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バジルの育て方|初心者が苗から育てる手順と注意点

バジルの育て方|初心者が苗から育てる手順と注意点

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バジルは、マルゲリータやジェノベーゼといったイタリア料理に多く用いられる香り高いハーブです。料理のほかにも、ハーブティーやカクテル、薬草などさまざまな用途で使われています。

ハーブの王様とも呼ばれる人気のバジルは育てやすく、家庭菜園に適しています。また、比較的狭いスペースでの栽培が可能なため、日当たりが良ければ室内やベランダでも手軽に育てられます。

本記事では、初心者の方がバジルを苗から育てる手順と注意点をご紹介します。自宅でバジルの栽培に挑戦して、料理に活用してみましょう。

バジルの基本情報

バジルの基本情報
まずは、バジルの基本情報を確認していきましょう。

科名 シソ科
属名 メボウキ属
和名 メボウキ
英名 Basil
学名 Ocimum basilicum
別名 めぼうき、バジリコ
原産地 インド、熱帯アジア
分類 一年草(原産地では多年草)
販売時期 4月~
開花時期 7月~9月頃
収穫時期 7月~10月頃
耐暑性 強い
耐寒性 弱い

バジルはインドや熱帯アジアが原産地であるため、暑さに強く、寒さには耐性がありません。品種によって、30〜150cmほどまで生長します。
本来は多年草ですが、日本では冬になると寒さに耐えられず枯れてしまうため、一年草として扱われています

主な品種

バジルの品種は150種類以上あるとされており、品種によって香りや色が異なります。

バジルの主な品種は以下のとおりです。

品種 特徴 向いている料理
ホーリーバジル ・強い香り
・紫色の花穂を咲かせる
・スパイシーな風味で炒め物におすすめ
スイートバジル ・爽やかな香り
・白い花を咲かせる
・パスタなどのイタリア料理におすすめ
ダークオパールバジル ・クローブに似た香り
・全体が濃い紫色
・味はスイートバジルとほぼ同じ
・サラダやイタリア料理におすすめ
レモンバジル ・レモンのような爽やかな香り
・白い花を咲かせる
・料理やハーブティーにおすすめ
ジェノベーゼバジル ・花が咲いたあとも風味は落ちない ・ジェノベーゼソースづくりにおすすめ
ブッシュバジル ・爽やかな香り
・小さな花を咲かせる
・料理のデコレーションにおすすめ

バジルを育てるときは、どのような用途で使用したいのかを考えて、最適な品種を選んでみてください。

バジルを育てるために必要なもの

バジルを育てるために必要なもの
バジルを育てるために必要なものは、以下のとおりです。

  • バジルの苗
  • プランターや鉢
  • 培養土
  • 鉢底石と鉢底ネット
  • 肥料
  • スコップ
  • ジョウロ
  • 園芸ハサミ
  • マルチング材(バークチップなど)

種から育てるのは難易度がやや高いため、初心者の方はポット苗を購入するといいでしょう。だいたい2〜3株を植えれば、十分な量を収穫できます

バジルの苗は、元気でツヤがあり、葉の色は明るい緑色のものを選びましょう。また、茎が太く、節が詰まっているかどうかも確認してください。

培養土は、1苗に対し10Lが目安です。標準サイズのプランター(約60〜65cm)に2〜3株、7号鉢(直径約21cm)に1株を植えるくらいが目安です。

バジルの育て方

バジルの育て方
丈夫で育てやすく、初めての家庭菜園にもおすすめのバジルですが、うまく栽培するためにはいくつかポイントを押さえておく必要があります。置き場所や水やりの仕方、肥料の与え方を事前に確認しておきましょう。

日当たり・置き場所・温度

バジルが好む日当たり・置き場所・温度は、以下のとおりです。

  • 日当たり:風通しと日当たりが良い場所
  • 置き場所:屋外・室内/鉢植え・地植え
  • 温度:15~28度(発芽適温は20~25度)

バジルは風通しが良く日当たりが良い場所であれば、鉢植え・地植えのどちらでも育てられます。ベランダなどの屋外はもちろん、室内でも栽培可能です。ただし、寒さに弱いバジルは気温が10度を下回ると枯れてしまうため、冬場に屋外で育てるときは注意しましょう。

夏場は40度を超えても問題ありません。しかし、真夏になると強い西日による日差しで葉が焼けるおそれがあります。真夏の午後は、少し木陰になるような環境を用意してあげましょう。

