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ガジュマルの育て方!初心者でも失敗しない基本的な管理方法

ガジュマルの育て方!初心者でも失敗しない基本的な管理方法

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ガジュマルは、鮮やかな緑色の葉と太く複雑な根が特徴的な観葉植物のひとつ。日本では沖縄に自生しているものが多く、株によって樹形の雰囲気が異なることも魅力的です。

室内のインテリアグリーンとしておすすめのガジュマルですが、生育環境が悪いと葉が黄色くなったり、元気がなくなったりしてしまいます。

この記事では、ガジュマルを健康に育てるための基本的な管理方法について詳しく解説します。寿命が長く丈夫なガジュマルの栽培は初心者でも挑戦しやすいので、ぜひ育ててみてください。

ガジュマルの選び方

ガジュマルの育て方!初心者でも失敗しない基本的な管理方法
ガジュマルを元気に育てていくために、まずは健康な株を入手しましょう。

ガジュマルの選び方のポイントは以下のとおりです。

  • 樹形は好みのかたちをしているか
  • 大きく育てたいのか、コンパクトに育てたいのか
  • 葉っぱにツヤはあるか
  • 葉の裏に虫が付いていないか
  • 鉢から根が飛び出していて傷ついていないか

ガジュマルは品種や仕立て方によっても見た目が異なります。飾りたい場所に合わせて、お気に入りのガジュマルを選んでみてください。

また、虫が付いていると元気に育たないほか、ほかの植物に移ってしまうおそれもあります。購入する際は、店頭で実際の株を見ながら選ぶ方が安心です。

Tips
ガジュマルの原産地である沖縄では、ガジュマルの古木にはキジムナーという精霊が宿るといわれています。キジムナーは座敷童のような存在とされており、気に入った家には繁栄を、嫌った家には不幸をもたらすとされています。

ガジュマルの基本的な育て方

ガジュマルの育て方!初心者でも失敗しない基本的な管理方法
ガジュマルは、100年以上の寿命があるといわれるほど丈夫な観葉植物です。しかし、育てる環境が悪いと枯れることもあります。基本的な育て方を知って、健康なガジュマルに育てていきましょう。

その1:置き場所

熱帯地帯が原産地のガジュマルは、暑さに強く寒さに弱い点が特徴。日陰でも育つ耐陰性を持っていますが、本来は日当たりを好みます。そのため、明るい日陰〜日当たりに置くといいでしょう。

室内に置く場合は、日当たりの良い窓辺を選んでください。常緑樹であるガジュマルの葉は厚くしっかりとしているため、環境に慣れれば夏の直射日光にも耐えてくれますよ。

また、冬は5℃以上の場所で管理します。夜間の冷えに耐えられず、枯れる可能性もあるため注意しましょう。

その2:水やり

ガジュマルの水やりは、季節に合わせた管理が大切。水やりが原因で枯れることも多い点には注意しなければなりません。

春〜夏の成長期は、水を十分に与える必要がありますが、低温期の冬は少し乾きぎみに管理するのがポイントです。与えすぎると根腐れで枯れるおそれがあるので、土の表面がしっかりと乾いてからたっぷりの水を与えましょう。

また、霧吹きで葉っぱに水をかけること(葉水)も効果的です。室内はクーラーや暖房で乾燥しやすく、ホコリもたまりやすいので、葉水をして葉をキレイに保ちガジュマルの魅力を楽しみましょう。
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その3:肥料

ガジュマルの肥料を与えるタイミングは、5〜10月が目安。ゆっくりと効くタイプの「緩効性肥料」を1〜2回与えるといいでしょう。

また、観葉植物用の「活力剤」は、ガジュマルの根を太らせるのに効果的です。ただし、活力剤は肥料ではないので、肥料もしっかり与える必要があります。
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Tips
「肥料」と「活力剤」の違いは、肥料取締法という法律で定義されています。製品に含まれている肥料分の基準値が定められており、肥料分の量が基準値以下のものを活力剤と呼びます。

ガジュマルの正しい管理方法と注意点

ガジュマルの育て方!初心者でも失敗しない基本的な管理方法
丈夫で育てやすいガジュマルですが、鉢植えで育てる場合には、剪定などの管理が大切です。ガジュマルの樹形を美しく保ち、より健康に育てるための管理方法をみていきましょう。

