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DIYで木材塗装!やり方やおすすめの塗料の種類を初心者にわかりやすく紹介

DIYで木材塗装!やり方やおすすめの塗料の種類を初心者にわかりやすく紹介

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DIYの魅力は、自分の手で何かを作り上げる達成感や、自分好みにカスタマイズでき愛着が湧くことです。とくに、木材の塗装は見た目の印象を左右するため、失敗したくない作業といえます。

ホームセンターでなんとなく気に入った色の塗料を購入し、予備知識がないまま塗ってしまうと、イメージと違う仕上がりになりかねません。

本記事では、DIY初心者の方に向けて、失敗しないための塗装のポイントをわかりやすくご紹介します。

DIYで木材を塗装する目的

DIYで木材を塗装する目的
DIYで木材を使う際、塗装なしでも大丈夫だと思っている方は多いのではないでしょうか。実は、木材の塗装は、見た目を美しくするだけではなく、木の耐久性を向上させる役割も果たしています。

そのため、長く使うことが想定される家具などには欠かせない工程です。DIYで木材を塗装する目的について詳しく見ていきましょう。

見た目を美しくする

見た目を美しくする
木材の素材に適した塗料を選ぶことで、その魅力を最大限に引き出せるでしょう。木材に浸透するタイプの塗料を使うと、木目が際立ち、木の美しさを向上させられます。また、造膜するタイプの塗料を選べば、木目をかくして均一な質感を持たせられます。

たとえば、日本最古の塗料である「漆塗り(うるしぬり)」は、塗装によって木の表面を滑らかにすることで、作品の手触りが良くなり、独特の光沢で多くの人々を魅了してきました。

耐久性を向上させる

耐久性を向上させる
木材は湿気や紫外線に弱いため、長期間使用したり屋外に設置したりすると、劣化が進んでしまいます。塗装を施すことで、表面の保護や防水効果が発揮され、耐久性が向上します。これにより、木製品の寿命が延び、美しい状態を長く保てるでしょう。

DIYで使用する木材用塗料の種類と選び方

DIYで使用する木材用塗料の種類と選び方
DIYで木材を塗装する際には、素材に合わせた適切な塗料を選ぶことが重要です。しかし、DIY初心者の方は、どの塗料を選べばいいのか迷ってしまうこともあるでしょう。

木材用の塗料は大きく以下の2種類に分けられており、仕上がりの質感やシーンに合わせて使い分ける必要があります。

  • 浸透タイプ
  • 造膜タイプ

それぞれの塗料の特徴と選び方のポイント、初心者の方におすすめの塗料をご紹介します。大切な作品の美しさをキープできるよう、各タイプの特徴を把握しておきましょう。

また、塗料の種類については以下の記事でも解説しているため、あわせて参考にしてみてください。

 

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DIYで使う塗料の種類を徹底解説!水性塗料と油性塗料の違いと選び方

浸透タイプ

浸透タイプ
浸透タイプの木材塗料は、その名のとおり木材の内部に浸透して色を付ける特性があり、「ステイン塗料」とも呼ばれています。木目の風合いや手触りを活かしつつ、木材も保護できる点がメリットです。

一方、デメリットとしては、表面の傷や汚れから守る力が弱いことが挙げられます。また色移りする可能性もあるので、ステインの塗装後には上からニスを塗装して、表面を保護することをおすすめします。

浸透タイプの木材塗料には「水性」と「油性」がありますが、特に初心者の方が室内で木材の塗装をされる場合には、においが少なくて乾きも早い水性の塗料がおすすめです。ただし水性ステインは油性ステインと比べて塗りムラが出やすいため、仕上がりにこだわるのであれば油性のステインを使用するのがおすすめです。

造膜タイプ

造膜タイプ
造膜タイプの塗料は、表面に塗膜を形成する特性を持っています。汚れや劣化に強く、屋外での使用にも適しています。造膜タイプの中でも、多用途塗料や鉄部用塗料などの下地を塗りつぶす塗料は、一般的に「ペンキ」と呼ばれています。

