コーナンTips 園芸 ペチュニアの育て方|知っておきたい基本情報と注意点 ペチュニアの育て方|知っておきたい基本情報と注意点 園芸 クリップボードにコピーしました ペチュニアの育て方|知っておきたい基本情報と注意点 この記事をシェアする! クリップボードにコピーしました ペチュニアは春から秋までのガーデニングに欠かせない花のひとつ。丈夫で育てやすく、1株でたくさんの花を咲かせるため、初心者の方にもおすすめの花苗です。 この記事では、ペチュニアを育てるために知っておきたい基本情報から、長く花を楽しむための注意点まで詳しくご紹介します。おすすめの切り戻しのタイミングや苗の選び方などを知って、ガーデニングを楽しみましょう。 目次 ペチュニアの基本情報主な品種サフィニアブリエッタペチュニアを育てるために必要なものペチュニアの育て方日当たり・置き場所・温度植え付け方水やりの仕方肥料のやり方剪定・切り戻しの仕方1.摘心(ピンチ)2.切り戻し3.透かし剪定ペチュニアを育てるときの注意点色鮮やかで蕾が多い苗を選ぶ夏の高温多湿に弱い生長が早いので切り戻しが必要ペチュニアの病害虫対策アブラムシナメクジ灰色かび病うどんこ病モザイク病育て方を知って長くペチュニアを楽しもう! ペチュニアの基本情報 まず、ペチュニアの基本情報についてみていきましょう。 科名 ナス科 属名 ペチュニア属 和名 ツクバネアサガオ 英名 Petunia 学名 Petunia x hybrida 別名 - 原産地 中南米~メキシコ 分類 一年草(多年草) 販売時期 3~5月 開花時期 3~10月 耐暑性 強い 耐寒性 弱い 春〜晩秋まで長く楽しめるペチュニアは、強健で育てやすく「多花性」で花がたくさん咲くことが特徴。種から育てる実生系と、さし芽で増やす栄養系があります。 ペチュニアは冬越しをさせて翌年に咲かせることも可能ですが、寒さに弱く管理が難しいため「一年草」として育てるのが一般的です。種類が豊富なため、毎年カラーを替えて花壇や寄せ植えに取り入れられます。 主な品種 ペチュニアには多くの種類があり、春のガーデニングシーズンになると色とりどりのペチュニアがお店に並びます。品種改良も盛んで毎年のように新しい品種が登場するため、今年の色を選ぶ楽しさもあるでしょう。 初心者におすすめの主な品種をご紹介します。 サフィニア 「サフィニア」は、ペチュニアのブランド苗の代表的な品種。強健な性質で育てやすいため、ガーデニングが初めての方にもおすすめです。 ブリエッタ 「ブリエッタ」は、1株でボリューム満点の花を楽しめる品種。丸い鉢の中心に苗を植えると自然に枝分かれしてくれるため、初心者の方でも簡単に育てられます。 他にも、ペチュニアが苦手とする日本の高温多湿に強くなるよう改良された品種など、様々な品種が販売されています。 ペチュニアを育てるために必要なもの ペチュニアを育てるために必要なものは以下のとおりです。 ペチュニアの苗 プランターや鉢 培養土 鉢底石と鉢底ネット 肥料 スコップ ジョウロ 園芸ハサミ マルチング材(バークチップなど) ペチュニアは基本的に3号ポット(直径約9cm)の苗で販売されていますが、ひと夏で30cm以上に生長します。 品種にもよりますが、鉢は十分な大きさを用意してください。また、花壇植えにする場合は、栄養のある土や肥料を混ぜ込めるように用意しておきましょう。 ペチュニアの育て方 ペチュニアの花を春から秋まで長く楽しむためには、正しい方法で管理することが大切です。少しの手間で花の数や株姿が大きく変わってくるため、植える前に育て方のコツを確認していきましょう。 初心者でも失敗しないペチュニアの育て方をご紹介します。 日当たり・置き場所・温度 ペチュニアは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。 風通しが悪いと葉色が悪くなったり、花付きが悪くなったりするおそれがあります。壁で囲まれている場所など、湿気のこもりやすい場所は避けましょう。 植え付け方 ペチュニアの植え付けは3〜5月頃が適期で、梅雨に入るまでに根を付けておくことが理想です。苗を入手したら、できるだけ早めに植え付ける計画を立てましょう。 ただし、ペチュニアの発芽適温は25℃と高めです。3月頃になると苗が出回りますが、地植えにする場合は遅霜(おそじも)が終わってから植え付けると安心です。 初めての場合、ペチュニアの育て方は切り戻しが簡単になるプランター栽培がおすすめです。丸い鉢の中心に苗を植え、鉢の大きさに合わせて育てるイメージにするといいでしょう。 苗を植え付ける前には、黄色く変色している葉や枯れた花があれば取り除きます。また、ペチュニアは雨や水やりで起こる土の跳ね返りを嫌うため、土の上にマルチング材を敷いておきましょう。 水やりの仕方 ペチュニアの水やりは、土が乾いたら鉢底から流れ出るまでたっぷりと与えることがポイント。植え付け直後は乾くまでに日数がかかるため、毎日の水やりは不要です。 梅雨が明けて夏になると、根が張り花数も多くなってくることにより、水を多く吸うようになるので、土が乾きやすくなります。涼しい時間帯の朝と夕方にチェックし、土が乾いていればたっぷりと水を与えてあげましょう。水やりをするときは、花や葉にかからないように注意してください。 晩秋まで花を咲かせるペチュニアは寒さにさらされると徐々に弱っていくため、冬の水やりは不要です。冬越しをさせる場合は室内で乾燥気味に管理しますが、温度管理が難しくコスパも悪いため初心者にはおすすめしません。