剪定や植え替え、病害虫対策について解説します。

その1:剪定

剪定(せんてい)に適した時期は、5〜7月の成長期が目安です。大きくなりすぎたガジュマルを小さく仕立て直すのは難しいため、コンパクトに育てたいのであれば毎年の剪定が欠かせません。

ガジュマルの剪定は「切り戻し」をして樹高を抑え、新しい枝や葉に更新するイメージで切るのがポイント。また、葉に日光が当たるように、枝が密集している部分もカットしてください。

育てたい大きさをイメージし、鉢とバランスが良くなるように仕立てていきましょう。

観葉植物の剪定のやり方は以下の記事で解説しているので、あわせて参考にしてみてください。

自宅の観葉植物が伸びすぎたら剪定を!|剪定後のお手入れの方法もあわせて解説

その2:植え替え

ガジュマルは、本来は樹高が20mまで大きくなる植物です。鉢が根でいっぱいになり、土が乾きやすくなったら植え替えをおこなってください。

ガジュマルの植え替えは、成長期の5〜7月が目安。ひと回り大きな鉢に鉢底の石と観葉植物用の土を入れ、植え替えをしていきましょう。
植え替えに使う鉢の選び方は以下の記事で解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
植木鉢のサイズ選択に困ったら|号数の見分けと適したサイズの測り方

その3:病害虫対策

ガジュマルに付きやすい病害虫としては、ハダニやカイガラムシ、アブラムシなどが挙げられます。害虫が葉に付くと、葉や枝が黒いカビで覆われる「すす病」などにかかる危険性があるため注意が必要です。

強健な性質を持つガジュマルですが、弱った株は病害虫が付きやすくなるため、適切な管理をして健康に育てることも病害虫の予防につながりますよ。

以下では、ガジュマルに付きやすい害虫とその原因についてご紹介します。

ハダニ

ハダニは、全長0.3〜0.5mmほどの小さな害虫です。植物の汁を吸って成長し、生育を妨げたり、枯らしてしまったりします。ガジュマルの葉のツヤがなく、薄くなっていたら、葉っぱの裏にハダニが付いていないかを確認してみましょう。

ハダニを発見したらなるべく早く取り除き、殺虫スプレーをして再発生を防ぎます。ハダニは高温かつ乾燥している環境で発生しやすいので、夏の大量発生には注意してください。

乾燥しやすい時期には霧吹きをして葉水をおこない、乾燥を防ぐことも有効です。
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カイガラムシ

カイガラムシは、植物の葉や茎に付き、植物の汁を吸う害虫。葉や茎に白〜茶色っぽい色のボツボツがある場合、カイガラムシの可能性があります。

カイガラムシはスプレーでは完全に除去できません。枝や葉を傷つけないようにタオルなどでそぎ落とし、駆除したあとに予防として殺虫スプレーをしておきましょう。

カイガラムシも乾燥している環境を好むので、水切れに注意し、定期的に霧吹きで葉水をおこなうといいでしょう。
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アブラムシ

アブラムシは、1〜2mmほどの大きさで、葉や茎、新芽に付きやすい点が特徴。ガジュマルの葉にテカリがあり、触るとベタベタする場合はアブラムシが付いている可能性があります。

アブラムシを見つけたらなるべく早く取り除きましょう。殺虫剤を使用しても良いですが、アブラムシの数が少なければ、粘着テープを貼り付けて駆除する方法も簡単でおすすめです。

ただし、株が大きいなど駆除したアブラムシを洗い流すことが大変な場合は、アブラムシが付いた枝ごと切り取り、新しい枝に更新させていきましょう。
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植物の害虫対策は以下の記事で解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
ガーデニングの害虫対策|初心者でもかんたんにできる対処法

