コーナンTips DIY DIYの木材塗装のやり方は?塗料の選び方と塗装手順、失敗しないためのポイント DIYの木材塗装のやり方は?塗料の選び方と塗装手順、失敗しないためのポイント DIY最新情報 クリップボードにコピーしました DIYの木材塗装のやり方は?塗料の選び方と塗装手順、失敗しないためのポイント この記事をシェアする! クリップボードにコピーしました DIYの魅力は、自分の手で何かを作り上げる達成感や、自分好みにカスタマイズできるので愛着が湧くことです。とくに、木材の塗装は見た目の印象を左右するため、失敗したくない作業といえます。 ホームセンターで何となく気に入った色の塗料を購入し、予備知識がないまま塗ってしまうと、イメージと違う仕上がりになりかねません。 本記事では、DIY初心者でも安心して木材塗装に挑戦できるよう、失敗しないための塗装のポイントをわかりやすくご紹介していきます。 目次 DIYで木材塗装は必要?目的を確認しよう見た目を美しくするため耐久性を向上させるため木材用塗料の種類と選び方浸透タイプ造膜タイプ木材塗装に必要なものDIYに挑戦!木材塗装のやり方・手順1.養生する2.下地処理をおこなう3.塗装するハケの使い方ローラーの使い方4.表面をヤスリがけする5.もう一度塗装して完成DIYの木材塗装で失敗しないためのポイント用途に合った塗料と道具を選ぶ塗料は木目に沿って広く薄く塗る基本を押さえて木材塗装にチャレンジしよう! DIYで木材塗装は必要?目的を確認しよう DIYで木材を塗装する際、単純に塗ればいいだけと思っている方が多いのではないでしょうか。実は、木材塗装は見た目を美しくするだけではなく、木の耐久性を向上させる役割も果たしています。 そのため、長期で使うことが想定される家具などには欠かせない工程です。木材塗装の目的とその重要性について解説していきます。 見た目を美しくするため 木材の素材に適した塗料を選ぶことで、その魅力を最大限に引き出せるでしょう。木材に浸透するタイプの塗料を使うと、木目を際立たせて木の美しさを向上させることができます。また、造膜するタイプの塗料を使うと、木目をかくして均一な質感を持たせることができます。 たとえば、日本最古の塗料である「漆塗り」は、塗装によって木の表面を滑らかにすることで、作品の手触りが良くなり、独特の光沢で多くの人々を魅了してきました。 耐久性を向上させるため 木材は湿気や紫外線に弱いため、長期間使用したり屋外に設置したりすると、劣化しやすくなります。塗装を施すことで、木材の表面を保護して耐久性を向上させる効果が期待できます。これにより、木製品の寿命が延び、美しい状態を長く保てるでしょう。 木材用塗料の種類と選び方 木材を塗装する際には、素材に合わせた適切な塗料を選ぶことが重要です。しかし、DIY初心者は、どの塗料を選べばいいのか迷ってしまうこともあるでしょう。 木材用の塗料には大きく「浸透タイプ」と「造膜タイプ」の2種類があり、仕上がりの質感が異なるため、シーンによって使い分ける必要があります。 それぞれの塗料の特徴と選び方のポイントを詳しく解説していきます。大切な作品が美しく仕上がるよう、各タイプの特徴をしっかりと把握しておきましょう。 また、他にも様々な種類の塗料について以下の記事で解説しているので、あわせて参考にしてみてください。 DIYで使う塗料の種類を徹底解説!水性塗料と油性塗料の違いと選び方 浸透タイプ 浸透タイプの木材塗料は、その名のとおり木材の内部に浸透して色を付ける特性があり、「ステイン塗料」とも呼ばれています。木目の風合いや手触りを活かしつつ、木材も保護できる点がメリットです。 一方、デメリットとしては、表面の傷や汚れから守る力が弱いことが挙げられます。また色移りする可能性もあるので、ステインの塗装後には上からニスを塗装して、表面を保護することをおすすめします。 浸透タイプの木材塗料には「水性」と「油性」がありますが、室内での木材塗装をおこなう場合には、においが少なくて乾きも早い水性の塗料がおすすめです。