また、ニスも造膜タイプの塗料の一種です。木目が隠れてしまうというデメリットはありますが、代わりに塗装の耐久性が大幅に向上することがメリットです。そのため、耐久性を重視する方や、木目の風合いよりも塗装の長持ちを優先したい方におすすめです。

造膜タイプにも水性と油性があります。耐久性が比較的高く塗りムラも出にくいのは油性ですが、室内での作業や初めてDIY塗装をおこなう方には水性がおすすめです。

Tips
木材保護塗料という、屋外用の木材に使用するために防虫・防腐剤などを配合した塗料もあります。木材保護塗料には浸透タイプと造膜タイプの両方があるので、仕上がりのイメージによって使い分けてください。

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DIYの木材塗装に必要なもの

DIYの木材塗装に必要なもの
DIYで木材の塗装を行うために必要なアイテムを以下にまとめました。ホームセンターで手に入るものばかりのため、適切な道具を揃えて満足のいく仕上がりを目指しましょう。

塗料 木材や作品の雰囲気に合わせて選ぶ必要があり、浸透タイプと造膜タイプがある
養生用品 新聞紙 塗料や道具を置くためや、塗装部分の周囲が汚れるのを防ぐために使用する
マスキングテープ・シート 塗装したくない部分に塗料をつけないために使用する
下地処理用品 パテ 木材に穴や凹みがある場合、平らにする際に使用する
紙ヤスリ・あて木 木材の表面を磨き、塗料の密着性を向上させるために使用する
はくり剤 木材に塗膜がある場合、塗膜や接着剤を剥がすために使用する
塗装道具 ハケ 凹凸のある部分や、狭い範囲で作業する際に使用する
ローラー 平らな場所や広範囲で塗料を塗る際に使用する
容器 塗料を入れるために使用する
コテハケ 凹凸のない広い面積を塗る際に使用する

養成用品や下地処理用品を適切に使用することで、塗料が思わぬ場所に付着してしまうトラブルを防ぎ、ムラがなく長持ちする塗装を実現できるでしょう。

DIYに挑戦!木材塗装のやり方・手順

DIYに挑戦!木材塗装のやり方・手順
木材に適した塗料を選んでも、正しいやり方で塗装をおこなわなければ、思いどおりの仕上がりにはなりません。

DIY初心者の方が上手に木材を塗装するための、基本的な手順は以下のとおりです。

  1. 養生する
  2. 下地処理をおこなう
  3. 塗装する
  4. 表面をヤスリがけする
  5. もう一度塗装する

各ステップのポイントをわかりやすく解説します。

1.養生する

1.養生する
「養生」とは、塗装作業中に塗料が飛び散ることを防ぐための下準備です。塗装する場所の周囲に新聞紙やマスキングシートを敷き、養生テープで止めて床や壁を保護します。

養生を怠ると、想定外の場所に塗料が付着するおそれがあるため、木材塗装を始める前に必ず実施しましょう。

大きな面積の養生を手早くおこなうためには、養生テープにビニールシートがついた「マスカー」を活用するのがおすすめです。なお、養生テープを直接木材に貼る場合、あとでテープを剥がすときに木の表面を傷つけないよう注意してください。

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2.下地処理をおこなう

2.下地処理をおこなう
木材の塗装をおこなうにあたり、下地処理はとても大切な工程です。まず、塗料の変色を防ぐために、ヤニ止めを塗布します。以前の塗膜が木材に残っている場合は、色ムラを防ぐために「はくり剤」を使ってきれいに取り除きましょう。

また、木の表面が凸凹している場合、パテで埋めて平らにし、紙ヤスリを使って滑らかにすることで、塗料を均一に塗れるようになります。

目の粗さが#300程度の細目の紙ヤスリさを使用して木目方向にまっすぐとヤスリがけをするのがコツです。ランダムな方向でヤスリがけをすると、表面に傷がついてしまい、きれいな仕上がりになりません。

ヤスリがけをしたあとは、木の粉が塗料と混ざらないように、固く絞った布や乾いた布などで表面をきれいに拭き取ってください。

Tips
紙ヤスリはサンドペーパーの一種で、主に木材の表面を整えるのに適しています。サンドペーパーには水研ぎや油研ぎでも使用できる耐水ペーパーや、金属の研磨に適した布ヤスリなどがあります。