ガジュマルは挿し木で増やせる

ガジュマルの育て方!初心者でも失敗しない基本的な管理方法
生命力が強いガジュマルは、挿し木で増やすことができます。

挿し木に適した時期は、成長期の5〜7月頃。なかでも梅雨時期は管理がしやすいためおすすめです。剪定をした枝の中から元気な枝を選び、挿し木にしてもいいでしょう。

初心者でも簡単な挿し木のやり方と管理方法についてご紹介します。

挿し木のやり方

剪定で健康な枝が手に入ったら、ガジュマルの挿し木に挑戦してみましょう。

挿し木の手順は以下のとおりです。

  1. 太くてしっかりした健康な枝を選定する
  2. 枝の節目が2〜3節になるようにカットする
  3. 切り口から出る樹液は洗い流す
  4. 挿し木用の土をポットなどに入れる
  5. 先端の葉を2〜3枚残して挿し木用の土に挿す
  6. しっかりと水やりをする

挿し木に使用するハサミは清潔にし、なるべく新しい土を使用しましょう。また、発根促進剤を切り口に付けておくと、成功確率がアップするためおすすめです。
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挿し木の管理方法

挿し木をしたガジュマルは、直射日光の当たらない日陰に置き、土が乾燥しないように管理しましょう。2週間ほどで発根してきますが、しっかりと根を張るまでは3カ月ほどかかります。

「そろそろ根が張ってきたかな?」とむやみに触ると根が生長しにくくなるため、茎を動かさないように注意してください。

ガジュマルの育て方Q&A

ガジュマルの育て方!初心者でも失敗しない基本的な管理方法
初心者でも気軽に挑戦できる観葉植物として人気の高いガジュマル。しかし、育てやすい性質がある一方で、元気がなくなってしまったという声もあります。

また、鉢をこれ以上は大きくしたくない、室内でなるべくコンパクトに育てたいという場合もありますよね。そんなガジュマルの育て方についての疑問を解消し、健康に育てるためのヒントをご紹介します。

Q1:葉が落ちる原因は?

ガジュマルの葉が黄色くなりパラパラと落ちてしまう場合、以下が原因として考えられます。

  • 水不足による水切れ
  • 水のやりすぎによる根腐れ
  • エアコンや暖房器具による急激な乾燥
  • 環境の変化から身を守るための落葉

ガジュマルは、水切れや根腐れを起こすと落葉するため、葉が落ちる場合は水やりが原因の可能性があります。エアコンなどの風が直接当たる場所も落葉につながるため、置き場所には注意しましょう。

購入したばかりのガジュマルでも、根がすでに詰まっていたり、排水性の悪い鉢に植えられていたりする場合があります。排水性が悪いと水管理が難しくなるので、早めに植え替えることをおすすめします。

また、環境の変化によっても落葉することがあります。環境の変化が原因の場合、根や茎は生きているため、春の芽吹きを待って様子を見てあげましょう。

Q2:大きくしたくないときはどうしたらいい?

ガジュマルを大きくしたくない場合、小さく育てる管理方法を実践してみましょう。

コンパクトに育てるポイントは以下のとおりです。

  • 切り戻しや剪定をおこなう
  • 根を整理して同じ鉢に植え替える
  • ハイドロカルチャーを使用する

ガジュマルは寿命が長く、成長速度が早いので、大きくしたくないのであればこまめな剪定や管理が必要です。切り戻しや剪定は毎年おこない、成長期前には強剪定で丸坊主にしても良いでしょう。

植え替えるときは、根を間引いてから同じサイズの鉢に植えなおします。また、ハイドロカルチャーは土よりもゆっくりと生長するので、コンパクトなガジュマルをテーブルに飾りたいときにはおすすめです。

ガジュマルの育て方は簡単!基本を守って育ててみよう

ガジュマルの育て方!初心者でも失敗しない基本的な管理方法
鮮やかな緑の葉と太く複雑な根が特徴的なガジュマルは、初心者でも育てやすいおすすめの観葉植物。日当たりの良い場所を好みますが、耐陰性もあるため明るい日陰や室内にも置いて楽しめます。

ただし、水やりが原因で枯れるおそれがあるので、乾燥や根腐れに注意することが健康に育てるためのポイントです。丈夫な性質を持つガジュマルは、季節に合わせた管理方法を知っておけば簡単に育てられるでしょう。

仕立て方や根の形など、株ごとにさまざまな姿を楽しめるのがガジュマルの魅力です。ぜひ店頭でお気に入りの鉢を探してみてください。

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