ただし水性ステインは油性ステインと比べて塗りムラが出やすいため、仕上がりにこだわるのであれば油性のステインを使用するのがおすすめです。 造膜タイプ 造膜タイプの塗料は、表面に塗膜を形成する特性を持っています。汚れや劣化に強く、屋外での使用にも適しています。造膜タイプの中でも、多用途塗料や鉄部用塗料などの下地を塗りつぶす塗料は、一般的に「ペンキ」と呼ばれています。 また、ニスも造膜タイプの塗料の一種です。木目が隠れてしまうというデメリットはありますが、代わりに塗装の耐久性が大幅に向上することがメリットです。そのため、耐久性を重視する方や、木目の風合いよりも塗装の長持ちを優先したい方におすすめです。 造膜タイプにも水性と油性があります。耐久性が比較的高く塗りムラも出にくいのは油性ですが、室内作業や初めてDIY塗装をおこなう際には水性がおすすめです。 Tips 木材保護塗料という、屋外用の木材に使用するために防虫・防腐剤などを配合した塗料もあります。木材保護塗料には浸透タイプと造膜タイプの両方があるので、仕上がりのイメージによって使い分けてください。 木材塗装に必要なもの 塗装を行うためには、いくつかの必要な道具や材料があります。全てホームセンターで手に入るものばかりですので、適切な道具を揃えて満足のいく仕上がりを目指しましょう。 木材塗装に必要なもの 塗料 木材や作品の雰囲気に合わせて選ぶ必要があり、大きく浸透タイプと造膜タイプと分かれる 養生用品 新聞紙 塗料や道具を置いたり、塗装部分の周囲が汚れないため使用する マスキングテープ・シート 塗装したくない部分に塗料がつかないよう、マスクするために使用する 下地処理用品 パテ 木材に穴や凹みがある場合、平らにする際に使用する 紙やすり・あて木 木材の表面を磨き、塗料の密着性が向上させるために使用する はくり剤 木材に塗膜がある場合に、塗膜や接着剤を剥がすために使用する 塗装道具 ハケ 凹凸のある部分や、狭い範囲で作業する際に使用する ローラー 平らな場所や広範囲で塗料を塗る際に使用する これらの道具を使用することで、塗料が思わぬ場所に付着してしまうトラブルを防ぎ、ムラのない長持ちする塗装が実現できるでしょう。 DIYに挑戦!木材塗装のやり方・手順 木材に適した塗料を選んでも、正しい手順で木材塗装をおこなわなければ、思い通りの仕上がりにはなりません。 ここからは、DIYでの木材塗装の基本的なやり方をわかりやすく解説していきます。 1.養生する 「養生」とは、塗装作業中に塗料が飛び散ることを防ぐための下準備です。塗装する場所の周囲に新聞紙やマスキングシートを敷き、養生テープで止めて床や壁を保護します。 養生を怠ると、想定外の場所に塗料が付着してしまうおそれがあるので、木材塗装を始める前に必ずおこないましょう。 大きな面積の養生を手早くおこなうためには、養生テープにビニールシートが付いた「マスカー」の活用がおすすめです。なお、養生テープを直接木材に貼る場合、あとでテープを剥がすときに木の表面を傷つけないよう注意してください。 2.下地処理をおこなう 下地処理は木材塗装の仕上がりに大きく影響する工程です。とくに、木材から出るヤニ(樹脂)は塗料が変色する原因となるため、ヤニ止めを塗布しましょう。 また、木の表面が凸凹している場合、パテで埋めて平らにし、やすりを使って滑らかにすることで、塗料を均一に塗れるようになります。 木材に前の塗膜がある場合は、綺麗に剝がさないと色ムラの原因となるので、はくり剤などを使って塗膜を取り除きましょう。 3.塗装する 塗装を始める前には、使用する塗料をよく振って均一な状態にしておきましょう。 木材の塗装には、ハケやローラーを使うことが一般的です。塗料をつけすぎないように容器のふちなどで余計な塗料を落とすと、色ムラができにくく綺麗な仕上がりになります。 ハケとローラーの使い方や、綺麗に塗るためのポイントをみていきましょう。 ハケの使い方 ハケを使う際は、ハケの抜け毛が塗装面につかないよう、ハケを両手で挟んで回転させたのち、紙やすりで軽く撫でて抜け毛を取り除きましょう。 ハケの持ち方は、エンピツを握るような持ち方が基本ですが、柄の前方から中心当たりを軽く握ることで、力が入りすぎずスムーズに塗装できます。