秋の花に植え替えをして楽しむのが一般的です。 肥料のやり方 ひと夏でたくさんの花を咲かせるペチュニアは、肥料で栄養をしっかり与えてあげることが大切です。植え付けるときは、元肥として緩効性肥料を土に混ぜて株の生長を促していきましょう。 植え付け2週間後を目安に、追肥として液体肥料を1週間に1回与えます。また、葉の色が薄く花の数が少なくなっていた場合は、緩効性肥料を追肥として与え肥料切れにならないように注意しましょう。 ただし、真夏の暑さで株が弱っているタイミングで与えると肥料過多になるおそれがあります。肥料を与える際には容量を守り、株の様子を見ながら調整してあげてください。 剪定・切り戻しの仕方 ペチュニアは生長スピードが早く、花は伸びた枝の先端に咲くのが特徴です。植えただけの状態にしていると、枝の数が増やすことができず、たくさんの花を咲かせることができません。 ペチュニアの花をたくさん咲かせるための剪定方法は以下の3つです。 1.摘心(ピンチ) 枝の先端を切り取り、分岐させて花数を増やす。花が咲きはじめてから株が大きくなるまで繰り返しおこなう。 2.切り戻し 株の根元から10〜15cmほど残して切る。再度枝を伸ばして仕立てれば満開を2〜3回楽しめる。 3.透かし剪定 株中に風が通るように剪定し、蒸れを防ぐ。ただし、こんもりとたくさんの花が咲くように育てたい場合は切り過ぎに注意する。 ペチュニアは枝分かれを増やせば、キレイな姿に仕上がります。剪定や切り戻しをして、ペチュニアの花をより長く楽しみましょう。 ペチュニアを育てるときの注意点 丈夫で育てやすいペチュニアは夏のガーデニングには欠かせない花の一つ。しかし、日本の高温多湿には弱く、手入れが遅れると見た目が悪くなってしまいます。 ペチュニアをきれいに長く楽しむための注意点をご紹介します。 色鮮やかで蕾が多い苗を選ぶ ペチュニアを元気に育てるためには、まず健康な苗を選ぶことがポイントです。お気に入りの色や品種を見つけたら、より健康な苗を選んでいきましょう。 ペチュニアの苗を選ぶときのチェックポイントは以下のとおりです。 同じ種類のなかで、ほかと比べて葉が薄くないか 茎が太くしっかりとしているか 根元がぐらついていないか 蕾の数は多いか 1株で大きく生長するペチュニアですが、基本的に小さな9cmポットに入れて販売されています。ポットに根がまわると根腐れなどトラブルの原因となるため、ポット内の根の状態をしっかりと確認することで健康な苗に出会えるでしょう。 夏の高温多湿に弱い 夏の花の代表ともいえるペチュニアですが、真夏の高温多湿には注意が必要です。株が蒸れると病害虫が発生したり、弱って花付きが悪くなったりする危険性があります。 株の中を見て茶色になってきたら、蒸れを起こしているサインです。黄色くなった葉は取り除き、置き場所を替えるか、剪定をして風通しを良くしてあげましょう。 生長が早いので切り戻しが必要 生長が早いペチュニアは、適切なタイミングで切り戻しをおこなうのが重要です。ペチュニアの切り戻しと剪定の時期は、以下を参考にしてください。 4〜5月:植え付け後2〜3週間は摘心(ピンチ)を繰り返して枝分かれを増やす。 6月:梅雨に入る前に数全体の1/3〜半分ほど切り戻しをする。 7〜8月:株の中が茶色に枯れていたら剪定をして風通しを良くする。 8〜9月:秋にもう一度楽しむなら再度1/3〜半分ほど切り戻しをする。 大きく切り戻しをおこなう場合は、根元から10〜15cm残して新しい芽が出る位置を確認するのがコツです。また、枝の先を切る摘心(ピンチ)をおこなう際は、鉢の縁を目安にするとバランスが良くなります。 ペチュニアの病害虫対策 ペチュニアに付きやすい病害虫は、アブラムシ、ナメクジ、灰色かび病、うどんこ病、モザイク病などが代表的です。それぞれの特徴と対策についてみていきましょう。 アブラムシ 植物の栄養を吸い取る。見つけ次第取り除き、風通しを良くして発生を防ぐ。 ナメクジ 梅雨時期に注意する。株元の風通しを良くして発生を防ぐ。 灰色かび病 花や葉が灰色のカビに覆われる。梅雨時期に注意が必要。枯れた花や葉を取り除き、長雨に当たらないようにする。 うどんこ病 白い粉のようなものが見られる。発生した葉や株は取り除き、ほかへの伝染を防ぐ。 モザイク病 葉が縮れたようになり花が奇形となる。生育初期に発生すると症状が重くなる。 ペチュニアの病害虫対策は、日当たりと風通しを良くすることが大切。梅雨時期に発生しやすいため、梅雨までに丈夫な株に育てていきましょう。 また、こまめに花がらつみをすると、病害虫の予防につながります。花がらつみには見た目をきれいに保つだけではなく、株全体の花付きを良くするメリットもありますよ。 育て方を知って長くペチュニアを楽しもう! 春から晩秋まで長く楽しめるペチュニアの育て方についてご紹介しました。 満開のペチュニアを楽しむためには、梅雨時期と夏の切り戻しがポイントです。基本の花数を増やすためには、植え付け後の敵心(ピンチ)と、肥料を切らさないことを意識して育てていきましょう。 暑さに強いペチュニアですが、高温多湿な環境では注意しなければなりません。早めに植え付けをおこない、梅雨に入るまでにどれだけしっかりとした株に育てられるかが成功のポイントです。健康な株に育てて、ペチュニアを長く楽しみましょう。 ガーデニング用品の特集を見てみる
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