コーナンTips 園芸 観葉植物を水耕栽培で育てる方法|ハイドロカルチャーの始め方と失敗しないコツ 観葉植物を水耕栽培で育てる方法|ハイドロカルチャーの始め方と失敗しないコツ 園芸 クリップボードにコピーしました 観葉植物を水耕栽培で育てる方法|ハイドロカルチャーの始め方と失敗しないコツ この記事をシェアする! クリップボードにコピーしました 観葉植物を部屋に飾りたいけれど、土の汚れや虫が気になるという方は多いのではないでしょうか。そこでおすすめなのが、土を使わない水耕栽培です。水耕栽培であれば、室内を清潔に保ちながら、おしゃれなグリーンインテリアを楽しむことができます。この記事では、水耕栽培の基本的な知識から、失敗しないための具体的な手順やコツまでを詳しく解説します。 目次 水耕栽培とハイドロカルチャーの違い観葉植物を水耕栽培で育てるメリット害虫や土の汚れが発生しにくいインテリアとしておしゃれに飾れる水やり管理がシンプルでわかりやすい観葉植物を水耕栽培で育てるデメリット根腐れが起きやすい点に注意が必要土栽培より大きく育ちにくい水耕栽培に向いている観葉植物の特徴水耕栽培におすすめの観葉植物5選パキラモンステラガジュマルサンスベリアシェフレラハイドロカルチャーに必要なものを揃えようハイドロカルチャー苗底穴なしの容器(ガラス瓶・陶器など)ハイドロボール(人工培地)根腐れ防止剤(ゼオライトなど)水耕栽培用の液体肥料水位計(透明容器を使う場合は不要)ハイドロカルチャーの始め方・手順手順1:容器を洗浄・消毒しておく手順2:傷んだ根を処理する手順3:ハイドロボールを容器に敷く手順4:植物をセットして固定する手順5:水を適量加えて管理を始める水耕栽培の日常的なお手入れ方法水やりのタイミングと適切な水の量液体肥料の与え方と時期日当たりと置き場所の選び方季節ごとの水温と温度管理の注意点水耕栽培でよくある失敗と対処法根腐れが起きたときの対処法ハイドロボールにコケが生えたときの対処法白い粉がついたときの見分け方と対応まとめ 水耕栽培とハイドロカルチャーの違い 水耕栽培に関する情報を集めていると、ハイドロカルチャーや水栽培といった言葉を目にすることがあります。厳密な定義は一様ではありませんが、一般的には次のように整理できます。 名称 定義 水耕栽培 土を使わずに植物を育てる栽培方法の総称 ハイドロカルチャー 本来は水耕栽培全般を意味するが、 日本の園芸においては、ハイドロボールなどの発泡煉石を使って育てる方法を指すことが多い 水栽培 水耕栽培と同義で使われるほか、植え込み材を使わず水だけで育てる完全水耕を指す場合もある 水だけで育てる完全水耕に比べて、ハイドロカルチャーは植え込み材を使用することで植物がしっかりと安定しやすく、管理もしやすいため、観葉植物をより長く安心して楽しむのに適しています。 観葉植物を水耕栽培で育てるメリット 観葉植物を水耕栽培で育てることには、土を使う栽培にはない多くの魅力があります。特に室内で植物を楽しむ場合、清潔さや手軽さは非常に重要なポイントになります。ここでは、水耕栽培ならではの大きな利点を解説します。 メリット 理由 害虫や汚れの防止 無機質な培地を使うため虫が寄り付きにくく衛生的 高いインテリア性 透明な容器など自由な器選びができ部屋に合わせやすい 簡単な水やり管理 水位が見えるため水を足すタイミングが明確になる 害虫や土の汚れが発生しにくい 水耕栽培の大きな魅力の一つは、室内を清潔に保ちやすいことです。一般的な土栽培では、土に含まれる有機物を餌にしてコバエなどの不快な害虫が発生することがあります。一方、水耕栽培やハイドロカルチャーで使用するハイドロボールは無機質な植え込み材のため、土由来の害虫が発生しにくいといった特徴があります。また、鉢を倒してしまっても土がこぼれる心配がなく、周囲を汚さずに管理できる点もメリットです。 Tips 水耕栽培でもハダニやカイガラムシといった害虫は発生する可能性があるため、定期的にチェックするようにしましょう インテリアとしておしゃれに飾れる 自由な容器選びができ、部屋の雰囲気に合わせておしゃれに飾れることも水耕栽培の魅力です。