コーナンTips 園芸 アブラムシを駆除するには?発生原因と簡単にできる駆除・予防方法を解説 アブラムシを駆除するには?発生原因と簡単にできる駆除・予防方法を解説 園芸 クリップボードにコピーしました アブラムシを駆除するには?発生原因と簡単にできる駆除・予防方法を解説 この記事をシェアする! クリップボードにコピーしました ガーデニングや家庭菜園をする際、悩みの種となるのがアブラムシの発生です。アブラムシは繁殖力がとても強く、発生すると一気に被害が広がるおそれがあるため、早めの対策が欠かせません。 実は、アブラムシの駆除や予防は家庭でも簡単におこなえます。この記事では、アブラムシの特徴や発生原因、駆除の方法、手軽に実践できる予防方法をご紹介します。 アブラムシは、病気の原因となるウイルスを媒介する害虫にもなるため、しっかりと対策をして、植物を健康に育てていきましょう。 目次 アブラムシはどんな害虫?アブラムシの特徴アブラムシの発生原因アブラムシが及ぼす被害ガーデニングの害虫対策!初心者でも簡単にできる方法を紹介アブラムシの駆除・退治方法1.手や粘着テープで取り除く2.ホースの水流で流す3.石鹸水をスプレーする4.薬剤を使う5.テントウムシの力を借りるアブラムシ発生前にできる予防方法1.黄色の防虫・粘着テープを配置する2.シルバーマルチやアルミ箔を敷く3.コンパニオンプランツを植える4.薬剤をまくアブラムシは早めの予防と駆除が大切! アブラムシはどんな害虫? アブラムシは、主に春と秋に発生しやすい害虫の一つ。アブラムシが植物に付くと、葉の色が悪くなったり、花付きが減ったり、全体的に元気がなくなったりと、さまざまな被害が現れます。 小さなアブラムシは、植物に症状が出てから、群生した状態で発見されることもあります。「気づいたら植物に大量のアブラムシが付いていた」という経験をした方も多いのではないでしょうか。 アブラムシによる被害を抑えるためには、アブラムシがどのような害虫なのかを知ることが大切です。アブラムシの特徴や発生原因についてみていきましょう。 アブラムシの特徴 アブラムシの体長は2〜4mmで、肉眼でも確認できる大きさです。しかし、葉の裏など目立たない場所に付くため、発生初期には気づかないことも多いでしょう。 アブラムシにはいくつかの種類があり、緑色や茶色、赤色、黒色、黄色など体の色が異なります。 また、繁殖力が強い点も特徴です。幼虫のアブラムシは10日ほどで成虫になり卵を産むため、早めに対処する必要があります。 アブラムシの発生原因 アブラムシの発生原因として考えられるのは以下の3つです。 窒素(チッソ)成分が多い肥料の与え過ぎ 風通しが悪い まわりの植物から移ってきた 植物へ与える肥料に窒素(チッソ)成分の比率が大きいと、アブラムシが好むアミノ酸が多くなります。植物に合わせたバランスの良い肥料を選び、硫黄や尿素、石灰窒素などを使用する際は、与え過ぎに注意しましょう。 日光が届きにくく風通しが悪い場所では、アブラムシの繁殖力が強くなります。枝が徒長して日陰も多くなることで、アブラムシが好む環境となるため注意が必要です。 また、植物同士を近い場所に植えると風通しが悪くなるだけではなく、アブラムシがほかの植物へ移り、被害が広がってしまいます。庭全体にアブラムシを発生させないためにも、風通しを良くして繁殖を防いでいきましょう。 アブラムシが及ぼす被害 アブラムシは、葉や茎にくちばしを突き刺して植物の栄養を吸い取ります。これにより、植物の栄養が失われて葉色が悪くなり、徐々に元気がなくなっていきます。 とくに、アブラムシは柔らかい新芽を好むため、春や秋はこまめに葉の裏を確認しましょう。新芽がアブラムシの被害に遭うと、花付きが悪くなり、野菜の収穫量が減ってしまいます。 また、アブラムシはウイルスを媒介するため「すす病」「モザイク病」などの病気を引き起こすおそれがあります。アブラムシによる被害を見つけたら、すみやかに駆除して病害虫の伝染を防ぐことが大切です。 関連記事 ガーデニングの害虫対策!初心者でも簡単にできる方法を紹介 アブラムシの駆除・退治方法 アブラムシが発生したときの駆除・退治方法をご紹介します。 家にあるもので簡単に実践できる方法から、即効性のある方法まで、アブラムシの駆除方法はいくつかあります。アブラムシを発見したら、すみやかに対処して大量発生を防ぎましょう。 1.手や粘着テープで取り除く もっとも手軽に実践できるのが、手や粘着テープで取り除く方法です。粘着テープは、100均でそろえられるガムテープやセロハンテープで問題ありません。 また、アブラムシを直接取り除く方法は、使い終わった歯ブラシやスポンジ、古くなった布切れなども活用できます。繁殖条件が良いと毎日卵を産んで増えてしまうため、まずはすぐにできる駆除方法を試していきましょう。 2.ホースの水流で流す ホースの水流で流す方法は、植物への負担を軽減しながらアブラムシを駆除できるメリットがあります。アブラムシが付きやすい葉の裏側を中心に、水をかけて洗い流していきましょう。 一度でアブラムシを流しきることは難しいため、数回に分けて実施するのも有効です。ただし、ミニバラやゼラニウムなどの湿気に弱い植物は、何回も水をかける方法は避けたほうがいいでしょう。 3.石鹸水をスプレーする 石鹸の膜でアブラムシを窒息させて駆除する方法もあります。