はくり剤の商品を見てみる

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3.塗装する

3.塗装する
塗装を始める前には、使用する塗料をよく振って均一な状態にしておきましょう。

木材の塗装には、ハケやローラーを使うことが一般的です。塗料をつけすぎないように容器のふちなどで余計な塗料を落とすと、色ムラができにくくなります。

薄く、広く塗り重ねていくことを意識しましょう。木目の方向に沿って塗ると、木の質感が引き立ち、自然で美しい仕上がりになります。

ここからは、ハケとローラーの使い方と、きれいに塗るためのポイントを見ていきましょう。

ハケの使い方

ハケの使い方
ハケを使う際は、抜け毛が塗装面につかないよう、ハケを手でしごいて余分な毛を落としましょう。また、紙ヤスリでハケの先を丸みを帯びた形に整えることで、ハケを押し当てたとき均一に揃いやすくなります。

ハケの持ち方は、エンピツを握るような持ち方が基本です。柄の前方から中心あたりを軽く握ることで、力が入りすぎずスムーズに塗装できます。塗料の含ませ方もポイントで、ハケの1/2〜2/3まで塗料をつけて塗りづらい部分から始めます。広い面や長い面はハケを横に、隅や角はハケを縦にして塗るといいでしょう。

表面に凹凸がない木材を塗装する場合は、コテハケを使用すると作業がしやすく仕上がりもきれいになるのでおすすめです。

ハケは100均でも手に入りますが、ホームセンターのほうが種類が豊富で、クオリティが高く塗装しやすいハケも販売されています。目的や用途に応じて、使いやすいタイプを購入しましょう。

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ローラーの使い方

ローラーの使い方
広い面や平らな面の塗装に適しているローラーは、簡単かつ効率的に塗装作業を進められる点がメリットです。

ローラーは、ラケットを握るように持ちます。塗る面にローラーを強く押し付けすぎず、ローラーハンドルと塗る面の角度を45度に保つこと、ローラーを浮かせずにゆっくりと転がして塗ることが大切です。

また、ローラーに塗料を含ませる際には、ローラー皿やバケットを使用します。ローラー皿は移動しない場合に、バケットは移動しながら塗装をする場合に使うといいでしょう。

ローラーは便利なアイテムですが、ニスを塗る際の使用はおすすめできません。ローラーで塗った場所は気泡が発生しやすく、つるっとした仕上がりになりません。

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4.表面をヤスリがけする

4.表面をヤスリがけする
表面のヤスリがけは、塗料の密着を向上させ、美しい仕上がりを実現するために重要な工程です。

木材は、塗料などの水分を含むと、表皮が起き上がる性質を持っています。そのため、まず下塗りをして表皮を起き上がらせましょう。その後、#600程度の紙ヤスリで、あまり力を入れずに起き上がった表皮の分だけ滑らかにしていきます。このときも、木目の方向に沿ってヤスリがけをしてください。

仕上げの塗装をおこなったあとも、#600程度の紙ヤスリを使ってやさしくヤスリがけをすることできれいな仕上がりになります。

5.もう一度塗装する

5.もう一度塗装する
塗装を2回おこなうことで、色が濃くなり、仕上がりの均一性が向上します。1回目の塗装と同様に、ハケやローラーを使ってゆっくりと丁寧に塗りましょう。

とくに、隅々や端部に塗料がたまらないように注意してください。2回塗り終わったら、十分に乾燥させることで、美しさが長持ちします。

木材の表面をしっかりと保護し、より美しい仕上がりにしたい場合は、3度塗りをするのもおすすめです。

Tips
もし塗料が余ってしまったら量に応じて適切に処理しましょう。少量の場合は新聞紙や布に染み込ませてから、大量の場合は塗料固化剤で固めてから可燃ゴミとして捨ててください。直接排水口に流すと排水管が詰まるだけでなく、河川を汚染してしまう恐れがありますので絶対にやめましょう。

 