土栽培のように排水穴付きの鉢に限定されないため、ガラス容器や陶器など、好みのデザインを選びやすくなります。季節やインテリアのテイストに合わせて器を変えることで、植物のある空間をより洗練されたものに演出できます。 Tips マグカップやコップ、ボウルといった食器など、身近にある水のたまる容器がそのまま植物の鉢として使えます。 水やり管理がシンプルでわかりやすい 植物を枯らしてしまう原因の多くは、水やりの失敗によるものです。土栽培では、土の乾き具合を見極めるのが難しく、水を与えすぎたり不足したりすることがあります。しかし、透明な容器を使った水耕栽培であれば、器の中の水位を目で直接確認できます。不透明な容器を使う場合でも、水位計を設置することで水の残量が一目でわかるため、適切な水やり管理を非常にシンプルに行えます。 観葉植物を水耕栽培で育てるデメリット 水耕栽培には多くのメリットがある一方で、始める前に知っておくべきデメリットも存在します。土での栽培とは環境が大きく異なるため、特有のトラブルや成長の変化が起こります。あらかじめ注意点を理解しておくことで、失敗を防ぐことができます。 デメリット 特徴と注意点 根腐れのリスク 水の与えすぎや老廃物の蓄積により根が呼吸できなくなることがある 生育スピードの変化 根を張るスペースや栄養分が制限されるため土栽培に比べて成長がゆっくりになる 根腐れが起きやすい点に注意が必要 水耕栽培で最も注意すべきトラブルは、根腐れです。植物の根は水や養分を吸収するだけでなく、呼吸も行っています。容器内に常に水が満たされた状態が続くと、根が呼吸できずに酸欠状態に陥り、やがて腐ってしまいます。さらに、土のように微生物が老廃物を分解してくれないため、水が汚れて根にダメージを与えることもあります。根腐れを防ぐためには、水が完全になくなってから数日後に新しい水を与えるなどの工夫が欠かせません。 土栽培より大きく育ちにくい 観葉植物を大きく育てたい場合、水耕栽培はあまり向いていません。土栽培に比べて根が張るスペースが限られているうえに、水と液体肥料のみで育つため、十分な栄養を吸収しにくい環境だからです。適切な溶液管理を行えば土耕栽培より生育が早まるケースもあるものの、一般的には大きく育ちにくいという特徴があります。しかし、このデメリットは裏を返せば、今のコンパクトなサイズ感を長く維持できるということでもあります。大きなスペースを取らずに机の上などで楽しみたい場合には、むしろ都合の良い特徴といえます。 水耕栽培に向いている観葉植物の特徴 すべての観葉植物が水耕栽培で上手に育つわけではありません。水耕栽培を成功させるためには、その環境に適応しやすい性質を持った植物を選ぶことが重要になります。どのような特徴を持つ植物が水耕栽培に向いているのかを解説します。 向いている特徴 理由 湿潤環境を好む性質 根が常に水に触れる環境に耐えられるため 高い耐陰性 室内での管理が中心となるため少ない光でも育つ強さが必要があるため 水耕栽培に向いているのは、熱帯地域などを原産とし、湿潤な環境を好む植物です。このような植物は、根が水に浸かった状態でも適応しやすく、根腐れを起こしにくい強さを持っています。加えて、水耕栽培は直射日光を避けた室内で管理することが基本となるため、耐陰性が高く少ない日差しでも健康に育つ性質を持つことも重要な条件となります。これらの特徴を備えた植物を選ぶことで、初心者でも失敗するリスクを大幅に減らすことができます。 水耕栽培におすすめの観葉植物5選 水耕栽培に向いている特徴を踏まえたうえで、おすすめしたい観葉植物を5つ紹介します。どれも丈夫で育てやすく、インテリアとしても人気の高い植物ばかりです。それぞれの特性を知り、好みの植物を見つけてみてください。 植物名 特徴 水耕栽培の適性 パキラ 放射状に広がる葉が特徴 病害虫に強く初心者でも育てやすい モンステラ 切れ込みの入った大きな葉が人気 水を好み、環境の変化に強い性質を持つ ガジュマル ユニークな幹の形が魅力的 生命力が強く水耕栽培でも安定して育つ サンスベリア 上に伸びるシャープな葉が特徴 乾燥に強く少ない水でもコンパクトに管理できる シェフレラ 丸みのある葉が可愛らしい 環境適応力が高く非常に丈夫で育てやすい パキラ パキラは、観葉植物として非常に定番の人気を誇っています。