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初心者におすすめ!飼いやすい熱帯魚9選と混泳のポイント

初心者におすすめ!飼いやすい熱帯魚9選と混泳のポイント

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これから熱帯魚の飼育をはじめてみたいけれど、どの種類を選ぶべきかわからず悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

熱帯魚の種類は数多くありますが、最初は初心者の方でも飼いやすい種類を選んで飼育に慣れることが大切です。

本記事では、初心者の方におすすめの熱帯魚9選や、熱帯魚を混泳させる時のポイントについて詳しく解説しています。

初心者が飼いやすい熱帯魚の特徴

初心者が飼いやすい熱帯魚の特徴
初心者の方が熱帯魚を選ぶときに覚えておきたいポイントは以下の3つです。

  • 性格が温和で混泳がしやすい
  • 水質悪化に強い
  • 価格が安く入手しやすい

お手入れの手間が少なく飼いやすい熱帯魚を選んで、アクアリウムを楽しみましょう。

性格が温和で混泳がしやすい

性格が温和で混泳がしやすい
初心者の方が熱帯魚を選ぶ際は、できるだけ性格が温和で混泳がしやすい種類が飼いやすくておすすめです。

熱帯魚の中には混泳に向いていない少し気性が荒い種類もおり、間違って混泳させてしまうと他の種類をいじめたりけんかしたりする場合があります。最悪の場合、弱い熱帯魚が捕食されてしまうおそれもあるほどです。

こうしたトラブルを避けるためにも、他の魚種と安心して混泳させられる温和な性格の熱帯魚を選ぶようにしましょう。

水質悪化に強い

水質悪化に強い
水質悪化に強い熱帯魚も初心者の方におすすめです。餌の食べ残しが少なく水が汚れにくい状態であっても、時間の経過とともに水は汚れていきます。

飼育環境が多少悪くなっても、水質悪化に強い熱帯魚であれば適応して健康を維持できるため、安心して飼育できます。

価格が安く入手しやすい

価格が安く入手しやすい
熱帯魚の価格は幅が広く、熱帯魚ショップで数百円で購入できる安価な種類から、数万円もしくは100万円以上する非常に高価な種類までいます。初心者の方が、熱帯魚の飼育に慣れるために購入する場合は、価格が安くて入手しやすい種類を選ぶのがおすすめです。

熱帯魚の飼育にまだ慣れていないうちから高価な品種を購入すると、かなりのプレッシャーを感じながらお世話をしなければなりません。うまく育てられなければ、経済的な面でも大きな損失となってしまいます。

【初心者向け】飼いやすい熱帯魚9選

【初心者向け】飼いやすい熱帯魚9選
数多く存在する熱帯魚のなかから、初心者の方におすすめの品種10選をご紹介します。

  • ネオンテトラ
  • グッピー
  • コリドラス
  • プラティ
  • エンゼルフィッシュ
  • チェリーバルブ
  • ラスボラ・ヘテロモルファ
  • アカヒレ
  • クーリーローチ

ネオンテトラ

ネオンテトラ

分類 カラシン目カラシン科
学名 Paracheirodon innesi
分布 ペルー、アマゾン川
大きさ 約3~4cm
寿命 2~3年
性格 温和
混泳 可能

ネオンテトラは、きれいなメタリックブルーに赤のラインが特徴的な、入門用としても人気の熱帯魚です。ほかの熱帯魚と比較して安価に購入できる点も人気の理由といえます。

性格は温和で混泳しやすく、水質変化にも強い比較的丈夫な熱帯魚としても知られています。混泳させる場合は、ネオンテトラにストレスを与えないよう、同じくらいのサイズか少し小さめの熱帯魚を選びましょう。生育環境が似通っていていて同じく温和な性格のグッピーは相性が良いといわれています。

 

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グッピー

グッピー

分類 カダヤシ目カダヤシ科
学名 Poecilia reticulata
大きさ オス3〜4cm、メス4〜6cm
寿命 1~2年
性格 温和
混泳 可能

熱帯魚と聞くと、多くの方が最初に思い浮かべるのがグッピーでしょう。それほど代表的な品種で、根強い人気があります。繁殖力が強く、気づいたら数が増えていることも珍しくありません。短期間で大量の卵を産むため、増えすぎには注意が必要です。