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DIYの木材塗装で失敗しないためのポイント

DIYの木材塗装で失敗しないためのポイント
木材塗装で失敗しないために覚えておきたい、以下2つのポイントについて見ていきましょう。

  • 下地処理で仕上がりが変わる
  • 用途に合った塗料と道具を選ぶ

下地処理で仕上がりが変わる

下地処理で仕上がりが変わる
美しい仕上がりにするためには、下地処理が重要な工程であることを覚えておきましょう。

最初の段階でヤスリがけをして下地を整えるだけではなく、重ね塗りをする前にもやさしくヤスリがけをおこなってください。そうすることで、初心者の方でも木のざらつきや表面の毛羽立ちを抑えられ、つるっとしたきれいな仕上がりになります。

用途に合った塗料と道具を選ぶ

用途に合った塗料と道具を選ぶ
塗料には浸透タイプと造膜タイプがあり、それぞれ油性と水性に分けられます。仕上がりが大きく異なるため、用途に合わせて適切なタイプを選ぶことが重要です。

木目を残したい場合は浸透タイプ、素材の表面を隠したい場合は造膜タイプを選びましょう。また、小さなお子さんがいる家庭では溶剤の心配がない水性を、耐久性が必要な場合は油性を選ぶといいでしょう。

塗装の道具であるハケにも、以下のようにさまざまな種類があります。

【ハケの形】

  • 筋交い:斜めの取っ手で壁やウッドフェンスのような垂直に塗りにくい箇所に適している
  • 平ハケ:T字型の取っ手で広い面の塗装に適している

【毛の種類】

  • 動物:キューティクルがあり油性塗料に適している
  • 化学原料由来:毛質が柔らかく水性塗料に適している

100均やホームセンターでは、木材の塗装に使用する基本的な道具を簡単に揃えられるため、用途に合うものを探してみましょう。

DIYの木材塗装はスプレーでもできる

DIYの木材塗装はスプレーでもできる
木材の塗装は、スプレーを使用して簡単におこなうこともできます。本記事でご紹介した手順のとおりに進めていけば、初心者の方でもきれいに塗装できるため、ぜひ挑戦してみましょう。

ここでは、スプレー塗料の種類や塗装のやり方についてわかりやすく解説します。

スプレー塗料の種類

スプレー塗料の種類
スプレー塗料は、用途に合ったものを選ぶ必要があります。以下の表を参考にして、適切なものを選びましょう。

水性 においが少なく速乾性がある。屋内屋外いずれの使用も可。
油性 耐候性と耐久性に優れている。においが強く、人体に有害なため注意が必要。
ラッカー 安価で速乾性が高い。有機溶剤が使用されているため屋外使用が望ましい。
ウレタン 耐候性と耐久性に優れ、色抜けも起こりにくい。乾くまでに時間を要する。ほかの塗料より値段が高い。

塗装のやり方・コツ

塗装のやり方・コツ
スプレーで塗装する際は、横棒を引くイメージで徐々に上から下へと吹き付けていきます。その際、前にスプレーした部分の半分程度に重なるように塗布するのが、スプレー塗装の上手なやり方です。

対象物との距離やスプレーを左右に動かす速さによって、塗料の濃さが変わってくるため、最初にダンボールなどで試し塗りをすることがおすすめです。

全体を塗り終わったら、乾燥させて重ね塗りをしましょう。これを何度か繰り返していくことで、きれいな仕上がりになります。

スプレーで塗装する際は、においに注意してください。マスクを着用するほか、室内で塗装する際はしっかりと換気をおこなわなければいけません。また、色ムラができないよう、吹き付け前にスプレーをよく振ることも忘れないようにしてください。

DIYの木材塗装は基本が大切!クォリティの高い作品を作ろう

DIYの木材塗装は基本が大切!クォリティの高い作品を作ろう
DIYにおける木材の塗装は、見た目の美しさや耐久性を高めるために欠かせない工程です。適切な塗料の選び方から、正しい塗装手順、失敗を避けるためのポイントまで、塗装の基本をしっかりと押さえておいてください。

用途に合わせた塗料や道具を選ぶことで、初心者の方でも美しい仕上がりを実現できます。本記事を参考に正しいやり方で木材を塗装し、DIYを成功させましょう。

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