水やりの仕方

バジルは乾燥を嫌うため、水切れを起こさないように注意が必要です。土の表面が乾いたタイミングで、たっぷりと水を与えましょう。ただし、地植えの場合は、根付いてしまえば基本的に水やりをしなくても問題ありません

肥料のやり方

自分でブレンドして肥料を作る場合は、植え付けの2週間前までに、腐葉土と堆肥を混ぜて用意しておきましょう。配合比率の目安は、腐葉土3:赤玉土7です。その後、大さじ1程度の苦土石炭(くどせっかい)と肥料を混ぜると元気に育ちます。

鉢植えの場合は、ハーブ専用培養土か野菜用培養土でも問題ありません。バジルは肥料が足りないと枯れてしまうため、植えるときに油かすや緩効性肥料(かんこうせいひりょう)を混ぜておくのがおすすめです。ただし、肥料の与えすぎには注意しましょう。

バジルの苗を植えたあとも、月に1回は油かすや緩効性肥料を与えます。液肥の場合は、即効性がある一方で成分が流れやすいため、2週間に1回のペースで施すようにしてください。

Tips
バジルは肥料切れを起こした場合、下の方の葉から黄色に変色して枯れていきます。
このような変化が見られた場合は、追肥をおこなってください。

バジルと相性の良い野菜

バジルはコンパニオンプランツ(※1)として知られており、ほかの野菜と一緒に育てるのであればトマトがおすすめです。バジルは水分を好み、トマトは水分が少ないほど甘味が増すため、一緒に植えることで水分がうまく土中(どちゅう)で調節され、生長が促されます

ただし、バジルは大きく育つ傾向があるため、トマトと一緒に育てるときは近くに植えすぎないように注意しましょう。距離が近すぎるとお互いの根が絡まり、枯れる原因となります。一緒に植えるときは、株間を30cm以上空けてください。

※1 コンパニオンプランツ:別の種類の植物を寄せ植えや混植をした場合に、双方がより健康的に育つ組み合わせのこと

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【初心者向け】バジルを苗から育てる手順

バジルを苗から育てる手順
バジルを苗から育てる具体的な手順は以下のとおりです。

  1. 苗をプランターに植える
  2. 間引きをする
  3. 追肥をする
  4. こまめに摘心をする
  5. 収穫をする

ステップごとに、重要なポイントを解説していきます。

1.苗をプランターに植える

まずは購入してきたバジルの苗をプランターや鉢に植えましょう。バジルの根鉢(ねばち)を取り出して、根の状態を確認します。根がギッシリと詰まっている場合は、根の部分を少しほぐしてから植え付けてください。

バジルをうまく育てるためには、深く植え過ぎないようにすることがポイント。地表面がたいらになるように植え付けたら、プランターや鉢底から水が流れるぐらいのお水をたっぷりとあげてください。

2.間引きをする

本葉(ほんよう)が出てきて葉っぱも混み合ってきたら、間引きをおこないましょう。「間引き」とは、苗が密植した状態から、いくつかの苗(葉)だけを残し、それ以外を抜く作業です。

間引きをすることで、残した苗だけに栄養が行き渡り、より健康的に育ちます。間引くときは元気な本葉を残し、弱っていたり、生育が悪かったりする葉をハサミでカットしましょう。

切り取った葉は、料理のトッピングとして使用できます。見た目が悪いものは粉砕してソースとして利用するのもおすすめです。

3.追肥をする

葉の色が薄い、黄色っぽい、葉が小さくなっているなどの変化が見られたら、肥料不足である可能性があります。すみやかに緩効性肥料か油かすを株元にまきましょう。スコップなどで軽く耕して肥料を土に埋めると、土中に空気が入るため根が成長しやすくなりますよ。

バジルは肥料が切れると花を咲かせて枯れてしまうため、少しでも収穫期間を長くしたい方は、2〜3週間に1回は追肥をおこなってください。

4.こまめに摘心をする

バジルは成長するにつれて、上へ上へと伸びていきます。しかし、背が高くなるほど倒れやすくなり、収穫量も増えません。そのため、こまめに摘心(てきしん)をすることが大切です。

摘心とは、花や実を大きくするために、伸びてくる枝や茎を途中でつみ取ること。バジルでいえば、一番上の芽をつみ取り、わき芽を伸ばすことをいいます。

バジルが20cmくらいになったタイミングで、下から3節くらいまでを残し、それより上の芽はカットしましょう。摘心をすると、わき芽が伸びて枝の数や葉の数も増えてくるため、バジルをたくさん収穫できます。