グッピーには外国産と日本産が存在し、外国産のほうが安く購入できます。日本産のグッピーは、体は小さいものの見た目が美しい個体が多く、価格帯はやや高めです。

グッピーはヒレが長いため、素早く泳ぐことが苦手です。気性の荒い品種や肉食系と混泳させると、餌を食べられてしまい給餌できなくなるおそれがあります。

 

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コリドラス

コリドラス

分類 ナマズ目カリクティス科コリドラス亜科
学名 Corydoras
原産地 南米
大きさ 約5~7cm
寿命 3~5年
性格 温和
混泳 可能

コリドラスは、その愛らしい表情で非常に人気の高い熱帯魚です。さまざまな種類があり、コリドラスだけの水槽を作って楽しむ愛好家も多くいます。

常に集団で生活してきた温和な性格の熱帯魚のため、混泳も簡単におこなえます。基本的には水槽の底を泳ぎ回り、落ちた餌などを食べて掃除してくれます。混泳させる際は、中層や上層を泳ぐ熱帯魚を選ぶといいでしょう。

プラティ

プラティ

分類 カダヤシ目カダヤシ科
学名 Xiphophorus maculatus
原産地 メキシコ
大きさ 約4~6cm
寿命 1~2年
性格 温和
混泳 可能

プラティは、環境の悪化に強く育てやすい熱帯魚で、グッピーのように繁殖力が強い点が特徴です。赤・青・黄色・緑などカラーバリエーションも豊富で、水槽をきれいに彩ってくれます。

非常に温厚な性格をしており、ほかの熱帯魚との混泳も可能です。ただし、好奇心が強くなんでも口に入れる習性があるため、卵や稚魚とは混泳させないようにしてください。

エンゼルフィッシュ

エンゼルフィッシュ

分類 スズキ目ベラ亜目シクリッド科
学名 Pterophyllum
分布 南アメリカ、ブラジル
大きさ 約12~15cm(最大30cmになるものもいる)
寿命 1~2年(最長5年)
性格 気が強い
混泳 可能だが注意が必要

エンゼルフィッシュは、美しく存在感のあるフォルムで多くの愛好家を魅了しています。水質の変化に対する適応力があり、初心者の方でも飼育しやすい種類です。

エンゼルフィッシュは12〜15cmと比較的大きく、気の強い性格をしています。小さい熱帯魚と混泳させると、食べてしまうおそれがあるため注意が必要です。エンゼルフィッシュの口に入らないくらいの熱帯魚か、エンゼルフィッシュ同士を混泳させるのが賢明でしょう。

チェリーバルブ

チェリーバルブ

分類 コイ目コイ科バルブス亜科
学名 Puntius titteya
分布 スリランカ
大きさ 約4~5cm
寿命 3~5年
性格 やや臆病
混泳 可能

チェリーバルブは、赤い体色と黒の模様が特徴的な熱帯魚で、ゆったりと水槽内を泳ぎながら、見る者を楽しませてくれます。水質維持の手間が少ないほか、水槽に発生するスネール(小さな巻貝の総称)などの害虫も食べてくれる、非常に頼もしい種類です。

性格はやや臆病なため、ほかの魚を追いかける心配はありませんが、混泳させる魚はできるだけ温和な性格の種類を選ぶのがおすすめです。

ラスボラ・ヘテロモルファ

ラスボラ・ヘテロモルファ

分類 コイ目コイ科ラスボラ亜科
学名 Trigonostigma heteromorpha
分布 マレー半島、スマトラ
大きさ 約3~4cm
寿命 3~5年
性格 温和
混泳 可能

ラスボラ・ヘテロモルファは、オレンジ色に黒い模様が入った美しいボディをもっています。同種をたくさん入れておくと群泳するため、5匹以上一緒に飼育するのがおすすめです。

非常に穏やかな性格で混泳に向いていますが、大型の熱帯魚を入れると捕食の対象となるおそれがあります。グッピーやローチなどの小型魚と混泳させてみましょう。

アカヒレ

アカヒレ

分類 コイ目コイ科
学名 Tanichthys albonubes
分布 中国
大きさ 約3~4cm
寿命 2~3年
性格 温和
混泳 可能

「アカヒレ」という名のとおり、赤いヒレが特徴的な小型の熱帯魚です。餌不足や低温、水質の悪化に強く、初心者の方でも飼いやすいといわれています。価格も非常に安く、数百円程度で購入可能です。

