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追肥のやり方を解説|野菜や花を大きく元気にする肥料の重要性

追肥のやり方を解説|野菜や花を大きく元気にする肥料の重要性

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生長に必要な栄養を補う追肥。追肥をすることで、野菜や花をより大きく元気に育てることができます。もちろん、与えすぎには注意して適切な量を必要なタイミングで与えるのが大切です。

今回は追肥の重要性や正しい与え方を詳しく解説します。追肥に使う肥料の選び方も含め、ぜひ参考にしてみてください。

追肥(ついひ)とは?花・野菜栽培での重要性


追肥は植物の栽培中に、途中で追加する肥料のことです。反対に、種や苗を植える際に使用する肥料は元肥と呼びます。元肥と追肥に分けて肥料を与えるのは、成長に合わせてバランスよく肥料を与えることで、過剰な栄養の摂取を防ぐためです。

植物は必要な肥料の量が決まっていますが、栽培期間が長い植物に対して植え付け時に全量を与えてしまうと栄養が過剰になり、徒長・つるボケ・根やけなどを起こします。花や野菜は生育の後半でより多くの栄養を必要とすることも、数回に分けて肥料を与える理由のひとつです。

追肥に適した肥料とは?肥料の選び方


追肥には、すぐに栄養が吸収される即効性タイプの液体肥料が適しています。また、即効性タイプと遅効性タイプ、2種類を混ぜた粒状タイプや錠剤タイプの固形肥料も追肥に適しており、おすすめです。

液体肥料

液体肥料の多くは化学肥料です。化学肥料のなかでも、液体肥料はさらに即効性があり、数日以内に効果を発揮するといわれています。
水で希釈するものと、そのまま使えるものがあります。

希釈して使用するものはコストパフォーマンスが高いことや、肥料の濃度を調節できるのもポイント。

ただし、長期間にわたって肥効をもたせたい場合には、定期的に液体肥料を与えたり、遅効性の肥料も併用する必要があります。
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有機肥料

植物・動物などをもとに作っているのが有機肥料です。堆肥と呼ばれる、鶏糞・牛糞・バーク堆肥などの種類があり、肥料が土に溶けてから時間をかけて吸収されます。肥料の効果が出るまでは少し時間がかかりますが、効果が長続きしやすいのがポイントです。

また、土の性質を改良したり、微生物の働きを活発にしたりなどの効果も期待できます。虫やニオイが気になる場合は、上から土を覆いかぶせて対処してみてください。気温が下がると微生物の働きが鈍くなるため、与える際は気温に配慮するのも大切です
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化学肥料

鉱石由来の原料を合成して作る肥料が、化学肥料です。無機質肥料とも呼ばれています。即効性と持続性を兼ね合わせているのがポイント。窒素肥料・リン酸質肥料・カリ質肥料のいずれかが含まれる単肥と、2種類以上を組み合わせた複合肥料があります。例えばホームセンターの園芸コーナーなどで見かける化成肥料は、複合肥料の一種です。化成肥料は慣れていない方でも手軽に使いやすい肥料です。

無機物をもとに化学合成して作っているため、成分それぞれの含有量が安定しており、必要量が分かりやすいのも特徴です。ただし、使い続けると土が固くなる、酸性に傾くなどのデメリットもあります。化学肥料と有機肥料を組み合わせて使うのが理想です。
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追肥のやり方|時期や施し方法


肥料は与えるほどよいモノではなく、適切な量を適切な時期に与えるのが大切です。肥料をあげるタイミングは植物の種類や生育スピードによって異なりますが、ほとんどは植え付けから3~4週間後といわれています。追肥の目安と肥料をあげるタイミングの見極め方を詳しく解説します。

いつ追肥すべき?追肥の目安

栽培期間が長い植物においては、植え付けから2~3週間目で根がある程度伸びて、養分を吸収するための準備ができあがります。目安は用土が乾きやすくなってきたときです。植え付け時に与えた元肥が2~3ヵ月持続すると明記されている場合にも、肥料分のバランスを保つために3~4週間を目安に追肥を与えます。

適切なタイミングの追肥は、吸収が終わった元肥を補い、土中の肥料成分バランスを保つ効果が期待できます。ただし、ほうれん草・小松菜など、栽培期間が短い植物には追肥は不要です。収穫までに肥料を終わらせる必要がある、白菜・キャベツ・ジャガイモ・玉ねぎなどの野菜も、追肥のタイミングと量に注意します。

肥料のあげ過ぎには注意|病気の原因

追肥を与える際には、肥料のあげすぎにならないよう注意が必要です。
特に、梅雨時期や曇りが続きそうなときには追肥を与えないように調節します
雨の影響で土が乾きにくくなると、新鮮な空気が入りにくくなるのがポイント。
土中に肥料成分が余ってしまい、根傷み・根腐れなどの原因になる可能性があります。
同様に、栄養を吸収しにくい冬にも追肥の調節が必要です。

野菜や花からの栄養不足のサイン

より適切なタイミングで追肥をするためにも、野菜や花が出す栄養不足のサインを見極めるのが大切です。肥料不足のサインとして葉には、色が黄色や黄緑色になる、葉脈の色が薄くなる、艶がなくなる、数が減る、小さくなるなどの特徴が見られるようになります。

また、新芽が成長しなかったり、野菜の場合には実が付きにくくなったりなども、サインのひとつです。ただし、病害虫の特徴でよく似た様子が見られることもあるので、十分に注意して観察してみてください。

追肥のやり方

追肥のやり方
追肥をする前に、商品の使用説明書を参考に肥料を正確に計ります。肥料の形状や製品によって異なるので、よく確認してみてください。

Tips
追肥は根の先端あたりに与えるのがコツです。植物は根元よりも伸びた根の先端から水分と肥料を多く吸収するため、吸収効率を上げるために先端に与えます。とはいえ根の位置はわかりにくいので、葉が広がっている下あたりを目安にしてみてください。葉は根と同じように広がるので、おおまかな位置が掴めます。

マルチをしている場合の追肥は、少し工夫が必要です。まだ株が生長しておらず、マルチの穴と十分な隙間があるなら、手を入れて株の周囲に肥料を与えます。株が成長したら、もうひと手間が必要です。

基本的にはマルチをはがして追肥します。マルチをはがさずに追肥したい場合は、株から離れた所に穴を開けて肥料を入れてみてください。追肥のあとは水やりを行って、肥料が効くように環境を整えます。

まとめ

野菜や花の生長に欠かせない栄養を補うのが追肥です。植え付け時にも肥料を与えますが、長く栽培する植物は、生長途中で肥料を使い切ってしまいます。栄養不足で葉の生長が止まったり、実の付きが悪くなったりするのを防ぐのが追肥の役割。与えすぎは病気の原因になるため、適切な量を与えるのが大切です。

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