手を広げたように放射状に展開する葉が美しく、どのようなインテリアにもよく馴染みます。生命力が強く、水耕栽培においても病害虫の被害に遭いにくいため、安定して育てやすいのが大きな特徴です。日陰にもある程度耐えますが、できるだけ明るい室内に置くことでより健康的な姿を保つことができます。 関連記事 パキラの育て方|植え替えや水やり、剪定のコツを初心者向けに解説|コーナンTips モンステラ 大きく深い切れ込みの入った葉が南国らしい雰囲気を感じさせるモンステラも、水耕栽培におすすめです。モンステラはもともと熱帯のジャングルで育つ植物であり、高温多湿な環境に適応する性質を持つため、水耕栽培の環境にもよく適応します。ただし過湿の状態が続くと根腐れを起こしやすいため、水耕栽培では水位の管理に注意が必要です。土栽培ではかなり大きく成長しますが、水耕栽培にすることで成長が抑えられ、室内の限られたスペースでも飾りやすいコンパクトなサイズを維持できるという利点があります。 ガジュマル ガジュマルは、ぷっくりと膨らんだ独特な根元の形が非常にユニークな観葉植物です。「多幸の木」とも呼ばれ、縁起の良い植物としても親しまれています。非常に強い生命力を持っており、環境の変化にも順応しやすいため、水耕栽培でも安心して育てることができます。幹の形は一つひとつ異なるため、お気に入りの樹形を見つけて透明なガラス容器で飾ると、より愛着が湧くはずです。 関連記事 ガジュマルの育て方!剪定や植え替えなど基本的な管理方法を初心者向けに解説|コーナンTips サンスベリア サンスベリアは、剣のように鋭く上に伸びる葉がスタイリッシュな印象を与えます。非常に乾燥に強い植物であり、本来は多湿を嫌う性質を持っていますが、水耕栽培の環境に合わせて水中根を新たに出すことで適応できるため、初めてでも比較的育てやすい種類です。耐陰性はあるものの、本来は日光を好む植物のため、日当たりの良い場所に置くか、日陰に置く場合は定期的に日光浴をさせてあげることが大切です。成長がとても緩やかなため、お手入れの手間を極力減らしつつ、長期間同じ姿を楽しみたい方にぴったりです。 関連記事 サンスベリアの育て方|植え替えや水やり、増やし方のコツを初心者向けに解説|コーナンTips シェフレラ シェフレラは、小さな丸みを帯びた葉がたくさん集まって展開する可愛らしい観葉植物です。特筆すべきはその環境適応力の高さで、暑さや寒さに強く、耐陰性もあることで知られています。水耕栽培という特殊な環境下でも弱りにくく、失敗しにくい頑丈さを持っています。和洋問わずどんな部屋にも合わせやすい、万能な植物です。 ハイドロカルチャーに必要なものを揃えよう 今回は初心者にもおすすめなハイドロカルチャーでの水耕栽培のやり方をご紹介します。ハイドロカルチャーを始めるにあたって、いくつか専用のアイテムを準備する必要があります。土栽培とは使う道具が大きく異なるため、それぞれの役割を理解しておくことが大切です。ここで紹介する基本的なアイテムをしっかりと揃えておきましょう。 必要なアイテム 役割と用途 ハイドロカルチャー苗 土を使わずに水耕栽培へスムーズに移行・管理できる状態で育てられた苗 容器 水を溜めるための器でガラス瓶などがよく使われる ハイドロボール 土の代わりとなる人工培地で植物の根を支える 根腐れ防止剤(ゼオライトなど) 水質を浄化し根腐れなどのトラブルを防ぐ 水耕栽培用液体肥料 水耕栽培向けに作られた栄養分を補給する 水位計 不透明な容器を使う場合に水量を測るために使う ハイドロカルチャー苗 土から水耕への植え替えは植物に大きな負担をかけるため、ハイドロカルチャー用の苗(あらかじめ水耕管理に慣らされた苗)を用意するのがおすすめです。水耕環境に適応しているため、植え替えの失敗リスクを抑えてスムーズに育て始めることができます。 