温和な性格で、ネオンテトラやメダカなどとの混泳も難しくありません。ただし、餌を素早く食べてしまうため、動きが遅い種類との混泳は避けたほうがいいでしょう。

 

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クーリーローチ

クーリーローチ

分類 コイ目ドジョウ科
学名 Pangio kuhlii
分布 東南アジア
大きさ 約10cm
寿命 5~10年
性格 温和
混泳 可能

クーリーローチはドジョウの仲間で、ストライプ模様の入った細長い体が特徴的。寿命は約10年と長生きする熱帯魚です。また、食べ残しの餌や腐った水草などを食べ、水槽の掃除をしてくれるため非常に重宝します。

温和な性格で、混泳させやすい点も魅力です。クーリーローチを攻撃しない熱帯魚であれば、基本的にどの種類とでも混泳できるでしょう。アカヒレ・プラティ・コリドラスとの相性もぴったりです。

熱帯魚を混泳させるときのポイント

熱帯魚を混泳させるときのポイント
熱帯魚を上手に混泳させることで、水槽がより華やかとなり、鑑賞する楽しみが増えるでしょう。しかし、思いつきで適当に混泳させてしまうと、さまざまなトラブルが発生するおそれがあります。

ここでは、熱帯魚を混泳させる際に押さえておきたい3つのポイントをご紹介します。

魚の相性を考える

魚の相性を考える
熱帯魚を混泳させる際に注意したいのが、魚の相性です。相性が良くないと、魚同士がケンカをしたり、弱いほうがいじめられたりするおそれがあります。相性を考えるうえで押さえておきたい飼い方のポイントは以下の3つです。

  1. 気性が荒い種類は混泳させない
  2. 同じようなサイズにする
  3. それぞれの遊泳層を考える

そもそも気性が荒い熱帯魚をうまく混泳させることは難しいため、基本的には混泳させないほうがいいでしょう。また、サイズが大きく異なる種類を混泳させると、小さいほうがいじめられるケースもあるため、サイズを合わせることも大切です。

さらに、熱帯魚にはそれぞれ上層・中層・底層の遊泳層があります。混泳させたい熱帯魚がどの層を泳ぐのかを確認して、同じ遊泳層が多くならないように気をつけましょう。

水槽の密度を適正に保つ

水槽の密度を適正に保つ
混泳させる際には、水槽の密度を考えることも大切です。密度が上がり過ぎると水質が悪化しやすくなったり、魚同士のケンカが発生しやすくなったりします。

目安としては、魚の体長1cmに対して水1Lの計算で考えましょう。時が経つにつれて魚が成長していくことも計算に入れて、どれほどの数を混泳させるかを決定してください。
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弱い魚から先に水槽に入れる

弱い魚から先に水槽に入れる
混泳させるときは、弱い(性格が穏やかな)魚から先に水槽へ入れることがポイントです。魚の縄張りは先住者がまず得ることとなり、そのあとに来た魚がそのうちの何割かを取ります。

弱い魚があとから来て強い(気性が荒い)魚の縄張りを得ることは難しいため、最初に弱い魚から縄張りを取らせてあげましょう。

熱帯魚の混泳にチャレンジしよう!

熱帯魚の混泳にチャレンジしよう!
優雅に水槽内を泳ぎ回り、美しい姿で見る者に癒しを与えてくれる熱帯魚。初心者の方でも飼いやすい種類の熱帯魚を選べば、快適に飼育を楽しめます。熱帯魚を混泳させる際のポイントもしっかりと押さえて、複数の熱帯魚で水槽を鮮やかに彩ってみてくださいね。

この記事を監修した人

小松 智彦

小松 智彦

獣医師。北海道大学大学院獣医学研究科卒。
20年以上獣医師・研究者として勤務する傍ら、学術論文や業界誌への執筆も多数経験。また幼少期からたくさんの動物を飼育してきたことから飼い主に寄り添える動物博士として活躍中。

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