石鹸水をスプレーし、しばらく時間を置いて乾いたら水で洗い流しましょう。 石鹸水を利用する方法は、アブラムシを確実に窒息させてから除去するため、水流よりも効果的です。ただし、スプレーをしたあとが白っぽく残り、見た目が悪くなるおそれがあります。スプレー跡の掃除ができる条件下で使用するといいでしょう。 4.薬剤を使う アブラムシなどの害虫を駆除する薬剤を使用すれば、確実な効果が期待できます。手や水流では取り除ききれない場合や、アブラムシが大量発生してしまったときの駆除方法として有効です。 1〜5鉢程度など、除去する範囲が狭い場合は、スプレータイプの薬剤が使いやすくておすすめです。広範囲にアブラムシが発生した場合は、薬剤散布用の噴霧器に薄めた薬剤を作り、庭全体に散布していきます。 薬剤は数時間で定着しますが、雨で流れると効果が低くなるため、屋外で使うときは天気を確認しておきましょう。また、暑い日中は避けて、早朝または夕方の風がおだやかな日におこなうのが理想です。 ▶アブラムシ駆除剤を見てみる 5.テントウムシの力を借りる アブラムシの天敵となるテントウムシの力を借りる方法もご紹介します。 1匹で10匹以上のアブラムシを捕食するテントウムシを連れてくることができれば、自然の力に任せて駆除できます。近所に草むらがあれば、テントウムシを探してみましょう。 ただし、大量発生したあとでは追いつかず、アブラムシと共生関係のあるアリが発生する可能性があります。アリは、テントウムシからアブラムシを守る役割をもちます。そのため、テントウムシの力を借りる場合は、できるだけ早く実施してください。 アブラムシ発生前にできる予防方法 アブラムシは、発生する前にしっかりと予防することが大切です。アブラムシなどの害虫が発生しない環境は、植物が健康に育ち、きれいな花やおいしい野菜を育ててくれます。 家庭でも簡単に実施できる予防方法についてみていきましょう。 1.黄色の防虫・粘着テープを配置する アブラムシは黄色を好んで群がる性質があります。そのため、黄色の防虫・粘着テープを植物の近くに配置することで捕獲でき、植物への被害を防げるでしょう。 ただし、アブラムシがテープに寄ってくるため、リビングや玄関前など、見た目が気になる場所にはおすすめできません。また、植物の手入れをするとき、テープが体に触れないように注意して配置していきましょう。 2.シルバーマルチやアルミ箔を敷く シルバーマルチやアルミ箔を敷く方法は、アブラムシが嫌う「光・反射」を発生させて、植物に近付けさせない予防方法です。畑の畝(うね)に敷くシルバーマルチを使用すれば、簡単に対策できます。 鉢植えに使用する場合は、株元にアルミ箔を敷く方法がおすすめ。太陽光がアルミ箔に反射して、アブラムシが付く葉裏に光を当てることがポイントです。 ただし、シルバーマルチやアルミ箔は、アブラムシを寄せ付けないために有効なアイテムです。アブラムシが発生したあとは効果が期待できないため、事前に設置しておきましょう。 3.コンパニオンプランツを植える コンパニオンプランツとは、一緒に植えると病害虫の発生を防いだり、植物の成長を促進させたりする効果が期待できる「相性の良い植物」です。アブラムシに効果があるコンパニオンプランツには「マリーゴールド」「チェリーセージ」「カモミール」「ミント」「ネギ類」などがあります。 鮮やかな花が魅力のマリーゴールドは、見た目も良く人気のコンパニオンプランツの一つ。アブラムシだけではなく、土の中の小さな害虫による被害を軽減する効果が期待できます。 また、玉ねぎのコンパニオンプランツにおすすめのカモミールは、テントウムシのような益虫(えきちゅう)を呼び、アブラムシを遠ざける効果があります。育てる野菜や植物に合わせて、自然の力を借りるコンパニオンプランツを上手に活用していきましょう。 4.薬剤をまく 薬剤をまいてアブラムシの発生を予防する方法もあります。アブラムシが発生しやすい春と秋の前には、予防として薬剤をスプレーをしておくといいでしょう。 薬剤をできるだけ使用したくない場合は、天然由来の害虫スプレーを選んでみてください。また、お酢や重曹を薄めたスプレーも、アブラムシ予防に効果があるとされています。 Tips コーヒーでアブラムシを駆除できるという情報は誤りです。 環境省の調査によって、実用的な効果は認められないことが確認されています。 環境省『コーヒー(抽出液)の薬効・安全性に関する情報収集の結果について』 またコーヒーと同じく、牛乳にアブラムシの駆除効果は無いことが確認されています。 環境省『牛乳の薬効・安全性に関する情報収集の結果について』 アブラムシは早めの予防と駆除が大切! アブラムシの発生原因や駆除方法、簡単にできる予防方法をご紹介しました。繁殖力が強いアブラムシは、発生前に早めの予防をして、発見したらすみやかに駆除することが大切です。 アブラムシの駆除や予防は、家庭にあるものを使用しておこなえます。また、益虫やコンパニオンプランツなど自然の力を借りる方法も有効です。適切に対処をすれば、アブラムシの大量発生を防ぐことは可能でしょう。 健康に育った植物は、アブラムシなどの病害虫に強くなっていきます。風通しの良い場所に置き、適切な肥料を与え、美しい花やおいしい野菜を育てていきましょう。 アブラムシ駆除の関連商品を見てみる
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