底穴なしの容器(ガラス瓶・陶器など) ハイドロカルチャーでは水を溜めて育てるため、鉢底に排水穴が開いていない容器を用意します。専用の器を購入する必要はなく、空き瓶や使わなくなったグラス、お気に入りのマグカップなど、水が漏れないものであれば何でも代用できます。初めて挑戦する場合は、中の水位や根の様子が外から見える透明なガラス容器を選ぶと、水やりのタイミングが分かりやすいためおすすめです。 ハイドロボール(人工培地) ハイドロボールとは、粘土を高温で焼き上げて作られた丸い粒状の人工培地のことです。内部に細かい穴が無数に開いており、空気と水分を保持しながら植物の根をしっかりと支える役割を果たします。植物のサイズに合わせて、小粒から大粒まで適切なサイズを選ぶことがポイントです。なお、使用する前には表面に付着している細かな粉や汚れを水でよく洗い流しておく必要があります。 根腐れ防止剤(ゼオライトなど) 容器の底には、根腐れ防止剤を敷き詰めることが成功の秘訣です。ハイドロカルチャーは容器の中に水が溜まり続けるため、植物から出た老廃物が蓄積して水が腐りやすくなります。ゼオライトや珪酸塩白土などの根腐れ防止剤には、これらの不純物や有害物質を吸着して水質をきれいに保つ働きがあります。植物を健康に長く育てるために重要なアイテムです。 水耕栽培用の液体肥料 水とハイドロボールだけでは植物が育つための栄養分が不足するため、定期的に肥料を与える必要があります。このとき、土栽培用の肥料ではなく、水耕栽培用やハイドロカルチャー専用として販売されている液体肥料を選ぶことをおすすめします。専用の肥料は、水耕栽培で必要となる栄養素を効率よく補給できるよう配合されています。ボトルの裏面に記載されている使用量や希釈濃度をしっかりと守って使用します。 水位計(透明容器を使う場合は不要) 陶器やブリキ缶など、中身が見えない不透明な容器を使ってハイドロカルチャーを楽しむ場合に便利なのが水位計です。容器の底まで差し込んでおくことで、赤いメモリが上下して水の残量を知らせてくれます。これがあれば、外から水が見えなくても適切な水やりが可能になります。ただし、透明なガラス容器を使用する場合は目視で水量を確認できるため、水位計を用意する必要はありません。 ハイドロカルチャーの始め方・手順 必要な道具が揃ったら、早速ハイドロカルチャーを始めてみましょう。ここでは、植え替えの具体的な手順を順番にわかりやすく解説します。 手順 作業内容の概要 手順1 容器をしっかりと洗浄し、消毒を行う 手順2 植物を鉢から抜き、根についた土を綺麗に洗い流す 手順3 容器の底に根腐れ防止剤とハイドロボールを敷く 手順4 植物を好みの高さに合わせハイドロボールで固定する 手順5 手順5容器の5分の1程度の水を入れ、明るい日陰に置く Tips 植え替え作業は、必ず植物の生育適温に達した時期(5月または10月)に行い、真夏や真冬は避けてください。土で育った苗を水耕栽培に移行する際は新芽と根の展開が絶えず確認できる状態のよい植物を使用し、作業の2〜4週間前に施肥をしておきましょう。 対象の植物 適温の目安 おすすめの時期 パキラ、モンステラ、サンスベリア 20〜28℃くらい 5月 または 10月 シェフレラ 15〜26℃くらい 5月 または 10月 ガジュマル ― どちらの時期でも可 手順1:容器を洗浄・消毒しておく 最初のステップとして、用意した容器を清潔な状態にします。汚れや雑菌が残っていると、水を溜めた際に水が腐る原因となり、植物に悪影響を与えてしまいます。中性洗剤で綺麗に洗うだけでなく、耐熱ガラスであれば熱湯で煮沸消毒を行ったり、アルコールスプレーで拭き上げて消毒したりするとより安心です。消毒後は、容器をしっかりと乾燥させておきます。 手順2:傷んだ根を処理する 次に、ハイドロカルチャー用の苗をポットから優しく引き抜き、根の状態を確認します。です。このとき、黒く変色している根や傷んでいる根があれば、清潔なハサミで切り落として整理しておきます。 手順3:ハイドロボールを容器に敷く 植物の準備ができたら、容器に植え付ける土台を作ります。