5.収穫をする

バジルを収穫するときは、摘心の要領で切っていきましょう。まず、一番上の葉を4枚ほどまとめてカットします。しばらくすると、その下のわき芽が新たに伸びてくるため、ふたたび成長して大きくなったタイミングで同様にカットして収穫しましょう。これを繰り返すことで、何度でも収穫が可能となります。

収穫後も、緩効性肥料か油かすを小さじ1程度定期的に与えてください。プランターであれば液肥を使用してもいいでしょう。

バジルを育てるときの注意点

バジルを育てるときの注意点
バジルを育てる際の注意点は以下のとおりです。

  • 摘心の場所を間違えない
  • 花が咲く前に摘み取る
  • 寒さに弱いため冬越しのときは注意

これらのポイントを押さえておくことで、初心者の方でも失敗することなくバジルを育てられます。以下では、各注意点を詳しく解説していきます。

摘心の場所を間違えない

新芽はカットしても新たに生えてきますが、摘心の場所を間違えないように注意してください。

摘心をする際は、以下のポイントに注意しましょう。

  • 背丈が20cmほどになったら摘芯をする
  • 小さい鉢:先端の葉が6枚ほど育ってから先端部分を切り取る
  • 大きい鉢:先端の葉が10枚ほど育ってから先端部分を切り取る

花が咲く前に摘み取る

収穫をしていると、やがてバジルに花芽がつきます。バジルは花を咲かせて種がつくと、もう役目は終えたと認識して枯れていきます。味や風味が落ちてしまうため、花が咲く前に摘み取るようにしてください。

花が咲き、種をつけるまでは何回でも収穫できます。そのため、花を見つけたらすみやかにハサミで切り取ることが大切です。なお、取れた種を残しておけば翌シーズンにふたたび育てられます。

寒さに弱いので冬越し時は注意

バジルは寒さに弱いため、冬越しをする際は注意しましょう。熱帯アジアが原産のバジルは多年草ですが、耐寒性がないことから日本では一年草として扱われます。しかし、環境をしっかりと整えれば、冬越しさせることが可能です。

冬越し時の注意点は以下のとおりです。

  • 霜がおりない場所で育てる
  • 室温を5~10度以上に保つ
  • 霜がおりる前にすべて収穫する

温室がある場合は、冬場のみ温室へ移すこともおすすめです。ただし、冬はやや手間がかかるため、初心者の方は取れた種を翌シーズンに植えたり、新たに苗を買ったりして育てる方法も検討しましょう。

バジルの害虫対策

バジルの害虫対策
バジルを育てるときに重要なのが、害虫対策です。バジルには虫が寄ってきやすいため、害虫対策を万全にしておかないと、あっという間に葉っぱを喰われてしまいます。

とくに注意するべき害虫は以下のとおりです。

  • バッタ
  • ヨトウムシ
  • メイガ
  • ハダニ
  • アブラムシ
  • スリップス

バッタやヨトウムシ、メイガなどが葉っぱに付いていたら、すみやかに取り除きましょう。アブラムシなどの小さいムシは手で取ることが難しいため、天然由来の成分で作られた殺虫剤や農薬などで対処します。虫が新芽に集中するようであれば、そのタイミングで収穫してしまい、個体数を減らしてしまうのも一つの手です。

また、虫だけではなく病気にも注意しなければなりません。バジルは水を与えすぎると「根腐れ病」になりやすくなります。

そのほか、害虫の食害痕や風雨による土粒や水の跳ね上がりで感染する「軟腐病」にかかるおそれもあります。病気にかかった株を見つけたら、すぐに抜き取って処分しましょう。

バジルはハーブ初心者におすすめ!

バジルはハーブ初心者におすすめ
バジルの育て方のポイントや苗から育てる手順、注意点についてご紹介しました。バジルは正しい方法で育てれば、家庭菜園が初めての方でも簡単に栽培できるハーブです。追肥や摘心をうまくおこなえば、おいしいバジルを繰り返し収穫できます。

プランターや鉢植えでの栽培も可能なため、アパートやマンションのベランダでも挑戦しやすいでしょう。日当たりと風通しさえ確保すれば室内でも育てられるので、本記事を参考に、ぜひバジルの栽培を始めてみてください。

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