塗料の含ませ方もポイントで、ハケの1/2~2/3まで塗料をつけて塗りづらい部分から始めます。広い面や長い面はハケを横にして塗り、隅や角はハケを縦にして塗るといいでしょう。 ローラーの使い方 広い面や平らな面の塗装に適しているローラーは、簡単かつ効率的に塗装作業を進められる点がメリットです。 ローラーは、ラケットを握るように持ちます。塗る面にローラーを強く押し付けすぎず、ローラーハンドルと塗る面の角度を45度に保つこと、ローラーを浮かせずにゆっくりと転がして塗ることが大切です。 また、ローラーに塗料を含ませる際には、ローラー皿やバケットを使用します。ローラー皿は移動しない場合に、バケットは移動しながらの塗装に使うといいでしょう。 4.表面をヤスリがけする 表面のヤスリがけは、塗料の密着を向上させ、美しい仕上がりを実現するために重要な工程です。 まず、紙やすりを使いやすい大きさにカットし、木目の方向に沿って磨きます。最初は粗い#120番の紙やすりで磨き、次に細かい#240番で仕上げるのがおすすめです。 やすりがけをおこなう際は、木目の方向に逆らって磨かないように注意してください。木目に沿って均一に磨くことで塗料がきれいにのり、持続性も向上します。 また、一度塗装したあとは十分に乾燥させ、紙やすりで表面を磨いて木くずを拭き取ることで、2回目の塗装がしやすくなります。 5.もう一度塗装して完成 塗装を2回おこなうことで、色の濃さや仕上がりの均一性が高まります。1回目の塗装と同様に、ハケやローラーを使ってゆっくりと丁寧に塗りましょう。 とくに、隅々や端部に塗料がたまらないように注意してください。2回塗り終わったら、しっかりと乾燥させることで、美しさが長持ちする木材塗装が完成します。 DIYの木材塗装で失敗しないためのポイント ここでは、木材塗装で失敗しないために押さえておきたいポイントを2つご紹介します。塗料や道具の選び方、正しい木材塗料のやり方を把握して、より美しい仕上がりを目指しましょう。 用途に合った塗料と道具を選ぶ 塗料には浸透タイプと造膜タイプがあり、それぞれ油性と水性にも分けられます。仕上がりが大きく異なるので、用途に合わせて適切なタイプを選ぶことが重要です。 木目を残したい場合は浸透タイプ、素材の表面を隠したい場合は造膜タイプを選びましょう。また、小さいお子さんがいる家庭では溶剤の心配がない水性を、耐久性が必要な場合は油性を選ぶと良いでしょう。 また、塗装の道具であるハケにもさまざまな種類があります。筋交いは、斜めの取っ手が特徴で、壁やウッドフェンスのような垂直に塗りにくい箇所に適したハケです。平ハケは、T字型の取っ手を持ち、広い面の塗装に向いています。 毛の種類については、動物の毛はキューティクルがあり油性塗料に適しており、化学原料由来の毛は水性塗料に向いています。使用する木材の用途や環境に応じて、適切な塗料や道具を選ぶことで、仕上がりの美しさが大きく向上するでしょう。 塗料は木目に沿って広く薄く塗る 木材の塗装時は、ハケに塗料をつけすぎるとムラができやすくなり、仕上がりが悪くなるおそれがあります。そのため、一度に厚く塗るのではなく、薄く広く塗り重ねることを意識しましょう。 また、木目の方向に沿って塗ることで木の質感が引き立ち、自然な仕上がりとなります。ローラーを使う場合もポイントは同じです。塗料の取り方や塗り 方に注意して、美しい仕上がりを目指してください。 基本を押さえて木材塗装にチャレンジしよう! DIYの木材塗装は、見た目の美しさや耐久性を高めるために欠かせない工程です。適切な塗料の選び方から、正しい塗装手順、失敗を避けるためのポイントまで、木材塗料の基本をしっかりと押さえておいてください。 とくに、用途に合わせた塗料や道具を選ぶことで、初心者でも美しい仕上がりを実現できます。この記事を参考に適切な塗料と道具を選び、DIYを成功させましょう。 塗装用具の関連商品を見てみる
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