まず、容器の底が見えなくなる程度に根腐れ防止剤としてゼオライトを平らに敷き詰めます。続いて、あらかじめ水洗いして湿らせておいたハイドロボールを、容器の3分の1程度の高さまで入れます。これが植物を乗せる土台となるため、完成したときの植物の高さをイメージしながらハイドロボールの量を調整してください。 手順4:植物をセットして固定する 土台となるハイドロボールの上に植物を置き、位置や向きを決めます。片手で植物を支えながら、根と根の隙間を埋めるようにハイドロボールを少しずつ足していきます。容器の縁から少し下の位置までハイドロボールを入れ、割り箸などを使って軽くつつき、隙間をなくして植物をしっかりと安定させます。強く押し込みすぎると根を傷つける恐れがあるため、優しく作業することが大切です。 手順5:水を適量加えて管理を始める 最後に、容器の5分の1から4分の1程度の高さまで静かに水を注ぎます。最初から水をたっぷり入れすぎると根が呼吸できなくなるため、少なめを意識することが成功のポイントです。植え替えたばかりの植物は根がダメージを受けており、非常にデリケートな状態になっています。直射日光を避け、風通しの良い明るい日陰に置いて、新しい環境に慣れるまで2週間程度は静かに見守ります。 Tips 土植えから水耕栽培に移行する場合は、一度置いた鉢は原則として移動させず、じっくりと休ませてあげてください。成功確率をあげるプロの養生テクニックは以下のとおりです。 ① 密封して養生する 植え替えた植物をビニール袋に入れて密封し、1〜2週間ほど半日陰で養生します。しばらく根っことしての給水力が落ちているため、多湿環境にすることで蒸散による急激な水分の抜けを防ぐ効果があります。 ② 徐々に空気に慣らす 急に乾燥させると植物に負担をかけるため、ビニール袋の口を少しあけて、さらに数日養生します。 ③ 観賞場所へ移動する 順化が終わり次第、通常の観賞場所に移動して完了です。 ※モンステラなど、多湿環境を好む植物で特に効果的です。 水耕栽培の日常的なお手入れ方法 水耕栽培はお手入れが手軽なことが魅力ですが、完全に放置して良いというわけではありません。美しい状態を保つためには、水やりや置き場所など、日々の基本的な管理を正しく行うことが求められます。日常的なお手入れのポイントをまとめて解説します。 お手入れ項目 管理のポイント 水やり 水が完全になくなってから数日後に行う 液体肥料 生育期に合わせて2週間に1回程度適量を与える 置き場所 直射日光を避けた明るく風通しの良い場所に置く 温度管理 極端な暑さや寒さを避け水温の急激な変化を防ぐ 水やりのタイミングと適切な水の量 水耕栽培の水やりは、容器内の水が完全になくなってから1日から2日経過した後に与えるのが基本です。水がなくなった後もハイドロボール自体が水分を保持しているため、すぐに水を与える必要はありません。この乾燥する期間を設けることで、根が新鮮な空気を吸うことができ、根腐れを予防できます。水を与える際の量は、容器の高さの4分の1程度にとどめ、決して満杯にしないように注意します。 液体肥料の与え方と時期 植物を植え付けてから2週間から3週間経過し、新しい環境に慣れて根が張り始めた頃から液体肥料を与え始めます。肥料を与える時期は、植物が活発に成長する5月から10月頃の生育期が適しています。この期間中は、水やりの代わりに規定の濃度に薄めた水耕栽培用の液体肥料を2週間に1回程度与えます。冬の休眠期は植物が栄養をあまり必要としないため、肥料はお休みして水だけで管理します。 Tips 猛暑による株への負担を避けるため、30〜35℃を超える真夏の時期の施肥は避けるのが安心です。 日当たりと置き場所の選び方 水耕栽培の観葉植物は、レースのカーテン越し程度の明るい間接光が当たる場所に置くのが最適です。直射日光が当たる場所に置くと、葉焼けを起こしてしまうだけでなく、容器内の水温が上昇して根を傷める原因になります。また、風通しが悪いと水が傷みやすくなるため、空気が滞らない場所を選びます。