一人で抱え込まずに、専門家の助けを借りることも検討しましょう。 しつけ教室やトレーナーに相談する しつけ教室やプロのドッグトレーナーは、犬の行動学に関する専門知識と豊富な経験を持っています。愛犬の性格や問題行動の原因を的確に分析し、飼い主と愛犬に合ったトレーニング方法を提案してくれます。他の犬や飼い主さんと交流できる「しつけ教室」は、愛犬の社会性を育む良い機会にもなります。 動物病院で健康状態を確認する トイレの失敗が続いたり、急に攻撃的になったりする場合、その背景に病気や体の痛みが隠れている可能性も考えられます。何度教えても改善が見られない、あるいは行動に異変を感じる場合は、一度かかりつけの動物病院で獣医師に相談してみましょう。健康状態に問題がないかを確認することは、安心してしつけを進めるためにも重要です。 まとめ 犬のしつけは、人間社会で共存するためのルールを教え、愛犬との信頼関係を築く大切なコミュニケーションです。生後2〜3ヶ月の社会化期から始め、叱るのではなく褒めて伸ばすことを基本に、家族全員で一貫したルールで接することが成功の鍵となります。愛犬のペースに合わせて焦らず、楽しみながら取り組むことで、かけがえのないパートナーシップを育んでいきましょう。 犬用品|ホームセンターコーナンの通販サイト
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