エアコンの風が直接当たる場所も植物をひどく乾燥させるため避けてください。 季節ごとの水温と温度管理の注意点 水耕栽培では、室温の変化がダイレクトに水温に影響を与えます。真夏は窓辺に置いていると水温がお湯のように高くなり、根が茹で上がってダメージを受けてしまいます。そのため、涼しい部屋の中央に移動させるなどの対策が必要です。反対に真冬は、窓際の冷気で水温が極端に下がるため、夜間は部屋の暖かい場所に移動させます。年間を通して、人間が快適に過ごせる程度の温度環境を保つことが理想的です。 水耕栽培でよくある失敗と対処法 水耕栽培を続けていると、根の変色や汚れなど、いくつかのトラブルに直面することがあります。しかし、原因と正しい対処法を知っていれば、慌てることなく植物を回復させることができます。ここでは、水耕栽培で起こりやすい失敗とその解決策を解説します。 トラブルの症状 主な原因 対処法 根が茶色く溶ける 水の与えすぎによる根腐れ 傷んだ根を切り落とし、清潔な水と培地で植え直す 緑色のコケが発生する 直射日光や過剰な肥料 容器を洗い、直射日光の当たらない風通しの良い場所で管理する 白い粉が付着する ミネラルの結晶化やカビ 結晶であれば拭き取り、カビであれば洗浄・消毒を行う 根腐れが起きたときの対処法 水を与えすぎると、根が酸欠状態になり茶色くドロドロに溶ける根腐れを引き起こします。水から嫌な臭いがしたり、葉が次々と黄色くなって落ちたりする場合は根腐れのサインです。対処法として、まずは植物を取り出し、傷んで茶色くなった根をハサミで全て切り落とします。その後、容器とハイドロボールを綺麗に洗い、根腐れ防止剤を新しいものに交換して、再び清潔な状態で植え直して様子を見ます。 ハイドロボールにコケが生えたときの対処法 透明な容器を使っていると、内側やハイドロボールに緑色のコケが発生することがあります。これは、直射日光が当たることや、肥料成分が水に残っていることが主な原因です。コケ自体が植物に直接悪影響を与えることは少ないですが、見た目が損なわれてしまいます。発生してしまった場合は、植物を取り出して容器とハイドロボールを水洗いし、直射日光が当たらない場所へ置き場所を見直すことで防ぐことができます。 白い粉がついたときの見分け方と対応 ハイドロボールの表面や容器の縁に、白い粉のようなものが付着することがあります。これには2つの原因が考えられます。一つは水道水に含まれるミネラル成分や肥料の塩分が結晶化したものです。植物に害はありませんが、濡れた布で拭き取るだけでは除去できない場合が少なくありません。そんなときは、クエン酸や食酢などの酸性に浸けて分解するときれいに落とすことができます。クエン酸などを使用した場合はハイドロボールに酸成分が残らないよう、流水でしっかり洗い流しましょう。 もう一つは白カビで、ふわふわとした見た目とカビの臭いが特徴です。カビの場合は放置すると植物が弱るため、一度植物を取り出してハイドロボールを煮沸消毒します。なお、藻やカビの胞子は水洗いだけでは完全に除去できないため、洗浄した後はできれば天日干しをして1〜2日完全に乾燥させるのがおすすめです。 まとめ 観葉植物の水耕栽培は、土の汚れや虫を気にせず室内を清潔に保てる魅力的な方法です。正しい道具を揃えて管理のコツをつかむことで、初心者でも安心して育てやすくなります。この記事のポイントを振り返りながら、水耕栽培で植物のある暮らしをぜひ楽しんでみてください。 観葉植物の関連商品|ホームセンターコーナンの通販サイト この記事を監修した人 有限会社 三浦園芸 土を使わない植物の栽培方法「ハイドロカルチャー」による観葉植物の生産・卸をする愛知県の会社です。国内外合わせて65ha以上の敷地に、数百の品種を取り揃えており、観葉植物の出荷数は国内トップクラスを誇ります。ハイドロカルチャー苗にあわせた器や培地等、オリジナル商品の開発も手掛けております。三浦園芸の商品はホームセンターコーナンでも販売しています。 公式サイトはこちら
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